勾配天井はメリットがたくさん！デメリットと対策もチェック
クレバリーホーム
屋根の形に合わせた勾配天井は、おしゃれで開放感のあるお部屋をつくれる人気のデザインです。
高い天井で気持ち良い空間になり、デザインや照明のバリエーションが増えるので思い通りのお部屋に仕上げることができます。しかし、照明器具のメンテナンスや将来のリフォームなど、天井が高くなることによるデメリットも気になるところ。
そこで今回は、勾配天井のメリット・デメリットと、対策もセットで詳しく解説します。実際に勾配天井を採り入れたおしゃれな注文住宅実例も紹介しますので、イメージづくりにもお役立てください。
目次
勾配天井とは？
本来天井でふさがれる小屋裏空間を露出させて、屋根の形状に合わせてつくるのが勾配天井です。天井の位置が高くなり梁が見えることが多いので、「梁見せ天井」と呼ばれることもあります。
勾配天井は本来デッドスペースとなる部分を活用するデザインなので、床面積や建材を使わずつくれるのが魅力。平屋や2階リビングなど上の階がない間取りは、積極的に勾配天井を検討してみるのがおすすめです。
屋根の形状や勾配によってお部屋の印象が変わりますので、オリジナリティのあるマイホームを建てたい方にも人気です。
勾配天井のメリット
勾配天井を採り入れることで、次のようにさまざまなメリットが生まれます。
高い天井で開放感がアップ
勾配天井は、通常のフラットな天井より開放感を大きくアップさせることができます。
天井の位置が高くなると視界が広がり、壁の面積も増えるため、同じ床面積でも開放的な空間になるのです。
天井が高い家のメリットはこちらのコラムでも詳しく解説しています。
明るい空間をつくりやすい
勾配天井は高い場所に窓を設置できるため、明るい空間をつくりやすいのもメリットです。
天窓や高窓など、高い場所の窓はほかの建物の影になりにくく、自然光を採り入れやすいのが特徴です。周囲の視線が気にならないので、カーテンを開けられるのも採光面で有利になります。
たっぷりの自然光は開放感やデザイン性を高めてくれるので、滞在時間の長いリビングには勾配天井が特におすすめです。
デザインバリエーションが広がる
フラット天井にくらべて、勾配天井は内装デザインや照明計画のバリエーションが広がるのも魅力的なポイントです。
例えば、勾配天井で梁が露出する場合、表面仕上げや色選びでお部屋の印象を変えることができます。照明の種類や配置も自由度が高まり、アパレルショップやレストランのような雰囲気もつくれます。室内の空気を循環させるシーリングファンも、勾配天井のおしゃれなアクセントとして人気です。
上の階の床面積を圧迫しない
勾配天井は小屋裏のデッドスペースを活用するので、吹き抜けのように上の階の床面積を圧迫しない点もメリットの1つです。
広い吹き抜けをつくると、その分2階の床面積が減ってしまうので、上下階のバランスやスペースの確保が課題となります。
勾配天井なら上の階に影響を及ぼさないので、吹き抜けより採り入れやすいでしょう。
勾配天井のデメリットと対策
勾配天井にはメリットだけでなく、注意すべきデメリットもあります。完成してから後悔することがないように、対策とセットでしっかり覚えておきましょう。
電気の交換が大変
勾配天井は電気の取り付け位置が高くなるため、電球の交換やメンテナンスが大変になるのがデメリットと言われることが多いです。屋根の勾配や電気の取り付け位置によっては、一般的な脚立では手が届かないことも。
このようなデメリットには、寿命が長いLEDライトを使うのが効果的な対策です。LEDの寿命は4万時間以上と言われており、毎日点灯しても10年以上使えるので交換の負担はかなり軽減できます。自分では手が届かない場合は、壁紙の貼り替えと一緒に電気もメンテナンスしてもらうのがおすすめです。
リフォーム費用が高くなる
勾配天井にすると壁の面積が増えるため、将来のリフォーム費用が高くなるというのもよく言われるデメリットの1つ。一般的な脚立で作業できない高さだと、足場を用意する費用がかかることもあります。
対策としては、勾配天井のお部屋は耐久性が高い内装材や仕上げを選ぶのがおすすめです。例えば、一般的なビニールクロスより耐久性が高い無垢材やタイルなどの内装材を使うと、メンテナンスサイクルを伸ばせるので、将来のリフォーム費用も抑えられます。
初期費用は少し多くなりますが、長いスパンで考えるとお得になることが多いです。お部屋全面を耐久性が高い内装材にするのではなく、一部を切り替えてアクセントにするのもおすすめ。
快適性・省エネ性が低下しやすい
天井が高くなると空気の体積や窓の面積が増えるため、快適性や省エネ性が低下しやすいのも注意すべきデメリットです。また、直射日光を受けた屋根の熱が、室内に伝わりやすくなることもあります。
勾配天井による快適性と省エネ性の低下については、断熱性能が高い住宅会社を選ぶのが効果的な対策です。住まい全体の断熱性が高ければ、外気の影響による快適性や省エネ性の低下を防げます。
住宅会社選びの際は、断熱性・気密性への取り組みにも注目してみてください。
落ち着かないという意見もある
実際に勾配天井の家を建ててみて、落ち着かない雰囲気で後悔したという意見の方もいます。お部屋の広さやレイアウト、内装など条件が違うため一概には言えませんが、今までの家と天井の位置が変わるため苦手に感じるケースもあるのかもしれません。
対策としては、モデルハウスや完成見学会を活用して、実際に勾配天井の雰囲気を体感するのが確実です。
おしゃれな勾配天井のある注文住宅実例
クレバリーホームの施工実例の中から、実際に勾配天井を採り入れたおしゃれなおうちをピックアップします。詳細ページに全体の間取り図や写真もあるので、そちらもぜひチェックしてみてください。
実例①
2階のない平屋の構造を活かし、勾配天井で20帖のLDKの開放感をさらに高めたお住まいです。木目調の天井がアクセントになり、温かみや高級感があるお部屋に。
実例②
2階リビングと勾配天井を組み合わせて、おしゃれで開放的な空間に仕上げたお住まいです。シーリングファンや火打梁もアクセントになり、リビングに変化をもたらしています。
実例③
勾配天井で梁を大胆に露出させ、開放感とデザイン性を高めたLDKです。天然のナチュラルな木目はお部屋に温かみや高級感をプラスでき、壁紙のように貼り替えのコストがかからないのが魅力。
実例④
勾配天井のリビングに、採光性が高い天窓を組み合わせて明るく広々とした空間に。キッチンと天井の高さを切り替えることで、緩やかなゾーニング効果も生み出しています。
実例⑤
2階までつながる勾配天井をつくり、家族のコミュニケーションが自然に生まれる素敵なLDKに。2階ホールはフリースペースになっていて、程よい距離感で自分の時間も楽しめます。
実例⑥
勾配天井を間接照明でやわらかくライトアップし、センスの良い空間に仕上がっています。露出した梁も、おしゃれなアクセントとして機能しています。
勾配天井をおしゃれに仕上げるポイント
実際に勾配天井を採り入れるときは、次のポイントにこだわっておしゃれに仕上げてみてください。
梁の見せ方にこだわる
勾配天井で梁が露出する場合、色や表面仕上げなど見せ方にしっかりこだわりましょう。
梁をアクセントとして活用するなら、壁や天井と色を変えて強調するのがおすすめです。逆に全体になじませてスッキリした印象に仕上げるなら、壁や天井と同色にするのが良いでしょう。
クロスやシートを貼る、木目を活かして塗装するなど、仕上げ方法でも印象が変わるので、いろいろな見せ方を考えてみてください。
窓の配置にこだわる
勾配天井のお部屋は、窓のサイズや配置でも印象が大きく変わります。
自然光が良く入る位置に窓をつければ、明るく開放的なお部屋をつくれます。視線が抜ける場所に窓を配置すると、実際の床面積より広く見える効果も。
特に勾配天井のリビングは窓の配置で印象やクオリティが変わるので、しっかりこだわってみてください。
照明計画にこだわる
天井が高くなると照明器具の種類や配置の自由度もアップするので、ライティングにもこだわってみましょう。
勾配天井のお部屋は、複数の照明を組み合わせて明暗をつけると素敵な雰囲気になります。梁や壁面にブラケットライトやスポットライトをつけたり、間接照明で天井全体を照らしたり、いろいろな組み合わせを考えてみてください。
まとめ
お部屋のデザイン性や開放感をアップできる勾配天井は、おしゃれなマイホームを目指すならぜひ検討したいアイデアの1つです。デメリットが心配な方も、事前に把握して対策すれば問題ありません。いろいろなバリエーションがあるので、好みや間取りに合わせて採り入れてみましょう。実際に勾配天井の間取りを体感してみて、雰囲気をつかんでみるのもおすすめです。
クレバリーホームのモデルハウスでは、実際の間取りを見ながらプランナーに理想のマイホームのご相談が可能です。勾配天井のお部屋があるモデルハウスもございますので、ぜひお近くの店舗をチェックしてみてください。
