注文住宅のバルコニーは必要?バルコニーあり・なしの判断基準や施工実例も

注文住宅のバルコニーは必要?バルコニーあり・なしの判断基準や施工実例も

少し前までは、一戸建てにはバルコニーを設けるのが一般的でした。しかし、最近はあえてバルコニーを設けない注文住宅も増えています。

今回は、バルコニーのメリット・デメリットや判断基準などを詳しく解説します。バルコニーあり・なしの注文住宅施工実例も紹介しますので、ぜひ理想のマイホーム像づくりにお役立てください。

注文住宅のバルコニーは必要?不要?

注文住宅のインナーバルコニー

結論からお伝えすると、注文住宅にバルコニーを設けるべきかどうかは、ライフスタイルや敷地面積、間取りなどの要素で変わります。

昔は2階建て以上の家にはほとんどバルコニーがありましたが、最近は付けないケースも増えています。最近は共働きの方が増えたことで、洗濯物を室内干しをすることも多くなりました。また、普段のお掃除や防水塗装など、メンテナンスの手間を考えてバルコニーなしにするケースもあります。

しかし、ライフスタイルによってはバルコニーがある方が便利な場合もあるのです。

バルコニーにはメリット・デメリット両面がありますので、ご自身のライフスタイルに合うかどうか確認することが大切です。

注文住宅にバルコニーが必要かどうか判断できるように、情報を1つずつ整理していきましょう。

バルコニーとベランダの違いは?

注文住宅のバルコニー

建築基準法ではバルコニーの表記が使われていますが、ベランダと呼ばれることも多いですよね。バルコニー、ベランダどちらも同じ意味で使われることがありますが、屋根の有無や広さで使い分けられるケースもあります。

一般的には、洗濯物を干す目的の狭い屋外スペースはベランダ、ほかの過ごし方もできる広めのスペースをバルコニーと呼ぶことが多いです。また、屋根のあるスペースをベランダ、ない場合はバルコニーと呼ぶこともあるようです。

ただし、厳密な決まりはありませんので、バルコニー・ベランダの違いはそこまで気にしなくても大丈夫でしょう。

注文住宅にバルコニーをつくるメリット・デメリット

注文住宅のバルコニーと室内

バルコニーのある注文住宅には、次のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

  • 洗濯物を天日干しできる
  • 布団など大型のものも干せる
  • 外観のアクセントになる
  • エアコンの室外機を設置しやすい
  • アウトドアリビングになる

バルコニーの屋外スペースは、普段の洗濯物だけでなく、布団やラグなどの大きなものも天日干ししやすいのがメリットです。

また、バルコニーのシルエットやアクセントカラーで外観を調整でき、デザイン上のメリットもあります。2階のエアコン室外機を置く場所にもなり、外から見えにくいので外観がスッキリまとまるのもうれしいポイント。

また、広めのバルコニーで食事をとったりお昼寝をしたり、アウトドアリビングとして活用もできます。

デメリット

  • 建築コストがかかる
  • メンテナンスが必要
  • 使い勝手が天候に左右される

バルコニーをつくる分の建築コストがかかり、普段のお掃除や防水塗装などのメンテナンスが必要になるは注意すべきポイントです。

また、雨や強風など天候によって使い勝手が左右されるのもデメリット。

注文住宅をバルコニーなしにするメリット・デメリット

バルコニーなしの注文住宅外観

バルコニーをなくすことで、次のようなメリット・デメリットが生まれます。

メリット

  • 建築費用を抑えられる
  • メンテナンスの手間とコストがかからない
  • 雨漏りリスクを軽減できる
  • 防犯面で有利になる
  • スタイリッシュな外観をつくりやすい

バルコニーをなくすことで、建築費用とメンテナンスコストを抑えられるのは大きなメリットです。汚れやゴミを掃除する手間もなくなり、排水の詰まりや雨漏りのリスクも抑えられます。

また、足掛かりになることもあるバルコニーをなくすことで、空き巣などの防犯リスクを軽減できるのも意外なメリット。

凹凸の少ないスタイリッシュなモダン外観をつくりたいときも、バルコニーなしにするメリットが大きいです。

デメリット

  • 直射日光が入りやすくなる
  • 洗濯物を干すスペースが別途必要

南側のバルコニーは庇の代わりになるため、なくすことで1階の部屋に直射日光が入りやすくなるのは注意すべきポイント。軒の出を深くしたり、オーニングを付けたりして日差しをコントロールしましょう。

また、バルコニーをなくす場合は、別途洗濯物を干すスペースが必要です。脱衣室や2階ホールを室内干しスペースとして兼用したり、ランドリールームを設置したり、効率の良い洗濯動線を考えてみましょう。

こちらのコラムでランドリールームのある注文住宅実例を紹介しているので、参考にしてみてください。

 

バルコニーあり・なしの判断基準は?

ここまでのメリット・デメリットをまとめて、バルコニーをつくるべきかどうかの判断基準を考えてみましょう。

バルコニーありがおすすめな人

バルコニーありの注文住宅の洗濯風景

  • 布団やクッションなど大型の物を干すことが多い
  • お昼寝や食事など屋外でくつろぎたい
  • バルコニーでガーデニングをしたい

上記に当てはまる方は、バルコニーをつくるメリットが大きいため、検討してみるのがおすすめです。

ご家族の布団など大型の物を天日干しするなら、バルコニーがあると便利です。広めのバルコニーなら、アウトドアリビングやガーデニングの場としても活用できます。

バルコニーなしがおすすめな人

バルコニーなしの注文住宅の室内干し

  • 共働きなどで室内干しがメイン
  • コストパフォーマンスを重視する
  • スタイリッシュなモダンテイストが好き

上記に当てはまる方は、バルコニーなしの間取りがマッチするかもしれません。ランドリールームや室内干しスペースがあれば、バルコニーがなくても不便はないでしょう。

バルコニーをなくすことで建築費用やメンテナンスコストも抑えられますし、スタイリッシュなモダンテイストの外観もつくりやすくなります。

注文住宅にバルコニーをつくるときのポイント

注文住宅の広いベランダ

メリット・デメリットを比較検討したうえで、注文住宅にバルコニーをつくるときは、次のポイントにこだわりましょう。

お手入れやメンテナンス性を考える

バルコニーをつくる場合は、数十年使うことを考えて普段のお手入れや必要なメンテナンスを把握しましょう。

床面の掃除や排水口の詰まりなど、バルコニーのお手入れが負担にならないか考えておくと、実際に暮らしてから後悔しにくくなります。また、バルコニーの床面は定期的に防水塗装が必要なので、どれくらいの費用がかかるか確認しておくのがおすすめです。

用途に合わせた広さを確保

バルコニーの広さは、使い方に合わせることが大切です。洗濯物の量や、バルコニー内での過ごし方によって、適切な広さは変わります。

広すぎるとコストやメンテナンスの手間が増加しますし、狭すぎると使い勝手が悪くなります。

実際にバルコニーを使うシーンをシミュレーションして、ちょうど良い広さを考えましょう。

外観全体でバランスを取る

バルコニーは外観デザインに大きく影響しますので、シルエットやカラーのバランスを上手に取りましょう。

バルコニーで立体感を出したり、目立たない場所でスッキリまとめたり、全体のシルエットにこだわってみてください。

また、外壁とバルコニーを同じ素材やカラーで仕上げるのか、アクセントカラーで強調するのかによっても、外観のイメージが変わります。

バルコニーの広さや場所を決めたら、その都度外観のイメージを確認してみましょう。

水栓を設置する

どのような使い方のバルコニーでも、水栓を設置しておくと便利です。

床面や排水口のお掃除をするときに、バルコニー内に水栓があると、水をくみに行く手間が省けます。

アウトドアリビングとして活用するなら、お子さまのプールに水を入れるときも便利ですね。

注文住宅のバルコニーあり・なし施工実例

クレバリーホームがお手伝いした注文住宅から、バルコニーあり・なし両方の施工実例をご紹介します。

バルコニーありの注文住宅施工実例

実例①

バルコニーがおしゃれな注文住宅の外観

バルコニーと玄関ポーチを1つにまとめ、石材調の外壁タイルでおしゃれなアクセントに。

 

注文住宅の室内干しスペース

バルコニーにつながる2階ホールにはパイプを設け、室外干し、室内干しどちらにも対応できる間取りです。

▼実例を見る⇒case117

 

実例②

インナーバルコニーのある注文住宅の外観

建物の内側に納まるインナーバルコニーで、外観をスッキリまとめた実例です。屋根を後付けする必要がなく、多少の雨なら気にせず洗濯物を干せるのが良いですね。

▼実例を見る⇒case116

 

実例③

ルーフバルコニーのある注文住宅外観

日当たりの良い大きなルーフバルコニーを設けたお住まいです。切妻屋根とルーフバルコニーのシルエットが、外観のおしゃれなアクセントに。

 

注文住宅のルーフバルコニーからの眺望

高台の眺望を活かしたルーフバルコニーは、ランチやバーベキューなどさまざまなシーンで活躍してくれます。

▼実例を見る⇒case114

 

実例④

パネルがおしゃれな注文住宅のバルコニー外観

広いバルコニーに、パネル付きの手すりを付けてデザイン性とプライバシー性を高めた実例です。バルコニーがスタイリッシュなアクセントになり、外観デザインを引き締めています。

▼実例を見る⇒case108

 

バルコニーなしの注文住宅施工実例

実例①

バルコニーなしの注文住宅外観

バルコニーなしのスタイリッシュな外観に、アクセントタイルを組み合わせたおしゃれな実例です。

 

バルコニーの代わりにランドリールームを付けた注文住宅

脱衣所をランドリールームとして活用できるようにパイプを設け、バルコニーが無くても暮らしやすい間取りになっています。

▼実例を見る⇒case124

 

実例②

バルコニーなしのおしゃれな注文住宅外観

バルコニーを無くすことで、外観のシルエットがすっきりまとまります。

 

バルコニーなしの注文住宅のクローゼット バルコニーなしの注文住宅のランドリールーム

サニタリーにL字型パイプを設置し、室内干しスペースもしっかり確保。ウォークインクローゼットに隣接しているので、洗濯動線がまとまり効率的。

▼実例を見る⇒case123

 

まとめ

注文住宅にバルコニーをつけたほうが良いかどうかは、ライフスタイルや間取り全体のバランスによって変わります。メリット・デメリットをしっかり把握したうえで、バルコニーが必要かどうか判断しましょう。

クレバリーホームは、全国のモデルハウスで注文住宅づくりのご相談を受け付けています。実際の間取りを体感しながら、バルコニーの有無や間取りアイデアについて考えることができます。ぜひお近くのモデルハウスにご来場ください。

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