「日常備蓄」をパントリーと冷蔵庫で!災害に強い家づくり


地震や水害、風害で万が一インフラが切断されてしまっても、備蓄をしておけば数日耐え忍ぶことができます。
人ごとではなく、今こそ自分のこととしてできる備えをしておきましょう。
今回は食料品をストックしておく「日常備蓄」とその保管場所、収納について考えました。

この記事でわかること

  • 「日常備蓄」「非常用持ち出しリュック」の二点は必須の備え
  • 乾パンでなくチーかまでいい?「日常備蓄」とは
  • 「日常備蓄」の収納場所はパントリー、冷蔵庫!
  • まとめ~備えあれば憂いなし~

「日常備蓄」「非常用持ち出しリュック」の二点は必須の備え

災害で、電気、ガス、水道が止まり、お店にも食料品がない。
そんな緊急時、インフラや物流が再開するまでの間に使うのが「モノの備え」です。
モノの備えにも種類があり、特に意識していただきたいのは下記の二つ。
まず、自宅が住める状態の時に役だつのが、食料などの「備蓄」
そして、自宅が住めない場合に役立つのが貴重品とサバイバル用品が入った「非常用持ち出しリュック」です。
今回は、家が使える状態の「日常備蓄」とその収納場所について考えてみましょう。

乾パンでなくチーかまでいい?「日常備蓄」とは


非常食と言えば、日本では伝統的に乾パンや氷砂糖などが一般的でした。
けれど、そういった非常食は普段口にしない者が多く、結局食べられないまま捨てられてしまったり、備蓄している間に取りにくい収納の奥へと埋もれてしまったりという結果になってしまうことが多くありました。
それに対し、複数の大災害が続いている現在は「日常備蓄」という考え方が主流になりつつあります。
これは、日常で食べるものを少し多めにストックしておくことで非常時、インフラが復旧するまで耐え忍ぼうというもの。
例えば、おやつやおつまみとして日常的に食べるチーかまや魚肉ソーセージは、熱源がなくても蛋白源として有効です。
また、普段も食べられるカップラーメン、インスタントラーメンは水とカセットコンロがあれば災害時に貴重な、温かい食べ物になります。
「少し多め」の基準は支援が届くまでの一週間分が目安とされています。
こう聞くと多いようですが、一般家庭に普段からある食料を集めるとちょうど一週間程度はあると言われていますので、それほど大げさに考える必要はありません。
「火を通さなくても食べられる」「腐りにくい、保管しやすい」ということを基準に、買い置きについて見直してみてはいかがでしょうか。
インフラが使えないほどの大災害では、国や自治体の動きも非常に鈍くなります。
一週間が難しければ、せめて3日分でも、5日分でも、取り組むことに意味があります。
特に命を守るのに必要な水だけは確保しておきましょう。

「日常備蓄」の収納場所はパントリー、冷蔵庫!


「日常備蓄」は、あくまで「普段も食べるもの」が主ですから、納戸の奥や物置の保管はおすすめできません。
例えば飲料水であれば2ℓのペットボトル12本程度を買い置き消費した分補充するサイクルが「日常備蓄」のあり方です。
つまり、ペットボトルの保管場所が普段それを消費する場所から遠いとたいへんですよね。
ですから「日常備蓄」の場所はキッチン、ダイニング、またリビングなどと考えておきましょう。
キッチンに続く簡易的な食糧庫のことを「パントリー」と呼びますが、こういった空間があればそこに備蓄しておくことができます。
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棚は浅めに作っておき、補充する時は奥から入れて、手前の物から消費していけば期限切れもありません。
また、冷蔵庫を買い替える時は省エネタイプで大容量にしておくと、電力コストはそのままあるいはダウンさせながらも、いざという時の食糧庫として使えて大変便利です。

この二つについては、
・パントリー
造り付けの棚の場合は災害時に倒れてこない。重たい調理器具、割れる物は下の位置に置く
・冷蔵庫
置く位置は倒れても非常用通路を絶対に房がない位置にし、大地震でも倒れないように転倒防止器具も必ずつける
ということも気を付けておきましょう。
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まとめ~備えあれば憂いなし~


「日常備蓄」では使わないものを貯めておく必要はありません。
平常時の延長線上で備えができる気楽さがポイントですので、ぜひこの機会にできることから見直してみてはいかがでしょうか。
普段からの備えが、いざという時必ず役に立ちます。
地震や災害から身を守る家具の置き方や、そもそも地震に強い家の構造などについても他の記事でご紹介しています。
ぜひ合わせてご覧くださいね!

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