後悔しない注文住宅のお風呂の選び方|サイズ・オプション・デザイン
間取りを自由に決められる注文住宅を建てるなら、お風呂の広さやデザインにもこだわってみませんか?
毎日入るお風呂は重要度が高く、完成してから「やっぱりこうすれば良かった・・・」と後悔するケースもあります。
今回は注文住宅のお風呂の選び方について、基本的な種類やサイズ・オプション・デザインなど、ジャンルを分けて詳しく解説します。
目次
注文住宅のお風呂は重要なポイント!
注文住宅の水回り設備はどれも大切ですが、お風呂も特に重要なポイントです。
お風呂はただ体をキレイにするだけでなく、一日の疲れを癒したり、親子でコミュニケーションを育んだり、いろいろな役割を持っています。広さやオプションの選択肢も多いため、安易に決めると実際に住み始めてから後悔する可能性も。
逆に言えば、きちんとこだわってライフスタイルに合ったお風呂をつくれば、注文住宅の満足度をアップすることも可能です。空いたスペースにただレイアウトするだけでなく、こだわりの素敵なお風呂を考えてみましょう。
注文住宅のお風呂の種類
- ユニットバス
- ハーフユニットバス
- 在来浴室
日本の住宅では主に上記の3種類のお風呂のつくり方がありますが、一般的な注文住宅ではユニットバスが主流です。ユニットバスは床・壁・天井・浴槽がワンセットになったお風呂で、断熱性・防水性・コストパフォーマンスに優れています。
一昔前まではシンプルなデザインのものが多かったですが、最近はカラーや材質のバリエーションも豊富でおしゃれになっています。また毎日のお手入れを考えた材質選びや水はけを良くする加工など、使い勝手の面でもユニットバスは優秀です。
ハーフユニットバス・在来浴室は、サイズや建材を自由に選べるお風呂のつくり方です。ただし一つひとつ手づくりになるのでコストが高くなり、ユニットバスと同等の断熱性や清掃性を持たせるのが難しいケースも。
「世界に一つだけのオリジナルのお風呂をつくりたい!」といったこだわりが無ければ、注文住宅のお風呂はユニットバスを選べば後悔する可能性は低いでしょう。
注文住宅のお風呂サイズの選び方
お風呂のサイズ | 浴室の内法寸法 |
---|---|
0.75坪(1216) | 1200mm×1600mm |
1坪(1616) | 1600mm×1600mm |
1.25坪(1620) | 1600mm×2000mm |
ユニットバスにはいろいろなサイズがありますが、注文住宅では上記の3種類が主流です。
0.75坪のお風呂は1216と呼ばれるユニットバスのサイズで、少し広くなった1317などのバリエーションもあります。洗い場と浴槽が少しコンパクトになりますが、床面積が限られる狭小地での家づくりでは、ほかの間取りとのバランスを取りやすいです。
一般的な注文住宅では、1坪~1.25坪のお風呂を採用することが多いです。1坪サイズのユニットバスは0.75坪より浴槽のサイズが大きくなるので、ゆったり入浴したい方に向いています。
1.25坪のお風呂は、浴槽のサイズは1坪と同じですが、洗い場が広くなるのでお子様と一緒に入浴することが多い子育て世代の方におすすめ。また、介護が必要な方が居るご家庭でも採用されることが多いです。
このように、家族構成やライフスタイルによって適切なお風呂の広さは異なります。お風呂が広いのはうれしいことですが、逆にコンパクトなユニットバスを選んでサニタリーを広げたほうが良いケースも考えられます。お風呂の広さと快適性、ほかの間取りとのバランスを考えてみましょう。
モデルハウスを見学して、ユニットバスのサイズと実際に感じた雰囲気を覚えておくと、お風呂の広さによる後悔を防ぎやすくなるのでおすすめです。
注文住宅のお風呂のオプションの選び方
ユニットバスにはたくさんのオプションがあり、選び方によってお風呂の使い勝手や満足度が大きく変わります。「つけておけば良かった・・・」「つけたけど要らなかった・・・」と後悔することも多いため、ライフスタイルに合わせて取捨選択することが大切です。
棚・ミラー・カウンターの数や形状
ボディソープやシャンプーなどを置く棚の数、ミラーの形状やサイズ、カウンターの有無や形状などのオプションは、使い勝手とデザインに直結します。
棚があると収納力はアップしますが、あまり使わないなら無い方がスッキリしてお掃除もラクちんです。ミラーは大きいと見やすく開放感もアップしますが、お風呂の中で髭剃りなどをしないなら付けない方が良いかもしれません。
カウンターも洗い場の開放感を優先するなら、小さい物や無しにするのも一つの考え方です。
標準仕様をそのまま採用するのではなく、一つひとつの使い勝手をシミュレーションしながら仕様を考えてみてください。
手すりの有無
ドア横や浴槽の出入り口につける手すりの有無も、使い勝手に大きく影響するオプションです。
「手すり=老後のため」というイメージがあるかもしれませんが、若い方も無意識に使うことは多いです。小さなお子様が居るご家庭も、手すりがあると転倒を防止しやすいので安心ですね。
リフォームで後付けもできますが、新築のときにつけておいた方がコスト的におトクなので、ぜひ一緒に検討してみてください。
入り口の種類
- 折れ戸
- 開き戸
- 引き戸
ユニットバスの入り口は主に上記の3種類で、それぞれ使い勝手が異なります。標準仕様になっていることが多い折れ戸は、開閉時の必要スペースが少ないのがメリット。ただし部品点数が多くなるので、故障しやすい点がデメリットです。
開き戸は構造が簡単で故障しにくいものの、開閉時のスペースを取られるので少し不便です。引き戸は開閉しやすく介護などに向いていますが、オプション価格は少し高くなります。
浴槽の形状・材質・保温性能
ユニットバスの浴槽は、複数の形状や材質、保温性能を高めるオプションが用意されています。
一般的な浴槽の形状は、底面がフラットのタイプです。メーカーやモデルによっては、底面が一段上がったステップ浴槽が用意されていて、半身浴しやすくなっています。足を伸ばして入る、じっくり半身浴をするなど、入浴スタイルに合わせて選びましょう。
浴槽の素材はFRPを標準仕様にしているメーカーが多く、オプションで人造大理石・ホーローなどの種類があります。肌触りや質感、お掃除しやすさがアップするものもあるので、サンプルや実物を見ながら比較するのがおすすめです。
浴槽の保温性能を高めるオプションは、お湯が冷めにくくなり追い炊きを減らして節約効果が期待できます。家族の入浴時間の幅が広い方はメリットが大きいですね。
浴室暖房/乾燥機能
天井の換気扇に暖房/乾燥機能をプラスするオプションもあります。
浴室暖房があると冬の一番風呂など、ヒートショック現象による健康被害を防ぎやすくなります。
浴室乾燥機能は、室内のカビを防止しながら、室内干しで早く洗濯物を乾かせるオプションです。雨の日も洗濯物を早く乾かせるので、家事効率アップにつながります。
注文住宅のお風呂デザインの選び方
毎日入るお風呂ですから、おしゃれなデザイン性にもこだわりたいですよね。ユニットバスのデザインはどこから決めてもOKですが、次の順番で選ぶと分かりやすいのでおすすめです。
デザインの方向性を決める
まずはカタログやモデルハウスのお風呂を見ながら、基本的な方向性を決めましょう。カッコよく、かわいく、高級に仕上げるなど、大まかなイメージでOKです。
最初に方向性が決まっているとカラーや材質を選びやすくなり、おしゃれなデザインに仕上がります。
カラーを選ぶ
先ほど決めた方向性に合わせて、床・壁・浴槽などのカラーを決めましょう。
- ブルーやグリーンを使ってさわやかに
- ピンクやアイボリーでかわいく
- 木目調や大理石調でカッコよく
絶対のルールはありませんが、イメージに合うカラーを組み合わせるとよりおしゃれなお風呂になります。
壁パネルを全面同じ色でそろえたり、一部にアクセントパネルを入れたり、イメージを調整することも可能です。いろいろな組み合わせを試して、イメージに合うカラーを選んでみましょう。
照明を選ぶ
入浴時の見え方に大きく影響する照明器具選びも、おしゃれなお風呂選びのポイント。
例えば、温かみのある電球色、明るめの昼白色と、照明の色を変えるだけでも印象がガラッと変わります。壁付のシンプルな照明器具と、天井のダウンライトでも、デザイン性や光の印象は変わってくるでしょう。
内装の色や求めるデザインに合わせて、照明もチョイスしてみてください。
まとめ
注文住宅のお風呂は選べるポイントが多く、少しのコツでおしゃれ&使いやすく仕上げることができます。意外と後悔しやすい場所なので、しっかりこだわって理想のお風呂をつくりましょう。
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