家を買うならマンションか、戸建か?~維持コスト編~
マイホームを考えた時、一戸建てかマンションか、悩みませんか? 正直どちらにもメリット&デメリットがあり、こっちがおすすめ!とは言い切れない…とはいえ、考える材料は欲しいですよね。今回は維持コストに注目して比べてみました。
注文住宅を購入するメリット・デメリット、価格相場についてはこちらで紹介しているので参考にしてみてください。
→ 注文住宅とは?相場やメリット・デメリットをわかりやすく解説します
この記事でわかること
- マンションと戸建の最も重要な違いとは
- 維持修繕費・管理費を比較すると?
- 固定資産税は?
- 光熱費は?
- まとめ~資産として考えた場合~
マンションと戸建の最も重要な違いとは
それは建物に関する意思決定が自由にできるかできないか、という点です。
例えば建て替えについて。
戸建てであれば、お金さえあればすぐに建て替えは可能です。
が、マンションの老朽化が問題になって久しいものの、国土交通省の調査ではマンションの建て替えは進んでいません。
それは集合住宅ならではの意思決定の難しさがあるから。
同調査では65.6%のマンションがトラブルを抱えており、最も多いのは居住者間のトラブル(55.9%)とのこと。
互いに配慮し合い、検討しながら暮らしていくのが集合住宅で、それは例えば防犯上の心強さなど、たくさんの良い所にも結び付くのですが、今回のように「維持コスト」という点ではその意思決定の難しさ=時間がかかることがメンテナンス費用の高額化に直結してしまいます。
そういったマンションと戸建の違いを前提に、さっそく維持コストとして掛かるお金を比較していきましょう。
最後のまとめでは、一覧の表に模してみましたので、ぜひ最後までお読みください。
維持修繕費・管理費を比較すると?
マンションでは、毎月、建物共有部分の維持管理に必要な「維持修繕費」、管理に必要な「管理費」を支払います。これは戸建におけるメンテナンス費用にあたると考えられます。
国土交通省のデータによれば、上記の平均は合計額で2万円~2万5000円/月。
この費用を50年間支払った場合は、1500万円(25000円/月。値上がりしない前提)です。
ただし、この維持修繕費&管理費は居住年数が上がるほど、特に修繕が入る10年~15年付近を中心に値上がりする傾向が見られます。
さらに、これは共有部分のメンテナンス費用ですので、自己保有エリアの修繕費、リフォーム代は別途必要です。
一方、戸建ても10年~15年ごとに、特に外壁部のメンテナンス費用が必要。
外壁回りだけで言うと、一般的な外装材の家では50年間で700万円程度です。
ですが、クレバリーホームで採用している外壁タイル+陶器瓦ならほぼメンテナンスフリー。トータル275万円と◎です。
→本当に「外壁タイルは高い」のか? 外装材の「トータルコスト」とは
固定資産税は?
マンション、一戸建ての比較は、広さや立地などの物件次第で何とも言えないので難しいところです。
ただしマンションでは共有部分を按分して含むため、その分の税額が上がり高めになるケースもあるので要注意です。
交通費・駐車場代は?
マンションはアクセスのよい土地(=地価が高い土地)にあることが前提なので、駅からのバス代などもかからず◎。
今回は一般に物件数が多く入手しやすいエリアと想定した比較なので、そういった戸建ては駅からのバス・タクシー代、自転車の駐輪場代、車の利用などで交通費の負担があります。
一方で駐車場代は一戸建てで駐車スペースがあれば無料。
マンションは駐車場代が必要になります。
車は運転せず、お出かけには公共交通機関を使うという前提ならマンションにメリットありと言えるでしょう。
光熱費は?
断熱・気密という点で、ボックス型の集合住宅であるマンションなら効率よくエネルギーが使えます。
が、共有部分の光熱費は電気代も含めて管理費として徴収されるのが一般的で、その節約までは難しい面があります。
また発電機や蓄電池などを利用したエネルギー削減についても、マンションの自分の一室だけで行うというのは現実的ではありません。
というのも多くのマンションではベランダも自己所有の領域ではなく、共同所有の領域とされるため、個人的な設置でもマンションの管理組合の設置許可が必要になる場合が多いからです。
一方、戸建て住宅では、断熱・気密性能を高めた家、特にZEHであれば光熱費がとても安くなり、一般的なマンションよりも◎となります。
→ZEH(ゼッチ)とは? 3つの要素で建てる「消費エネルギーゼロの家」
まとめ~資産として考えた場合
マンションは全国的に見た場合、首都圏・都市部独特のもの。
土地が高く、公共交通機関が発達している場所で必然的に生まれたわけです。
そういった点で、マンションは交通の便のよさが何よりも価値が下がらない条件。
アクセスのよくないマンションは購入よりも賃貸で住む方がリスクがなく、お得かもしれません。
また、維持コストの先にあることとして、資産として考えた場合、マンションも戸建も、年数が建てば建つほど建物自体の価値評価は下がっていくことは覚えておきましょう。
最初に見たように、マンションの修繕や建て替えには、住民の意思統一に多くの労力がかかります。
建て替え時期には高齢者中心の住民層となっているのが一般的で、意思統一がより難しくなります。
50年後の資産価値として見た場合、戸建ては土地自体に価値があり、建て替えはすぐにできるので次世代が引き継ぐ資産になることはわかりやすいですね。
クレバinfoでは引き続き、色々な観点でマンションと戸建を比較していく予定です。
お楽しみに!
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