I型キッチンのおしゃれなレイアウト実例|メリット・デメリットや間取りづくりのポイントも解説

I型キッチンのおしゃれなレイアウト実例|メリット・デメリットや間取りづくりのポイントも解説

シンプルなI型キッチンはマイホームで採用されることが多く、レイアウトのバリエーションも豊富です。

使いやすくおしゃれなI型キッチンをつくるためには、ライフスタイルにマッチするレイアウトやデザインを選ぶ必要があります。

そこでこの記事では、壁付け・対面などI型キッチンのおしゃれなレイアウト実例や、メリット・デメリットと間取りづくりのポイントなどを紹介します。

I型キッチンとはどんなレイアウト?

おしゃれなI型キッチン

I型キッチンとは、シンク・コンロ・ワークトップが1直線に並んだレイアウトのことです。

大きく分けると壁付けと対面レイアウトの2種類があり、さまざまな間取りに合わせやすいためマイホームでの採用率が高いです。

同じような直線型のキッチンレイアウトはペニンシュラ型・アイランド型などもありますが、周囲の壁の有無が違います。

 

キッチンの種類 壁の有無
I型キッチン 正面と両脇
ペニンシュラキッチン 左右どちらか
アイランドキッチン なし

 

I型キッチンは正面と左右の3方向に壁が必要ですが、ペニンシュラキッチンは左右どちらかのみ、アイランドキッチンは壁に接さない点が異なります。

ただし、I型キッチンでも壁の高さや配置を調整することで、ペニンシュラ風・アイランド風のレイアウトをつくることも可能です。

こちらのコラムでも、注文住宅のキッチンレイアウトについて詳しく解説しています。

 

また、こちらの動画では壁付け・対面キッチンレイアウトについて解説していますので、あわせてご覧ください。

 

I型キッチンのおしゃれなレイアウト実例

クレバリーホームが手がけた注文住宅の中から、おしゃれで使いやすいI型キッチンのレイアウト実例をご紹介します。

対面・壁付けのさまざまなI型キッチンレイアウトをピックアップしましたので、ぜひ参考にしてください。

対面レイアウト実例①

I型キッチンの対面レイアウト

I型キッチンの対面レイアウト間取り図

I型キッチンとカップボードを組み合わせた、代表的な対面レイアウトの実例です。

リビング側から生活感が見えにくく、すっきりした印象にまとまっています。

 

対面I型キッチンのカップボード I型キッチンの対面レイアウト実例

吊戸棚は無くして開放感を高めつつ、調理家電置き場やゴミ箱ストッカーも設けてスッキリした対面キッチンに仕上がっています。

▼実例を見る⇒case147

 

対面レイアウト実例②

I型キッチンの対面レイアウト実例

I型キッチンの対面レイアウト間取り図

吊戸棚や壁のないオープンな対面レイアウトで、開放感が高いキッチンに仕上げた実例です。

 

対面レイアウトのI型キッチンの内部

キャビネットとカップボードにくわえて、パントリーによって収納力もしっかり確保。

冷蔵庫もパントリー内に置くことで、生活感が見えないおしゃれな対面キッチンになっています。

▼実例を見る⇒case146

 

対面レイアウト実例③

I型キッチンの対面カウンター

I型キッチンの対面レイアウト間取り図

対面キッチンの正面にカウンターを設け、ダイニングテーブル替わりに活用したレイアウト実例です。

つくった料理を効率良く配膳でき、ダイニングテーブルを無くすことでリビングを広く使えるのもメリットです。

▼実例を見る⇒case132

 

壁付けレイアウト実例①

I型キッチンの壁付けレイアウト実例

壁付けレイアウトのI型キッチン間取り図

リビング・ダイニングから切り離した、独立キッチンの壁付けレイアウト実例です。

独立キッチンは料理に集中しやすく、ニオイや煙が拡散しにくいのがメリット。

 

壁付けI型キッチンからダイニングテーブルへの動線

隣接するダイニングテーブルへ直線的な動線をつくることで、料理をスムーズに配膳できる間取りになっています。

▼実例を見る⇒case53

 

壁付けレイアウト実例②

I型キッチンの壁付けレイアウト実例

I型キッチンの壁付けレイアウト間取り図

壁付けレイアウトで省スペースに設置しつつ、窓の配置やホワイトに統一したカラーで圧迫感を軽減したおしゃれなI型キッチン実例です。

 

壁付けI型キッチンのカウンター
キッチンの横にカウンターを設置し、バーのようにご夫婦でお酒を楽しめるようになっています。

▼実例を見る⇒case41

 

I型キッチンのメリット

対面レイアウトのI型キッチンとカップボード

シンプルなレイアウトのI型キッチンには、次のようにさまざまなメリットがあります。

省スペースで設置しやすい

一直線のI型キッチンは、ほかのレイアウトより省スペースで設置できるのがメリットです。

例えば壁付けレイアウトの場合、通路が必要ないためLDKのスペースを有効活用できます。

対面レイアウトの場合でも、I型キッチンの奥行きは60~65cmのため、75~100cm前後が多いペニンシュラキッチンやアイランドキッチンよりコンパクトなサイズで設置できます。

間取りに合わせてレイアウトを選べる

LDKの広さや形に合わせて、レイアウトを選べるのもI型キッチンの特徴です。

壁付け・対面レイアウトを選ぶことができ、設置位置や壁の造作でペニンシュラ風やアイランド風の間取りもつくれます。

同じI型キッチンでもライフスタイルに合わせてレイアウトを調整できるため、より暮らしやすい間取りをつくれるのは大きなメリットです。

費用を調整しやすい

I型キッチンはほかのレイアウトより本体価格が安い傾向があり、建築費用を調整しやすいのも魅力的なポイントです。

キッチンのメーカーやグレードにもよりますが、I型キッチンは比較的安い価格帯から選べるケースが多いです。

壁付けなら収納を確保しやすい

I型キッチンを壁付けレイアウトにする場合、吊戸棚を付けて収納を確保しやすいのもメリットの1つです。

対面レイアウトの場合は、開放感を重視するため吊戸棚を付けないケースが多く、収納量が不足することが多いですが、壁付けレイアウトなら解消しやすいです。

I型キッチンのデメリット

I型キッチンの間取り

I型キッチンには次のようなデメリットもあります。

まずはどのようなデメリットがあるのか紹介し、次の章で対策を解説します。

横方向の動線が長くなりやすい

I型キッチンのサイズが大きくなると、横方向の動線が長くなり料理効率が悪くなるのは注意すべきデメリットです。

収納量やワークトップの広さを重視してキッチンのサイズを大きくすると、動線が伸びるためバランスが重要になります。

また、冷蔵庫やカップボードをI型キッチンの横に置くと、さらに横方向の動線が伸びて効率が低下しやすくなります。

横幅が狭いと作業スペースが使いにくい

間取りとの兼ね合いでコンパクトなI型キッチンを設置する場合、作業スペースが狭くなって使いにくくなる点にも要注意です。

コンロやシンクの幅も選べますが、狭くするとやはり使い勝手や料理効率は低下する傾向があります。

一般的な住宅では横幅255cmのI型キッチンが標準的ですが、幅を短くする場合は使い勝手の面で問題ないか各部のサイズまでチェックする必要があります。

壁付けレイアウトは圧迫感が出やすい

前述したI型キッチンのデメリットに対策し、失敗や後悔を防ぐための間取りづくりのポイントを押さえておきましょう。

感じ方は人によって異なりますが、壁に向かって料理をすると圧迫感や孤立感を覚えやすいため注意が必要です。

I型キッチンの選び方と間取りづくりのポイント

壁付けレイアウトのI型キッチン

前述したI型キッチンのデメリットに対策し、失敗や後悔を防ぐための間取りづくりのポイントを押さえておきましょう。

使いやすい本体サイズを選ぶ

まずは、身体のサイズや料理スタイル合わせて、使いやすいI型キッチンの本体サイズを選ぶことが大切です。

 

一般的なサイズ
210~270cm前後
奥行き 60・65cm
高さ 80・85・90・95cm

 

一般的な戸建て住宅のI型キッチンの横幅は210~270cm前後が多く、横方向の動線やワークスペースの広さのバランスを考える必要があります。

また、奥行きが広いとワークスペースも広くなりますが、身長によっては奥に手が届きにくくなるためこちらもバランスが重要です。

また、キッチンの高さはメインで料理する方の身長に合わせて、身体に負担がないサイズを選びましょう。

こちらのコラムでも、システムキッチンのサイズの選び方について詳しく解説しています。

 

冷蔵庫の配置とワークトライアングル

壁付け・対面どちらのレイアウトの場合でも、I型キッチン本体と冷蔵庫の位置、ワークトライアングルのバランスを考えましょう。

ワークトライアングルとは、シンク・コンロ・冷蔵庫の3点を結んだ動線のことです。

一般的には、ワークトライアングルの長さの合計が3600~6000mmに収まるのが理想的と言われています。

I型キッチンの設置場所やサイズを決めるときは、冷蔵庫の置き場所も踏まえてワークトライアングルを確認してみてください。

圧迫感が出ないように注意する

I型キッチンの間取りでは、圧迫感を減らして気持ち良く料理できる空間をつくるのも大切なポイントです。

壁付けレイアウトの場合は、壁面に圧迫感が出にくい明るいカラーを使ったり、窓で視線が抜けるようにしたりするのが効果的です。

対面レイアウトの場合は吊戸棚を無くして視界を広く取るなど、開放的で料理しやすい空間をつくってみましょう。

対面レイアウトはカウンターの有無や使い方を考える

I型キッチンを対面レイアウトにする場合は、カウンターの有無やサイズを決める必要もあります。

例えば、広めの対面カウンターをつくれば、お子さまがおやつを食べたり宿題をしたり、いろいろな用途に活用することができます。

しかし、具体的な用途がなければムダなスペースになってしまうため、カウンターをつくらない方が良いケースも。

キッチンの使い方や食事スタイルなどを踏まえて、対面カウンターの有無や用途を検討してみてください。

十分な収納量を確保する

使いやすいI型キッチンをつくるためには、間取り全体で十分な収納量を確保することが大切です。

キッチンのキャビネットや吊戸棚だけだと収納が足りない場合は、カップボードやパントリーなどを活用して補いましょう。

ただ、必要な収納量を確保するだけでなく、料理や配膳の動線も踏まえて使いやすい場所に配置することも重要です。

こちらのコラムでカップボードやパントリーの選び方について詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

 

まとめ

I型キッチンはシンプルな構成で誰でも扱いやすく、レイアウトのバリエーションも豊富なため多くの方に選ばれています。

しかし、注意すべきデメリットもあるため、LDKの間取りやライフスタイルに合わせた工夫を取り入れることも大切です。

住まいづくりの実績が豊富なプロに相談し、適切なアドバイスを受けながら理想のキッチンレイアウトを見つけましょう。

クレバリーホームは、全国のモデルハウスでキッチンの間取りを含めた住まいづくりのご相談を受け付けています。

実際のキッチンを見ながら理想の間取りについてご相談いただけますので、ぜひお近くのモデルハウスにご来場ください。

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