平屋を建てる前に知っておくべきポイント|費用・間取りづくり・ハウスメーカー選び

平屋を建てる前に知っておくべきポイント|費用・間取りづくり・ハウスメーカー選び

最近は平屋を建てる人が増えていますが、一般的な2階建てと比べると心配な点も多いのではないでしょうか。

用意すべき土地購入費用や建築費用、間取りづくりのポイントなど、平屋を建てるのは難しいイメージがありますよね。

そこでこの記事では、平屋を建てる前に知っておくべきポイントを分かりやすくまとめて解説します。

平屋づくりの基本的なポイントをご紹介し、さらに詳しい内容を関連コラムで知ることができる構成になっています。

ぜひ理想の平屋づくりにご活用ください。

平屋を建てるのに費用はどれくらいかかる?

建築中の新築平屋

平屋づくりにかかる費用相場は、土地の有無によって大きく変わります。

平屋はワンフロアの延床面積が2階建てより広くなるため、必要な敷地面積も大きくなり、土地の費用が費用総額に大きく影響します。

全国の土地取得費用と建築費用の平均価格をもとに試算すると、平屋を建てるために必要な費用の目安は下記のようになります。

 

平屋の延床面積/必要な敷地面積

(建ぺい率50%の場合)

建築費用平均価格 土地取得費用の目安 費用総額の目安
20坪/40坪 約2,120~2,360万円 1,719万円 約3,839~4,079万円
30坪/60坪 約3,180~3,540万円 2,578万円 約5,758~6,118万円
40坪/80坪 約4,240~4,720万円 3,438万円 約7,678~8,158万円

〈参照〉

 

延床面積が広くなるほど必要な敷地面積が大きくなり、土地取得費用の割合が高くなっているのが分かりますね。

大きな平屋を建てる場合は、特に郊外など相場が安いエリアを選ぶと費用を抑えやすくなります。

試算方法の詳細や内容については、こちらのコラムで詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

 

平屋の建物部分の建築費用は、間取りや建材・設備のグレードなどさまざまな要素で変動します。

坪単価と延床面積を単純計算した金額では建てられないこともあるため、実際の施工実例を見て相場観を養うのがおすすめです。

こちらのコラムで20~35坪の平屋の費用実例を紹介していますので、参考にしてください。

 

また、平屋は建てた後にかかる固定資産税が高くなると言われることも多いです。

前述したように平屋は広めの土地が必要になるため、2階建てより固定資産税が高くなる印象が強いようです。

ただし、平屋の固定資産税はさまざまな要素で変動するため、必ず2階建てより高くなるとは限りません。

こちらのコラムで固定資産税の基本的な仕組みや計算方法を解説していますので、平屋を建てた後にどれくらいの税額になるのかチェックしてみましょう。

 

平屋を建てるのに必要な坪数は?

平屋の基礎建築中の様子

平屋に必要な坪数は、家族構成やライフスタイルによって変わります。

 

※一般型誘導居住面積水準

単身者の場合:55 ㎡

2人以上の家族の場合:25㎡×世帯人数+25㎡

家族の人数 計算式 必要な床面積
1人 55㎡(約16坪)
2人 25㎡×2+25㎡ 75㎡(約22坪)
3人 25㎡×3+25㎡ 100㎡(約30坪)
4人 25㎡×4+25㎡ 125㎡(約37坪)
5人 25㎡×5+25㎡ 150㎡(約45坪)

参照:誘導居住面積水準

 

国が定めている誘導居住面積水準で計算すると、家族構成ごとに必要な住まいの床面積は上記のとおりです。

1人暮らしやご夫婦2人暮らしなら約16~約22坪、3人家族以上のファミリーなら約30坪~といったように必要な坪数が変わります。

ただし、これはあくまで目安で、必要な部屋数によってはもっと広い延床面積が必要になることもあれば、コンパクトでも暮らしやすい平屋を建てられることもあります。

大切なことは、ご家族のライフスタイルに合わせて、ちょうど良い広さの平屋を建てることです。

こちらで平屋に必要な坪数の考え方についてさらに詳しく解説しています。

 

実際にさまざまな広さの平屋間取りを見て、ライフスタイルに合うものを見つけるのもおすすめです。

こちらで15~40坪台までさまざまな広さの平屋間取り実例を紹介しています。

 

平屋を建てるときの間取りづくりのポイントは?

平屋の間取りの打ち合わせをする設計士

おしゃれで暮らしやすい平屋を建てるためには、2階建てとは異なるポイントを押さえる必要があります。

どのような広さ・デザインの平屋にも共通する基本的なポイントですので、ぜひ覚えておきましょう。

天井高にこだわる

2階の床がない平屋は天井高の自由度が高く、おしゃれで快適な空間をつくるためにこだわるべき重要なポイントです。

一般的な2階建ては2400mmの天井高に設定されていることが多いですが、平屋は天井を高くして開放感をアップさせることができます。

例えば、屋根形状を活かした勾配天井を採用すれば、視線が広がり開放的な空間をつくれます。

また、勾配天井で天窓を採用すれば、後述するように採光性を高めることも可能です。

こちらのコラムで平屋の天井高をアップする方法や考え方について詳しく解説しています。

 

採光と通風を確保

平屋は中心部分が窓から遠くなる傾向があるため、採光と通風の確保も重要なポイントです。

特に延床面積が広くなるほど、窓から遠い場所ができやすく、暗く風通しが悪くなることが多いのでしっかり対策しましょう。

自然光が届きにくい場所の採光の確保には、天窓の採用が効果的です。平屋は2階の床がないため天窓をつくりやすく、暗い場所を解消しやすいです。

採光と通風を同時に確保できる中庭も、平屋と相性の良い間取り。隣接する間取りの開放感がアップするのも中庭のメリットです。

こちらのコラムでは、中庭のつくり方や間取り実例もご紹介しています。

 

開放感が高いリビングづくり

住まいの中心となるリビングの間取りは、平屋づくりにおいて特に重要なポイントです。

開放感が高いリビングは実際の延床面積以上に広く見え、家族が自然と集まる空間になります。

前述した勾配天井で天井の位置を高くすることで、リビングの開放感をアップさせることができます。

お庭の景色が見える大きな窓の設置も、リビングの開放感を高める工夫の1つ。

また、開放感が高いリビングを中心に間取りを構成することで動線効率が良くなり、暮らしやすい平屋づくりにもつながります。

こちらのコラムで平屋のリビングの間取りについて詳しく解説しています。

 

収納量をしっかり確保

平屋づくりでは、居住スペースとのバランスを取りながら収納量を確保することも大切です。

収納が不足すると使い勝手が悪くなり、物があふれて生活感が見えてしまう原因にもなります。

シューズクロークや各部屋のクローゼットなどもつくりつつ、収納が不足しそうなときは小屋裏のデッドスペースを活用してみましょう。

平屋はロフトや小屋裏収納をつくりやすく、収納量を大きくアップさせることができます。

こちらでロフト付きの平屋間取り実例を紹介しています。

 

駐車場の確保

室内のことだけでなく、車を停める駐車場のことまで考えるのも平屋づくりの重要なポイントです。

敷地面積と延床面積のバランスによっては、十分な広さの駐車場をつくるのが難しくなる可能性もあります。

土地選びの段階から駐車場のことも想定し、十分な広さの敷地面積を確保しましょう。

ライフスタイルによっては、屋外に出ず直接車に乗り降りできるガレージハウスの平屋もおすすめです。

こちらでガレージのある平屋間取りをご紹介しています。

 

平屋を建てるハウスメーカー選びのポイントは?

平屋のハウスメーカーとの打ち合わせ風景

理想の平屋を建てるためには、相談するハウスメーカーや工務店選びも重要になります。

平屋づくりの実績が豊富

ハウスメーカーや工務店ごとに得意分野は異なりますので、まずは平屋の実績が豊富な会社を選びましょう。

さまざまな広さやデザインの平屋の施工実例があり、専用プランがあるハウスメーカーが理想的です。

例えば、クレバリーホームは平屋商品「Granshare」をご用意し、自由度の高いプランやさまざまな間取りアイデアで理想の平屋づくりをサポートしています。

▼クレバリーホームの平屋商品Granshare

 

複数のプランを比較できるか

平屋のプランが複数あり、間取りや費用を比較検討できるハウスメーカーを選ぶのもおすすめです。

例えば、1から間取りをつくる注文住宅だけでなく、あらかじめ用意されたプランから選ぶ規格住宅でも平屋を建てることができます。

同じハウスメーカーで注文住宅と規格住宅を比較できれば、予算や理想の間取りにマッチするプランを選びやすいです。

平屋を規格住宅で建てるメリットや間取りプラン実例をこちらでご紹介しています。

 

まとめ

平屋を建てる際は、2階建てとは異なる工夫や考え方が求められます。

今回ご紹介したポイントをしっかり押さえて、予算内で理想の平屋を建てましょう。

クレバリーホームは、注文住宅・規格住宅の2種類のプランをご用意し、お客様にピッタリな平屋づくりをお手伝いしています。

ぜひお気軽にご相談ください。

▼クレバリーホームの平屋商品Granshare

▼クレバリーホームの規格住宅Cleverly D’ees

 

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