諸費用とは?|知っておきたい「本体工事費」以外に必要な費用②
家づくりにかかるお金は「建物本体の工事費(本体工事費)」だけだと思っていませんか? しかしそれ以外にも、水道管やガス管を道路から引き込む費用や→「付帯工事費」、銀行からお金を借りるための手数料→「諸費用」などがかかります。うっかり忘れて予算オーバーにならないために、今回は「諸費用」と呼ばれる費用について学びましょう。
注文住宅を購入するメリット・デメリット、価格相場についてはこちらで紹介しているので参考にしてみてください。
→ 注文住宅とは?相場やメリット・デメリットをわかりやすく解説します
この記事でわかること
- 家づくり総費用=「本体工事費」+「付帯工事費」+「諸費用」
- 「諸費用」とは? 内訳と目安金額
- まとめ:予算オーバーにならないために
目次
家づくり総費用=「本体工事費」+「付帯工事費」+「諸費用」
家づくりをはじめ、いちばん気になるのは総額はいくらになるのか、ということ。
雑誌やネット、ハウスメーカーでは「建築費用は約○○○○万円」という情報が入手できますが、実はそういった金額はたいていの場合、家の「本体工事費」のみなのです。
つまり「ハコ」としての家を建てる費用のみということです。
「ハコ」だけあっても、そこで住むことはできませんよね。
ライフラインを引き込む費用、引っ越し費用、カーテンや家具調度のお金…これ以外にもたくさんの費用が必要です。
ですから、ネットなどで情報収集した金額が「家づくりの総費用」だとイメージしていては簡単に予算オーバーになってしまいます。
これは家づくり総費用のイメージ図です。
本体工事費(建築工事費)の他にも、「付帯工事費」「諸費用」があるのがわかりますね。
「付帯工事費」とは、建物に付帯(関連)した費用、というほどの意味。
例えば、建物を建てる土地が弱い地盤であれば地盤改良費がかかります。
また、家だけあっても、水が出なかったり電気がつながっていなかったりすると暮らせませんから、電気・ガス・水道などのライフラインを自宅に引き込むための整備費がかかります。
こうした費用を、建物に付帯した費用=「付帯工事費」といいます。
→付帯工事費とは?|知っておきたい「本体工事費」以外に必要な費用①)
では「諸費用」とは何か。
簡単に言うと、工事以外でかかる費用、というほどの意味です。
例えばご存じない人も多いですが住宅ローンに関わる手数料は必要です。
建て替えをする方なら自宅を取り壊す費用、新居に住み始めるまでの仮住まいと引っ越し費用もかかります。
こういったものを「諸費用」といい、予算として計上しておかなくてはなりません。
一般的には「付帯工事費」が総費用の約20%、「諸費用」が約10%、合計で総予算の約30%を占めると言われています。
今回は、「諸費用」についてさらに詳しく見ていきましょう。
「諸費用」とは? 内訳と目安金額
「本体工事費」や「付帯工事費」などの工事以外にかかる費用を、まとめて「諸費用」と呼びます。
各種手数料、引っ越しや挨拶、行事に関わる費用、家具やカーテンの購入費、など多岐に渡るものが含まれます。
ここで注意しておきたいのは、「諸費用」は住宅建築に直接関わらない内容なので住宅ローンが利用できない点です。
諸費用は、前述のとおり総費用の10%程度かかりますが、これらは全て自己資金として用意しておかなければならないお金なのです。
諸費用で特に見落とされがちなのが「金融機関へ支払う各種手数料」です。
家づくりではほとんどの方が住宅ローンを利用しますが、そのローンを借りるためにお金がかかるのです。
銀行への手数料だったり、団信(団体信用保険)という住宅ローンを借りる為の生命保険の費用だったりと、それだけでも何十万円もかかるんですよ。
→住宅ローンの「手数料」は意外と高額! 知っておきたい目安金額
その他の諸費用には以下の例があります。
しっかり目を通しておいてくださいね。
※目安金額についてはあくまでも推定値です。実際の価格については、ご依頼のハウスメーカーにお問い合わせください。
諸費用
◆土地購入にかかる仲介手数料
土地を購入する際に仲介業者を通した場合にかかる手数料。仲介手数料の目安額は土地代の「3.24%+6.48万円(税込)」(上限)
◆司法書士および土地家屋調査士費用
土地や建物の所在・形状・利用状況などを調査して、図面の作成や不動産の登記などを行うための費用。司法書士に登記をお願いする場合の目安金額は約20~30万円。この他に測量調査などの料金がかかることも
◆地鎮祭・上楝式費用
地鎮祭は、土地を清め神様を祀るための神事の費用。上棟式は、建て方が終わったことを意味し、職人さんをもてなすお祝いをするための費用。目安金額約3万円~。
◆測量・地盤調査費用
土地の形状、面積、高低差、地盤の強さなどを調査する費用。目安金額は単独で10万円~20万円(ハウスメーカーや行う調査によって大きく違う)
地盤調査について詳しくはこちら→地盤調査はどうやって行う? 代表的な方法とは
◆金融機関へ支払う各種手数料
住宅ローンなどの融資を受ける際にかかる手数料。目安金額は数十万円~場合によっては百万円単位 詳しくは→住宅ローンの「手数料」は意外と高額! 知っておきたい目安金額
◆水道加入費用
新しく水道を利用するために、水道工事を申し込むための費用
◆建築確認申請費用
これから建てる建物が、建築基準法の規定に適合するものか審査してもらうための費用
◆近隣あいさつ費用
工事の始まる前や入居後に、ご近所さんへ挨拶に行く際の費用
◆家具・家電・照明・カーテンなどの購入費用
自分たちで揃える場合に必要となる購入費用
◆仮住まい家賃
建築中の住所となる仮住まいの家賃
◆引っ越し費用
新居へ移る際の引っ越し費用。(建て替えの場合は、仮住まいと往復にかかる引っ越し費用)
まとめ:予算オーバーにならないために
いかがでしたでしょうか。
諸費用だけでも百万円単位になることがおわかりいただけたかと思います。
たいていの方にとって、家を建てることは人生に何度もあることではありません。
はじめて建てる時には、費用も含めたくさんの不安や疑問が多いのは当然のことです。
そういう疑問に対して、誠実に、丁寧に説明してくれるハウスメーカーを選ぶことが家づくり成功の秘訣です。
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