注文住宅の後悔例と対策|失敗しやすいポイントをチェック
自由度の高い注文住宅は、建売住宅と違い自分好みのマイホームを建てることができます。
しかし、選択肢が多い分、完成してから後悔に気づくケースも少なくありません。
そこで本記事では、注文住宅で多い失敗例や後悔の原因について、間取り・設備・費用などジャンル別に対策とセットで解説します。
記事の最後に注文住宅の失敗や後悔を防ぐポイントもまとめますので、ぜひ住まいづくりにお役立てください。
目次
注文住宅は後悔ばかり?不満ランキングをチェック
注文住宅の具体的な失敗例をチェックする前に、住まいに対して不満を感じる方が多いポイントをチェックしておきましょう。
ランキング | 項目 |
---|---|
1位(47.2%) | 高齢者への配慮(段差がない等) |
2位(43.6%) | 地震時の安全性 |
3位(42.9%) | 遮音性 |
4位(38.8%) | 台風時の安全性 |
5位(38.6%) | 断熱性 |
6位(37.6%) | いたみの少なさ |
7位(36.3%) | 省エネ性 |
8位(35.9%) | 防犯性 |
9位(35.6%) | 収納の多さ、使い勝手 |
10位(35.3%) | 火災に対する安全性 |
11位(27.3%) | 維持管理のしやすさ |
12位(26.7%) | 水回りの広さ、使い勝手 |
13位(25.9%) | 換気のよさ(臭いや煙などが残らない) |
14位(25.6%) | プライバシー確保 |
15位(23.3%) | 日当たり |
16位(22.7%) | 広さや間取り |
出典:平成30年住生活総合調査
上記のランキングは、住宅と居住環境についてのアンケートで、4段階評価中「非常に不満」「多少不満」を選択した方の割合をまとめたものです。
安全性や防犯性、遮音性や断熱性など、住宅性能に関する不満が上位にランクインしていますね。建物の耐久性やメンテナンス性なども、後悔しやすいポイントのようです。
間取りについては、収納の不満率が最も高く、水回りの使い勝手や換気、プライバシー性や日当たりなどが続きます。
このように、不満を感じる方が多いポイントは、土地を選んだり間取りを考えたりするときの参考になります。
間取りと動線の後悔例と対策
1から間取りをつくれる注文住宅は、お部屋同士の配置や動線に関する失敗や後悔例も多いです。
吹き抜けを設けた結果2階のスペースが狭い
吹き抜けをつくったことで、2階のスペースや部屋数、収納スペースが少なくなって後悔するケースもあります。
吹き抜けの導入を検討するときは、間取り全体のバランスも考える必要があります。
例えば、2階の床面積も確保したいなら、コンパクトな部分吹抜けで開放感とバランスを取るのも1つのアイデアです。
また、吹抜けをつくらずにお部屋の開放感やデザイン性を高める間取りアイデアもあります。
こちらのコラムで詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
リビング階段で冷暖房効率が悪い
最近人気のリビング階段で上下階がつながることで、冷暖房効率が悪化して後悔するケースがあります。
対策としては、住まい全体の断熱性を高め、お部屋ごとの温度差を減らして、冷暖房効率の悪化を防ぐのが基本的な考え方です。
また、ロールカーテンや扉などで冷暖房時だけ仕切れるようにする、床暖房で足元から温める方法もあります。
こちらのコラムで注文住宅の階段の考え方を解説しています。
窓をたくさんつけ過ぎて、家具が配置できない
明るいリビングにするために窓を多く設置すると、その分壁が少なくなるので、家具や家電の配置が難しくなるのも代表的な失敗例です。
このような失敗は、設計段階から家具や家電の置き場所を踏まえて、窓の位置や高さ・形状などを検討することで対策できます。
注文住宅の窓の種類や選び方のポイントは、こちらのコラムもご覧ください。
玄関から直接洗面所へ行けず不便
玄関から洗面所への動線が長いと、帰宅後にうがいや手洗いをするのが不便で後悔するケースがあります。
洗面所は玄関から直接行けるような動線を設けるのが理想です。
難しい場合は、玄関にセカンド洗面台を設けてスムーズな動線をつくるのもおすすめです。
こちらのコラムで、セカンド洗面台の考え方や間取り実例を紹介しています。
寝室とトイレが近くて排水音が気になる
寝室の近くにトイレがあると便利ですが、就寝中にトイレの排水音で目を覚ましてしまうのも、よくある失敗パターン。
壁の防音で排水音を完全に防ぐのは難しいため、なるべく寝室とトイレは隣接しないように配置しましょう。
廊下やクローゼットなどを挟むことで、排水音を軽減しやすくなります。
こちらのコラムで注文住宅のトイレ配置の考え方について解説しています。
トイレが遠くて不便
リビングや居室からトイレが遠いと、実際に暮らし始めてから不便に感じて後悔するケースがあります。
特に延床面積が広くなるほどトイレから遠い場所ができるため、一ヵ所だけだと不便に感じる可能性が高いです。
2階建ての場合は上下階にトイレを設けることが多いですが、平屋の場合も2か所あった方が便利なこともあります。
オープンキッチンで生活感が見えてしまう
アイランド・ペニンシュラなど壁が少ないオープンキッチンは、リビングから生活感が見えてしまい後悔するケースもあるので要注意。
ワークトップやシンクがリビングから見えやすいため、洗い物や汚れなどの生活感が出てしまい、来客時に慌てて片づけるケースも多いようです。
子育てや仕事が忙しくキッチンのお掃除に時間をかけられない場合は、カウンターのある対面レイアウトにするのが効果的な対策です。
また、少し立ち上がり壁をつくって、シンクやワークトップを見えにくくするのも1つのアイデアです。
オープンキッチンのレイアウトのポイントは、こちらのコラムで詳しく解説しています。
洗濯物を干すスペースが狭い
バルコニーの横幅や奥行きが足りず、洗濯物を干しきれず後悔するのもよくあるパターンです。
家族が増えたり、お子さまの成長によって衣類が増えたりすると、全員の洗濯物を干すスペースが不足しやすいです。
バルコニーのサイズは、家族構成やライフスタイルの変化まで見据えて考えましょう。
バルコニーだけで物干しスペースを確保できないときは、家事効率アップにも役立つランドリールームの間取りを検討するのもおすすめです。
ランドリールームの詳細は、こちらのコラムでチェックしてください。
プライベートスペースがない
注文住宅の広さや部屋数によっては、プライベートスペースが無く暮らし始めてから後悔するケースもあります。
自分の部屋以外のプライベートスペースがないと、自室にこもる時間が長くなりコミュニケーションが減ってしまいます。
このような後悔を防ぐために、リビングのソファや自室以外に、自由な過ごし方ができるプライベートスペースを設けましょう。
例えば、リビングの一角にタタミコーナーをつくれば、家族と程よい距離感で過ごせるプライベートスペースになります。
また、中庭やルーフバルコニーなどアウトドアリビングの間取りを検討するのもおすすめです。
屋外スペースを活用することで、気持ちよく過ごせるプライベートスペースになります。
中庭やルーフバルコニーのつくり方や施工実例をこちらのコラムで紹介しています。
寝室の窓の配置が悪くて安眠できない
寝室の窓がベッドと近すぎると、朝日で目が覚めたり、音で眠れなかったりして後悔することがあるので要注意です。
窓の方角によっては早い時間から朝日が差し込むため、まぶしさや暑さを感じて目が覚めてしまうこともあります。
寝室は日中の明るさがそこまで重要ではないので、リラックスできる環境を重視して窓の配置を考えましょう。
また、交通量の多い道路沿いに大きな窓を付けると、走行音などが気になるケースも。
周辺環境もチェックしたうえで、窓の方角やサイズも考えてください。
こちらのコラムで注文住宅の寝室づくりのポイントを詳しく解説しています。
収納の後悔例と対策
注文住宅の中でも収納に関する失敗は多いため、しっかり対策する必要があります。
収納が多すぎ・少なすぎて後悔
注文住宅の収納は多すぎても、少なすぎても後悔する可能性があります。
収納が多すぎるとムダになってしまい、リビングや寝室などのスペースが不足して圧迫感が出やすくなります。
逆に収納が少なすぎると、物があふれて生活感が出てしまい、暮らしにくい家に。
収納量の失敗や後悔を防ぐには、まずどれくらいのものがあるのか確認することが大切です。必要な収納量を把握したうえで、ちょうど良いバランスを考えましょう。
こちらのコラムで、収納の基本的な考え方や間取りアイデアをご紹介していますので、参考にしてみてください。
奥行きや幅がない収納で使い勝手が悪い
寝室や子供部屋のクローゼットが小さく、使い勝手の悪さに後悔するケースも多いようです。
クローゼットの奥行きや幅が小さいと、布団やスーツケースなど大きな物をしまいにくいです。
最初は問題なくても、家族が増えたりお子さまが成長したり、布団や荷物の量が増えて収納しきれなくなってしまう場合があります。
各居室のクローゼットを考えるときは、ライフスタイルの変化による荷物量も見据えてサイズを考えましょう。
各部屋に大きめの収納をつくるのが難しいときは、家族共有の納戸やファミリークローゼットを設けるのも1つのアイデアです。
ファミリークローゼットの詳細はこちらのコラムでご確認ください。
収納の場所が悪く使いにくい
収納をつくる場所が悪いと、使いにくく後悔する可能性があります。
少し極端な例ですが、タオルや肌着をしまう収納が洗面所内にないと、わざわざ取りに行く必要があり不便ですよね。
このような失敗を防ぐためには、家事動線と連携して使う場所の近くに配置することが大切です。
中にしまうアイテムの種類と、使うシーンを想定して必要な場所の近くに収納をつくりましょう。
玄関の収納不足で見栄えが悪い
玄関の収納が不足すると整理整頓が行き届かず、物があふれて残念な印象になり後悔するリスクが高いです。
玄関の間取りを考えるときは、靴以外のアイテムも想定しながら十分な収納量を確保しましょう。
お子さまの遊具やスポーツ用品、アウトドア用品なども収納するなら、土間続きのシューズクロークを設置するのがおすすめです。
こちらのコラムで、シューズクロークのつくり方や間取り実例を紹介しています。
住宅設備の後悔例と対策
キッチンやユニットバス、コンセントやエアコンなど住宅設備も後悔しやすいポイントです。
キッチンのレイアウトが合わなかった
注文住宅のシステムキッチンはレイアウトのバリエーションが豊富なため、実際に使ってみて自分に合わず後悔するリスクがあります。
最近は開放感のある対面レイアウトのオープンキッチンが人気ですが、ライフスタイルによっては独立キッチンの方が向いていることもあります。
家事動線や料理スタイルなどを踏まえて、ご自身に合うレイアウトを見極めることが大切です。
こちらのコラムで注文住宅の基本的な種類や選び方のポイントを解説しています。
キッチンの収納が使いづらい
キッチンの収納が不足したり、料理スタイルに合っていなかったりすると使い勝手が悪く後悔する可能性があります。
例えば、壁面収納や吊戸棚の上の棚は、背が低い方だと手が届きにくく使いづらいケースがあります。
また、キッチンで定番のパントリーも、棚の位置や幅・奥行きを考えないと、使いにくくなるケースも。
意外と場所を取るゴミ箱置き場も考えておかないと、使いづらくなってしまいます。
このような後悔を防ぐには、キッチンの利用シーンをシミュレーションして、収納量と使い勝手を考えることが大切です。
良く使う物は胸よりも下に収納する、パントリーは奥行きを調整して中を見やすくするなど使いやすく工夫しましょう。
こちらのコラムでキッチンパントリーのつくり方について解説しています。
お風呂のプライバシー性が気になる
お風呂を人通りの多い道路側や隣の家と近い場所に配置すると、音漏れや窓に写るシルエットなどが気になり後悔するケースも。
例えば、お子さまとの入浴中に話し声や、窓に写るシルエットは意外と気になるものです。
お風呂の配置を考えるときは、窓の外の環境をチェックしましょう。なるべく人通りが多く窓が見えやすい場所から遠ざけるのが望ましいです。
少しコストアップにはなりますが、バスルームを2階に設置するという選択肢もあります。
また、浴室の窓自体を無くしてしまうのも1つの考え方です。窓が無くても換気扇で換気できますし、コストダウンにもなります。
こちらのコラム注文住宅のお風呂の考え方について詳しく解説しています。
コンセントの位置と数が合わなかった
コンセントの数が不足したり、位置が悪かったりして使いづらいのはよくある失敗例です。
例えば、テレビ台とコンセントの位置が悪いとプラグを抜き差ししにくく、コンセントの数が足りず、延長コードで美観を損ねてしまうケースも。
コンセント不足の対策としては、事前に家電の数と使う場所を想定してコンセントの配置を決めることが大切です。
また、電子レンジや電気ストーブなど、消費電力が大きい家電を使う場所は、専用回線を引いておく必要もあります。
実際の暮らしをなるべくリアルにシミュレーションし、必要な場所にコンセントをバランス良く配置しましょう。
こちらのコラムで注文住宅のコンセントの考え方を詳しく解説しています。
エアコンの位置が悪く、冷暖房効率が悪い
設備関係の失敗例として、エアコンの配置に関するものも多いです。
例えば、エアコンの位置や向きが悪いと、冷暖房効率が悪く暑さや寒さを感じて後悔するケースがあります。
また、エアコンの空気を遮る場所に家具があり、冷暖房効率が低下するケースも。
注文住宅が完成した後にエアコンを付けようとして、配管やスペースの関係で思ったような位置に設置できず後悔するパターンも多いようです。
このような後悔は、空調計画も含めた設計によって対策できます。
エアコン用の専用コンセントや設置スペースも含めて計画すれば、位置が悪く後悔する可能性は低いでしょう。
また、全館空調を採用すれば設置場所の失敗リスクが無くなり、快適な生活環境にもつながります。
費用・予算の後悔例と対策
注文住宅づくりでは、費用面にまつわる後悔談も少なくありません。
予算内で理想の注文住宅を建てるために、対策をチェックしておきましょう。
予算オーバーで理想の家が建てられなかった
注文住宅は自由度が高い分、いろいろ要望を盛り込んでいくうちに予算オーバーしてしまうケースが多いです。
予算オーバーだと理想のプランを削っていくことになり、完成してから大きな後悔につながる可能性があります。
予算オーバーを防ぐには、早めに資金計画を立て、要望に優先順位を付けることが大切です。
また、予算オーバーする原因を事前に知っておけば、予算内で理想の注文住宅を建てやすくなります。
注文住宅が予算オーバーする原因や対策を解説していますので、参考にしてみてください。
住宅ローンの支払いが厳しい
住宅ローンの審査は問題なく通っても、返済が始まってから毎月の支払いが厳しく後悔するケースもあります。
注文住宅の住宅ローンは数十年単位で返済していくため、収入や支出の変化も踏まえて計画を立てることが大切です。
住宅ローン計画を立てる際は、年収や毎月の生活費なども踏まえて「年収倍率」「返済負担率」といった指標を確認しましょう。
詳しくはこちらのコラムもご覧ください。
思ったよりメンテナンス費用がかかった
完成から年数が経ち、注文住宅のメンテナンス費用が多くかかって後悔するケースも多いです。
注文住宅の仕様によっては外壁や屋根塗装などのメンテナンス費用が多くかかり、将来の負担が増加する可能性があります。
耐久性が高い注文住宅を建てることで、将来のメンテナンスコストを抑えることができ、結果的にお得になるケースが多いです。
例えば、クレバリーホームは塗装が不要な外壁タイルと陶器瓦の組み合わせで、耐久性が高くメンテナンスコストを抑えられる注文住宅をご提供しています。
詳しくはこちらのコラムもご覧ください。
土地にお金をかけすぎて予算オーバー
初めて注文住宅を建てる場合、土地と建物の費用バランスは難しく、後悔するケースが多いようです。
土地にお金をかけすぎると建物の費用が足りなくなり、予算オーバーするリスクが高くなります。
しかし、予算を削り過ぎると物件の選択肢が狭まり、住環境に不満が出るかもしれません。
土地と建物の費用バランスを考える際は、エリアの相場を把握することが大切です。
予算と相場を照らし合わせて考えることで、土地にいくらぐらい費用をかけられるのか把握して失敗を防ぎやすくなります。
こちらのコラムで、土地込みの注文住宅費用相場を詳しく解説しています。
外観・内装デザインの後悔例と対策
1からデザインをつくれる注文住宅は、完成してから外観や内装のイメージが違い後悔するケースもあります。
仕上がりがイメージと違う
内装・外観の質感やカラーは、実際の大きさになるとイメージが変わることがあり、完成してみてガッカリ・・・という後悔パターンもあります。
特にカラーは「面積効果」によって、サンプルと実際の内装では見え方が変わるため、イメージ違いが発生しやすいのです。
対策としては、なるべく大きなカラーサンプルで選んだり、モデルハウスで雰囲気をつかんだりするのがおすすめです。
こちらのコラムでモデルハウスを見学するときのコツを解説しています。
内装がちぐはぐな印象でおしゃれに見えない
テーマを決めずに内装を選んでしまうと、ちぐはぐな印象になり完成してから後悔するリスクが高くなります。
複数のテイストを組み合わせるミックスインテリアという考え方もありますが、ちょっとハードルは高めです。
内装デザインを決めるときは、1つのテーマを決めて統一感を意識しましょう。
モダン・ナチュラル・アメリカンなど、好きなデザインを見つけてトータルコーディネートすれば、おしゃれな内装に仕上げやすいです。
内装デザインの考え方のポイントは、こちらのコラムで詳しく解説しています。
外観のバランスが悪くおしゃれに見えない
住宅のように大きな物のデザインは難しく、何となく好きな色や柄を選ぶとおしゃれに見えず後悔してしまう可能性があります。
外壁、屋根、窓、外構など、外観は目に入る範囲が広く、全体のバランスを取る必要があるのです。
外観デザインの失敗を防ぐには、まず好きなテイストを見つけて、構成する要素を1つずつ決めていくのがおすすめです。
あらかじめ目指すべきテイストを決めておくと、トータルコーディネートによっておしゃれな外観をつくりやすくなります。
注文住宅の外観デザインのポイントについては、こちらのコラムもご覧ください。
外壁の汚れや色褪せが目立つ
完成した直後はキレイでも、年数が経つうちに外壁の汚れや色褪せが目立ち、後悔するパターンも多いです。
例えば、白い外壁は雨だれやホコリが目立ちやすく、黒やネイビーなどの濃いカラーは色褪せて見えることが多いです。
直射日光を受ける屋根も、素材によっては色褪せが目立って残念な外観になってしまうケースも。
年数が経ってもキレイな外観をキープするためには、耐久性の高い建材を選ぶのがおすすめです。
例えば、外壁タイルは劣化や色褪せが発生せず、親水機能によって汚れが流れ落ちやすい建材です。
外壁塗装をせず美しい外観をキープできるので、ランニングコストの節約効果があるのもうれしいポイント。
外壁タイルの詳細や魅力は、こちらのコラムでご確認ください。
外構の後悔例と対策
駐車場や門扉・フェンスなど、駐車場の外構にまつわる後悔も多いため、建物と一緒に計画を立てて対策しましょう。
オープン外構で外から丸見え
最近の注文住宅で増えているオープン外構は、外からの視線が気になり後悔するケースが多いため注意が必要です。
オープン外構は開放感が高いのがメリットですが、建物が丸見えになるため、実際に暮らし始めて後悔する可能性もあります。
対策としては、周囲の通りや建物など環境も踏まえて、建物と一緒に外構計画を立てるのが効果的です。
状況に応じてセミクローズド・クローズド外構も検討してみましょう。
こちらのコラムで注文住宅の外構計画の基礎知識をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
駐車場が狭くて車を停めづらい
敷地面積や通りとの位置関係によっては、駐車場に車を停めづらく後悔するケースもあります。
また、駐車場から家の中への動線が悪いと、荷物を運び入れるのが大変で不便に感じることも。
また、敷地面積が狭く広い駐車場を確保しにくい場合は、注文住宅の中にインナーガレージを組み込むのも1つの対策です。
インナーガレージは一定の要件を満たせば容積率の計算から除外されるため、敷地が狭い都市部でも駐車場を確保しやすいのがメリットです。
こちらのコラムでガレージ付き注文住宅について詳しく解説しています。
植木や芝の手入れが大変
実際に暮らし始めてから、植木の選定や落ち葉掃除、芝の手入れなどが負担になるのも、注文住宅外構のよくある後悔例です。
シンボルツリーや芝は注文住宅の外観に彩りを与えてくれますが、生き物である以上手入れは必要です。
対策としては、成長が遅く落葉が少ない植木を選んだり、手入れが不要な人工芝を選んだりするのが効果的です。
土地選びと周辺環境の後悔例と対策
注文住宅を建てる土地選びも、後悔する方が多いため対策が必要です。
日当たりが悪い
日当たりの悪い土地は室内が暗くなりやすく、実際に住んでみてから失敗に気づくケースが多いです。
現地を見に行ったときは日当たりが良く見えても、時間帯や季節で変化して暗くなることもあります。
なるべく時間帯を変えて何度か訪れてみて、日当たりを良く観察するのが後悔を防ぐポイントです。
また、夏場に現地を見学するときは、太陽が低くなる冬場のことも考えて観察してみてください。
利便性が悪い
公共交通機関や道路、買い物スポットなど利便性にまつわる後悔も土地選びで多いポイントです。
最寄り駅やバス停が遠いと通勤通学で不便ですし、車移動が多い方も、渋滞が多い土地だと移動が大変です。
スーパーマーケットやドラッグストアなど、普段買い物する場所が近くにないのも不便ですね。
土地の物件情報に記載していることだけでなく、マップを見たり周辺を実際に歩いたりして、利便性も確認してみましょう。
災害リスクが高く心配
地震・台風・洪水など、大きな災害リスクが高い土地を選ぶと、安心して暮らせず後悔する可能性があります。
土地の災害リスクは、自治体が作成しているハザードマップで確認しましょう。マップ上で地震や洪水などのリスクが高い土地を確認できます。
災害に強い土地の選び方や、家のつくり方は、こちらのコラムで解説しています。
施工会社選びの後悔例と対策
注文住宅を建てる工務店やハウスメーカー選びも、失敗や後悔につながることが多い要注意ポイント。具体例と対策をチェックしておきましょう。
担当者と相性が悪く不満が残った
住宅会社の担当者と相性が悪く、打ち合わせがうまくいかずに不満が残り後悔するケースは意外と多いようです。
担当者との相性が悪いとイメージがうまく伝わらず、理想の注文住宅を建てるのは難しくなります。
このような後悔を防ぐには、モデルハウス見学の際にいろいろ質問して相性の良い担当者を見つけるのが効果的です。
事前に聞きたいことをまとめてから見学に行くと、担当者の対応や知識をチェックできるのでおすすめです。
詳しくはこちらのコラムもご覧ください。
思ったような間取りやデザインをつくれなかった
注文住宅の自由度は住宅会社によって異なるため、よく考えて選ばないと理想の間取りやデザインを実現できず後悔する可能性も。
自由度が低い住宅会社を選ぶと、間取りの制約が多く不満が残るマイホームになってしまう可能性が高いです。
扱える建材の種類も住宅会社によって異なるので、理想のデザインをつくれないケースもあります。
モデルハウス見学や概算見積もりを依頼する際は、要望をリストアップしておいて、実現できるかしっかり確認しましょう。
また、施工実例をチェックして、住宅会社の得意分野を把握しておくのも効果的です。
注文住宅で失敗と後悔を防ぐためのポイント
ここまでご紹介した注文住宅の失敗や後悔を防ぐための、基本的な考え方を覚えておきましょう。
将来のライフスタイルを見据えて間取りを決める
注文住宅の間取りは、今のライフスタイルだけでなく、将来を見据えることが非常に重要です。
家族が増えたりお子様が成長したり、ライフスタイルの変化によって適切な間取りは変化します。
今後数十年暮らすことを考えて、将来まで暮らしやすいかという観点で間取りをチェックしましょう。
また、老後のことを考え、バリアフリーに対応できるかも考えておくと、将来の後悔を防ぎやすいです。
オプションは本当に必要かよく考える
浴室暖房乾燥機や食器洗浄機、ウッドデッキなどのオプションは、本当に必要かどうかしっかり検討しましょう。
オプションの設備は便利な物が多いですが、実際に暮らしてみたら使わなかったいう意見もあります。
オプションを付けずに費用を節約して、その分ほかの部分を充実させた方が良いケースも考えられます。
注文住宅のオプション選びの後悔を防ぐ考え方は、こちらのコラムでも詳しく解説しています。
自分のこだわりを叶えてくれるハウスメーカーを選ぶ
注文住宅の失敗を防ぐためには、ハウスメーカー選びが重要です。
注文住宅づくりでは、ハウスメーカーと何度も打合せして、予算内でなるべく多くの要望を叶えられるプランを考えていくことになります。
理想のライフスタイルをしっかりヒアリングして、実現するためのアイデアを提案してくれるハウスメーカーを選ぶことが大切なのです。
ハウスメーカーの選び方はこちらのコラムで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
注文住宅は自由に間取りや仕様を選べるものの、失敗や後悔しやすいポイントもあるので注意が必要です。
先輩たちの失敗談や後悔の声をしっかり聞いて対策するのが、注文住宅づくりを成功させる近道です。
今回ご紹介したように、注文住宅づくりの後悔を防ぐためには、多くのポイントに注意する必要があります。
家づくりについて不安を感じたら、プロに相談して適切なアドバイスをもらいましょう。
クレバリーホームは全国のモデルハウスで、家づくりに関する相談を受け付けています。
間取りのこと、費用のこと、土地のことなど、何でもお気軽にご相談ください。