25坪の間取り成功例|おしゃれで暮らしやすい間取りづくりのポイントや費用相場も
一戸建ての平均的な延床面積より少しコンパクトな25坪の間取りは、土地取得費用や建築費用を抑えやすい反面、狭く感じてしまうこともあるため注意が必要です。
そこでこの記事では、25坪の間取り成功例を見ながら、おしゃれで暮らしやすい間取りづくりのポイントについて詳しく解説します。
25坪の延床面積を活かす効率の良い間取りアイデアや、リビングの開放感、収納スペースの確保など、実際の家づくりに役立つヒントをご紹介します。
25坪の間取りはどれくらいの広さ?
25坪は畳約50枚分の面積ですが、実際にどれくらいの広さなのかイメージしにくいですよね。
住宅ローンのフラット35利用者調査によると、2023年度の注文住宅の平均延床面積は119.5㎡(36.14坪)でした。
25坪の間取りは、平均より約11坪程度狭いということになります。
約25坪、2階建ての間取りプラン例を見てみましょう。
- 1階床面積/42.64㎡(12.89坪)
- 2階床面積/40.16㎡(12.14坪)
- 延床面積/82.80㎡(25.03坪)
こちらは延床面積25.03坪、2階建て2LDKの間取りプラン例です。
7帖の主寝室と5.2帖の洋室を設け、夫婦2人~お子さま1人の3人家族に向いている間取りになっています。
お子さま2人の4人家族だと子供部屋を共有する必要がありますが、広さ的に少し難しそうですね。
また、2~3人家族でも、25坪で暮らしやすい家を建てるためには、効率の良い間取りアイデアを上手く取り入れる必要があります。
次の章で、実際の25坪の間取り成功例をチェックしてみましょう。
25坪の間取り成功例
クレバリーホームが手がけた注文住宅の中から、25坪前後の間取り成功例をご紹介します。
平屋・2階建てそれぞれの間取り成功例をピックアップしましたので、ぜひ参考にしてください。
平屋間取り成功例① 延床面積24.95坪
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小屋裏
ご夫婦2人暮らしに合わせて、開放感のあるLDKや、ウォークインクローゼット、ランドリースペースなどの間取りアイデアを取り入れた平屋の間取りです。
LDKは勾配天井の開放感ある間取りで、対面キッチンのカウンターをダイニングテーブル替わりにすることでさらに広々と使えるように工夫されています。
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キッチンからパントリー⇒ランドリースペースにつながる動線を設け、複数の家事を同時進行しやすくなっています。
平屋間取り成功例② 延床面積25.86坪
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極力廊下を減らして面積効率を高め、25.86坪の延床面積で3LDKを確保した平屋間取り実例です。
LDKは平屋の屋根形状を活かした勾配天井で開放感を高め、各部屋へ効率の良い動線を描ける間取りに。
キッチンの裏手に半個室の書斎を設け、コンパクトながら開放感があり気持ち良いプライベートスペースに仕上がっています。
2階建て間取り成功例① 延床面積24.28坪
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2F
小屋裏
限られた延床面積を有効活用するため、1階に洋室と和室、2階にLDKや水回りを配置した間取り実例です。
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玄関脇に土間続きのシューズクロークを設け、いつでも散らからずスッキリした空間をキープできるようになっています。
2階リビングは勾配天井を採用し、コンパクトながら狭さを感じない空間に。
固定階段の小屋裏収納を設け、プライベートスペースとして活用できるようになっているのも、限られた延床面積を有効活用するアイデアの1つです。
2階建て間取り成功例② 延床面積25.53坪
1F
2F
小屋裏
25.53坪の延床面積で、2LDKと音楽教室のレッスン室2部屋を確保した間取り実例です。
音楽講師を務めるご夫婦のライフスタイルに合わせて、2つのレッスン室を設置。
間に待合室を挟むことで、レッスン中の音が聞こえないように工夫されています。
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2階リビングは木調クロスの勾配天井を採用し、南側の天窓からたっぷり自然光が入る間取りに。
壁厚を利用したニッチ収納も、25坪のスペースを有効活用するアイデアの1つです。
25坪の家の間取りづくりのポイント
25坪の延床面積を活かしておしゃれで暮らしやすい家を建てるためには、次のような間取りづくりの工夫や考え方が必要です。
平屋・2階建てどちらにも共通の考え方となっていますので、ぜひ理想の間取りづくりにお役立てください。
効率の良い間取りアイデアを取り入れる
25坪の延床面積の中でなるべく多くの要望を叶えるためには、効率の良い間取りアイデアでムダを無くすことが大切です。
例えば2階建ての場合、リビング階段でホールを省略すれば、その分ほかの部屋や収納を広くすることができます。
平屋の場合も、なるべく廊下を減らしてLDKを通る動線をつくれば、居住スペースや収納を確保しつつ移動効率も高められます。
1つの場所に2つ以上の役割を持たせるなど、なるべく効率の良い間取りアイデアをたくさん取り入れてみてください。
リビングの開放感や居心地にこだわる
25坪で部屋数を増やすと1部屋がコンパクトになりますが、住まいの主役となるリビングは開放感や居心地にこだわりましょう。
リビングは家族が集まる場所であり、過ごす時間も長いため、住まい全体の満足度に大きく影響する間取りです。
なるべく広めの床面積を確保しつつ、勾配天井や吹き抜けなどの間取りを上手に取り入れて開放感や居心地を高めましょう。
こちらのコラムで勾配天井や吹き抜けの間取りについて詳しく解説しています。
収納スペースは十分確保する
居住スペースを確保しつつ、十分な量の収納スペースを確保することも25坪で暮らしやすい間取りをつくるコツです。
収納量が不足すると、物を出し入れしにくくなり、居住スペースにあふれて生活感が見えてしまいます。
しかし、収納量が多すぎても無駄になってしまい、居住スペースを圧迫する原因になります。
まずはご家族に必要な収納量を把握して、いろいろな収納アイデアの中からライフスタイルに合う物を選ぶことが大切です。
こちらのコラムで注文住宅の収納量の考え方や間取りアイデアをご紹介しています。
平屋や1.5階建ても検討
平均よりコンパクトな25坪の延床面積なら、平屋も選択肢に入るため2階建てと比較検討してみましょう。
大きな平屋は土地の確保や取得費用がハードルになりますが、コンパクトな平屋なら比較的建てやすい傾向があります。
こちらで25坪の平屋間取り実例をご紹介していますので、参考にしてみてください。
また、平屋が気になるものの敷地面積や費用などがハードルになる場合は、1.5階建ての間取りを検討してみるのもおすすめです。
平屋と2階建ての中間的な特徴を持つ1.5階建てなら、それぞれの良いとこどりをして理想のマイホームを建てられる可能性もあります。
こちらのコラムで1.5階建てについて詳しく解説しています。
デッドスペースを活用する
25坪の中で多くの要望を叶えるために、デッドスペースを有効活用することも大切です。
例えば、小屋裏収納やロフトは本来天井でふさがれるデッドスペースを活用でき、一定の条件を満たせば延床面積にも含まれません。
小屋裏収納やロフトを収納として活用すれば、その分25坪の中で居住スペースを増やすことも可能です。
また、都市部など限られた敷地に25坪の家を建てる場合は、庭の代わりにルーフバルコニーを設けるのも人気の間取りアイデアです。
本来屋根になる部分を活用でき、プライバシー性が高く眺望を楽しめる屋外スペースとして活用できます。
こちらでルーフバルコニーについて詳しく解説しています。
25坪の新築一戸建ての費用相場
25坪の新築一戸建てにかかる費用相場をご紹介します。
住宅ローンのフラット35を利用した方のデータを参照し、建売住宅と土地付注文住宅の平均坪単価から25坪の費用相場をシミュレーションしてみましょう。
平均費用/平均延床面積 | 平均坪単価 | 25坪の費用相場 | |
---|---|---|---|
建売住宅 | 3,603万円/101.6㎡(約30.73坪) | 117.24万円/坪 | 約2,931万円 |
土地付注文住宅 | 4,903万円/111.2㎡(約33.63坪) | 145.79万円/坪 | 約3,644万円 |
平均坪単価を25坪に換算すると、建売住宅は約2,931万円、土地付注文住宅は約3,644万円になりました。
このデータは建物+土地取得費用も含まれているため、実際は敷地面積や環境などで変動する可能性がありますが、1つの目安として参考にしてみてください。
同じ延床面積でも間取りやデザインにこだわれる土地付注文住宅の方が相場が高く、713万円の差額があります。
こちらのコラムで注文住宅の相場についてさらに詳しく解説していますので、予算計画にお役立てください。
まとめ
平均よりコンパクトな25坪の間取りは、効率の良い間取りアイデアでムダなスペースを無くすことが大切です。
25坪の延床面積を最大限活用し、なるべく多くの要望を叶えた理想のマイホームを建てましょう。
クレバリーホームは、全国のモデルハウスで注文住宅づくりに関するご相談を受け付けています。
敷地面積やご予算に合わせたご提案をいたしますので、ぜひお近くのモデルハウスにご来場ください。