注文住宅に付けて良かった人気のオプション一覧|予算オーバーや後悔を防ぐ考え方も
プランの自由度が高い注文住宅では、間取りや設備のオプションが豊富に用意されています。
オプションは機能性やデザイン性をアップできる一方、追加料金がかかるため予算オーバーの原因になることも。
予算オーバーを防ぐためには、どんなオプションがあるか把握し、ライフスタイルに合わせて必要なものを見極めることが大切です。
今回は注文住宅に付けて良かったと評判が良いオプションや、後悔しない選び方などを詳しく解説します。
目次
注文住宅のオプションは標準仕様と何が違う?
注文住宅の標準仕様とオプションの内容や差額は、建てるハウスメーカーや工務店によって違います。
一般的には、設備や建材の基本グレードが標準仕様になっていて、オプションで機能性やデザイン性を高められるようになっていることが多いです。
予算内で満足度の高い注文住宅を建てるためには、ご自身に必要なオプションを見極める必要があります。
そもそも注文住宅のオプションが用意されているのは、建てる人によって必要な間取りや設備が異なるためです。
万人に合う設備や間取りはないため、必要なオプションだけを選べるようになっているのです。
よく考えずにオプションを選ぶと、不要な設備にムダなお金を払うことになってしまいます。
逆に必要なオプションだけを上手に選ぶことができれば、コストパフォーマンスの高い家づくりができるのです。
付けて良かった、注文住宅の人気オプション一覧
実際に注文住宅に付けて良かった、便利だったという意見が多い人気のオプションをピックアップしました。
ジャンル別に人気のオプションを分かりやすくまとめていますので、ライフスタイルに合わせて選んでみてください。
キッチン関連
システムキッチンは、機能性・デザイン性など選べるオプションが多いため、使い方に合わせてしっかり選びましょう。
ビルトイン食洗機
ビルトイン食洗機は、洗い物が多くなる子育て世代の方を中心に人気の高いオプションです。
片付け負担が減って時短になるだけでなく、節水効果が期待できるのも大きなメリット。
タッチレス水栓
直接手を触れずに水を出したり止めたりできるタッチレス水栓も、採用する方が増えているオプションの1つ。
手が汚れているときもそのまま操作できるので、お料理効率がアップし時短効果が期待できます。
扉グレードアップ
システムキッチンの扉はいくつかのグレードに分かれていて、オプションでグレードアップするとデザインやコーティングなどのバリエーションが増えます。
汚れやキズ防止のコーティング素材、ホーロー扉などが選べるケースもあるので、お掃除手間を減らすことも可能です。
大理石ワークトップ
標準仕様のステンレストップから、人工大理石のワークトップへの変更も人気のオプションです。
大理石ワークトップは質感が高く、カラーバリエーションが豊富なのも魅力。
注文住宅のキッチンづくりについてこちらのコラムで詳しく解説しています。
ユニットバス関連
画像出典:TOTO
毎日の疲れをいやすユニットバスも、機能・デザインに関するオプションが用意されています。
アクセントパネル
壁面のアクセントパネルは、ユニットバスのデザイン性と満足感を大きくアップしてくれる人気のオプションです。
木目調や大理石調などのアクセントパネルをユニットバスの全面に使うと、高級感のあるデザインに仕上げることができます。
浴室換気暖房乾燥機
標準仕様の換気扇を暖房・乾燥機能付きのオプションに変更することで、お風呂の寒さ対策と室内干しの2つの役割を持たせることができます。
手すり
ユニットバスや浴槽の出入り部分の手すりも人気のオプションです。
高齢の方がいるご家庭はもちろん、小さなお子様の転倒事故防止にもなります。
高断熱浴槽
浴槽の断熱材を追加するオプションでお湯が冷めにくくなり、追い炊き回数を減らして光熱費節約効果が期待できます。
入浴時間の幅が広いご家庭にもおすすめ。
大理石浴槽
標準仕様のFRP素材から、大理石浴槽に変更することで、肌触りやデザイン性をアップすることができます。
滑らかな表面仕上げで汚れが落としやすくなる浴槽もあります。
こちらのコラムで、注文住宅のお風呂の選び方について詳しく解説しています。
トイレ関連
画像出典:TOTO
トイレも水回り設備の中で重要度が高いポイントですから、使い方に合わせて上手にオプションを取り入れましょう。
タンクレストイレ
コンパクトでおしゃれなタンクレストイレは、スッキリした見た目や広々とした室内空間づくりに役立つオプションです。
タンクがないため室内を広く使うことができ、凹凸も少ないため拭き掃除が簡単で清潔なトイレをキープできます。
手洗いカウンター
トイレの壁面に設ける手洗いカウンターは、前述したタンクレストイレと組み合わせることが多いオプションです。
タンクの手洗いと比べて低い位置になるため、お年寄りやお子さまでも使いやすいのも特徴です。
自動開閉やオート洗浄
タンクレストイレや温水洗浄便座のオプションには、蓋の自動開閉やオート洗浄機能が付いているものもあります。
蓋の締め忘れや流し忘れを防ぐことができ、清潔なトイレ環境のキープにも役立ちます。
収納
掃除用具や予備のペーパーなどをしまえる収納も、トイレで人気が高いオプションの1つです。
壁面に埋め込むタイプの収納なら、トイレ空間を圧迫せず細かいアイテムをしまうことができます。
こちらのコラムで、注文住宅のトイレづくりについて詳しく解説しています。
間取り関連
間取りに関するオプションは、住み心地や満足度に大きく影響するものが多いです。
小屋裏収納
天井裏のデッドスペースを活用できる小屋裏収納。
注文住宅の失敗談に挙がることが多い収納不足を解消できる人気のオプションです。
シューズクローク
玄関の収納力と使い勝手を大きく向上してくれるシューズクロークも、近年選ぶ方が増えているオプションの1つ。
サイズやレイアウトのバリエーションで、幅広い世代・ライフスタイルの方に対応できます。
ウォークインクローゼット
ウォークインクローゼットは、出し入れ効率が高く大型の荷物も収納しやすいのが特徴。
最近は共用スペースに家族全員のファミリークローゼットをつくるケースも増えています。
吹抜け
大きな開放感を得られる吹抜けの間取りオプションは、デザイン性や快適性にこだわる方に人気です。
リビング全体の吹抜け、階段を利用した部分吹抜けなど、幅広いバリエーションがあります。
ランドリースペース
いつでも洗濯物を室内干しできるランドリースペースも、注文住宅の定番オプションになりつつあります。
洗面所を拡張したり、2階の廊下ホールを利用したり、いろいろな設置方法があります。
洗濯機置き場やクローゼットとつなげて、洗濯動線を一ヵ所にまとめることも可能です。
インナーガレージ
防犯性や利便性が高いインナーガレージは、車を使うことが多い方に人気のオプションです。趣味やアクティビティスペースなど、多目的に使えるのも人気の理由。
ルーフバルコニー
屋上のデッドスペースを活用できるルーフバルコニーは、高いプライバシー性と開放感が人気の間取りオプション。
庭を確保しにくい狭小地の家づくりでも採用されることが多いです。
設備関連
設備関連のオプションは、冷暖房や防犯など、毎日の生活に直接関わるものが多いです。
手すり
階段や玄関の手すりは転倒防止になるだけでなく、移動の負担軽減効果も期待できます。
手すりの材質やカラーにこだわり、おしゃれなアクセントとしても活用できます。
スマートキー
カギを差し込まずに施錠・解錠できる玄関のスマートキーは、使い勝手の良い人気のオプションです。
小さなお子様を抱っこしたり、重い荷物を持ったりしているときの負担を軽減してくれます。
電動シャッター
開閉の手間を大きく軽減できる電動シャッターは、採用した方の満足度が高いオプションの1つ。
窓ガラスを開けなくてもシャッターを開閉できるので、熱気や冷気、虫が入ってこないのが大きなメリットです。
床暖房
優しい暖かさが人気の床暖房は、導入費用が高いものの、満足度も高いオプションです。
エアコンのように乾燥せず、火も使わないため安全性が高く、小さなお子様やペットの居るご家庭にもおすすめ。
IOT住宅
電動シャッターや床暖房、給湯器などを遠隔操作できるIOT住宅も、これからの住まいづくりで検討したいオプションの一つです。
例えば外出後に鍵の閉め忘れをチェックしたり、帰宅前にお風呂を沸かしたりすることができます。
内装関連
建材グレードアップやおしゃれなアクセントなど、内装に関するオプションも複数あります。
高機能クロス
一般的なビニールクロスに、防傷・防汚・消臭などの効果をプラスした高機能クロスは、選ぶ方が多い内装オプションです。
デザインバリエーションも増えるので、おしゃれな内装デザインにこだわりたい方にもおすすめ。
無垢フローリング
標準仕様は合板フローリングが一般的ですが、オプションで無垢フローリングを選べるケースも多いです。
本物の木から切り出す一枚板の無垢フローリングは、香りや肌触りを楽しめるのが魅力。
異素材アクセントウォール
内装の一部に木・タイル・レンガなどの異素材を使い、アクセントウォールをつくるオプションも人気です。
お部屋に高級感や重厚感をプラスしたり、特定のテイストを再現したりするときにおすすめ。
エコカラットのように、調湿・消臭などの機能性を持つアクセントウォールもあります。
こちらのコラムで注文住宅の内装について詳しく解説しています。
省エネ設備関連
注文住宅の省エネ性能を高める設備オプションも、近年採用する方が増えています。
光熱費の削減や環境負荷の軽減効果が期待でき、付けて良かったという意見も多いです。
太陽光発電システム
屋根に設置する太陽光発電システムは、注文住宅で電気を創り出すことができ、光熱費の削減に役立つオプションです。
停電時も天気が良ければ電気を使うことができるのも、人気が高いポイント。
蓄電池
電気を溜めておける蓄電池は、前述した太陽光発電システムと組み合わせることが多い省エネ設備です。
昼に発電した電気を溜めて夜間に使うことで、電力の自給自足ができるケースもあります。
HEMS
注文住宅で使うエネルギーを管理するHEMS(Home Energy Management System)は、スマートハウスと呼ばれる省エネ住宅で採用されることが多いです。
分電盤や家電とつながり一元管理することで、消費エネルギーを可視化して効率良く使うことができます。
高効率給湯器
ヒートポンプ給湯器(エコキュート)、家庭用燃料電池(エネファーム)、エコジョーズなどの高効率給湯器も、注文住宅で定番の省エネ設備です。
一般的な給湯器に比べて少ないエネルギーでお湯を沸かすことができ、キッチンやお風呂で使う光熱費を削減できます。
電気自動車コンセント
EV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド自動車)などを充電するためのコンセントも、注文住宅で採用されることが増えているオプションです。
自宅で電気自動車を充電することで、ガソリン車よりコストを抑えることができるのがメリット。
現在電気自動車をお持ちの方はもちろん、今後買い換える可能性がある場合も設置を検討しましょう。
外構関連
フェンスやブロック塀、門扉やカーポートなど基本的な外構にくわえて、次のようなオプションも人気です。
宅配ボックス
ネットショップの普及によって、人気が高まっているオプションの1つです。共働きなどで家を空ける時間が多い方におすすめ。
ウッドデッキ
屋内とお庭をつなぐ中間の役割を持つウッドデッキは、アウトドアリビング・物干し場・お子様の遊び場など用途の広いオプションです。
センサーライト
人の動きを感知して自動で点灯するセンサーライトは、注文住宅の防犯性や利便性を高める人気のオプションです。
玄関や勝手口などの出入り口にセンサーライトを付けることで、転倒や侵入防止効果が期待できます。
注文住宅の外構の考え方や施工事例についてこちらのコラムもどうぞ。
注文住宅オプションの後悔を防ぐ考え方
憧れや口コミだけで選ばない
「かっこいいから」「友だちが良いと言っていたから」、などの理由でオプションを選ぶのも間違いではありません。
しかし憧れや口コミだけでオプションを選ぶと、後悔する可能性があるので注意しましょう。
お友だちの満足度が高いオプションでも、ライフスタイルが異なればマッチするとは限りません。
口コミを参考にしつつ、しっかりご自身に必要かどうか見極めてからオプションを選びましょう。
実物で使い方を確認
プランに取り入れるオプションを選ぶ際は、必ずモデルハウスで実物を見ながら使い方を確認しましょう。
実物を見ることでサイズや使い方のイメージ違いを防ぐことができ、後悔しにくくなります。
こちらで、注文住宅のモデルハウスを見学するときにチェックすべきことをまとめています。
リアルに使い方をシミュレーションしてみる
オプションを決める前に、なるべくリアルな使い方をシミュレーションするのも後悔を防ぐポイントです。
例えばビルトイン食洗機はお料理によっては予洗いが必要になるケースもあり、食器の数が少ないなら手で洗った方がラクな可能性もあります。
大まかなイメージだけでオプションを決めると、いざ実際に使ってみて後悔するケースが多いです。
前述したモデルハウス見学やメーカーのホームページなどで、実際の使い方を細かくチェックしてから決定しましょう。
予算を決めておく
見積もりでオプションを選ぶ前に、注文住宅の総額予算を決めておくことも大切です。
予算がはっきりしない状態だと、どのオプションを選べるのか分からず、希望が膨らんでしまうことが多いです。
なるべく早い段階で注文住宅の相場を把握し、予算を決めるのが後悔を防ぐポイントです。
こちらのコラムで注文住宅の相場を詳しく解説しています。
標準仕様とオプションの差額を確認する
見積もりをするハウスメーカーや工務店によってオプションの範囲や金額は異なるため、必ず標準仕様との差額を1つずつ確認しましょう。
どれくらいの差額でオプションを選べるのか把握していないと予算オーバーしやすく、後で金額を調整するのも難しくなります。
見積もり前に必要なオプションを決めておく
実際に注文住宅の見積もりをする前に、ご家族で話し合い必要なオプションも決めておきましょう。
相見積もりをする際、条件をそろえないと金額の妥当性が分からないためです。
まずは欲しいオプションをリストアップして、優先順位を付けておくのがおすすめです。
メンテナンスのことも知っておく
オプション設備の中には故障やお手入れの手間がかかるものもあるため、必ずメンテナンスのことも把握しておきましょう。
ビルトイン食洗機や浴室換気暖房乾燥機などの電気製品は、10年前後が寿命の目安です。
故障した際の修理・交換方法や費用を把握しておくと、後悔を防ぐことができます。
ライフスタイルの変化も踏まえて考える
家を建てる時点のことだけでなく、ライフスタイルの変化まで踏まえてオプションを選ぶのも大切なポイントです。
例えば大型の収納オプションは、お子さんが巣立った後は広さを持て余してしまう可能性もあります。
また、今の車にピッタリ合わせてインナーガレージをつくると、将来乗り換えたときに出し入れしにくくなるケースも。
オプションを何年ぐらい使うのか、ライフスタイルが変化した後に変更できるのかなど、将来のことも考えてみてください。
オプションで予算オーバーしたらどうする?
万が一見積もりが予算オーバーしてしまったときは、なるべく優先順位が低いオプションを削っていくのがおすすめです。
金額だけ見て優先順位が高いオプションを削ってしまうと、「やっぱりつけておけばよかった・・・」と後悔する可能性が高いです。
前述したように必要なオプションをあらかじめリストアップして、優先順位を付けておくと後悔を防ぎやすくなります。
予算オーバーになってもあきらめず、確実に重要度の高いオプションを見極めて、後悔のない注文住宅計画を完成させましょう。
まとめ
注文住宅はたくさんのオプションがあり迷ってしまうことも多いですが、選び方のポイントを押さえて必要なものをしっかり見極めましょう。
優先順位の高いオプションを確実に選ぶことで、コストパフォーマンスが高く暮らしやすい注文住宅を建てることができます。
施工実績の多い住宅会社に相談して、適切なアドバイスを受けるのも上手にオプションを選ぶポイントの1つ。
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