「無理のない住宅ローン総額」とは【家づくり最短コース②】


大きい額を借りる住宅ローン。初めに考えておきたいのは「無理のない返済額」とはいくらなのか?ということ。
家づくり初心者さんへ向けて、「安心して返し続けられる額を試算する方法」をお伝えします!

注文住宅を購入するメリット・デメリット、価格相場についてはこちらで紹介しているので参考にしてみてください。
→ 注文住宅とは?相場やメリット・デメリットをわかりやすく解説しま

もくじ

  • 「借りられるお金」と「返せるお金」は違う
  • 現在の「月収」から、月々返せる額は?
  • 月々の返済額から住宅ローン総額「借りられる額」を逆算する
  • まとめ~住宅ローン以外にも、「自己資金」、「両親祖父母からの援助」「助成金」を考える

「借りられるお金」と「返せるお金」は違う


住宅ローンを借りる目安として、よく、年収の○%までは借りて大丈夫、というお話を聞かれると思います。
当座の目安としてはとても役立ちますね。
けれど、実際には「貸してもらえる額」と「無理なく返せる額」がずれることがあります。
具体的には銀行が貸してくれるという額の上限ぎりぎりで借りたら返すのが苦しい~!というようなことです。
今回おすすめするのは、「いくら借りられるか(そしてそれを全額借りる)」という方法ではなく、「自分が支払える額から逆算して、借りられる金額を決める」という方法です。
これなら、借り過ぎてしまうことはなく、安心して家づくりができるのでおすすめできます。

現在の「月収」から、月々返せる額は?

住宅ローンは月々少しずつ返済していくのが一般的です。
そのため、まず毎月の収入額を確認し、そこから毎月無理なく支払えるローン返済額を考えましょう

まず、現在賃貸に住んでいる方。
現在家賃として支払っている額は、おそらく問題なく支払えていますよね。
具体的に家賃7万円と仮定すると、その額はローン返済に無理なく充てることができます。
さらに収入に余裕がある状態(例えば毎月余剰分を積み立てている、など)であれば、そこにプラスできるかどうかを考えます。
ただし、余剰分をすべてローン返済に充てることはおすすめしません。
月々、「何かあった時のために」積み立てておくお金は必要です。

賃貸ではない方は、現在の月収から新築後に必要になる生活費他必要経費と、月々の貯蓄額を引いて暫定額を算出しましょう。

今回のモデルケースでは、現在の家賃7万円にプラスして、3万円支払える=10万円までは余裕をもって返済できる、と仮定します。

月々の返済額から住宅ローン総額「借りられる額」を逆算する


次にこの「月々10万円」を使って、ボーナス払いなし(=月々の返済金額の変動なし)、金利1%で35年ローンを組むと、いくら借りられるのか考えます。
ボーナス払いをここで考えないのは(一般的に)変動の大きいボーナスをあてにすると不測の事態の対応が難しくなるからです。

ここでは、「現状の一般的な金利の目安(今回は1.4%と仮定)で、35年ローン、100万円を借りると月々の返済額は約3000円になる」という試算を使って概算します。
この試算、金利○%で○年間、○円を借りると返済額がどうなるかは、各銀行のシミュレーションサイトで簡単に計算できますので、一度調べてみるのをおすすめします。

今回のモデルケースでは月々の返済希望額が10万円なので、試算条件3000円の約33倍になります。
ということは借りられる額は100万円の約33倍=約3300万円ということがわかりますね。

なお、こうやって建てた借入額の目安は、
●ローンを借りる時の金利が1%よりも上になったら(ローンの金利は家の引き渡し時の金利です)→借りられる金額は3300万円より低くなる
●下だったら→借りられる金額は3300万円より多くなる

という感じで調整できます。

ご自身の「無理のない住宅ローン総額」、目安がつきましたでしょうか。

まとめ~住宅ローン以外にも、「自己資金」、「両親祖父母からの援助」「助成金」を考える

そもそもの話ですが、家を建てる時には、住宅ローンが下りる前に(※重要※住宅ローンは完成物件の引き渡し後からしか借りられません)、まとまった額を支払うタイミングがあります。
これはよく「頭金」と言われるものです。
住宅ローンで支払えないので、これは「自己資金」として現金で用意しておくべきお金です。
「今すぐ」VS「頭金を貯めてから」購入シミュレーション!【家の買いどきはいつ?③】

また、「自己資金」をご両親や祖父母に出してもらえる方もいらっしゃると思います。
そういう場合は税金が優遇されることもありますので、必ず情報収集しておきましょう。
両親や祖父母からの住宅資金援助で「贈与税の非課税枠」を利用!

自己資金額を決める時に大切なのは、貯蓄があるからと言って、それを全額家だけにつぎ込んではいけないということです。
人生には例えば怪我をして働けなくなってしまうなど、予期していない大きな出費が必要になることがあります。
お子さんがいる家庭なら、進学などで教育費が一気にかかる時期もあります。
そういった計画をしっかりと行い、貯蓄全部を家に回すのではなく、生活費や予備費を確保しながらマイホームを考えてくださいね。

クレバリーホームでは、無理のない返済額、無理のない予算で質の高い家を建てることができます。
各支店では、家のお金の専門家がしっかりとご相談をお受けしていますので、ぜひお気軽にお立ち寄りくださいね!
お待ちしています。

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