3,000万円台の注文住宅の間取り実例|ハウスメーカー選びのポイントや資金計画シミュレーションも
この記事では、3,000万円台の注文住宅の間取り実例をピックアップしてご紹介します。
3,000万円台で建てられる注文住宅の広さ、住宅ローンシミュレーションなども解説。
予算3,000万円台で注文住宅を検討するときに必要な情報を分かりやすくまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 1 3,000万円台でどんな注文住宅を建てられる?
- 2 3,000万円台の注文住宅間取り実例【平屋・2階建て】
- 3 3,000万円台の注文住宅づくりのポイント
- 4 3,000万円台の注文住宅の資金計画シミュレーション例
- 5 土地込み3,000万円で注文住宅は建てられる?
- 6 まとめ
3,000万円台でどんな注文住宅を建てられる?
予算3,000万円台でどんな注文住宅を建てられるのか、平均価格を基に考えてみましょう。
注文住宅の平均建築費用は3861.1万円
住宅金融支援機構のフラット35を利用した方のデータによると、2023年の注文住宅の平均建築費用は3861.1万円です。
平均建築費用 | 延床面積 | 坪単価 |
---|---|---|
3,861.1万円 | 119.5㎡/約36.14坪 | 約106万円 |
延床面積は約36坪で、3,000万円台の予算があれば、一般的な広さの注文住宅を建てることができそうです。
3,000万円台で建てられる注文住宅の広さは?
先ほどのフラット35利用者調査の結果を基に、3,000万円台の予算で建てられる注文住宅の広さについて考えてみましょう。
平均建築費用と延床面積から計算した坪単価を基に、予算によって建てられる延床面積がどう変化するのかまとめてみます。
予算÷坪単価 | 建てられる延床面積 |
---|---|
3,000万円÷106万円 | 28.30坪 |
3,500万円÷106万円 | 33.01坪 |
3,900万円÷106万円 | 36.79坪 |
3,000万円台の予算なら28~36坪前後の広さの注文住宅を建てることができそうです。
ライフスタイルにもよりますが、3~5人程度で暮らす注文住宅を検討できるでしょう。
3,000万円台の注文住宅間取り実例【平屋・2階建て】
クレバリーホームが手掛けた注文住宅から、3,000万円台のおしゃれな間取り実例をご紹介します。
3,000万円台前半、後半それぞれの価格帯で、平屋・2階建て両方の実例を紹介しますので、ぜひ間取りやイメージづくりの参考にしてください。
実例① 3,000万円~3,499万円 延床面積 40.32坪
※実例の価格は建築当時の建物本体価格になります。
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キッチンはフルオープンで、リビングダイニングまで見渡せるため家事をしながら家族とコミュニケーションを取ることができます。
洗濯物を一か所で完結できるランドリールームは、家事効率を高める間取りアイデアです。
実例② 3,000万円~3,499万円 延床面積 41.63坪
※実例の価格は建築当時の建物本体価格になります。
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収納力の高いファミリー玄関を設置し、住まいの顔をいつでも気持ち良い状態に保てる間取りの工夫です。
リビングは大きな吹抜けで開放感を高め、エコカラットと間接照明のアクセントは高級感を演出しています。
寝室に併設したセカンドリビングも、ゆとりある生活につながる素敵なアイデアです。
実例③ 3,000万円~3,499万円 延床面積 38.03坪
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ロフト
玄関は2つの動線を設け、広い土間にお子様の自転車なども収納できるようになっています。
リビングは梁を露出させて開放感とデザイン性を強調し、外観のアクセントにもなっている縦スリット窓もデザインの一部に。
実例④ 3,000万円~3,499万円 延床面積 51.57坪
※実例の価格は建築当時の建物本体価格になります。
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2階のある平屋をイメージしたLDKは、上下階が緩やかにつながり家族の存在感を感じられる間取りです。
2階ホールはフリースペースとして、楽器演奏や団らんを楽しめる空間に。
大型のシューズクロークを採用し、玄関の収納力と利便性も大きくアップしています。
実例⑤ 3,000万円~3,499万円 延床面積 35.54坪
※実例の価格は建築当時の建物本体価格になります。
平屋の構造を活かした勾配天井と天窓で、LDKは開放感たっぷりの素敵な空間になっています。コミュニケーションを取りやすいオープンキッチン、間仕切りで使い分けできるリビング横和室など間取りアイデアも充実。
キッチンの横にサニタリーを配置して家事効率を高め、LDKを中心とした回遊動線で最短ルートを選べる工夫も。
実例⑥ 3,500万円~3,999万円 延床面積 39.03坪
※実例の価格は建築当時の建物本体価格になります。
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PH
趣味のバンド演奏を楽しめるステージを中心としたLDKは、動線効率や開放感にもしっかりこだわっています。
自然光がたっぷり入る2階ホールにソファを置いて、セカンドリビングとして活用するアイデアも。
屋上はルーフバルコニーにして、気持ちの良いアウトドアリビングとして活用できます。
実例⑦ 3,500万円~3,999万円 延床面積 41.42坪
※実例の価格は建築当時の建物本体価格になります。
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小屋裏
二重窓で防音対策した趣味部屋は、夫婦で楽器演奏を楽しめるスペースです。
寝室はアクセントクロスや照明でリラックスムードを演出し、大型のウォークインクローゼットや本棚で収納力も充実させています。
3,000万円台の注文住宅づくりのポイント
実際に3,000万円の予算で注文住宅を検討するときは、次のようにさまざまなポイントについて考える必要があります。
予算内で多くの要望を実現できるハウスメーカーを探す
予算3,000万円台はさまざまなハウスメーカーや工務店が選択肢に入りますが、価格・デザイン・性能・耐久性などのバランスを取ることが大切です。
例えば、住宅会社によって採用している構造が違うため、間取りの自由度が異なるケースもあります。
柱の位置の自由度が高い構造の住宅会社なら、ライフスタイルにぴったりな間取りをつくれる可能性が高くなります。
例えば、クレバリーホームが採用しているプレミアム・ハイブリッド構法は、「SPG構造」「モノコック構造」を組み合わせた独自の構造です。
それぞれの良さを合わせて建物の強度を高め、自由度の高いプランと耐震性を両立させています。
住宅会社選びが注文住宅のクオリティに大きく影響しますので、さまざまな視点から比較検討してみてください。
住宅会社選びのポイントはこちらのコラムで詳しく解説しています。
坪単価だけで予算計画を立てない
ハウスメーカーや工務店選びの指標に使われることが多い坪単価ですが、それだけで予算を立てると失敗するリスクが高いので要注意です。
坪単価とは建物本体価格を延床面積で割った金額です。
一般的には、坪単価には付帯工事費や諸費用などは含まれないた、単純に延床面積を掛けた金額で注文住宅を建てられるわけではありません。
坪単価の詳細についてこちらのコラムで詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
平屋と2階建てをフラットに比較検討する
3,000万円台なら一般的な2階建てだけでなく平屋も選択肢に入る価格帯なので、フラットな視点で比較検討してみるのもおすすめです。
例えば、土地相場が低く周囲の建物が遠い郊外なら、平屋のメリットが大きく満足度の高い注文住宅を建てられるかもしれません。
土地相場が高い都市部の注文住宅は、敷地面積を有効活用できる2階建ての方が有利です。
平屋・2階建てのメリット・デメリットを比較し、3,000万円台の予算でより多くの要望を叶えられる方を選ぶことが大切です。
こちらのコラムで平屋と2階建ての選び方について詳しく解説しています。
住宅性能には妥協しない
注文住宅づくりでは予算オーバーでどこかを削る必要が出ることもありますが、断熱性・耐震性・耐久性などの住宅性能を妥協するのは避けましょう。
住宅性能に妥協すると、快適性や省エネ性が低下したり、耐久性が低く将来余計なメンテナンス費用がかかったりして後悔する可能性が高くなります。
例えば、外壁や屋根を安易にコストダウンしてしまうと、定期的な塗装や数十年後の貼り替え費用が必要となり、トータルでは損になる可能性があります。
ある程度初期費用をかけても、メンテナンス費用を抑えることで、トータルではお得になるケースが多いです。
例えば、クレバリーホームが標準仕様としている陶器瓦と外壁タイルは、塗装が不要でメンテナンス費用を大きく抑えられます。
コストパフォーマンスが高いアイデアを取り入れる
3,000万円台の予算のなかで多くの要望を叶えるためには、コストパフォーマンスが高い間取りやデザインのアイデアを取り入れることが大切です。
例えば、凹凸が少ない総二階建てやシンプルな片流れ屋根を組み合わせれば、材料費や工事費を減らしてコストダウンできます。
また、居住スペースと通路を兼用して延床面積を抑えるなど、コストパフォーマンスが高い間取りアイデアもたくさんあります。
こちらで注文住宅の間取り成功例やアイデアを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
3,000万円台の注文住宅の資金計画シミュレーション例
本体価格3,000万円台の注文住宅は、土地込みだと4,000万円台の総額費用になる可能性が高いです。
実際に総額4,000万円で住宅ローンを組む場合、総返済額や月額負担がどれくらいになるのかシミュレーションしてみましょう。
※条件
- 全期間固定金利1.5%
- ボーナス返済なし
- 元利均等返済
- 返済期間35年間
頭金 | 借入金額 | 総返済額 | 年間返済額 | 毎月の返済額 |
---|---|---|---|---|
0円 | 4,000万円 | 51,438,816円 | 1,469,676円 | 122,473円 |
500万円 | 3,500万円 | 45,008,901円 | 1,285,968円 | 107,164円 |
1,000万円 | 3,000万円 | 38,579,007円 | 1,102,260円 | 91,855円 |
最長の35年、頭金0円で4,000万円の住宅ローンを組むと、毎月の返済額は約12万円です。
頭金を500万円、1,000万円入れる場合は、毎月の返済額が減るだけでなく、支払金利が少なくなるため総返済額も抑えることができます。
ただし、頭金で預金を使いすぎると急な出費に対応できなくなるリスクもあるため、無理のない範囲で考えることが大切です。
こちらのコラムで注文住宅の頭金について詳しく解説しています。
また、注文住宅の予算や住宅ローン計画を考えるときは、年収倍率という指標を用いるのが一般的です。
年収倍率はマイホーム購入額と年収の比率で、6~7倍が目安と言われています。
例えば、建築費用3,000万円、土地取得費用1,000万円で総額4,000万円の注文住宅を建てるなら、年収倍率で割ると571~666万円の年収が目安になります。
年収とマイホーム費用のバランスや考え方については、こちらのコラムで詳しく解説しています。
土地込み3,000万円で注文住宅は建てられる?
ここまでは本体価格3,000万円の注文住宅について解説してきましたが、土地込み3,000万円で建てられるのか考えてみましょう。
フラット35利用者調査によると、2023年度の土地付注文住宅の平均費用は4,903万円でした。
あくまで平均価格ですが、このデータを見ると土地込み3,000万円で建てるのは少し厳しいかもしれません。
ただし、効率の良い間取りアイデアで延床面積を減らしたり、土地相場が安いエリアを選んだりすれば総額3,000万円台に収められる可能性もゼロではありません。
例えば、建築費用を1,000~2,000万円台に抑えて、1,000万円前後のリーズナブルな土地を見つけられれば、土地込み3,000万円台で注文住宅を建てられる可能性はあります。
こちらのコラムで1,000~2,000万円台の注文住宅を紹介していますので、参考にしてみてください。
予算3,000万円台なら規格住宅も検討
3,000万円台の予算に確実におさめるなら、規格住宅を検討してみるのもおすすめです。
規格住宅とは、あらかじめ用意された間取りプランから選ぶ住宅商品のことです。
プランごとの価格が明確なので、予算オーバーを防ぎ、土地と建物の費用バランスを考えやすいのが規格住宅のメリット。
こちらのコラムで規格住宅について詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
まとめ
3,000万円台の注文住宅は、間取りや住宅会社の選択肢が増える分、ご自身に合うものを見極めることが大切です。
特に、住宅会社選びが仕上がりや満足度に大きく影響しますので、間取りやデザインだけでなく、住宅性能にも注目してみてください。
クレバリーホームは、自由度の高い間取りプランや耐久性の高い外壁タイルなど、長く快適に暮らせる注文住宅づくりをお手伝いしています。
全国のモデルハウスで実際の間取りアイデアや性能を体感できますので、ぜひお近くの店舗にご来場ください。