1,500万円~の注文住宅間取り実例10選|費用の考え方も解説
この記事では、1,500万円~の注文住宅づくりのポイントや、実際の間取り実例を紹介します。
平均より費用を抑えた1,500万円の注文住宅づくりでは、価格と間取り、住宅性能のバランスを取ることが大切です。
コストパフォーマンスが高い注文住宅を建てるコツを知り、理想のマイホームを手に入れましょう。
目次
- 1 1,500万円でどんな注文住宅を建てられる?
- 2 1,500万円~1,999万円の注文住宅間取り実例10選
- 3 1,500万円の注文住宅の費用内訳は?
- 4 1,500万円の注文住宅づくりのポイント
- 5 予算1,500万円なら規格住宅もおすすめ
- 6 土地込み1,500万円で注文住宅を建てられる?
- 7 まとめ
1,500万円でどんな注文住宅を建てられる?
2023年度フラット35利用者調査によると、注文住宅の全国平均建築費用は3,861万円です。
建築費用1,500万円は平均よりかなり安いですが、実際にどれくらいの注文住宅を建てられるのか気になりますよね。
建築費用 | 延床面積 | 坪単価 |
---|---|---|
3,861万円 | 119.5㎡(約36㎡) | 約107万円 |
建築費用と延床面積の平均から坪単価を計算すると約107万円です。
この坪単価で1,500~2,000万円の予算だと、どれくらいの広さの注文住宅を建てられるのか計算してみましょう。
建築費用 | 注文住宅の延床面積の目安 |
---|---|
1,500万円 | 約14坪 |
1,700万円 | 約15坪 |
2,000万円 | 約18坪 |
上記のように、平均価格を基に計算すると1,500~2,000万円の予算だと建てられる注文住宅はかなりコンパクトになります。
ただし、これはあくまで平均から計算した目安で、坪数が小さくなると坪単価は高くなる傾向があり、実際に建てられる延床面積は状況により変動します。
また、コストパフォーマンスが高い間取りアイデアやデザインを取り入れれば、目安より広い注文住宅を建てられるケースも。
考えている予算で実際に建てられる注文住宅の広さを知るためには、ハウスメーカーに見積もりを取るのが確実です。
1,500万円~1,999万円の注文住宅間取り実例10選
クレバリーホームがお手伝いした注文住宅から、1,500万円~1,999万円の予算の間取り実例をピックアップしました。
実例① 延床面積34.68坪
※実例の価格は建築当時の建物本体価格になります。
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1階は極力廊下を減らして、2階は広いホールを物干しスペースに使うなど、効率的な間取りアイデアを取り入れた実例です。
リビングに隣接して小上がりのタタミコーナーを設置し、お子さまの遊び場や昼寝スペースなど多目的に使えるようになっています。
バルコニーを無くして、代わりに2階ホールを物干しスペースとして活用するのも、効率的な間取りアイデアです。
実例② 延床面積39.92坪
※実例の価格は建築当時の建物本体価格になります。
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土間収納やサンルームなど、暮らしやすい間取りアイデアを取り入れた注文住宅実例です。
玄関には土間収納を設け、ベビーカーやアウトドア用品などをしまっていつでもスッキリした状態をキープ。
LDKを中心とした動線で廊下を減らし、自然と家族が集まる素敵な空間に仕上げています。
実例③ 延床面積34.37坪
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吹き抜けのリビングや大型のウォークインクローゼットなど、おしゃれで暮らしやすい注文住宅実例です。
リビング階段と吹抜けの組み合わせは開放感たっぷりで、キッチンの正面にお子さまの勉強スペースも設置。
リビングの隣の和室は、お子さまの遊び場や客間など、多目的に活用できるスペースです。
実例④ 延床面積38.56坪
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上下階の形をそろえた総二階の間取りで、コストパフォーマンスを高めつつ暮らしやすく仕上げた注文住宅実例です。
土間収納は階段下のデッドスペースを活用し、雨具や掃除道具、キャンプ用品などを収納できるスペースに。
寝室のウォークインクローゼットは2WAY動線にして、効率的な動線づくりにも一役買っています。
実例⑤ 延床面積35.56坪
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4LDKの各部屋を効率的に配置し、玄関ホールや廊下を極力減らした間取り実例です。
効率的な間取りで実現した広いリビングは、コの字型の壁面収納で物が散らからないように工夫されています。
バルコニーにつながる寝室にハンガーラックを設置し、室内物干しスペースとして兼用できるようになっています。
実例⑥ 延床面積34.78坪
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玄関ホールからLDKに直接つながる間取りで、ムダなスペースを無くしさまざまなアイデアを盛り込んだ間取り実例です。
リビング階段で廊下やホールを無くし、ご家族のコミュニケーションが自然と生まれる間取りに。
キッチンの近くにスタディコーナーを配置し、勉強中のお子さまの様子を見守れるようになっています。
実例⑦ 延床面積36.06坪
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広い土間収納や個室書斎など、真似したい間取りアイデアが光る注文住宅実例です。
キッチンの横に対面カウンターとスツールを置き、お酒と会話を楽しめるスペースに。
ご主人の書斎は、落ち着きのある色合いで仕事や趣味に集中できる間取りです。
実例⑧ 延床面積21.54坪
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ご夫婦が効率良く暮らせるように仕上げた、21.54坪のコンパクトな平屋注文住宅実例です。
リビングは天井を高くして開放感を演出し、対面キッチンのカウンターをダイニングテーブル代わりにするなど効率の良いアイデアも。
寝室からサニタリーを通ってキッチンにつながるウォークインクローゼットは、移動しながら物を出し入れできる効率の良い間取りです。
実例⑨ 延床面積37.82坪
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5人家族でのびのび暮らせるよう、利便性の高い間取りアイデアを取り入れた注文住宅実例です。
玄関は2WAY動線のシューズクロークを設け、家族全員分の靴やジャケットなどを収納できます。
吊戸棚や壁のないオープンキッチンからは、リビングと和室を見渡せて、家族とコミュニケーションを取ることができます。
実例⑩ 延床面積30.05坪
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約30坪の延床面積を有効活用した平屋の間取り実例です。
LDKは南側の窓からたっぷり自然光が差し込み、天井の梁やキッチンのタイルなど、南欧テイストのデザインが魅力的。
勾配天井で開放感を高め、間仕切りできる和室などでさまざまなライフスタイルに対応できる間取りになっています。
1,500万円の注文住宅の費用内訳は?
予算1,500万円前後で注文住宅を検討する際は、費用の内訳も知っておく必要があります。
注文住宅の費用は本体工事費7割、付帯工事費2割、諸費用1割が目安と言われています。
仮に予算1,500万円の場合、本体工事費1,050万円、付帯工事費300万円、諸費用150万円の内訳になるということですね。
今回ご紹介した施工実例は本体工事費のみで1,500万円~の価格帯なので、付帯工事費・諸費用込みで建てるのは難しいです。
実際に注文住宅の予算やプランを考えるときは、どんな項目の付帯工事費や諸費用がいくらぐらいかかるのかも把握しておくことが大切です。
こちらのコラムで注文住宅の初期費用の内訳や割合について解説していますので、参考にしてみてください。
1,500万円の注文住宅づくりのポイント
予算1,500万円で理想の注文住宅を建てるためには、金額と性能、使い勝手などのバランスを考えることが大切です。
断熱性能は安易にコストカットしない
1,500万円の予算だと要望をどこか削る必要が出てきますが、注文住宅の快適性や省エネ性に関わる断熱性能は安易にコストカットしないようにしましょう。
断熱性能が低い住まいは暑さ寒さの影響を受けてヒートショックなどの健康被害リスクが高まり、光熱費も余計にかかります。
初期費用を抑えられても、長い目で見ると損になる可能性があるため、断熱性能にはしっかりこだわってください。
効率の良い間取りで延床面積を抑える
相場より安い1,500万円の予算でなるべく多くの要望を実現するためには、間取りの工夫で延床面積を抑えることも大切です。
廊下を減らしてLDK中心の動線をつくるなど、効率の良い間取りアイデアもたくさんありますので、コンパクトで暮らしやすい注文住宅を考えてみてください。
収納は充実させる
延床面積を抑えてコストカットする場合でも、暮らしやすさに関わる収納は必要な量をしっかり確保しましょう。
収納が不足すると物があふれて生活感が見えやすくなり、不満や後悔を感じる可能性があります。
各部屋に十分な量の収納を確保しつつ、小屋裏や階段下などのデッドスペースを活用するのもおすすめのアイデアです。
例えば小屋裏収納は条件を満たせば延床面積に算入されないため、コストを抑えて収納量を増やすことができます。
こちらのコラムで注文住宅の収納量や配置の考え方を紹介しています。
将来のメンテナンスコストまで考える
1,500万円の予算で完成させるだけでなく、将来のメンテナンスコストまで考えて注文住宅を建てるのも大切なポイントです。
安易に安い建材を選ぶと将来のメンテナンス費用が高くなり、結果的に損になる可能性があります。
例えば、窯業系サイディングは外壁材の中でもリーズナブルですが、10年に1度の塗装が必要になり、寿命が30年前後なので張り替え費用もかかります。
外壁タイルのように塗装が必要ない建材を選ぶと、メンテナンス費用がかからず長い目で見るとお得に。
クレバリーホームが標準仕様としている外壁タイルと陶器瓦の家は、50年間メンテナンス不要で費用を大きく抑えられます。
数十年暮らすことを踏まえて、メンテナンス費用も考えながら建材や仕様を決めましょう。
予算1,500万円なら規格住宅もおすすめ
建物の予算1,500万円で注文住宅を検討するなら、規格住宅で建てるのもおすすめです。
規格住宅とは、あらかじめ用意された間取りやデザインから選ぶ住宅商品のことです。
プランごとに価格が明確になっているため、予算オーバーを防ぎやすいのが規格住宅のメリット。
また、規格化によって材料や工事費をコストダウンしているため、コストパフォーマンスが高いのも特徴です。
こちらのコラムで規格住宅についてさらに詳しく解説しています。
土地込み1,500万円で注文住宅を建てられる?
建物と土地の総額1,500万円で注文住宅を建てるのは、不可能とは言い切れないものの、かなり厳しいです。
2023年度フラット35利用者調査によると、土地付注文住宅の平均費用は4,903万円です。
坪単価が安いローコストメーカーを選び、郊外のリーズナブルな土地を見つければ総額1,500万円も不可能ではありませんが、現実的とは言えません。
仮に建物1,000万円、土地500万円で予算配分した場合、建物の断熱性や耐震性などを確保するのが難しくなります。
こちらのコラムで土地込みの注文住宅費用相場について紹介してますので、参考にしてみてください。
まとめ
建築費用を総額1,500万円で注文住宅を建てるのは不可能ではありませんが、諸費用や付帯工事費などを考えると難しいケースが多いです。
予算内で理想の注文住宅を建てるためには、価格と性能のバランスを考えながら、コストパフォーマンスが高い住まいづくりをする必要があります。
ただ金額を抑えるだけだと実際に暮らし始めてから後悔するリスクもあるため、注文住宅づくりの実績が豊富なお近くのハウスメーカーに相談しましょう。
クレバリーホームは、フルオーダーの注文住宅、コストパフォーマンスに優れる規格住宅などの住宅商品をご用意し、予算に合わせた住まいづくりをサポートします。
間取りのこと、予算のことなど、住まいづくりのことなら何でもお気軽にご相談ください。