3,000万円台の注文住宅の間取り実例|住宅会社選びのポイントも
この記事では、実際に建てられた注文住宅から、3,000万円台の間取り実例をピックアップしてご紹介します。
令和4年度住宅市場動向調査によると、注文住宅の平均建築費用は3,866万円でした。3,000万円台の注文住宅は、平均的な価格帯と言えそうです。
延床面積によりますが、3,000万円台の予算なら、住宅会社や間取りの選択肢も広がる可能性が高いです。選択肢が多い分、ご自身に合う住宅会社や間取りを見極めて理想の住まいを叶えましょう。
目次
3,000万円台で建てられる注文住宅の広さは?
建築費用3,000万円台の予算で建てられる注文住宅の広さを、平均坪単価をもとに計算してみましょう。2022年度建築着工統計調査では、持ち家の木造一戸建ての平均坪単価は約62.7万円でした。
予算÷坪単価 | 建てられる延床面積 |
---|---|
3,000万円÷62.7万円 | 47.84坪 |
3,500万円÷62.7万円 | 55.82坪 |
3,900万円÷62.7万円 | 62.2坪 |
平均坪単価で考えると、3,000万円台の予算なら47~62坪前後の広さの注文住宅を建てることができそうです。住宅市場動向調査によると2022年度の新築注文住宅の平均延床面積は約37坪なので、少し広めの家が検討できるでしょう。
逆に、平均的な延床面積で3,000万円台の注文住宅を建てる場合、間取りや設備・建材などに費用をかけてこだわることもできそうですね。
延床面積ごとの注文住宅費用相場や間取りの考え方は、こちらのコラムを参考にしてみてください。
3,000万円台の注文住宅間取り実例
クレバリーホームが手掛けた注文住宅から、3,000万円台のおしゃれな間取り実例をご紹介します。
2階建て実例① 3,000万円~3,499万円 延床面積137.66㎡(41.63坪)
※実例の価格は建築当時の建物本体価格になります。
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収納力の高いファミリー玄関を設置し、住まいの顔をいつでも気持ち良い状態に保てる間取りの工夫です。
リビングは大きな吹抜けで開放感を高め、エコカラットと間接照明のアクセントは高級感を演出しています。
寝室に併設したセカンドリビングも、ゆとりある生活につながる素敵なアイデアです。
2階建て実例② 3,500万円~3,999万円 延床面積129.07㎡(39.03坪)
※実例の価格は建築当時の建物本体価格になります。
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趣味のバンド演奏を楽しめるステージを中心としたLDKは、動線効率や開放感にもしっかりこだわっています。
自然光がたっぷり入る2階ホールにソファを置いて、セカンドリビングとして活用するアイデアも。
屋上はルーフバルコニーにして、気持ちの良いアウトドアリビングとして活用できます。
2階建て実例③ 3,000万円~3,499万円 延床面積170.50㎡(51.57坪)
※実例の価格は建築当時の建物本体価格になります。
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2階のある平屋をイメージしたLDKは、上下階が緩やかにつながり家族の存在感を感じられる間取りです。
2階ホールはフリースペースとして、楽器演奏や団らんを楽しめる空間に。
大型のシューズクロークを採用し、玄関の収納力と利便性も大きくアップしています。
平屋実例① 3,000万円~3,499万円 延床面積117.50㎡(35.54坪)
※実例の価格は建築当時の建物本体価格になります。
平屋の構造を活かした勾配天井と天窓で、LDKは開放感たっぷりの素敵な空間になっています。コミュニケーションを取りやすいオープンキッチン、間仕切りで使い分けできるリビング横和室など間取りアイデアも充実。
キッチンの横にサニタリーを配置して家事効率を高め、LDKを中心とした回遊動線で最短ルートを選べる工夫も。
3,000万円台の注文住宅は住宅会社選びにこだわる!
平均的な3,000万円の予算帯では、住宅会社の選択肢が多いため、ご自身に合うハウスメーカーや工務店を見極めることが大切です。同じ価格帯でも、住宅会社によって得意なデザイン・間取り、断熱性や耐震性、使用している建材や設備は異なります。
また、住宅会社によって採用している構造が違うため、間取りの自由度が異なるケースもあります。柱の位置の自由度が高い構造の住宅会社なら、ライフスタイルにぴったりな間取りをつくれる可能性が高くなります。
例えば、クレバリーホームが採用しているプレミアム・ハイブリッド構法は、「SPG構造」「モノコック構造」を組み合わせた独自の構造です。それぞれの良さを合わせて建物の強度を高め、自由度の高いプランと耐震性を両立させています。
住宅会社選びが注文住宅のクオリティに大きく影響しますので、さまざまな視点から比較検討してみてください。住宅会社選びのポイントはこちらのコラムで詳しく解説しています。
3,000万円台の注文住宅は予算計画も重要
本体価格3,000万円台の注文住宅は、土地込みだと4,000~5,000万円台の総額費用になる可能性が高いです。返済期間が長くなり、月額負担が大きくなる可能性があるので、無理のない予算計画を立てることが重要になります。
注文住宅の予算や住宅ローン計画を考えるときは、年収倍率という指標を用いるのが一般的です。
年収倍率はマイホーム購入額と年収の比率で、6~7倍が目安と言われています。例えば、建築費用3,000万円、土地取得費用1,000万円で総額4,000万円の注文住宅を建てるなら、年収倍率で割ると571~666万円の年収が目安になります。
年収とマイホーム費用のバランスや考え方については、こちらのコラムで詳しく解説しています。
建築費用3,000万円台の注文住宅で住宅ローンを組む際は、金利タイプや支払利息についてもしっかり考えましょう。借入額が大きくなり返済期間が長くなると、金利変動による返済額の上昇リスクが大きくなります。長期ローンを組む場合は、返済額が変わらない固定金利を検討する必要もあるかもしれません。
特に、日本は1999年から超低金利時代が続いており、今後住宅ローンの金利も上昇するリスクがあると言われています。詳しくはこちらのコラムもご覧ください。
土地込み3,000万円で注文住宅は建てられる?
ここまでは本体価格3,000万円の注文住宅について解説してきましたが、土地込み3,000万円で建てられるのか考えてみましょう。
フラット35利用者調査によると、2022年度の土地付注文住宅の平均費用は4,694万円でした。あくまで平均価格ですが、このデータを見ると土地込み3,000万円で建てるのは少し厳しいかもしれません。
ただし、効率の良い間取りアイデアで延床面積を減らしたり、土地相場が安いエリアを選んだりすれば総額3,000万円台に収められる可能性はあります。
例えば、2022年度建築着工統計調査の木造一戸建ての平均坪単価は約62.7万円。延床面積を30坪に抑えれば建物は1,881万円です。リーズナブルな土地を見つけられれば、付帯工事費や諸経費、土地取得費用を含めても3,000万円台に収められる可能性はありそうです。
ただし、予算を重視しすぎて安易に坪単価を下げるのはおすすめできません。仮に予算内で注文住宅を建てることができても、断熱性能や快適性が低いと後悔する可能性があります。好みのデザインと間取り、快適な住宅性能、耐震性や耐久性などをクリアした住宅会社を選び、クオリティを下げずにコストダウンする工夫が求められます。住宅会社選びのポイントはこちらのコラムも参考にしてみてください。
また、最近は材料費や人件費が高騰している傾向があり、建築費用も影響を受けています。予算内で注文住宅を建てるために、早めの段階で概算見積もりを取るのがおすすめです。
注文住宅の見積もりについてはこちらのコラムをご覧ください。
まとめ
3,000万円台の注文住宅は、間取りや住宅会社の選択肢が増える分、ご自身に合うものを見極めることが大切です。特に、住宅会社選びが仕上がりや満足度に大きく影響しますので、間取りやデザインだけでなく、住宅性能にも注目してみてください。
クレバリーホームは、自由度の高い間取りプランや耐久性の高い外壁タイルなど、長く快適に暮らせる注文住宅づくりをお手伝いしています。全国のモデルハウスで実際の間取りアイデアや性能を体感できますので、ぜひお近くの店舗にご来場ください。