キッチンの収納のポイントは「美しさ+使いやすさ」
キッチンは、多くの女性にとって一番のこだわり場所であり、最もお悩みの多い場所。中でも特に多く耳にするのが「片付かない」というお悩みの声です。
それもそのはず、キッチンには、食器、調理器具、キッチン家電、食品ストックなど、大きさも種類も異なるモノたちが集まっているからです。
そんな様々なモノたちをスッキリとしまいながら、しかも出し入れがスムーズにできたら、キッチンはいつでもキレイな状態が保てるし、お料理も格段に楽しくなりますよね。そこで今回は、キッチンの片付け上手になる収納をご紹介します。収納効率がアップしたら、お料理の腕前や味もアップするかも!?
このコラムでわかること
- 壁面収納は上中下段の使い分けがカギ
- パントリーは2タイプ。住まいに合わせて最適なスタイルを
- まとめ:片付け上手になるとお料理上手になる!?
目次
壁面収納は、上中下段の使い分けがカギ
最近のキッチンは対面型が多く、また開放感や隣接するリビングダイニングとのつながりを重視して、吊戸棚を設けないオープンスタイルが主流です。そうなると必然的に吊戸棚の分の収納量を他でカバーしなければなりません。
新居に引っ越す際に、不要な食器類も処分して、最初のうちは収納スペースがスカスカというご家庭もありますが、たいていは、お気に入りの食器を見つけたり引き出物でいただいたりといったことで、長く暮らすとともに、どんどん増えていきます。また「断捨離」という言葉もよく知られるようになった昨今でも、実際のところ、食器の数を数えると、4人家族ならお茶碗や汁椀、取り皿の各種やカップなどが4つずつ、さらに来客用も含めればかなり多くの数になります。
そこで、将来も見据えた十分な収納量を確保する必要があります。そのためのスペースとして使われるのが、背面にある壁です。
壁一面の収納は、大量の収納スペースを確保できる一方で、場所ごとに出し入れのしやすさや目の届きやすさが異なるという盲点があります。
「出し入れしづらい!」や「どこにしまったっけ」と探すことがないようにする必要があります。そのためのポイントが、収納を上中下と大きく3ブロックに分けて考える、ということ。最も使う頻度が高いものは、背伸びしたりかがんだりせず、スグに見つけられて手が届く「中段」のスペースへ、たまに使うものは、「下」の段へ、最も使用頻度の低い食器などは「上」の段へしまいます。
その際、食器だけでなく、電子レンジやトースター、炊飯器といった毎日使う家電品も当然「中段」に置きます。キッチン家電は高さや大きさもまちまちですし、調理中に熱や湯気を発するので、それらを踏まえて、十分な高さと通気性を確保しましょう。最近のシステムキッチンでは、セットのキッチン収納がすでにそれに対応したデザインになっています。
また、分別するための複数のゴミ箱が収まるようになっているのもうれしい配慮。キッチンの動線上にゴミ箱があって移動のジャマになったり、臭いがLDKに漏れるといった心配もなく、快適なキッチンになります。
パントリーは「部屋タイプ」と「壁面タイプ」の2種類
食材や飲料、調味料、ゴミ袋、ペーパー類など、“まとめ買い”が普及した今では、以前よりも大きなストックスペースが必要になりました。それが、「パントリー」です。
「パントリー」には2つのタイプがあります。それは「部屋タイプ」と「壁面タイプ」です。キッチンまわりにゆとりの広さが取れる場合には、「部屋タイプ」がオススメです。食料品のストックだけでなく、ウォーターサーバーのボトルなどの保管場所としても重宝します。
キッチンまわりに広さが確保できない場合には「壁面タイプ」が良いでしょう。その場合、収納量が限られるので、モノに合わせて棚板を細かく仕切れるように設計し、空間の無駄を作らないようにしましょう。また、棚の奥行きは30cm~45cmと浅めに設定するのがコツ。奥のものまで取り出しやすくなります。しまう際には、よく使うモノは腰から胸の高さに置くようにすると出し入れもサッとできます。壁面タイプを採用する場合は、扉を折れ戸にするとさらに省スペースなります。
まとめ:キッチンがいつもキレイだとお料理も楽しくなる。
キッチンは、住まいの中でも片付かない場所No.1と言われています。しかも、オープンキッチンが主流の今、リビングやダイニングから見える場所だけに、ますますキッチンまわりの収納の在り方が問われています。片付けやすく、お皿や調理器具が取り出しやすいキッチンなら、居心地がいいだけでなく、お料理や型付けの効率もアップ。段取り良くできるようになると「もう一品作ろうかな」とか「あの料理に挑戦してみようかな」なんて気持ちにもしてくれます。
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