折り下げ天井のメリット・デメリットと後悔を防ぐコツ|おしゃれな施工実例も紹介
キッチンやリビングなどに採用することがある折り下げ天井は、おしゃれなマイホームを求める方に人気のデザインです。
天井の一部を低くすることで、デザインバリエーションが広がり素材や照明計画で高級感がありおしゃれな空間をつくれるのが折り下げ天井のメリットです。
ただし、圧迫感や予算など注意すべきデメリットもあり、よく考えて採用しないと後悔するリスクもあります。
そこでこの記事では、折り下げ天井のメリット・デメリットと後悔を防ぐ考え方を解説します。
実際に折り下げ天井を取り入れたおしゃれな注文住宅の施工実例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
折り下げ天井とは?
「折り下げ天井」とは、天井の一部を通常部分より低くするデザインのことを指します。
「下がり天井」と呼ばれることもあります。
天井の高さを切り替えることで空間に立体感が生まれ、カラーや照明などのバリエーションも広がるためおしゃれな住宅で人気のデザインです。
一口に折り下げ天井と言っても、キッチンやリビングなど取り入れる間取り、カラーやデザインなどバリエーションはさまざま。
次の章で、実際の折り下げ天井の施工実例を見ながら、イメージをつかんでみましょう。
折り下げ天井のおしゃれな施工実例
クレバリーホームが手がけた注文住宅の中から、折り下げ天井を取り入れた施工実例をピックアップしてご紹介します。
詳細ページには各実例の間取り図や全体の写真も掲載していますので、気になるデザインを見つけたらぜひチェックしてみてください。
実例①
ダイニング・キッチンとリビングの一部を折り下げ天井にして、ゾーニングや照明計画でおしゃれに仕上げた実例です。
ダイニング・キッチンとリビングの天井高と柄を変えることで、同じ空間の中でゆるやかにゾーニングしています。
リビングの折り下げ天井には間接照明を設け、高級感のある空間に。
実例②
キッチンを折り下げ天井にして、ナチュラルテイストのおしゃれな空間に仕上げた実例です。
折り下げ天井にすることで、キッチンの手元を照らすペンダントライトの距離が近くなり、作業しやすくなっています。
実例③
折り下げ天井や壁面のアクセントタイルなどの組み合わせで、高級感たっぷりのダイニング・キッチンに。
折り下げ天井の木目とキッチン、ダイニングテーブルの方向をそろえることで、空間を広く見せているのも工夫の1つです。
住まいの顔となる玄関にも折り下げ天井を採用し、本物の木材や間接照明など質感にこだわっています。
実例④
L字のLDKのキッチン部分を折り下げ天井にすることで、間仕切りを使わずゆるやかにゾーニングしています。
それぞれの空間の役割や過ごし方が明確になり、メリハリを付けることでおしゃれに仕上がっています。
実例⑤
ブラックのキッチンに折り下げ天井の木目を組み合わせ、スタイリッシュかつ温かみのあるデザインになっています。
リビングにも折り下げ天井を採用し、間接照明の柔らかい光でリラックスして過ごせる雰囲気です。
実例⑥
キッチンの折り下げ天井と、リビングの勾配天井でメリハリのあるおしゃれな雰囲気のLDKです
折り下げ天井はグレーにすることで、主張しすぎず程よいアクセントとして機能しています。
実例⑦
キッチン部分を折り下げ天井にすることで、吊戸棚の位置が低くなり手が届きやすくなっています。
高さのある折り下げ天井ですが、明るめの木目にすることで圧迫感がなくバランスの良いデザインに。
実例⑧
LDK全体をモノトーンカラーでコーディネートし、ブラックの折り下げ天井をかっこいいアクセントとして活用しています。
空間全体をトータルコーディネートすることで、折り下げ天井やほかのデザインがお互いを引き立てています。
実例⑨
ペニンシュラキッチンの本体と同じ範囲を折り下げ天井にして、空間にメリハリを付けた実例です。
折り下げ天井の範囲を調整することで、圧迫感がなくおしゃれで開放的なキッチンに。
実例⑩
折り下げ天井とダウンライト・ダクトレールを組み合わせ、間仕切りを使わずにダイニング・キッチンをゾーニングしています。
ダクトレールは照明の位置や角度を調整することができ、レストランやカフェのような雰囲気をつくることができます。
折り下げ天井のメリット
折り下げ天井を住まいに取り入れることで、次のようにさまざまなメリットが生まれます。
デザインの工夫でおしゃれに仕上げやすい
折り下げ天井は、カラーを切り替えたり高さを変えて立体感を生み出したり、デザインの工夫をしやすいのが特徴です。
フラットな天井だとできることが限られますが、折り下げ天井を取り入れることで空間に変化を生み出し、狙ったデザインや雰囲気をつくることができます。
空間をゆるやかにゾーニングできる
折り下げ天井で高さやカラーを切り替えることで、間仕切りをせずに空間をゆるやかにゾーニングできるのもメリットの1つです。
例えば、ダイニング・キッチン部分を折り下げ天井にすることで、リビングとゾーニングしてそれぞれの空間の独立性を高められます。
高価な建材を部分的に取り入れやすい
無垢材などの高価な建材も、折り下げ天井なら部分的に取り入れられるためコストを調整しやすいのも特徴です。
高価な建材を天井全面に使うと建築費用に大きく影響しますが、折り下げ天井部分に限定すれば予算に合わせて調整可能です。
照明のバリエーションが広がる
折り下げ天井を取り入れることで、使える照明器具のバリエーションが広がり好みの空間に仕上げやすくなるのもメリットです。
例えば、折り下げ天井の段差部分に照明器具を埋め込めば、柔らかい光の間接照明にすることができます。
また、部分的に天井が低くなるため、吊り下げ型のペンダントライトも設置しやすくなります。
折り下げ天井のデメリットと後悔を防ぐコツ
折り下げ天井には次のようなデメリットもあるため、しっかり対策して後悔を防ぎましょう。
圧迫感が出やすい
折り下げ天井はほかの部分より天井が近くなるため、圧迫感が出やすいのがデメリットです。
特に、折り下げ天井に高級感のあるダークカラーを使ったり、存在感が強いペンダントライトを設置したりすると圧迫感が出ることがあります。
対策としては、折り下げ天井の高さや面積、カラーなどを調整して圧迫感が出ないようにすることが大切です。
また、標準仕様で天井が高いハウスメーカーを選ぶのも効果的な対策です。
例えば、一般的な戸建て住宅の天井高は2400mmに設定されていますが、クレバリーホームでは2600mmを標準仕様としているため、折り下げ天井を取り入れても圧迫感が出にくくなっています。
天井高についてこちらのコラムで詳しく解説しています。
メンテナンスが大変
折り下げ天井にすることで、段差のホコリや照明器具の交換といったメンテナンスが大変になる傾向もあります。
頻繁に段差を掃除するのが難しい場合は、くぼみのないデザインの折り下げ天井にするのが効果的な対策です。
また、段差の奥に照明器具を設置する場合は、長寿命で交換頻度を下げられるLED照明を選びましょう。
一般的なLED照明の寿命は40,000時間と言われていて、1日8時間程度点灯しても10年以上持つため交換の負担を減らせます。
コーディネートが難しい
折り下げ天井はおしゃれなアクセントになる反面、部屋全体のコーディネートが難しくなるのも注意すべきデメリットです。
折り下げ天井単体でデザインを考えてしまうと、部屋から浮いてしまう可能性があります。
対策としては、折り下げ天井の施工実例が多く、トータルコーディネートができるハウスメーカーを選ぶのがおすすめです。
クレバリーホームでは、先ほどご紹介した以外にも折り下げ天井を取り入れた施工実例を公開していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
折り下げ天井は、おしゃれでオリジナリティのあるマイホームを目指す方におすすめのデザインです。
部屋の広さを変えずに取り入れることができ、手軽に立体感や高級感などを演出可能です。
折り下げ天井を上手に活用して、理想のマイホームを考えてみてください。
クレバリーホームでは、全国のモデルハウスで折り下げ天井を含めた住まいづくりのご相談を受け付けています。
実際の間取りやデザインを体感しながら住まいづくりについてご相談いただけますので、ぜひお近くのモデルハウスにご来場ください。