外壁塗装が必要ない家のつくり方|素材選びと仕上げ方法にこだわろう

外壁塗装が必要ない家のつくり方|素材選びと仕上げ方法にこだわろう

この記事では、外壁塗装が必要ない家のつくり方やメリットを詳しく解説します。

外壁塗装が不要な素材の種類、どれくらいメンテナンス費用を節約できるのかなど、気になるポイントをまとめました。

また外壁塗装が必要ない家でも、住宅会社によっては、ほかの細かいメンテナンスが必要になるケースもあります。なるべくメンテナンス費用をかけずに美しい外観をキープできる家を建てるために、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。

塗装が必要ない外壁の素材は?

まずは一般的な注文住宅に使われることが多い外壁材を、塗装が必要なもの、必要ないものに分類して把握しておきましょう。

塗装が必要な素材

塗装が必要な窯業サイディング

次のような素材は、定期的なサイクルで外壁塗装が必要になります。

  • 金属系サイディング
  • 窯業系サイディング
  • 木質サイディング
  • ALCパネル(軽量気泡コンクリート)
  • モルタル壁
  • しっくい壁

上記の外壁材は年数が経つほど表面が劣化していき、外壁塗装で保護しないと耐用年数まで使うことができません。例えば金属サイディングは塗装が劣化すると、雨水によって中の金属が錆びてしまい寿命が短くなります。

ほかの建材も適切なタイミングで外壁塗装をしないと、劣化が進んで寿命が短くなり、トラブルに発展するケースも。外壁の劣化による雨漏りから木部が腐食したり、シロアリ被害につながったりする恐れもあります。

金属系・窯業系サイディングはリーズナブルな製品も多く建築コストを抑えやすいですが、塗装が欠かせないためメンテナンス費用は多くかかります。

塗装が必要ない素材

塗装が必要ない外壁タイルのアップ

次の3つの素材は外壁塗装が必要ありません。

  • タイル
  • レンガ
  • 樹脂系サイディング

粘土や鉱石を高温で焼き固めてつくるタイル・レンガは表面が劣化せず、耐水性も高く外壁塗装の必要はありません。塗装しなくても防水性や意匠性が損なわれず、耐久性も高いため長く使えるのも特徴です。

塩化ビニル系の素材でつくられる樹脂系サイディングも、耐水性が高いため外壁塗装が不要な建材です。ただし日本ではほとんど普及していないため、対応できる住宅会社を見つけるのは難しいでしょう。また樹脂系サイディングは塗装は必要でなくても、耐用年数自体は30年前後とそれほど長くはありません。

日本で外壁塗装が必要ない家を建てるなら、タイル・レンガのどちらかかが一般的な選択肢になります。

コストパフォーマンスで選ぶなら外壁タイルがおすすめ

塗装が必要ない外壁タイルの外観

タイル・レンガはどちらも外壁塗装が不要で耐久性が高い建材で、コストパフォーマンスを重視するなら外壁タイルがおすすめです。

外壁タイルは本物のレンガ積みより工期を短縮できるため、建築コストも抑えられるのがメリット。建築コストが安くても劣化や退色が起こらず長期間使用できるため、レンガよりコストパフォーマンスが高い家づくりができるのです。

 

塗装が要らない外壁タイルの家

また外壁タイルはデザインバリエーションが豊富で、「ブリックタイル」と呼ばれる種類で本物のレンガのような外観デザインをつくることも可能です。

レンガ積みより工期やコストを抑えつつ、本物のレンガのような質感・デザインも得られるのは大きなメリット。実際に外壁タイルでおしゃれなレンガ外観を再現した事例は、こちらのコラムでご紹介しています。

 

本物のレンガの質感にこだわるなど特別な理由が無ければ、外壁塗装が必要ない家は外壁タイルでつくるのがおすすめです。

外壁タイルのメンテナンスは仕上げ方法で変わる

外壁タイル

外壁タイルは塗装が不要ですが、完全なメンテナンスフリーというわけではありません。例えばタイル同士のすき間に充填する目地材は、経年劣化するため10年を目安に補修や詰めなおしが必要となります。

目地の劣化が進むとひび割れや剥落が発生し、すき間から水分が染み込んで外壁の下地を傷めてしまう恐れがあります。症状が進行するとタイルの剥がれや下地木材の腐食などに発展し、多額の補修費用がかかってしまいます。

 

しかし外壁タイルの目地を充填しない仕上げ方法なら、このようなメンテナンスの手間とコスト、劣化によるリスクを回避できます。例えばクレバリーホームの外壁タイルは目地材やコーキング材を使用せず、メンテナンスの手間を省くことが可能です。

このように、住宅会社によって外壁タイルの仕上げ方法が違い、メンテナンスの頻度と費用も異なります。住宅会社選びでは初期費用だけチェックするのではなく、将来のメンテナンスコストまで踏まえて比較検討してみましょう。

塗装が必要ない家はどれくらいお得になる?

塗装が必要ない外壁タイルと瓦屋根を組み合わせると、さらにメンテナンス費用を抑えることができます。将来のメンテナンス費用にどれくらい差が付くのか、具体的に確認してみましょう。

 

クレバリーホームの外壁タイルメンテナンススケジュール

上記は塗装が必要な外装材で建てた家と、クレバリーホームの外壁タイル+陶器瓦の家のメンテナンス費用を比較した図です。

※メンテナンス費用は建物の大きさや状態などで変動することがございます。

一般的な外装材の家は、外壁・屋根塗装で一回あたり140万円のメンテナンス費用が発生します。一方、外壁塗装が必要ない家は、洗浄や板金・雨樋など部分的なメンテナンスのみで55万円程度の費用です。

1回あたりの差額は約85万円。10年サイクルでメンテナンスが必要になるため、長く住むほど差額は大きくなっていきます。50年住んだときは400万円以上の差が付くため、長い目で見ると外壁塗装が必要ない家の方がお得になる可能性が高いです。

外壁タイルの家を建てる場合は、屋根も塗装が必要ない陶器瓦を検討してみてください。

塗装が必要ない家は美しい外観も魅力

外壁タイルの塗装が必要ない家

ここまでご紹介してきたように、外壁タイルでつくる外壁塗装が必要ない家は、高い耐久性とメンテナンス費用の節約効果が大きな魅力です。さらに外壁タイルの家は高級感があり、新築時の美しい外観をキープしやすいというメリットも持っています。

塗装が必要な家も、外壁塗装をした直後は新築時の美しい状態によみがえります。しかし塗装前の数年間は汚れや色あせが目立つケースが多く、マイホームの魅力が半減してしまうことが少なくありません。せっかくおしゃれなマイホームを建てても、一定期間は「ガマン」しながら生活することになるのです。

 

外壁タイルの親水性

一方外壁タイルには雨水で汚れが流れ落ちる「親水性」という機能があり、雨だれやホコリなどの汚れ、コケが付着しにくいのが特徴です。外壁塗装をしなくてもきれいな状態をキープでき、いつでも魅力的な外観を見せてくれるのです。

 

外壁タイルの洗浄

砂埃が多い、日当たりが悪いなどの条件によっては、外壁タイルも汚れやコケが付着する可能性もあります。しかし外壁タイルは水分や汚れが染み込まないため、高圧洗浄などで手軽に落とせるのも魅力。最近は家庭用の高圧洗浄機も販売されているので、プロに頼まず気になったときご自身で簡単にお掃除することもできるのです。

まとめ

マイホームは数十年単位で過ごす場所ですから、外壁塗装がいらないタイルを選ぶメリットは大きいです。メンテナンス費用の節約効果が高いうえに、新築時の美しいデザインをいつまでもキープしてくれるのも外壁タイルの魅力。外観は毎日目にする部分ですから、結果的にマイホームの満足度も高めてくれるでしょう。

クレバリーホームは、外壁塗装が必要ない総タイル貼りを全棟標準仕様としています。これまで培ってきたノウハウを活かし、メンテナンス性・デザイン性にこだわった家づくりをお手伝いいたします。

全国のモデルハウスで外壁タイルのデザインやメンテナンス性をご確認いただけます。お近くの店舗をお気軽にご活用ください。

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