注文住宅のおすすめ設備を間取り別に紹介|選び方や後悔を防ぐ対策も解説

注文住宅のおすすめ設備を間取り別に紹介|選び方や後悔を防ぐ対策も解説

この記事では、注文住宅で人気のおすすめ設備、具体的な選び方について詳しく解説します。

注文住宅の設備はバリエーションが豊富で、暮らしやすさや利便性を高めてくれるものがたくさんあります。しかし、必要な設備は人によって異なるため、予算やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。

今回は間取り別におすすめ設備をご紹介し、後半で後悔を防ぐための選び方を詳しく解説します。

注文住宅の設備は予算とライフスタイルに合わせて選ぶ

注文住宅の対面キッチン

注文住宅の設備は選択肢が多く、失敗や後悔談が多いポイントです。

どの設備が合うかは人それぞれで、「付けておけば良かった・・・」「付けたけどいらなかった・・・」など、意見が分かれるケースも少なくありません。

失敗や後悔を防ぐためには、まずどんな設備があるのか選択肢を把握し、予算やライフスタイルに合う物を取捨選択することが大切です。

次の章から、間取りごとのおすすめ設備をチェックしていきましょう。

玄関のおすすめ設備

注文住宅の玄関のおすすめ設備

毎日のお出かけや帰宅で必ず通る玄関には、利便性や安全性を高める設備があります。

スマートキー

ポケットキーやスマートフォンなどで玄関ドアを施錠/解錠できるスマートキーは、近年人気が高まっている設備の1つ。

鍵を探す必要がなく、荷物で手がふさがっていてもドアを開け閉めできるので便利です。

お部屋や外出先から玄関の施錠を確認、操作できるものもあり、防犯性を高めるのにも役立ちます。

人感センサー照明

人の動きに反応して自動点灯する人感センサー照明も、玄関の定番設備です。

帰宅時にドアを開けたら電気が点灯するので、スイッチを探す手間が無く転倒リスクも軽減できます。

設定した時間で自動消灯するので、消し忘れの心配がないのもうれしいポイント。

玄関手洗い

最近は健康意識の高まりから、玄関に小型の手洗いを設置する注文住宅が増えています。

玄関手洗いは帰宅後すぐ手洗いうがいができるため、家族の健康や清潔な生活を守れるのがメリット。

来客時にゲストに自然に使ってもらいやすいのも良いですね。

玄関手洗いの間取り実例や考え方は、こちらのコラムでも解説しています。

 

手すり

上がり框による段差があり、靴を脱ぎ履きする玄関は、手すりがあると利便性や安全性が高まります。

高齢のご家族はもちろん、小さなお子さまが玄関を使う際も、手すりがあると転倒によるケガのリスク軽減につながります。

後から付けるより設置場所の自由度や費用面も有利なので、なるべく新築のときに付けておくのがおすすめです。

リビングのおすすめ設備

注文住宅のリビングのおすすめ設備

リビングは過ごす時間が長いため、快適性や利便性にこだわって設備を選びたいところです。

床暖房

家族が集まりリラックスして過ごすことが多いリビングでは、優しい暖かさの床暖房が人気の設備です。

床暖房は輻射熱でお部屋全体を均一に温めてくれて、乾燥や空気の汚れが発生しないのがメリット。

お部屋が温まるまでに時間がかかりますが、タイマーを使ったりほかの暖房と組み合わせたりして対策できます。

モニター付きインターホン

訪問者の顔が見えるモニター付きインターホンは、ほとんどの注文住宅に採用されている設備です。

最近は、知らない訪問者にインターホンが対応してくれる機能や、家のどこでもモニターを確認できるワイヤレス子機やスマートフォンとの連携などバリエーションも豊富です。

電動シャッター

大きな掃き出し窓を付けることが多いリビングは、便利な電動シャッターも検討する方が多い設備です。

電動シャッターはボタン1つで開閉できるため、窓が多いリビングでは特に便利です。

シャッターや雨戸を動かすために窓を開ける必要がないので、虫やホコリなどが入らないのも大きなメリット。

居室/寝室のおすすめ設備

注文住宅の寝室のおすすめ設備

プライベートな時間を過ごす寝室や居室は、快適性にこだわって設備を検討しましょう。

高断熱窓

暑さや寒さの影響を受けず、快適に過ごせる居室や寝室をつくるなら、高断熱窓を検討してみましょう。

最近はペアガラスが標準仕様になっていますが、さらに断熱性能が高いトリプルガラスなどの窓もあります。

窓の断熱性を高めることで冷暖房が効きやすくなり、快適な室温をキープして就寝しやすくなります。

全館空調

最近は、全館空調を導入する方も増えています。

全館空調は住まい全体の温度を均一に保ってくれるため、部屋同士の移動の際の暑さ、寒さを感じにくいのがメリット。

各部屋にエアコンや暖房を設置する必要がなく、居住空間のデザインをスッキリまとめられるのも全館空調の特徴です。

ダウンライトや間接照明

お休み前のリラックスタイムを寝室で過ごすことが多い方は、ダウンライトや間接照明など光源が直接目に入らない照明計画を立てましょう。

まぶしさを抑えた照明はリラックスしやすく、スムーズで快適な睡眠につながります。また、リビングでゆっくり過ごしたりテレビを見たりするときも、まぶしさを感じにくいのでおすすめです。

注文住宅の照明の種類や選び方についてはこちらのコラムも参考にどうぞ。

 

消臭・調湿機能のある内装材

設備ではなく内装材ですが、気持ち良く睡眠できる寝室づくりでは、消臭・調湿機能のある壁紙や珪藻土、エコカラットなどを採り入れるのもおすすめです。

消臭機能が寝室の快適な空気をキープしてくれて、調湿機能で結露や乾燥を防ぎ、気持ちよく眠れる空間をつくれるのです。

内装のさりげないアクセントにもなりますので、デザイン性を重視する方にもおすすめ。

ユニットバスのおすすめ設備

注文住宅のユニットバスのおすすめ設備

毎日の疲れを癒すユニットバスでは、リラックス効果の高い設備が人気です。

多機能シャワー

一般的なシャワーヘッドではなく、さまざまな楽しみ方ができる多機能シャワーもユニットバスの人気設備です。

頭から浴びることができるオーバーヘッドシャワー、身体全体を温めるシャワーなど、入浴方法が広がります。

浴室テレビ

好きなテレビ番組や動画などを楽しめる浴室テレビは、ゆっくり入浴時間を楽しみたい方に人気の設備です。

サウンドシステムと組み合わせて、映画や音楽の臨場感を楽しむ方法も。

ジェットバス

温浴施設などで定番のジェットバスを、ご家庭のユニットバスに設置するのも人気です。

ジェット噴射による血行促進や疲労回復効果などが期待でき、お風呂でのリラックスを重視する方におすすめ。

キッチンのおすすめ設備

注文住宅のキッチンのおすすめ設備

注文住宅のキッチンは設備のオプションが多く、家事スタイルに合わせて選びたいところです。

浄水器付き水栓

フィルターを通った水を使える浄水器付き水栓は、飲み水や料理に使う水を重視する方に人気の設備です。

ペットボトルを購入したりウォーターサーバーを設置したりする必要が無くなるため、節約効果も期待できます。

タッチレス水栓

手をかざすだけで水をコントロールできるタッチレス水栓は、料理効率を高めてくれる設備です。

手が汚れているときも水栓に触れずに水を出せるので、お掃除の手間が少なく清潔なキッチンをキープできます。

ビルトイン食洗機

食器をまとめて洗浄できるビルトイン食洗機は、注文住宅のキッチンの定番設備の1つ。

家族の人数が多かったり、家事にかけられる時間が少なかったりする方におすすめです。

電動昇降機

吊戸棚の代わりに電動昇降機を付けると、高い場所の物を出し入れしやすくなり、キッチンの収納力や利便性を高めることができます。

収納量は確保したいが、吊戸棚だと届かない場合におすすめの設備です。

トイレのおすすめ設備

注文住宅のトイレのおすすめ設備

毎日使うトイレは、使い勝手やお掃除効率に注目して設備を選びましょう。

タンクレストイレ

本体がコンパクトなタンクレストイレは、室内の圧迫感を軽減でき、お掃除しやすいのがメリット。

タンク周りの凹凸がないのでホコリが溜まりにくく、サッと拭き掃除しやすいのが特徴です。

手洗いカウンター

前述したタンクレストイレは手洗いがないため、トイレ内に別途設置するケースも増えています。

タンクの手洗いと違い、用を足した後振り返らずに使えるのが便利なポイント。収納付きの手洗いカウンターなら、予備のペーパーや掃除道具もしまえます。

洗面のおすすめ設備

注文住宅の洗面所のおすすめ設備

身支度を整える洗面も、使い勝手や収納力にこだわって設備を選びたいポイントです。

収納三面鏡

ミラーキャビネットの裏側に化粧品や歯ブラシなどをしまえる収納三面鏡は、デザイン性・利便性を高められるオプション設備です。

身だしなみを整える際にもさまざまな角度からチェックできるため、洗面台の使い勝手も向上します。

周辺キャビネット

洗面台本体だけで収納量を確保するのが難しいときは、周辺キャビネットを追加するのがおすすめです。

洗剤や掃除用具などのストック、タオルや肌着なども収納できるため、洗面所や脱衣所の利便性がアップしますよ。

ダブルボウル

洗面台のボウルを2つ以上設置すると、忙しい朝の時間帯の渋滞を回避できて利便性がアップします。

ご家族の人数が多い場合は、積極的に検討してみましょう。

ランドリーパイプ

洗面所内にランドリーパイプを設けることで、室内干しスペースとして活用するのも人気のアイデアです。

洗濯機と物干しスペースを1か所にまとめることで家事効率を高めることができます。洗面所を少し広くして、ランドリールームとして兼用するのもおすすめ。

 

外構のおすすめ設備

注文住宅の外構のおすすめ設備

注文住宅の外構も、防犯性や利便性を高めるおすすめの設備があります。

センサーライト

玄関や勝手口などのセンサーライトは、防犯性と利便性を高めることができる定番設備です。

暗いときに自動でライトが点灯するので足元が見やすくなり、転倒によるケガのリスク軽減につながります。また、いたずらや覗きなどの抑止効果も期待できます。

宅配ボックス

インターネット通販を利用する方が多い方は、留守中も荷物を受け取れる宅配ボックスを付けるのがおすすめです。

新築時ならポストや門扉に宅配ボックスを埋め込むことができ、外観デザインがスッキリまとまるのもメリットです。

立水栓

注文住宅の外回りには1か所立水栓を付けることが多いですが、用途によってはシャワーやお湯などが使えるようにしておくと便利です。

例えば、ワンちゃんの散歩から帰ってきて足を洗うとき、お湯が使えると冬場でも寒さを感じません。また、車や外壁の洗浄で高圧洗浄機を使うことも多いので、1か所では届きにくいときはバランス良く配置するのもおすすめです。

注文住宅の設備にまつわる後悔談と対策

注文住宅の設備の打ち合わせ

実際に注文住宅の設備選びで後悔した方の意見と、対策をセットでチェックしていきましょう。

付ければ良かったorいらなかった

今回ご紹介したように注文住宅の設備はたくさんの種類があり、よく考えて選ばないと後悔する可能性があります。

「やっぱり付けておけば良かった」「付けたけどいらなかった」と後悔しないためには、設備を使うシーンをリアルにシミュレーションすることが大切です。

例えば、電動シャッターは便利な設備ですが、普段はあまり開け閉めせず、旅行などで家を空けるときだけ使うなら必要ないかもしれません。逆に、毎日シャッターを開け閉めする場合は、付けておかないと後悔する可能性があります。

設備を選ぶときは、必ず新しい家でのライフスタイルをシミュレーションして、必要性を確認しましょう。

使いづらい/掃除しにくい

設備の使い勝手やお掃除について、実際に使ってみて後悔するケースもあります。

例えば、ビルトイン食洗機の機能や棚の配置はメーカーによって異なるため、どの製品が合うかは人それぞれです。しっかり比較検討して選ばないと、思ったより使いづらく後悔してしまう可能性もあります。

また、ユニットバス、洗面台、トイレなどの水回り設備も、メーカーやグレードによってお掃除しやすさが変わります。実際に使ってみないと分かりにくい部分ですので、モデルハウスなどでプロに相談してみるのがおすすめです。

コンセントが足りない

コンセントの数や配置は、注文住宅の設備でも後悔する方が多いポイントです。

使いたい場所の近くにコンセントが無いと、延長コードで美観を損ねてしまい、つまずいてケガをするリスクも発生します。コンセントが足りず1か所でたくさんの家電を使うと、ブレーカーが落ちてしまう可能性も。

コンセントを考えるときは、実際の暮らしをシミュレーションして、必要な場所にバランス良く配置することが大切です。

寒いor暑い

断熱性能を左右する窓や、冷暖房計画を失敗してしまうと、寒さや暑さで後悔する可能性もあります。

例えば、リビングに大きな窓を付ける場合、ペアガラスより断熱性能が高いトリプルガラスを選んだ方が良いかもしれません。また、エアコンの向きが悪いと、お部屋全体の温度が均一にならず快適性が低下する可能性もあります。

寒さや暑さは図面だけでは分からないポイントなので、注文住宅の実績が豊富な住宅会社のアドバイスを受けながらしっかり考えましょう。

予算オーバー

色々な設備を追加していったら、見積もり金額が高くなり予算オーバーして後悔するケースも多いです。

対策としては、要望に優先順位を付けて、必要な設備を見極めるのが効果的です。

優先順位が明確なら、優先度が高い設備を選べるので、予算内で満足度が高い注文住宅を建てやすくなります。

後付けで余計な費用がかかった

今回ご紹介した設備は注文住宅が完成してから後付けできるものもありますが、余計な費用がかかり、後悔する可能性があります。

例えば、キッチンのビルトイン食洗機は後付けできる機種もありますが、扉やキャビネットがムダになってしまいます。交換のための出張費なども別途かかるため、新築時に付けるより高くなってしまうのです。

優先順位が高い設備については、なるべく新築時に付けておくようにしましょう。

まとめ

注文住宅はさまざまなオプション設備が用意されており、家事効率や快適性を高めることができます。しかし、どの設備が必要かは人によって異なるため、ライフスタイルと照らし合わせて取捨選択することが大切です。

必要な設備を見極め、予算内で満足度の高い注文住宅づくりを目指しましょう。

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