注文住宅づくりの基礎知識|予算・間取り・デザインなどの疑問を解決

【リライト】注文住宅づくりの基礎知識|予算・間取り・デザインなどの疑問を解決

この記事では、注文住宅づくりでよくある疑問にまとめてお答えし、理想の住まいを建てるための基礎知識をお届けします。

注文住宅の予算や間取り、内外装のデザインや性能など、疑問に感じる方が多いポイントをまとめて、関連コラムで詳細をチェックできる構成になっています。

費用相場、価格帯ごとの注文住宅間取り実例、予算計画や広さの考え方など、必要な情報を網羅していますので、ぜひ理想の住まいづくりにご活用ください。

目次

注文住宅とは?

注文住宅のLDK

注文住宅とは、広さや間取り、設備やデザインを自由に決められる住まいづくりのことです。

ライフスタイルに合わせて、自由に理想の住まいを叶えられるのが注文住宅の魅力です。

しかし、一口に注文住宅と言ってもさまざまな種類があり、メリット・デメリットの両面があります。

まずは、注文住宅を建てる際に覚えておきたい基礎知識を1つずつチェックしておきましょう。

注文住宅の種類

注文住宅の種類

注文住宅は次の3種類に分かれ、それぞれ特徴が異なります。

 

注文住宅の種類 特徴
注文住宅(フルオーダー) 間取りやデザインを1から自由に決めることができる。
セミオーダー住宅 ベースとなるプランを組み合わせて間取りやデザインをつくる。
規格住宅 あらかじめ用意された間取りプランから選ぶ。

 

一般的に注文住宅と言えば、間取りやデザインを1から決めることができるフルオーダー住宅のプランをイメージする方が多いでしょう。

しかし、ベースプランを組み合わせてつくるセミオーダー住宅、あらかじめ用意された間取りプランから選ぶ規格住宅も、注文住宅の一種と言えます。

セミオーダー住宅や規格住宅は選択肢を絞る分、コストパフォーマンスに優れることが多く、完成までの期間が短いなどのメリットもあります。

ご予算や理想のマイホーム像に合わせて、ご自身に合う注文住宅の種類を選ぶことが大切です。

注文住宅の種類ごとの特徴はこちらのコラムで詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

【関連】注文住宅とは?建売住宅との違いやメリット・デメリットを解説

【関連】規格住宅のメリット・デメリット|おしゃれな間取りプラン例も

【関連】注文住宅×建売住宅のいいとこどり!セミオーダー住宅って?

 

注文住宅のメリット・デメリット

完成した物件を購入する建売住宅や分譲住宅と比較して、注文住宅には次のようなメリット・デメリットがあります。

 

メリット デメリット
  • 間取りとデザインを自由に変更できる
  • 土地を選べる
  • 住宅性能にこだわれる
  • 予算を調整できる
  • 建築中の様子をチェックできる
  • 予算オーバーの可能性がある
  • 完成までに時間がかかる

 

注文住宅は間取りやデザインを変更できるため、ライフスタイルにマッチする理想の住まいを手に入れやすいのが大きなメリットです。

また、土地や住宅会社も自由に決められるため、建売住宅より選択肢も多くなります。

延床面積や住宅性能を変更することで、予算を調整できるのもメリットの1つ。

一方、自由度が高いため、希望を盛り込んでいくとプランがどんどん膨らみ、予算オーバーする可能性があるのは注意すべきポイントです。

また、土地探しからプランづくりの期間があるため、建売住宅より完成・入居までに時間がかかる点もデメリットと言えるでしょう。

注文住宅と建売住宅のメリット・デメリットの違いをこちらのコラムで詳しく解説しています。

【関連】注文住宅・建売住宅、どっちがいい?費用・間取り・デザインなど徹底比較

 

注文住宅の予算に関する基礎知識

決まった形が無い注文住宅は、費用相場や予算計画に関する疑問も多いです。

大まかな相場や費用の内訳、住宅ローンの組み方など、予算計画で必要となる基礎知識を1つずつチェックしていきましょう。

注文住宅の相場はいくら?

注文住宅の建築費用相場

注文住宅を検討するにあたり、まずどれくらいの費用が掛かるのか相場が気になる方は多いでしょう。

注文住宅の相場は、土地の有無や地域によって変わります。

 

地域 建築費用 延床面積
全国 3,861万円 119.5㎡
首都圏 4,190万円 120.4㎡
近畿圏 4,142万円 123.2㎡
東海圏 3,893万円 121.0㎡
その他地域 3,623万円 118.0㎡

参照元:2023年度フラット35利用者調査から一部抜粋

注文住宅の建物のみ住宅ローンを組んだ方の建築費用相場を見ると、上記のように全国とほかのエリアで差があります。

延床面積はほぼ同じ水準ですが、大都市を含む首都圏や近畿圏などのエリアは、全国平均より建築費用が若干高い傾向があるようです。

土地と建物をセットで住宅ローンを組んだ方のデータを見ると、地域によって相場が大きく変わることが分かります。

建築費用より土地の方が相場の差が大きく、同じ規模の注文住宅でも総額が1,000万円以上変わるケースも。

こちらのコラムで注文住宅の相場についてさらに詳しく解説していますので、ぜひ予算計画にお役立てください。

【関連】注文住宅相場、みんなはいくらで建てている?土地あり・土地なしパターンで解説

 

また、注文住宅の価格は日本の景気や世界情勢などさまざまな要素によって変動します。

円安や人件費の高騰など、注文住宅の価格が変動する原因や、今後の動向についてこちらのコラムで詳しく解説しています。

【関連】注文住宅の価格推移と今後の動向をチェック|価格高騰はいつまで?下がる可能性は?

 

注文住宅の坪単価とは?

工務店やハウスメーカーを比較していると坪単価という数字を目にすることが多いですよね。

坪単価とは、注文住宅の建物本体価格を床面積(坪数)で割った金額のことです。例えば、坪単価70万円で30坪の注文住宅を建てる場合、2,100万円が建物本体価格の目安になるということです。

ただし、坪単価は工務店やハウスメーカーが公表していないケースもあり、どこまで費用が含まれているかもケースバイケース。単純に坪単価と広さを掛けただけの金額では、注文住宅を建てられるわけではないので注意しましょう。

坪単価の注意点や活用方法についてこちらのコラムで詳しく解説しています。

【関連】注文住宅の坪単価とは?平均価格の一覧や注意点を解説

 

注文住宅の費用の内訳は?

注文住宅を建てるためには、建物本体の工事費用以外にもさまざまな費用がかかるため、内訳や相場を把握しておくことも大切です。

 

費用の種類 概要
本体工事費 建物本体の材料と工事費
付帯工事費 建物本体以外にかかる工事費
諸費用 工事以外にかかる費用

 

注文住宅の建築費用は上記のように大きく3種類に分けられます。一般的には、本体工事費が全体の70%、付帯工事費が20%、諸費用が10%前後になることが多いです。

特に諸費用は住宅ローンの手数料や水道加入費用など、注文住宅の見積もりに表記されない項目もあるので事前の把握が重要となります。

また、土地取得費用もエリアや敷地面積によって変わるため、予算に組み込んでおかなければいけません。

こちらのコラムで注文住宅費用の内訳について詳しく解説しています。

【関連】注文住宅にかかる初期費用|諸費用・付帯工事費など内訳をチェック

 

住宅ローンを組む流れは?

注文住宅の住宅ローン計画を立てる夫婦

初めて注文住宅を建てる場合、住宅ローンの申し込み方や融資までの流れも気になるポイントです。

 

※住宅ローンを組む流れ

  1. 土地・建物の予算を決める
  2. 仮審査をする
  3. 住宅会社とプランをつくり込む
  4. 本審査をする
  5. つなぎ融資や分割融資で土地を購入する
  6. 引き渡しと同時に住宅ローンの融資が実行される

 

住宅ローンを組む一般的な流れは上記のとおりです。予算を決めてから仮審査をするなど、基本的な流れを覚えておくと注文住宅づくりをスムーズに進めやすくなります。

また、仮審査や本審査ではいくつかの書類が必要になるため、あらかじめ把握して早めに用意しておくのがおすすめです。

こちらのコラムで注文住宅の住宅ローンを組むための基礎知識を分かりやすくまとめています。

【関連】注文住宅の住宅ローン基礎知識|流れや支払いタイミング、返済額シミュレーションも

 

【価格帯別】注文住宅の間取り実例

建物本体価格1,000~4,000万円台の価格帯ごとに、どんな注文住宅を建てられるのか、実例を見ながらイメージをつかんでみましょう。

1,000万円台の注文住宅間取り実例

本体価格1,000万円台だと、総額費用を抑えたり土地に費用をかけたり選択肢が広がります。

1,000万円台後半の予算があれば、ファミリーで暮らせる広さの注文住宅も検討しやすくなります。

1,500万円~1,999万円 延床面積114.69㎡(34.68坪)

※実例の価格は建築当時の建物本体価格になります。

1000万円台の注文住宅の外観

1F

1000万円台の注文住宅の間取り図1F

2F

1000万円台の注文住宅の間取り図2F

タタミコーナー、書斎、大きなウォークインクローゼットなど、暮らしやすい間取りアイデアを盛り込んだ、4人家族の注文住宅です。

 

1000万円台の注文住宅のリビング

リビングの小上がりのタタミコーナーは、キッズスペースや家族でくつろぐ場所として活躍する間取りアイデアです。

対面キッチンからLDK全体を見渡せるので、家事をしながらお子さまを見守れるのも工夫ポイント。

▼実例を見る⇒case71

こちらで1,000万円台の注文住宅実例を複数ご紹介しています。

【関連】1,000万円台の注文住宅の間取り実例|おしゃれな平屋・2階建てを紹介

 

2,000万円台の注文住宅間取り実例

間取りやデザインなどに工夫すれば、平均より安い2,000万円台の注文住宅も十分検討できます。

実際の間取り実例をチェックしてみましょう。

2000万円~2499万円 延床面積126.69㎡ (38.31坪)

※実例の価格は建築当時の建物本体価格になります。

2000万円台の注文住宅の外観

1F

2000万円の注文住宅の間取り図1F

2F

2000万円の注文住宅の間取り図2F

 

ロフト

2000万円の注文住宅の間取り図ロフト

2,000万円台前半で、約38坪の延床面積に暮らしやすいアイデアをたくさん盛り込んだ注文住宅実例です。

 

2000万円の注文住宅の2階リビング

リビングは2階に配置し、勾配天井やロフトなど高さを活かした開放的な空間に。

家族の存在を感じながら、それぞれの過ごし方ができる素敵なLDKになっています。

▼実例を見る⇒case3

こちらで2,000万円台の注文住宅実例をほかにも紹介していますので、参考にしてみてください。

【関連】2,000万円台の注文住宅の間取り実例15選( 2階建て・平屋)|家づくりのポイントや注意点を解説

 

3,000万円台の注文住宅間取り実例

平均に近い3,000万円台は、延床面積や間取り、住宅会社の選択肢が広がる価格帯です。

実際の間取りやデザインの雰囲気をチェックしてみましょう。

3,000万円~3,499万円 延床面積137.66㎡(41.63坪)

※実例の価格は建築当時の建物本体価格になります。

3000万円台の注文住宅の外観

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3000万円台の注文住宅の間取り図1F

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3000万円台の注文住宅の間取り図2F

平均より広めの約41坪の延床面積で、シューズクロークやウォークインクローゼット、吹き抜けなどの間取りアイデアを採用した注文住宅です。

 

3000万円台の注文住宅のリビング

吹き抜けのLDKは開放感たっぷりで、エコカラットのアクセントウォールと間接照明で高級感も感じられます。

大きな窓から入る自然光も、広々としたLDKの魅力を高めてくれます。

▼実例を見る⇒case33

3,000万円台の注文住宅実例をもっと見たい方はこちらもどうぞ。

【関連】3,000万円台の注文住宅の間取り実例|ハウスメーカー選びのポイントや資金計画シミュレーションも

 

4,000万円台の注文住宅間取り実例

4,000万円台の予算があるとさらに選択肢が広がり、デザインや暮らしやすさにこだわった注文住宅を建てやすくなります。

4,000万円~ 延床面積170.57㎡(51.59坪)

※実例の価格は建築当時の建物本体価格になります。

4000万円台の注文住宅外観

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4000万円の注文住宅の間取り図1F

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4000万円の注文住宅の間取り図 2F

RF

4000万円台の注文住宅の間取り図RF

約51坪の延床面積を活かし、広い洗面ホールや独立サニタリー、愛犬部屋などワクワクする間取りアイデアがたくさん。

 

4000万円の注文住宅の吹抜けリビング 4000万円の注文住宅の吹抜け

石張りのアクセントウォールとタイル床、大きな吹き抜けのLDKは、洗練され居心地の良いホテルのような空間に。

上下階がつながることで、家族の存在を感じられるのもうれしいポイントです。

▼実例を見る⇒case114

こちらで4,000万円台の注文住宅実例を複数ご紹介しています。

【関連】4,000万円台の注文住宅の間取り実例|おしゃれで快適な住まいづくりのポイントも

 

【エリア別】注文住宅の費用相場

東京都の注文住宅が建ち並ぶ街並み

注文住宅の費用は建てるエリアによっても大きく変動します。

各都道府県ごとの注文住宅の建築費用、土地取得費用の相場もチェックしておきましょう。

北海道・東北エリアの注文住宅費用相場

地域 建築費用 土地取得費用 総額
全国 3,405万円 1,497万円 4,902万円
北海道 3,854万円 1,111万円 4,965万円
青森県 3,107万円 601万円 3,708万円
岩手県 3,207万円 882万円 4,089万円
宮城県 3,353万円 1,201万円 4,554万円
秋田県 3,097万円 578万円 3,675万円
山形県 3,080万円 715万円 3,795万円
福島県 3,369万円 940万円 4,309万円

出典:フラット35利用者調査 2023年度土地付注文住宅のデータを引用

北海道や東北エリアは全国平均と比較すると、建築費用・土地取得費用ともに相場が低い傾向があります。

リーズナブルな土地を見つけて、コストパフォーマンスが高い家づくりができるエリアと言えるでしょう。

ただし、冬の寒さや積雪量が多い地域では、断熱性性能や雪対策などの工夫も求められるため、建築費用が多めにかかる可能性もあります。

北海道・東北エリアの注文住宅費用相場についてはこちらでも詳しく解説しています。

【関連】北海道/青森/宮城/秋田/山形/福島

 

甲信越・北陸エリアの注文住宅費用相場

地域 建築費用 土地取得費用 総額
全国 3,405万円 1,497万円 4,902万円
山梨県 3,369万円 820万円 4,189万円
新潟県 3,419万円 875万円 4,294万円
長野県 3,667万円 960万円 4,627万円
富山県 2,843万円 690万円 3,533万円
石川県 3,153万円 978万円 4,131万円
福井県 3,028万円 877万円 3,905万円

出典:フラット35利用者調査 2023年度土地付注文住宅のデータを引用

甲信越や北陸エリアは全国平均より土地取得費用の相場が低く、注文住宅の総額費用を抑えやすい傾向があります。

建築費用はばらつきがありますが、全国平均と比べて低いエリアが多いようです。

甲信越・北陸エリアの注文住宅費用相場についてはこちらでも詳しく解説しています。

【関連】山梨/新潟/長野/福井

 

関東エリアの注文住宅費用相場

地域 建築費用 土地取得費用 総額
全国 3,405万円 1,497万円 4,902万円
東京都 3,295万円 3,825万円 7,120万円
神奈川県 3,310万円 2,490万円 5,800万円
埼玉県 3,560万円 1,767万円 5,327万円
千葉県 3,399万円 1,462万円 4,861万円
茨城県 3,357万円 748万円 4,105万円
栃木県 3,336万円 744万円 4,080万円
群馬県 3,483万円 770万円 4,253万円

出典:フラット35利用者調査 2023年度土地付注文住宅のデータを引用

関東エリアは、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の首都圏エリアでは、土地取得費用が高く、注文住宅の総額費用も多めにかかる傾向があります。

茨城県・栃木県・群馬県は全国平均より土地取得費用の相場が低めで、リーズナブルな価格で注文住宅を建てられそうです。

関東エリアの注文住宅費用相場についてはこちらでも詳しく解説しています。

【関連】東京/神奈川/埼玉/千葉/茨城/群馬

 

東海エリアの注文住宅費用相場

地域 建築費用 土地取得費用 総額
全国 3,405万円 1,497万円 4,902万円
愛知県 3,652万円 1,874万円 5,526万円
岐阜県 3,400万円 776万円 4,176万円
静岡県 3,299万円 1,086万円 4,385万円
三重県 3,493万円 849万円 4,342万円

出典:フラット35利用者調査 2023年度土地付注文住宅のデータを引用

ほかのエリアは土地取得費用の相場が低めで、全国平均より費用を抑えて注文住宅を建てやすそうです。

東海エリアの注文住宅費用相場についてはこちらでも詳しく解説しています。

【関連】愛知/岐阜/静岡/三重

 

近畿エリアの注文住宅費用相場

地域 建築費用 土地取得費用 総額
全国 3,405万円 1,497万円 4,902万円
大阪府 3,308万円 2,217万円 5,525万円
兵庫県 3,654万円 1,809万円 5,463万円
京都府 3,243万円 1,859万円 5,102万円
滋賀県 3,315万円 1,156万円 4,471万円
奈良県 3,830万円 1,542万円 5,372万円
和歌山県 3,289万円 902万円 4,191万円

出典:フラット35利用者調査 2023年度土地付注文住宅のデータを引用

近畿エリアは滋賀県・和歌山県以外は土地取得費用が全国平均より高めで、注文住宅の総額費用も多めにかかる傾向があります。

特に三大都市である大阪は土地取得費用が高めなため、土地と建物の費用バランスが需要になりそうです。

近畿エリアの注文住宅費用相場についてはこちらでも詳しく解説しています。

【関連】大阪/兵庫/京都/滋賀/奈良/和歌山

 

四国エリアの注文住宅費用相場

地域 建築費用 土地取得費用 総額
全国 3,405万円 1,497万円 4,902万円
徳島県 3,243万円 729万円 3,972万円
香川県 3,069万円 701万円 3,770万円
愛媛県 3,125万円 1,098万円 4,223万円
高知県 2,912万円 857万円 3,769万円

出典:フラット35利用者調査 2023年度土地付注文住宅のデータを引用

四国エリアは全体的に土地取得費用の相場が低めで、注文住宅の総額費用も全国平均を下回っています。

建築費用の相場も全国平均より低いため、コストパフォーマンスが高い注文住宅を建てやすいエリアと言えそうです。

【関連】徳島/香川/愛媛

 

中国エリアの注文住宅費用相場

地域 建築費用 土地取得費用 総額
全国 3,405万円 1,497万円 4,902万円
鳥取県 2,920万円 633万円 3,553万円
島根県 2,919万円 646万円 3,565万円
岡山県 3,468万円 1,026万円 4,494万円
広島県 3,578万円 1,151万円 4,729万円
山口県 3,197万円 759万円 3,956万円

出典:フラット35利用者調査 2023年度土地付注文住宅のデータを引用

中国エリアは全国平均より土地取得費用の相場が低く、注文住宅の費用相場も抑えやすい傾向があります。

岡山県・広島県は平均建築費用が全国より高めですが、土地取得費用の相場が低いため総額費用は全国を下回っています。

 

九州・沖縄エリアのエリアの注文住宅費用相場

地域 建築費用 土地取得費用 総額
全国 3,405万円 1,497万円 4,902万円
福岡県 3,550万円 1,230万円 4,780万円
佐賀県 3,407万円 775万円 4,182万円
長崎県 3,083万円 877万円 3,960万円
熊本県 3,353万円 854万円 4,207万円
大分県 3,465万円 981万円 4,446万円
宮崎県 3,230万円 772万円 4,002万円
鹿児島県 3,072万円 786万円 3,858万円
沖縄県 3,925万円 1,695万円 5,620万円

出典:フラット35利用者調査 2023年度土地付注文住宅のデータを引用

九州・沖縄エリアは、沖縄県以外のエリアが全国平均より土地相場が低くなっています。

福岡県と沖縄県は、建築費用・土地取得費用共にエリア内の平均より高めです。

沖縄県以外のエリアは、費用を抑えて注文住宅を建てやすいエリアと言えるでしょう。

九州・沖縄エリアの注文住宅費用相場についてはこちらでも詳しく解説しています。

【関連】福岡

 

注文住宅の間取りに関する基礎知識

注文住宅の間取りを決める打ち合わせ

初めて注文住宅を建てる場合、間取りに関する疑問や不安も少なくありません。

スムーズに理想の間取りを考えるために必要な基礎知識をチェックしましょう。

平屋と2階建てはどちらが人気?

一昔前までは一戸建てと言えば2階建てが主流でしたが、最近はワンフロアで効率的な生活を送れて、バリアフリー対応もしやすい平屋が幅広い世代に人気です。

お子様が巣立った老後のコンパクトな平屋だけでなく、これから子育てをする若い世代にも平屋人気が高まっています。

平屋と2階建てはそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらがマッチするかは予算や住みたいエリア、ライフスタイルによって変わります。

 

地域 平屋 2階建て
全国 52,090 259,118
北海道 1,897 8,283
青森県 707 2,494
岩手県 663 2,597
宮城県 681 6,230
秋田県 377 1,728
山形県 420 2,395
福島県 985 4,174
茨城県 2,733 6,367
栃木県 1,601 4,329
群馬県 2,047 4,696
埼玉県 2,066 21,530
千葉県 2,112 17,474
東京都 476 21,345
神奈川県 704 20,597
新潟県 582 4,614
富山県 474 2,414
石川県 447 3,039
福井県 428 1,908
山梨県 620 1,905
長野県 1,511 4,882
岐阜県 1,529 4,286
静岡県 1,868 8,153
愛知県 2,576 19,419
三重県 1,515 3,361
滋賀県 509 4,019
京都府 243 4,108
大阪府 586 12,389
兵庫県 1,062 10,005
奈良県 311 2,901
和歌山県 597 1,833
鳥取県 342 1,155
島根県 423 1,193
岡山県 904 3,988
広島県 822 5,739
山口県 1,339 2,136
徳島県 510 1,372
香川県 1,156 1,711
愛媛県 1,104 2,494
高知県 294 1,189
福岡県 3,081 10,456
佐賀県 895 1,710
長崎県 1,015 1,818
熊本県 2,005 3,762
大分県 1,036 1,949
宮崎県 1,806 1,310
鹿児島県 2,751 2,221
沖縄県 280 1,440

2023年建築着工統計調査より、A住居専用住宅の着工数を引用

例えば、東京都、大阪府のように土地相場が高いエリアでは、平屋より2階建ての方が多い傾向があります。一方、広い土地を確保しやすい郊外が多い都道府県では、平屋の比率が高いエリアも。

土地相場や敷地面積の傾向も踏まえたうえで、平屋・2階建てどちらがライフスタイルにマッチするか考えてみてください。

こちらのコラムで、平屋と2階建ての違い、選び方などを詳しく解説しています。

【関連】平屋と2階建ての選び方|価格や暮らしやすさなどを比較して選ぼう

【関連】平屋注文住宅の基礎知識|費用相場・坪数や間取り&デザイン実例も

 

人気の間取りアイデアは?

注文住宅のルーフバルコニー

注文住宅の間取りトレンドは、ライフスタイルの変化に合わせて変化します。

 

※注文住宅の人気間取りアイデアの例

 

例えば、最近は共働き世代の方が増えたことで、シューズクロークやランドリールームなど利便性を高めてくれる間取りアイデアが人気です。

また、マイホームでの過ごし方やライフスタイルが多様化したことで、ルーフバルコニーのように従来の間取りとは違う使い方ができる間取りの採用も増えています。

ここでご紹介した間取りを含めて、こちらのコラムで人気のアイデアをご紹介していますのでぜひ参考にしてください。

【関連】注文住宅で真似したいアイデア集|おしゃれ・便利・面白い工夫をチェック

 

間取りの決め方は?

注文住宅の間取りを決める打ち合わせ

自由に間取りを決められるのが注文住宅の魅力ですが、選択肢が多いためどうやって考えたら良いのか迷う方も少なくありません。

注文住宅の間取りを決めるときは、理想の暮らしをご家族で話し合ってから、モデルハウスや完成見学会で実際の雰囲気を見ながら考えるのがスムーズです。

また、部屋数・階数・各部屋の配置など、決めるべきポイントを事前に整理しておくとスムーズに進めやすくなります。

こちらのコラムで間取りを決めるための流れや考え方を詳しく解説しています。

【関連】注文住宅の間取りの決め方|流れや後悔しない考え方を解説

 

どれくらいの広さが必要?

延床面積は、注文住宅の部屋数や開放感、建築費用を左右する重要な要素ですが、どれくらいの広さが必要なのかイメージするのは難しいですよね。

結論としては、家族構成やライフスタイルによって必要な広さは変わるため、一概に決めるのは難しいです。

20坪台のコンパクトな住まいでのびのび暮らせる場合もあれば、平均より広めの40坪台の延床面積が必要になるケースもあります。

まずはいろいろな広さの間取りをチェックして、ご家族にマッチする広さがどれくらいなのかつかんでいくのがおすすめです。

こちらのコラムで、20~50坪台の注文住宅それぞれの間取り実例や考え方を解説しています。

【関連】20坪台の間取り成功実例!おしゃれな2階建・平屋の間取りをチェック

【関連】30坪の間取り成功実例!暮らしやすい間取りづくりのポイント

【関連】40坪の間取り成功実例!おしゃれで暮らしやすい間取りのポイント

【関連】50坪の間取り成功実例!間取りづくりのポイントとおすすめアイデア

 

注文住宅の土地探しに関する基礎知識

注文住宅の土地

これから土地を購入して注文住宅を建てる場合、土地探しや購入の流れ、住宅ローンの組み方などを覚えておくとスムーズです。

注文住宅の土地探しから完成までの流れは?

土地探しと注文住宅の間取りづくりは別々に取り組むのではなく、1つの流れになるため全体を把握しておくことが大切です。

 

※土地探しから注文住宅完成までの流れ

  • 希望エリアを絞り込み土地の相場を調べる
  • 候補の土地で注文住宅の見積もりをする
  • 住宅ローンの審査をする
  • 土地の購入と工事請負契約
  • 着工~引き渡し

 

土地探しから注文住宅完成までの流れは上記のようになります。

住みたい場所や理想の注文住宅の延床面積や間取り、予算などを踏まえて土地探しをすることが大切です。

【関連】注文住宅の土地探しの流れとチェックポイント|期間や住宅ローンの組み方も解説

 

土地探しはどこに相談すべき?

注文住宅の土地探しを相談できる選択肢は複数あり、スムーズな住まいづくりやクオリティに影響します。

 

※注文住宅の土地探しの相談先

  • 住宅会社(ハウスメーカー・工務店)
  • 設計事務所
  • 不動産会社
  • 無料の相談窓口

 

注文住宅の土地探しの相談先は、大きく分けると上記の4種類です。

それぞれメリット・デメリットがあるため、こちらのコラムで特徴などを把握してみてください。

【関連】注文住宅の相談はどこにすべきか|相談先の選択肢や必要な準備を解説

 

土地購入費用の支払い方法は?

注文住宅の土地を購入する場合、支払い方法は次の3パターンです。

 

※土地購入費用の支払い方法

  • 土地を現金で購入して建物のみ住宅ローンを組む
  • 土地をローンで購入して住宅ローンに一本化する
  • 分割融資で土地と建物の費用をまとめて借りる

 

手持ちの現金で土地購入費用を支払う場合は、建物部分だけ住宅ローンを組めるため分かりやすいです。

土地も住宅ローンに含める方法は2パターンありますので、こちらのコラムで詳細を確認してください。

【関連】注文住宅の住宅ローン基礎知識|流れや支払いタイミング、返済額シミュレーションも

 

注文住宅の建物・外観に関する基礎知識

注文住宅の外観

注文住宅の外観デザインや外構計画など、満足度や暮らしやすさに大きく影響するポイントも押さえておきましょう。

外観デザインは難しい?

注文住宅は実物を見て確認できないため、デザインづくりは難しい部分もあります。

また、面積効果によって色の見え方が変わったり、周囲の建物や風景で雰囲気が異なったりすることもあります。

 

※注文住宅の外観デザインで決めるべきポイントの例

  • 全体のテイスト
  • 色のバランス
  • 外壁の素材
  • 建物の形
  • 屋根の形
  • 窓の配置
  • バルコニーの有無と形
  • 外構

 

また、上記のように決めるべきポイントが多いのも、注文住宅の外観づくりが難しい理由の1つ。

それぞれのポイントの決め方を把握し、失敗を防いでおしゃれな外観に仕上げましょう。

【関連】注文住宅の外観づくりが難しい理由|失敗しない色・デザインの決め方を解説

 

おすすめの外壁材は?

注文住宅の外壁材はたくさんの種類があり、外観デザインや耐久性などに影響します。

 

※注文住宅の主な外壁材

  • 窯業系サイディング
  • 金属サイディング
  • 木質サイディング
  • ALCパネル
  • モルタル壁
  • しっくい壁
  • タイル
  • レンガ

 

どの外壁材にもメリット・デメリット両面があり、予算や理想のイメージ、求める耐久性に合わせて選ぶ必要があります。

基本的な外壁材の種類や特徴をチェックして、おしゃれで長持ちする注文住宅を建てましょう。

【関連】注文住宅の外壁の基礎知識|種類ごとの特徴とおすすめの選び方

 

外構工事はいつやるべき?

駐車場や門扉・フェンスなどの外構工事をいつやるべきかはケースバイケースです。

注文住宅が完成してから着工するケースも多いですが、土のままだと泥はねや転倒などの原因になるため、なるべく外構工事が終わってから引っ越しするのが理想です。

また、建物と外構をセットでプランニングすることで、外観全体に統一感が出ておしゃれに仕上げやすいのもメリットです。

注文住宅のおしゃれな外構施工実例も参考にして、理想の外観イメージをふくらませてみましょう。

【関連】注文住宅の外構はいつやるべき?おしゃれな外構施工実例も紹介

 

注文住宅の内装に関する基礎知識

開放感のあるおしゃれな内装の注文住宅リビング

注文住宅の内装も決めるべきポイントが多く、基本的な知識を覚えておくと役に立ちます。

内装デザインの決め方は?

注文住宅の内装は床・壁・天井・建具など要素が多く、どのような決めたら良いのか迷う方が多いです。

 

※内装デザインの決め方

  • たくさんの施工実例を見て好みのテイストを見つける
  • 家族で話し合い方向性を決める
  • サンプルで色味や素材感を確認する
  • 建材とカラーを決める

 

基本的には上記の流れで決めていくと、スムーズに理想のイメージ通りの内装デザインをつくりやすくなります。

色々な内装デザインの注文住宅をチェックして、好みのテイストを見つけるのがイメージ通りに仕上げるコツです。

【関連】注文住宅内装の決め方&おしゃれに仕上げるポイント|内装実例写真も

 

LDKをおしゃれにする方法は?

近年主流の一体型LDKをおしゃれに仕上げるなら、内装デザインにくわえてキッチンのメーカーやレイアウトにもこだわりましょう。

キッチンはリビングやダイニングからも良く見えるため、扉の材質やカラーを内装とトータルコーディネートするとおしゃれに仕上がります。

また、I型・L型・ペニンシュラ型・アイランド型など、キッチンのレイアウトによっても見え方が変わるため、使い勝手とデザインのバランスを取ってみましょう。

【関連】注文住宅のキッチンのおすすめの選び方|メーカー・レイアウト・オプションなど決め方のポイントを解説

 

注文住宅のデザインに関する基礎知識

おしゃれな注文住宅の外観デザイン

長く暮らす注文住宅は、好みにマッチして長く愛せるデザインに仕上げることも大切です。

どうやってデザインを決めたらいい?

注文住宅はデザインを自由に選べ、種類が多いため、どうやって決めたら良いか迷う方も少なくありません。

 

※注文住宅のデザインの種類例

  • モダン
  • ナチュラル
  • ブルックリン
  • 北欧
  • 南欧
  • 和モダン

 

まずは、注文住宅で人気の代表的なデザインの種類をチェックして、好みに合うものを見つけてみるのがおすすめです。

大まかなデザインの方向性が見えたら、窓や素材、色の組み合わせなどを1つずつ決めていきましょう。

【関連】注文住宅のデザインの種類と決め方を解説|デザイナーズ住宅のようなマイホームを建てるコツ

 

注文住宅の設備・性能に関する基礎知識

注文住宅の断熱性能のイメージ

暮しを便利にする設備、断熱性や耐震性などの住宅性能も、注文住宅づくりで抑えてくべきポイントの1つです。

省エネ住宅とは?

省エネ住宅とは、断熱性能や一次エネルギー消費量性能などの基準を満たした住宅のことです。

2025年4月からはすべての新築注文住宅が省エネ基準への適合が義務化となるため、注文住宅づくりにおける重要度が高まっています。

 

※省エネ基準の種類

  • ZEH
  • HEAT20
  • LCCM住宅
  • 長期優良住宅
  • 低炭素住宅
  • GX志向型住宅

 

上記のように省エネ住宅の基準は複数あり、省エネ性能や快適性、利用できる補助金制度などが変わります。

予算と求める省エネ性能によって、どの基準で建てるべきか変わりますので、こちらのコラムで詳細をチェックしてみてください。

【関連】省エネ住宅の基準や種類をわかりやすく解説|お得な補助金制度も

 

おすすめの設備は?

プランを自由に決められる注文住宅は設備の指定や変更も可能で、利便性や快適性などを向上するオプションが用意されています。

 

※注文住宅のおすすめ設備の例

  • スマートキー
  • 床暖房
  • 電動シャッター
  • 高断熱窓
  • 全館空調
  • ジェットバス
  • ビルトイン食洗機
  • タンクレストイレ
  • 宅配ボックス

 

人気の高い設備だけでも上記のようにさまざまな種類があり、ライフスタイルに合わせて取り入れることが大切です。

どんな設備があるのか把握して必要なものを見極めるために、こちらのコラムも参考にしてみてください。

【関連】注文住宅のおすすめ設備を間取り別に紹介|選び方や後悔を防ぐ対策も解説

【関連】注文住宅に付けて良かった人気のオプション一覧|予算オーバーや後悔を防ぐ考え方も

 

コンセントの決め方は?

どのお住まいにもあるコンセントは、注文住宅の暮らしやすさに影響する重要な設備の1つです。

コンセントが不足すると家電を使うときに不便で、延長コードが必要になり内装の美観を損ねる原因にもなります。

キッチン・ダイニング・リビング・玄関など、間取りごとに必要なコンセントの数と配置を考えることが大切です。

【関連】注文住宅に必要なコンセントの数と位置を間取り別に解説

 

注文住宅に使える補助金の種類

注文住宅で使える自治体の補助金

注文住宅を建てるときは、国や自治体の補助金を活用して費用負担を抑えられるケースがあります。

 

補助金の種類 補助額の上限
子育てグリーン住宅支援事業
  • GX志向型住宅:160万円/戸
  • 長期優良住宅:80万円/戸
  • ZEH住宅:40万円/戸
戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業
  • ZEH住宅:55万円/戸
  • ZEH+住宅:90万円/戸

※性能加算あり

※補助金情報は2025年2月時点の内容です

 

例えば、GX志向型住宅・長期優良住宅・ZEH住宅のように高い省エネ性や耐久性を持つ注文住宅を建てる場合、上記の補助金を受けられる可能性があります。

一戸あたりの補助額が大きく、費用負担を軽減したり、オプションを追加したり住まいづくりの選択肢が広がるのがメリット。

また、注文住宅を建てる地域によっては、自治体独自の補助金制度を用意していることもあります。

住宅ローン減税やフラット35金利優遇など、注文住宅を建てた後の負担軽減に役立つ制度もあります。

こちらのコラムで注文住宅の補助金、減税制度などの情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

【関連】注文住宅の補助金・助成金情報まとめ|国・自治体の補助金や減税制度をチェック

 

まとめ

注文住宅は選択肢が多い分考えるべきことも多いですが、ポイントを押さえておけば効率的に進めることができます。

土地探しやプランづくり、資金計画をスムーズに進めることが、理想の注文住宅を建てることにもつながります。

慌てずに1つずつ取り組んで、暮らしやすくおしゃれな注文住宅を手に入れましょう。

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