ダウンフロアのおしゃれなリビング実例|メリット・デメリットと対策も
周囲より一段下がったダウンフロアは、リビングのデザイン性や開放感をアップさせることができるおしゃれなアイデアの1つ。家族が集まる素敵なリビングをつくりたいときは、ぜひ検討したいデザインです。
ただし、バリアフリーにならない、家具の配置が難しいといったデメリットもあるため、しっかり対策をすることも大切です。
今回はダウンフロアのメリット・デメリット両面を詳しく掘り下げ、後悔を防ぐための対策も解説します。実際にダウンフロアを採り入れたおしゃれな注文住宅のリビングもご紹介しますので、イメージづくりにもお役立てください。
目次
ダウンフロアとは
周囲より床面を一段下げるデザインのことを、ダウンフロアと呼びます。リビングに採用されることが多く「サンクンリビング」「ピットリビング」と呼ばれることもあります。
ダウンフロアの高さは20~30センチメートル前後に設定することが多く、中二階やスキップフロアより採用しやすいのが特徴です。比較的取り入れやすく、リビングをおしゃれにできるのがダウンフロアの魅力。おしゃれなLDKを目指すなら、ぜひダウンフロアを選択肢の1つとして検討してみてください。
ダウンフロアのメリット
ダウンフロアのある空間には、次のようにさまざまなメリットが生まれます。
室内が広く見える
ダウンフロアにすると天井との距離が長くなるため、開放感がアップし室内が広く見える効果が期待できます。床面積はそのままで広く見せることができるのは大きなメリット。二階や屋根形状の兼ね合いで、吹き抜けや勾配天井などを採用するのが難しい場合にもおすすめです。
リラックスしやすい
周囲から一段下がったダウンフロアは、程よいプライベート感がありリラックスしやすいという意見も多いです。壁で区切らないため開放感はそのままで、囲まれているような印象があり落ち着く印象を受けるのです。
空間をゾーニングできる
段差によって、空間を緩やかにゾーニングできるのもダウンフロアのメリットです。例えば、LDKの中でリビングだけダウンフロアにすることで、ダイニング・キッチンからゆるやかに切り離して独立させることができます。生活スペースとリラックススペースを分けられるので、メリハリのある空間をつくりやすいです。
部屋に変化が生まれる
ダウンフロアで床面の高さを切り替えることで、お部屋に立体感や視覚的な変化が生まれるのも特徴です。アクセントを付け足すのではなく、床面の高さを変えるだけなので、さりげない変化をつくることができます。シンプルなお部屋のデザインが物足りないと感じるとき、ちょっとしたアクセントとして活用するのも良いですね。
段差部分に腰かけられる
ある程度の高さがあるダウンフロアは、段差に腰かけてコミュニケーションスペースになるのも意外なメリットです。椅子を用意しなくても、クッションがあればくつろいだり会話を楽しんだりできます。
ダウンフロアのデメリットと対策
デザイン・機能面のメリットや魅力がたくさんあるダウンフロアですが、注意すべきデメリットも存在します。後悔しないように、デメリットと対策をセットで覚えておきましょう。
つまずいてケガをするリスクがある
赤ちゃんや歩き始めたばかりのお子様、高齢のご家族が居ると、ダウンフロアでつまずいてケガをするリスクが心配ですよね。
赤ちゃんや小さいお子様が居る場合、キッズスペースをベビーゲートで囲んで段差部分に入れないようにするのが良いでしょう。高齢のご家族が居る場合は、ダウンフロア以外の場所にスペースをつくってあげるのも1つの考え方です。
ダウンフロアの高さによっても上り下りしやすさが変わりますので、モデルハウスなどで実際に体験してみるのもおすすめです。
掃除の手間が増える
ダウンフロアの段差部分があると、普段のお掃除の手間が少し増えるのもデメリットと言えます。掃除機をかけるとき、段差を持ち上げて移動するのはちょっと面倒ですよね。また、段差があるとロボット掃除機を使えないのも残念なポイント。
普段のお掃除の手間を軽減するためには、ホコリの発生源を減らすのが効果的です。カーテンをブラインドに変えたり、ソファを革製品にしたり、ダウンフロアのお部屋の布を減らすとホコリがたまりにくくなります。間取りの中に空気清浄機を設置する場所をつくるのも、ホコリとお掃除の手間の軽減につながります。
模様替えしにくい
ダウンフロアは家具を置ける範囲が限定されるため、模様替えでライフスタイルの変化に対応しにくいのも注意すべきデメリットです。ソファやテーブルなどの位置を変えるとき、段差のせいで理想のレイアウトにならない可能性が考えられます。
対策としては、お子様の成長や巣立ち、ご両親との同居など、ライフスタイルの変化を見据えた間取りを考えるのが効果的です。数十年暮らすことを考え、家具配置も含めてライフスタイルをしっかり考えてみてください。
底冷えしやすい
ダウンフロアで床面が下がると、床下空間が狭くなり、地面からの底冷えを感じやすくなるケースもあるようです。ダウンフロアの底冷え対策は、施工実績がある住宅会社を選んでしっかり断熱材を入れてもらうのが確実です。デザインのことだけでなく、構造や性能にも力を入れている住宅会社を選びましょう。
対応できる住宅会社が限られる
ダウンフロアのある家を建てる場合、対応できる工務店・ハウスメーカーの選択肢が少なくなるのも要注意ポイント。ローコストハウスメーカーや地元工務店だと、ダウンフロアに対応していない可能性が考えられます。あまりダウンフロアの実績がない住宅会社を選ぶと、前述した底冷えや使い勝手などの問題で後悔する可能性もあります。
クレバリーホームは、多くの施工実績で培ったノウハウを基に、快適でおしゃれなダウンフロアのプランをご提案いたします。ぜひお近くのモデルハウスでご相談ください。
ダウンフロアのおしゃれなリビング実例
クレバリーホームがお手伝いした注文住宅から、おしゃれなダウンフロアがあるリビングの実例をピックアップしました。詳細ページに間取り図や全体の写真もありますので、気になるおうちをぜひチェックしてみてください。
実例①
ダウンフロアでリビングとガレージの床面を合わせて、愛車の全体を眺められるようにしたおしゃれな間取りです。高級感のあるフロアタイルも、リビングのデザイン性を高めてくれます。
実例②
開放感たっぷりのLDKにダウンフロアを組み合わせて、どこにでも腰かけてだんらんを楽しめるコミュニケーションスペースに。ホワイト基調の内装デザインを、ダウンフロアのダークカラーが引き締める効果も。
段差部分は収納としても活用。高さの違うステップも設けて、お子様が上り下りしやすいような工夫も盛り込まれています。
実例③
ダウンフロアとタタミ小上がりを組み合わせた、立体的でおしゃれなリビング実例です。同じ空間でありながら、それぞれのスペースがゾーニングされて程よいくつろぎ感につながっています。
ダウンフロアの注意点
ダウンフロアのある注文住宅は、長期優良住宅の申請が通らないケースがあるので要注意。
長期優良住宅の認定基準には、床下空間の確保や点検構造などの定めがあます。ダウンフロアは床下空間が狭くなり、構造によっては点検できなくなることもあるため、認定を受けられない可能性があるのです。長期優良住宅の税制優遇措置や補助金を考えている方は、特に注意が必要です。
ダウンフロアのある家の長期優良住宅認定は、自治体によって判断が異なります。施工実績が豊富な住宅会社と、しっかり事前打ち合わせしてダウンフロアを採用するか否か判断しましょう。
まとめ
ダウンフロアは、おしゃれなリビングをつくるならぜひ検討したいアイデアの1つです。特別なスペースを必要としないため、さまざまなお住まいで活躍してくれる可能性があります。
注意すべきデメリットもありますが、事前に把握してしっかり対策すれば後悔を防ぐことも可能です。良い面だけでなく注意点もしっかりチェックして、おしゃれで暮らしやすいマイホームを目指しましょう。
クレバリーホームは、全国のモデルハウスで間取りやデザインに関するご相談を受け付けています。実際の間取りを体感しながら、理想のマイホームについて考えてみませんか?ぜひお近くのモデルハウスをご活用下さい。