注文住宅のキッチンのおすすめの選び方|メーカー・レイアウト・オプションなど決め方のポイントを解説

注文住宅のキッチンのおすすめの選び方|メーカー・レイアウト・オプションなど決め方のポイントを解説

注文住宅のシステムキッチンは、メーカー・レイアウト・オプションなど選択肢が多く、使い勝手やデザインにも大きく影響するポイントです。

キッチンメーカーごとに特徴や強みが異なり、どんなレイアウトがマッチするかは人それぞれなため、どれを選んだら良いか迷う方も少なくありません。

そこでこの記事では、注文住宅で人気のおすすめキッチンメーカーをピックアップし、それぞれの特徴について分かりやすくまとめます。

また、おすすめのレイアウトやオプション、実際にプランを考えるときのポイントも解説しますので、ぜひ理想のキッチンづくりにお役立てください。

注文住宅のキッチンのおすすめメーカー

まずは、注文住宅で採用されることが多い、おすすめのキッチンメーカーをピックアップし、それぞれの特徴をチェックしてみましょう。

 

  • LIXIL(リクシル)
  • タカラスタンダード
  • クリナップ
  • TOTO
  • Panasonic(パナソニック)
  • GRAFTEKT(グラフテクト)

 

※各キッチンメーカーのグレードや定価は、2024年11月時点の情報を基に作成しています。

LIXIL(リクシル)

リクシルのキッチンを設置した注文住宅

出典:LIXIL

LIXILは2011年にINAX(イナックス)、サンウエーブなど国内の主要設備メーカーが統合して誕生したメーカーです。

大手メーカーならではの豊富なラインナップがそろっており、収納力や機能性、デザイン性などに定評があります。

 

グレード 基本プランの定価(I型・間口255cm)
シエラS 616,500円~
ノクト 793,500円~
リシェル 874,000円~

※メーカーHPより各グレードの価格帯表記を参照

 

LIXILのキッチンの楽パッと収納

出典:LIXIL

リクシルのキッチンは、細かいアイテムを立体的に収納できる「らくパッと収納」などの機能が豊富で、しまうアイテムや料理スタイルに合わせて理想のキッチンをつくることができます。

タカラスタンダード

タカラスタンダードのキッチンを設置した注文住宅

出典:タカラスタンダード

タカラスタンダードは扉やキャビネットにホーロー素材を採用したキッチンがあり、汚れやキズに強いのが特徴です。

ホーローは汚れが染みこまずキズも付きにくい素材で、キレイな状態でシステムキッチンを長く使いたい方に人気があります。

 

グレード 基本プランの定価(I型・間口255cm)
リフィット 約320,000円~
エーデル 約450,000円~
トレーシア 約730,000円~
レミュー 約1,170,000円~

※メーカーHPよりシステムキッチン価格表を参照

 

タカラスタンダードのホーロー製キッチンパネル

出典:タカラスタンダード

キッチン本体だけでなく、壁面のパネルまでホーロー素材を選べるのもタカラスタンダードの特徴です。

ホーローはマグネットを取り付けられるため調理器具や調味料を壁掛けでき、油汚れが落ちやすいためいつでもキレイな状態をキープできます。

クリナップ

クリナップのキッチンを設置した注文住宅

出典:クリナップ

キッチンづくりの歴史が長いクリナップは、使いやすさにこだわった細かいオプションや、おしゃれなデザイン性などに定評があるメーカーです。

耐久性や清掃性にもこだわり、ワークトップだけでなくキャビネットまでステンレスを採用したキッチンをラインナップしています。

 

グレード 基本プランの定価(I型・間口255cm)
ラクエラ 631,500円~
ステディア 759,000円~
セントロ 1,273,800円~

※メーカーHPより各グレードの参考価格を参照

 

クリナップキッチンのステンレス底板

出典:クリナップ

キャビネットの底板にステンレス仕様を選べるグレードがあり、食器や調理器具によるキズを防ぎ、汚れもサッと拭き取りやすいのが特徴です。

長く使うキッチンにとって、耐久性が高い素材を選べるのは大きなメリットですね。

 

TOTO

TOTOのキッチンを設置した注文住宅

出典:TOTO

トイレやユニットバスで見かけることが多いTOTOですが、使い勝手の良いシステムキッチンづくりにも力を入れているメーカーです。

水回りメーカーとして培った技術を活かし、清掃性や利便性に優れるオプションや機能が充実しています。

 

グレード 基本プランの定価(I型・間口255cm)
ミッテ 約780,000円~
ザ・クラッソ 約1,060,000円~

※メーカーHPより各グレードの価格帯表記を参照

 

TOTOのキッチンのシンク

出典:TOTO

シンクの傾斜やつなぎ目のない排水口で汚れが溜まりにくい「すべり台シンク」は、TOTOの水回り設備メーカーとしての技術が活かされているポイントです。

シンクは毎日使う場所ですから、キレイな状態をキープできるのはうれしいですね。

 

Panasonic(パナソニック)

Panasonicのキッチンを設置した注文住宅

出典:Panasonic

家電メーカーとして長い歴史を持つPanasonicは、使い勝手の良いコンロやレンジフードなどに定評があるキッチンを製造・販売しています。

 

グレード 基本プランの定価(I型・間口255cm)
Vスタイル 約857,000円~
ラクシーナ 約920,000円~
L-CLASS 約1,232,000円~

※メーカーHPよりWEBカタログのおすすめプラン・パッケージプラン価格を参照

 

Panasonicのキッチンのワイドコンロ

出典:Panasonic

Panasonicのキッチンは「ワイドコンロシリーズ」が特徴です。

3つの鍋を横並びにできるため複数の料理を同士進行でき、手前のスペースも広いため盛り付けしやすいのがメリット。

 

GRAFTEKT(グラフテクト)

グラフテクトのキッチンを設置した注文住宅

出典:GRAFTEKT

オーダーキッチンブランド「kitchenhouse」のセカンドラインであるGRAFTEKTは、おしゃれなデザイン性に定評のあるメーカーです。

扉やワークトップなどの種類が豊富で、LDK全体のテイストに合わせてトータルコーディネートしやすいのが特徴です。

GRAFTEKTの基本価格は175万円で、ベーシックなI型や動線効率の良いアイランド型など、11種類のレイアウトを選ぶことができます。

※メーカーHPよりスタート価格、レイアウトを参照

ベースレイアウトがあるので選びやすく、基本価格が明確なため、お手軽に高品質なデザインキッチンを導入できるのが人気のポイントです。

 

注文住宅のキッチンのおすすめレイアウト

注文住宅のシステムキッチンはセミオーダーでキャビネットを組み合わせ可能で、複数のレイアウトをつくることができます。

 

  • I型
  • L型
  • ペニンシュラ型
  • アイランド型
  • 二列型

 

それぞれのレイアウトにメリット・デメリットがありますので、キッチンの広さや料理スタイルに合わせて選べるように違いをチェックしましょう。

 

I型

注文住宅のI型キッチン

シンク・コンロ・作業スペースを一直線に並べたI型キッチンは、ベーシックなレイアウトです。

壁付け・対面どちらにも対応でき、省スペースで設置できるため、ダイニング・リビングを圧迫しにくいのがメリットです。

また、シンプルな構成で比較的価格が安いのも魅力的なポイント。

一方、すべてのスペースが一列に並ぶため動線が長くなりやすく、複数人で料理する際すれ違いにくいのがデメリットです。

L型

注文住宅のL型キッチン

シンクとコンロをL字型に分けて配置するレイアウトで、作業効率や収納量を高めやすいのが特徴です。

ワークスペースの左右にバランス良くシンクとコンロを配置できるため、短い動線で効率よく料理しやすいのがL型キッチンのメリット。

また、キャビネットが多くなるため収納量を確保しやすく、必要なものにサッと手が届くキッチンをつくりやすいです。

ただし、必要な設置スペースはI型キッチンより広くなり、ダイニングやリビングを圧迫しやすい点に注意が必要です。

ペニンシュラ型

注文住宅のペニンシュラ型キッチン

ペニンシュラ型はキッチンの左右どちらかが壁に接している対面レイアウトで、半島(ペニンシュラ)のような形をしているのが名前の由来です。

対面レイアウトの中でも正面の壁が不要なため、開放的な空間をつくりやすく、料理中にリビングダイニングの家族とコミュニケーションを取りやすいのがメリットです。

一方、開放感を高めるために吊戸棚を設置しない場合は、収納量が少なくなるのがデメリット。

背面のカップボードやパントリーなどの導入を検討して、収納不足を防ぎましょう。

アイランド型

注文住宅のアイランドキッチン

キッチンの左右に通路があり、ぐるりと一周できるレイアウトをアイランド型と呼びます。

動線効率が良く、複数人で料理しやすいのがアイランドキッチンのメリットです。

また、周囲にスペースがありキッチン本体が良く見えるため、おしゃれな空間をつくりやすいのも魅力的なポイント。

ただし、ほかのレイアウトより広めのスペースが必要になり、リビングからキッチン内が良く見えるため生活感を隠す工夫が求められます。

二列型

注文住宅の二列型キッチン

シンクとコンロを2つのキャビネットに分ける二列型キッチンは、「セパレートキッチン」と呼ばれることもあります。

広い作業スペースと効率の良い作業動線がメリットで、料理やお菓子づくりなどが趣味の方に人気です。

一方、キッチン本体が高額になり、広いスペースを必要とするのがデメリット。

 

注文住宅のキッチンのおすすめオプション

注文住宅のキッチンのオプション

セミオーダー形式の注文住宅のキッチンはたくさんのオプションがありますが、特に選ばれることが多い人気の物をピックアップしてご紹介します。

人造大理石カウンター

システムキッチンのカウンターはステンレスが標準仕様ですが、人造大理石のオプションが人気です。

人造大理石カウンターは柄やカラーが豊富で、金属にはない温かみや高級感をキッチンにプラスできるのが魅力。

おしゃれなキッチンをつくるなら、ぜひ検討したいオプションです。

タッチレス水栓

手をかざすだけで水を出したり止めたりできるタッチレス水栓は、料理や片づけの効率アップにつながる人気オプションです。

手が汚れているときもサッと水を出せるので、料理の進行を止めずにスムーズに作業できます。

ステンレス/ホーローキャビネット

キャビネットの底板や側面をステンレスやホーロー素材にして、キズや汚れを付きにくくするのも人気の仕様です。

ステンレスやホーローは汚れが染みこまずサッと拭き取りやすいため、キャビネット内を清潔な状態に保ちやすくなり、長くきれいに使えるのがメリット。

掃除がラクなレンジフード

ホコリや油汚れが付きやすいレンジフードを、掃除しやすい仕様にするのも人気のオプションです。

清掃しやすいフィルターレス仕様、自動洗浄付きレンジフードなど、定期的なお手入れをラクにするオプションを検討してみましょう。

ビルトイン食洗機

食器洗いの手間を軽減してくれるビルトイン食洗機も、人気の高いオプションの1つです。

卓上食洗機のように場所を取らず、楽な姿勢で食器を出し入れできるのがビルトイン型のメリット。

手で洗うより節水になり、光熱費の節約になるのもうれしいポイントです。

注文住宅のキッチン選びのポイント

注文住宅のおしゃれなキッチン

実際に注文住宅のキッチンを選ぶときは、次のポイントを押さえて使いやすく仕上げましょう。

収納スペースの量とバランス

キッチンの使い勝手を左右する収納スペースは、ちょうど良い量をバランス良く配置するのがポイントです。

収納が不足すると、ワークトップに物があふれたり、キャビネット内がいっぱいになって出し入れしにくくなったりします。

しかし、逆に収納が多すぎてもムダになってしまい、余計なコストもかかるため、普段使う調理器具や食器を考えてちょうど良い収納量を見つけましょう。

また、よく使う包丁やおたまなどの調理器具は、引き出しのポケットなどサッと手に取れる場所にしまえると料理効率がアップします。

予備の調味料や使用頻度が低いお鍋などは、キャビネットの奥に収納しておくと邪魔になりません。

実際の料理シーンを想定しながら、何をどこにしまうのか考えて収納量と配置を決めてみてください。

作業スペースの広さ

システムキッチンのレイアウトやサイズを選ぶときは、作業スペースの広さにも注目しましょう。

最近のシステムキッチンはシンクが大型化しているため、今までと同じ横幅でも作業スペースが狭くなるケースがあります。

実際に使ってみてギャップを感じないように、モデルハウスなどでキッチンの前に立ち、スムーズに作業できる広さがあるか確認しましょう。

キッチンメーカーやグレードによっては、ワークトップの奥行きを広げる、シンクを一時的な作業スペースにするなどの便利なオプションも用意されています。

天板の高さ

システムキッチンは天板の高さを選ぶことができ、料理する人の身長に合わせることが大切です。

一般的には80cm・85cm・90cmの天板高さを選べることが多く、上位グレードはさらに細かく調整できるものもあります。

キッチンの天板の高さは「身長÷2+5cm」が目安と言われており、160cmの方なら85cmが使いやすいということになります。

ただし、実際はスリッパやまな板の高さなど、さまざまな要素が影響しますので、モデルハウスなどで体感してみるのが確実です。

コンロの種類

キッチンのコンロは大きく分けると、ガスコンロ・IHクッキングヒーターの2種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。

ガスコンロは炎が出るので直感的に火力が分かりやすく、価格が比較的リーズナブルなのがメリットです。

一方、火を使うので衣類や布巾などが燃える可能性があり、お子さまや高齢のご家族が使うとき心配なのがデメリット。

IHクッキングヒーターは火が出ないため安全性が高く、表面がフラットなためお掃除しやすいのがメリットです。

一方、使える鍋の種類が限られることがあり、停電時に使えないのもデメリットです。

どちらが向いているかは料理スタイルよって変わりますので、実物を見ながら選んでみてください。

ワークトライアングル

キッチンの配置やレイアウを決めるときは、シンク・コンロ・冷蔵庫を結ぶワークトライアングルもチェックしましょう。

ワークトライアングルがコンパクトでバランス良くまとまっていると、材料を出す⇒洗う⇒切る⇒炒めるなど一連の動作がスムーズになります。

それぞれの距離は120~270cmの間にまとめると使いやすくなると言われており、前述したキッチンレイアウトの種類によっても変化します。

プランができたら図面上でワークトライアングルを確認して、効率良く料理できる配置を考えましょう。

ダイニングへの配膳効率

キッチンとダイニングテーブルの位置関係を含めて、配膳効率を確認するのも使いやすいキッチンづくりのポイントです。

例えば、キッチンからダイニングテーブルに大きく回り込む動線だと、配膳効率が悪く不便に感じる可能性が高いです。

対面キッチンのカウンター越しに配膳したり、横並びのダイニングテーブルにしたり、動線を短くまとめると料理や片づけの効率がアップします。

ゴミ箱の配置

キッチンづくりで意外と盲点になるゴミ箱の配置も、しっかり押さえるべきポイントの1つです。

ゴミ箱置き場がないとキッチン内で目立ってしまい、使い勝手やデザイン性が低下してしまいます。

キャビネット内にゴミ箱を収納できるオプションや、目立たない場所に置き場所をつくるなど、対策しましょう。

コンセントの配置など

キッチン内では調理家電を使うシーンが多いため、コンセントの配置も要チェックポイントです。

コンセントが足りないと、延長コードなどが必要になり、デザイン性や料理効率が低下します。

電子レンジ・ポット、炊飯器など、常設の調理家電は収納場所の近くにコンセントを用意しましょう。

また、ハンドミキサーやフードプロセッサーなどを使うことも考え、ワークトップの近くにもコンセントがあると便利です。

タブレットでレシピを見ながら料理することが多い方は、置き場所とコンセントをセットでつくるのもおすすめです。

こちらのコラムでも、注文住宅のキッチンの選び方やおしゃれなレイアウト実例を紹介しています。

 

まとめ

注文住宅のキッチンはメーカー・レイアウト・オプションなど選択肢が多いため、予算やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。

おすすめのメーカーやレイアウトなどを参考にしつつ、ご自身のスタイルにピッタリなキッチンを選びましょう。

住まいづくりの実績が豊富なハウスメーカーに相談して、適切なアドバイスを受けるのも理想のキッチンづくりのポイントです。

クレバリーホームは全国のモデルハウスで、キッチンを含めた間取りづくりのご相談を受け付けています。

ぜひお気軽にお近くのモデルハウスにご来場ください。

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