注文住宅の要望ランキングTOP10|優先順位の付け方と上手な伝え方のポイント

注文住宅の要望ランキングTOP10|優先順位の付け方と上手な伝え方のポイント

 間取りやデザインの選択肢が広い注文住宅づくりでは、いろいろとやりたいことや要望が浮かんでくるものです。

しかし、要望が増えるほど、何を優先すべきなのか見えづらくなり、ご自身にとっての理想の注文住宅が分からなくなるケースも少なくありません。

そこでこの記事では、実際に注文住宅を建てた先輩たちが重視したポイントをランキング形式でご紹介します。

「みんなが大切にしたこと」を知ることで、今までになかった視点や要望整理のヒントが見えてきます。

さらに、要望の優先順位の決め方や、ハウスメーカーへの上手な伝え方まで解説しますので、家づくりのスタート地点として、ぜひ参考にしてください。

注文住宅の要望ランキングTOP10|先輩施主が重視したポイント

要望を取り入れた注文住宅

さっそく、実際に注文住宅を建てた先輩たちが重視した要望・ポイントをランキング形式でチェックしていきましょう。

SUUMOリサーチセンターが2025年に実施した「注文住宅動向・トレンド調査」では、注文住宅を建てた方々が家づくりで重視したポイントが明らかになっています。

まずは上位10項目を一覧でまとめてみました。

 

順位 重視したポイント 回答率
1位 間取り・プランが良いこと 48.0%
2位 断熱性・気密性に優れていること 38.8%
3位 耐震・免震性に優れていること 37.8%
4位 家事・子育てがしやすい間取りであること 32.3%
5位 収納が充実していること 31.6%
6位 設計の自由度が高いこと 29.6%
7位 耐久性に優れていること 28.8%
8位 外観のデザインが良いこと 27.9%
9位 太陽光発電や蓄電池を搭載すること 26.5%
10位 アフターサービス・保証制度が良いこと 25.6%

出典:SUUMOリサーチセンター「2025年 注文住宅動向・トレンド調査」/(株)リクルート調べ ※複数回答

 

要望ランキングを見ると、間取り・プランニング、断熱性や耐震性、アフターサービスや保証制度など、人によって重視するポイントが多岐にわたっていることが分かります。

それぞれの要望の内容について、詳しく見ていきましょう。

1位 間取り・プランが良いこと(48.0%)

注文住宅を建てる大きな理由である間取り・プランニングは、要望ランキング1位となりました。

この項目が1位となった背景には、ライフスタイルの大きな変化と多様化があります。

かつては玄関・リビング・水回りの配置に「定番」がありましたが、家族構成や働き方、価値観が多様化した現代では、そのような画一的な間取りでは暮らしにくさを感じる場面も増えてきました。

また、共働き世帯の増加により、動線への意識が高まっているのも、間取り・プランニングが要望ランキング1位になった理由の1つです。

帰宅後の手洗い・洗濯・料理といった家事の流れをスムーズにする動線設計は、日々の時間効率に直結します。

また、家事にかかる時間を短縮できれば、子育てや家族と過ごす時間にゆとりが生まれます。

 

さらに近年は、間取りの効率だけでなく「可変性」を重視する方も増えてきました。

子ども部屋を将来的に夫婦の個室や趣味部屋として使えるよう設計したり、リビングの一角をスタディスペース兼ワークコーナーとして活用したりと、ひとつの空間に複数の役割を持たせることで、面積効率を高めながら長く使い続けられる家を実現できます。

 

間取りは一度建てると変更が難しいだけに、「今の暮らし方」だけでなく「10年後・20年後の家族の姿」から逆算して考えることが大切です。

2位 断熱性・気密性に優れていること(38.8%)

要望ランキング2位には、注文住宅の快適さと光熱費に影響する断熱性・気密性がランクインしました。

断熱性・気密性が注目される背景としては、国が住宅の省エネ化を推進し、重要性が広く知られたことが挙げられます。

2025年には新築住宅への省エネ基準適合が義務化され、断熱性能は「あればうれしい性能」から「標準仕様としてクリアすべき性能」へと位置づけが変わりました。

こうした動きが、断熱性・気密性への関心と要望の高まりにつながっています。

また、断熱性・気密性の高い注文住宅を建てることで、外気温の影響を受けにくく、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境をキープできます。

冷暖房の効きが良くなるため光熱費の削減につながるほか、室内の温度差が小さくなることでヒートショックのリスク低減にも効果がある点も大きなメリットです。

また、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や、GX志向型住宅など、高断熱住宅を対象とした補助金制度も充実しており、初期コストを抑えやすくなっているのも後押しとなっています。

断熱性能の目安として知っておきたいのが「断熱等級」です。

等級が上がるほど冷暖房負荷が減り、長期的な光熱費メリットも大きくなります。

ハウスメーカーを比較する際には、断熱等級とあわせて断熱材の種類・施工方法・気密測定の実施有無も確認しておきましょう。

 

3位 耐震・免震性に優れていること(37.8%)

要望ランキング3位には、住まいの安全性や耐久性に関わる耐震・免震性がランクインしました。

日本は世界有数の地震大国であり、国内のどの地域に注文住宅を建てる場合でも、耐震性能は家づくりの優先事項のひとつといえます。

耐震に関する工法は、耐震・制震・免震などの種類があり、ハウスメーカーや工務店によって採用している構造や設計思想が変わります。

注文住宅の耐震性能について考える際にチェックしたいのは、「耐震等級」です。

耐震等級は1〜3の3段階があり、数字が大きくなるほど大きな地震に耐えられる耐震性になります。

対応できる耐震等級のランクは住宅会社やプランによって異なるため、必ずチェックすべきポイントです。

 

4位 家事・子育てがしやすい間取りであること(32.3%)

限られた時間の中でいかに家事を効率よくこなすかという、家事・子育てをしやすい間取りも要望ランキングの上位です。

例えば、家事効率の面で近年注目されている間取りとしては、ランドリールームが人気です。

洗濯機と室内干しスペースをランドリールームにまとめることで、洗う→干す→たたむという洗濯の一連の流れをひとつの空間で完結できます。

さらに、家族の衣類をまとめて管理するファミリークローゼットを隣接させれば、洗濯物をしまうまでの動線も効率化できます。

天候に左右されず効率的に洗濯をこなせる点も、忙しい共働き世帯に支持される理由のひとつです。

 

子育てのしやすさという観点では、キッチンからリビング・ダイニングを見渡せるオープンな間取りも定番となっています。

さらに最近は、リビング横の和室や小上がりを設けて、家事をこなしながらお子さまが遊んでいる様子を見守りやすい間取りも増えています。

お子さまの成長に合わせてスタディコーナーや趣味スペースとして使い方を変えられる点でも、可変性の高い間取りとして注目されています。

 

5位 収納が充実していること(31.6%)

注文住宅の暮らしやすさや満足度に影響しやすい収納は、要望ランキング5位にランクインしています。

特に最近は、ただ収納量を確保するだけでなく、ライフスタイルにマッチする使いやすい収納アイデアを採用するケースが増えています。

例えば、家族の人数が多いご家庭では、全員の衣類をまとめて管理できるファミリークローゼットの間取りが人気です。

 

また、お子さまの遊具や自転車、アウトドア用品などが多い場合、広めのシューズクロークや土間収納を設けるケースも多いです。

 

キッチンで人気の収納間取りであるパントリーも、ただつくるだけでなく玄関からスムーズな動線を設けて暮らしやすくするケースもあります。

 

ただ人気の間取りアイデアを採用するだけでなく、収納量や使い勝手にも注目してバランスを考えてみましょう。

 

6位 設計の自由度が高いこと(29.6%)

注文住宅を選ぶ大きな理由である、設計の自由度も要望ランキングに入っています。

一口に注文住宅といっても、設計の自由度はハウスメーカーや建築方式によって大きく異なり、理想のマイホームを建てられるかに関わるポイントです。

例えば、自由設計の注文住宅でも、ハウスメーカーが採用している構造によって柱スパンの広さや間取りの自由度は変わります。

また、選択できる建材や設備も、住宅会社によってさまざまです。

同じ住宅会社の注文住宅の中にも、フルオーダー以外のプランがあり、設計の自由度が異なるケースも多いです。

例えば、セミオーダーの場合は、決められたプランの中から選び、間取りの一部や仕様を変更できます。

また、用意されたプランから選び、間取り変更はできず仕様の一部をオプション変更できる規格住宅のプランもあります。

特に、オリジナリティのあるデザインや間取りにこだわりたい場合は、設計の自由度を重視して住宅会社を選んでみましょう。

7位 耐久性に優れていること(28.8%)

注文住宅を建てた後のメンテナンス性やどれくらいの期間暮らせるかに関わる、耐久性も重視する方が多い要望の1つです。

注文住宅は数十年にわたって住み続けることを前提に建てるものであり、初期費用だけでなく、維持費も含めたトータルコストで住宅を判断する方が増えています。

注文住宅の耐久性に大きく影響するのが、雨風にさらされる屋根や外壁素材の選択です。

屋根や外壁は雨風・紫外線・温度変化に常にさらされるため、素材によってメンテナンスの頻度とコストが大きく変わります。

外壁を例に挙げると、一般的な窯業系・金属系サイディングは、10年前後で塗り替えが必要なケースが多いです。

一方、外壁タイルは塗り替えが不要でメンテナンスコストを長期的に抑えやすいという特徴があります。

クレバリーホームでは、塗装が不要で長い耐久性を持つ外壁タイルと陶器瓦を全棟標準採用しています。

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8位 外観のデザインが良いこと(27.9%)

注文住宅の第一印象を左右する、外観デザインも要望に挙がることが多いポイントです。

外観は最初に目に入る部分であり、マイホームの印象や満足度に大きく影響します。

しかし、注文住宅は完成するまで実物を見ることができないため、思い通りの外観デザインをつくる難易度は高いです。

建物全体のシルエットや、外壁・屋根の素材とカラー、外構部分など、外観を構成する要素は多く、トータルコーディネートが重要になります。

モダン・ナチュラルなど、目指すスタイルを明確にしたうえで、各要素をバランス良く調整していくのがおしゃれな外観をつくるポイントです。

 

9位 太陽光発電や蓄電池を搭載すること(26.5%)

要望ランキング9位には、太陽光発電・蓄電池の搭載がランクインしました。

電気代の高騰が続く中、太陽光発電や蓄電池といった設備への注目は高まっています。

太陽光発電システムは、自宅で発電した電力を日常的に活用して光熱費の負担を抑えられる点が支持されています。

蓄電池と組み合わせることで、発電した電力を夜間や悪天候時にも活用でき、停電時のバックアップ電源としても機能するなど副次的なメリットも多いです。

近年は太陽光発電の売電価格が下がっているものの、ランニングコストを抑えるという意味では依然としてメリットのある設備です。

一方で、同調査では「あきらめた要望」の1位に蓄電池(16.1%)、太陽光発電も上位に入っており、初期費用の高さなどの理由で断念するケースも多いことがわかります。

太陽光発電・蓄電池の導入を検討する際は、初期費用と売電・節電による回収期間をシミュレーションしたうえで、予算とのバランスを判断することが重要です。

国や自治体による補助金制度も活用できる場合があるため、ハウスメーカーに最新情報を確認してみましょう。

10位 アフターサービス・保証制度が良いこと(25.6%)

注文住宅の維持管理に関わる、アフターサービス・保証制度は10位にランクインしました。

注文住宅は建てて終わりではなく、その後何十年と住み続けるものです。

建てた後のサポート体制を重視する方が一定数いることは、住宅購入を長期的な視点で捉えている表れといえます。

アフターサービスで確認しておきたいのは、定期点検の頻度と内容、そして保証の範囲と期間です。

法律上、住宅会社には引き渡しから10年間、構造耐力上主要な部分などの瑕疵(かし)を保証すること(契約不適合責任)が義務付けられていますが、それ以降の保証はハウスメーカーによって異なります。

独自の延長保証制度を設けているハウスメーカーもあるため、契約前にしっかり確認しておくことが重要です。

また、保証期間の延長条件として定期点検や有償メンテナンスの実施が必要なケースもあります。

保証の期間だけでなく、延長の条件や点検費用も含めてトータルで比較するようにしましょう。

 

注文住宅の要望の優先順位の決め方

注文住宅の要望の整理

注文住宅づくりでは、さきほどの要望ランキングを参考にしながら、優先順位を付けることが大切です。

ただ要望をリストアップしただけでは優先順位が決まらず、家族間で意見が割れたり、予算オーバーしたりすることも少なくありません。

このセクションでは、要望の優先順位を整理するための具体的な考え方を紹介します。

要望を「必須」と「できれば」に分ける

要望の優先順位を決める第一歩は、家族全員で要望を「必須」と「できれば」の2つに分けることです。

まず、ご夫婦やお子さまそれぞれが要望を紙やメモに書き出し、比較してみましょう。

同じ要望でも、立場によって「絶対に外せない」ことが、もう一方には「あればうれしい」程度のこともあります。

要望を書き出して並べることで、お互いの優先度の違いが可視化されます。

意見が割れた要望については、「なぜそれが必要か」という理由をセットで話し合うことが大切です。

理由まで掘り下げると、別の方法で解決できることもあります。

例えば「広いリビングが必要」という要望も、理由が「お子さまを見守りやすい空間がほしい」であれば、リビング横の和室や小上がりで代替できる場合もあります。

「必須」の要望を絞り込むことは、予算配分をスムーズにするうえでも重要です。

全部を叶えようとすると予算オーバーになりやすいため、「絶対に外せない要望」を3つ程度に絞っておくことを目安にしてみましょう。

ライフステージを見据えて優先順位を決める

要望の優先順位は、家族のライフステージによっても変わります。

「今の暮らし」だけでなく「将来の暮らし」も視野に入れて考えることが、長く満足できる家づくりのポイントです。

例えば、子育て中は、効率の良い家事動線や使いやすい収納、子育てしやすい間取りの優先順位が高くなります。

一方、お子さまが巣立った後の将来を見据えた視点では、バリアフリー対応・耐久性・メンテナンスコストへの意識が重要になります。

建てた直後のことだけでなく、廊下幅や段差の解消など、将来的なリフォームを見越した設計をしておくことで、長期的な費用負担を抑えることができます。

要望をハウスメーカーに上手く伝えるコツ

注文住宅の要望を伝える打ち合わせ

ご家族で要望の優先順位が整理できたら、ハウスメーカーの担当者に正確に伝える必要があります。

せっかく要望をまとめても、ハウスメーカーにうまく伝えられないと、担当者の理解度や提案の精度が低くなり希望通りの注文住宅を建てられません。

伝え方で意識したいのは、要望を「理由とセット」で伝えることです。

例えば「収納を充実させたい」という要望も、「子どもが3人いて学用品が多いため」という理由が加わることで、担当者が最適な収納プランを提案しやすくなります。

箇条書きの要望リストだけでなく、背景や理由も一緒に伝えるようにしましょう。

また、打ち合わせの前に「絶対に外せない要望」を3つ程度に絞って伝えておくことも重要です。

すべての要望を同列に伝えると、担当者側も優先順位の判断が難しくなります。

優先順位を明確にしておくことで、予算内で最大限に希望を反映したプランを引き出しやすくなります。

まとめ

今回は、実際に注文住宅を建てた先輩たちが重視した要望を、ランキング形式でご紹介しました。

間取り・プランニングを筆頭に、断熱性・気密性、耐震性、家事・子育てのしやすさなど、重視するポイントは人によってさまざまです。

ランキングを参考にしながら、ご家族のライフスタイルや将来の暮らしを見据えて、優先順位を整理してみましょう。

要望をまとめたら、理由とセットでハウスメーカーに伝えることが、理想の注文住宅を実現する近道です。

クレバリーホームでは、お客様一人ひとりの要望や暮らし方に合わせたプランニングをご提案しています。

まずはお気軽にご相談ください。

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