構造見学会で何が分かる?参加するメリットや見るべきポイントを解説
マイホームづくりではデザイン・性能・予算など考えるべきことがたくさんありますが、耐震性や耐久性に関わる構造も気になる方が多いポイントの1つ。木造住宅の構造は住宅会社によって違い、それぞれ強みや得意分野も異なります。しかし住宅構造は内容が専門的なので、はじめてマイホームを検討する方にとって難しい印象がありますよね。
そこでおすすめするのが、注文住宅の構造を実際に見ることができる構造見学会イベントです。今回は構造見学会に参加すると分かること、見るべきポイントや注意点などを詳しく解説します。
目次
構造見学会とはどんなイベント?
構造見学会は、建築途中の注文住宅の内部を実際に見ることができるイベントです。構造見学会では実際のお施主様が建てている等身大の注文住宅を見せてもらえるので、ご自身の家づくりに役立つ情報をたくさん得ることができます。
本物の注文住宅を見せてもらえるイベントとしては「完成見学会」もありますが、構造見学会では、天井や壁の裏、床下の構造など完成後は見ることができない部分もチェックできるのが特徴です。最近は住まいの長寿命化が進んで耐震性・耐久性の重要性が高まり、構造見学会を開催する住宅会社が増えてきています。
構造見学会に参加するメリット
実物の仕上がりや施工方法を確認できる
写真や動画でも建物の構造はある程度チェックできますが、実物で確認できるのは大きなメリットです。実物でないと分からない部分も多いですし、いろいろなアングルから見ると構造も把握しやすいです。
また床下や壁裏など完成すると見えない部分の構造を把握しておくと、自分の家を建てるときに手抜き工事や施工ミスがないかチェックしやすくなります。
現地で疑問に感じたことを質問できる
構造見学会では住宅会社のスタッフが説明を行いますので、建物を見て気になったことをその場ですぐに質問できるのもメリットです。完成後は見られない構造部分を見ることで、モデルハウスでは思いつかないようなポイントも質問できるかもしれません。
工事の進め方や施工のていねいさをチェックできる
実際の工事現場を見ることができる構造見学会では、住宅会社の施工体制をチェックできるのもメリットと言えます。
建材や工具が整理整頓されているか、清掃が行き届いてゴミがまとめられているかなど、ホームページでは確認できない情報を得ることができます。
住宅会社の信頼性を見極める判断材料になる
構造見学会で得られる情報は、住宅会社選びの重要な判断材料になります。実際の建築現場を見て感じた雰囲気や会社の対応は、そのまま注文住宅のクオリティに直結する可能性が高いです。現地でいろいろ質問してみることで、スタッフの知識や対応の誠実さもチェックできます。
構造見学会に参加するデメリット
ほとんどの住宅会社が無料で構造見学会を開催しているので、基本的に参加するデメリットはありません。開催中の構造見学会を調べる手間と参加する時間はかかりますが、得られる情報の質と価値は大きいです。
「構造見学会に参加すると見積もりや契約を断りづらくなる」という意見もありますが、強引に見積もりや契約を迫ってくる住宅会社と家づくりを進めるべきではありません。メリットでもお伝えしましたが、住宅会社の信頼性や営業方針を見極めることにもつながります。
ただし、構造見学会はお施主様のご厚意で建築中の家を見せてくれるイベントです。汚したり傷つけたりするとお施主様にとってデメリットになってしまいますので、「大切なお住まいを見学させてもらう」という意識は忘れないようにしましょう。
構造見学会で見るべきポイント
構造見学会に参加するときは、次のようなポイントに注目してみてください。
基礎や床下の構造と対策
木造住宅を支える基礎構造や湿気・シロアリなどの対策は、構造見学会で必ずチェックすべきポイントです。どんなに強固な建物でも、基礎がしっかりしていなければ傾いたり破損したりする恐れがあります。
また木造住宅では床下の腐食やシロアリ被害への対策も重要です。通気性を確保するための構造躯体、土台の防蟻処理など、実物を見ながらどんな対策をしているのか質問してみましょう。
断熱性と気密性
マイホームの住み心地や光熱費に直結する、断熱性・気密性もチェックしましょう。
どんな断熱材を使っているのか、気密性を高めるためにどんな工夫があるのか、構造を見ながら説明を受けることで理解が深まります。住宅会社によって使用している断熱材は異なるので、施工方法やすき間が無いかなど確認してみてください。
耐震性を高める工夫
地震が多い日本において、耐震性も住宅構造の要チェックポイントです。耐震性の高いマイホームは倒壊や破損のリスクが少なく、補修して住み続けられる可能性が高いです。
土台・柱・梁など構造部分の接合方法、揺れを抑えるための工夫などをチェックしてみましょう。また耐震等級について、どの基準に適合するのかなど性能数値も質問してみてください。
現場の状況
建物本体だけでなく、現場が整理整頓されているか、建材が適切に保管されているかなども必ずチェックしてください。現場が整理整頓されていないようでは、安心してマイホームづくりを任せられませんよね。建材が雨風にさらされないように保護されているかなど、疑問に感じたことはその場で質問してみましょう。
完成予想パース
構造見学会では図面や完成予想パースなどを見せてもらい、お部屋の広さや間取りの雰囲気をつかむのもおすすめです。現地で完成イメージを膨らませることで、ただ写真や図面を見るよりリアルな情報を得ることができます。間取りづくりの際に役立ちますので、なるべく現地で資料を見せてもらうようにしましょう。
構造見学会の準備と注意点
しっかり準備を整えてから構造見学会に参加することで、より有益な情報を得ることができます。
動きやすい服装で参加する
構造見学会では建築中の建物を見ることになるので、動きやすく汚れても問題ない服装で参加しましょう。清掃が行き届いている現場でも、おしゃれ着だとホコリや汚れがついてしまう可能性があります。汚れを気にしながら見学すると、見るべきポイントや貴重な情報を聞き逃してしまうかもしれません。
また壁や階段なども仕上がっていない状態なので、出っ張りなどに引っかかりやすいデザインの服も避けたほうが良いでしょう。ヒールの高い靴やサンダルなども避け、動きやすい運動靴などを履いていくのがおすすめです。
お子様から目を離さない
ご家族で構造見学会に参加する際は、お子様から目を離さないように注意しましょう。建築現場には露出した柱や材料などがあり、体をぶつけてケガをしてしまう恐れがあります。しっかり整理整頓してあっても、小さなお子様が興味を持って触れると危険な場所も多いです。また万が一建物や建材を破損させてしまうと、その家を建てているお施主様に迷惑がかかってしまいます。小さなお子様とは手をつないで見学するなど、ケガやトラブルのリスクを防止しましょう。
聞きたいことをまとめておく
実際に建物を見せてもらう前に、ホームページやパンフレットなどを見て聞きたいことをまとめておくのがおすすめです。
現場で気づいたこと、気になったことをどんどん質問するのも大切ですが、事前に情報を整理しておくとさらに有益な情報を得られる可能性が高くなります。構造見学会に参加する住宅会社の情報をチェックして、気になったことをリストアップしておきましょう。
まとめ
構造見学会では、マイホームづくりや住宅会社選びに役立つ貴重な情報を得ることができます。基本的に参加するデメリットはないので、積極的に活用してみましょう。
クレバリーホームでは、全国の店舗で構造見学会をはじめとする各種イベントを定期開催しています。最新情報をチェックしてお気軽にご参加ください。