注文住宅の和室間取り実例に学ぶ|おしゃれな活用方法や後悔を防ぐポイント
この記事では、注文住宅の和室間取り実例を見ながら、必要性や活用方法、おしゃれな仕上げ方について解説します。
最近は和室のある家が少なくなりましたが、用途が広い畳の間取りにはさまざまなメリットもあります。
「和室をつくっておけば良かった・・・」「いらなかった・・・」など後悔しないよう、メリット・デメリットやつくり方を把握しておきましょう。
目次
注文住宅に和室は必要か?
注文住宅に和室が必要かどうかは、間取り全体のバランスやライフスタイルなどさまざまな要素で変わります。
和室をつくって良かったという意見もあれば、あまり使わずいらなかったと後悔する方も居ます。
注文住宅で和室を検討するときは、メリット・デメリットを正しく把握し、ご自身のライフスタイルに合うか確認することが大切です。
次の章から、現代の注文住宅にマッチする和室のデザイン性や、検討するときに必要な基礎知識を1つずつチェックしていきましょう。
注文住宅のおしゃれな和室間取り実例
まずは、クレバリーホームがお手伝いした注文住宅から、おしゃれな和室の間取り実例をピックアップしてご紹介します。
詳細ページにお住まい全体の写真もありますので、気になる間取りが合ったらぜひチェックしてみてください。
和室間取り実例①
リビングの横に、間仕切りのないタタミコーナーを設置した実例です。地窓や吊押入れなど個室の和室のような雰囲気もあり、天井を少し下げることで落ち着きやプライベート感もある空間になっています。
和室間取り実例②
リビング横の4.5帖の和室は、扉をオープンすればリビングの延長として使える間取りです。また、扉を閉めれば来客時のゲストルームとしても活用できます。
収納もしっかり確保しつつ、掃き出し窓と地窓で採光性を確保し、個室として使うときの圧迫感も軽減しています。
和室間取り実例③
LDKに隣接するオープンタイプの和室実例です。
フローリングから一段下がったダウンフロアで、程よいプライベート感があり、LDKの家族ともコミュニケーションを取ることができます。
和室間取り実例④
床の間や地窓など和室ならではのデザインを取り入れつつ、現代の注文住宅にもマッチする和モダンテイストに仕上げた実例です。
和室間取り実例⑤
生活の中心となる広々としたLDKにつなげられる和室は、さまざまな使い方に対応でき、畳がおしゃれなアクセントにもなっています。
注文住宅に和室をつくるメリット
和室には利便性やデザイン性などさまざまなメリットがあります。
用途が幅広い
和室はさまざまな用途に対応でき、ライフスタイルの幅が広がるのが大きなメリット。
詳しい用途は後述しますが、1つの部屋でさまざまな使い方ができる効率の良い間取りをつくりやすいです。
クッションや布団で横になれる
ベッドやマットレスが無くても、クッションや布団を敷くだけですぐ横になれるのも和室ならではのメリットです。
フローリングではできない過ごし方が広がり、家族や友人とのコミュニケーションの場にもピッタリです。
怪我を防止しやすい
クッション性が高い畳は、お子さまや赤ちゃんの怪我を防止しやすいのも意外なメリットです。
転んでも怪我をしにくいので、歩き始めたばかりのお子さまやつかまり立ちをする赤ちゃんのキッズスペースにも適しています。
デザインバリエーションが広がる
洋室の中に日本的な和室を取り入れると、デザインバリエーションが広がるのも魅力的なポイント。
異素材の畳やふすまはおしゃれなアクセントになり、組み合わせ次第でさまざまなテイストにも合わせられます。また、縁なし畳のように洋室と合わせやすいデザインも増えており、和室のバリエーションがさらに広がっています。
注文住宅に和室をつくるデメリットと対策
和室には次のようなデメリットもあるため、対策とセットで覚えておきましょう。
畳のメンテナンスが必要
和室の畳は定期的なメンテナンスが必要になるため、デメリットに感じる方が多いようです。
使い方によりますが、畳の表面のい草を交換する「表替え」は、5~7年前後が目安です。また、日当たりの良い場所の和室で畳が日焼けしたり、飲み物をこぼして変色したりすると、早めに表替えが必要になることも。
対策としては、耐久性が高いい草を選んだり、和室の使い方に工夫したりするのがおすすめです。
最近は樹脂や和紙などを使った新素材の畳がつくられていて、変色や汚れに強くなっています。また、食事を採る場所は別にするなど、畳を汚さない使い方を考えるのも効果的。
家具を置きにくい
和室の畳は、重量のある家具を置くと凹んでしまうのも注意すべきデメリット。ソファやテーブル、ベッドや収納家具などは和室に配置しにくいです。
対策としては、和室には常設の家具を置かないように工夫するのが効果的です。例えば、腰掛けられる高さの小上がりやダウンフロアにすれば、チェアを置く必要はありません。
また、しっかり収納を設けておけば、キャビネットなどの収納家具を置いて畳が凹むのも防げます。和室の使い方や目的に合わせて、家具を置かなくても良い間取りを考えましょう。
居住スペースを圧迫する
和室をつくることで、リビングや他の居住スペースを圧迫してしまうのもデメリットです。
一般的な4.5~6帖前後の和室をつくるのは、延床面積に余裕がないと少しハードルが高いかもしれません。
和室をつくりたいけどスペースに余裕がないときは、小上がりやフラットなタタミコーナーをつくるのがおすすめです。壁で区切らない小上がりやタタミコーナーなら、2~3帖のコンパクトなスペースでも使いやすいです。
タタミコーナーのメリットやつくり方は、こちらのコラムで詳しく解説しています。
和室の便利な用途例
和室があるとさまざまな用途に対応でき、利便性がアップしたり、ライフスタイルが広がったりすることもあります。代表的な用途例をチェックしてみましょう。
仏壇置き場
日本の文化である和室は、仏壇置き場にピッタリなスペースです。最近はフローリングのお部屋に仏壇を置くのも珍しくありませんが、やはり畳のお部屋の方が雰囲気にマッチします。
キッズスペース
転んでもケガをしにくい畳の和室は、お子さまのキッズスペースにもピッタリです。クッションやタオルケットがあればお昼寝もできますし、赤ちゃんのための場所にも向いています。
ゲストルーム
和室は、来客用の布団を用意しておけば、ゲストルームとしても活用できます。普段はほかの用途に使って、来客時だけゲストルームになるのでムダがありません。
書斎
ローテーブルと座椅子を置けば、和室を書斎として使うこともできます。洋室のデスクのように常設ではなく、必要なときだけ書斎になるのが便利なポイント。
家事スペース
直接畳に座れる和室は、洗濯物の整理やアイロンがけなどの家事スペースにも使いやすいです。収納を充実させてお子さまの着替えをしまっておいて、その場で着替えられるようにするのも便利なアイデア。
注文住宅の和室の後悔を防ぐポイント
さまざまなメリット・魅力がある和室ですが、注文住宅に採り入れて後悔したという意見もあります。後悔を防ぐために、次のポイントにしっかりこだわって考えましょう。
用途を明確にする
注文住宅の和室づくりで後悔を防ぐためには、まず用途を明確にすることが大切です。
和室は用途が広いのがメリットですが、必要ないのにつくってしまうと後悔する可能性が高くなります。もし、和室の用途が思いつかないなら、ほかの間取りに予算や床面積を回したほうが良いでしょう。
また、和室の使い方によって、適切な広さやレイアウト、収納量なども変わってきます。用途を明確にしてから間取りを考えることで、使いやすくクオリティの高い和室になり、後悔を防ぐことができます。
収納をしっかり確保
どのような用途の和室でも、収納をしっかり確保するのが後悔を防ぐための重要なポイントです。
前述したように、和室の畳は重い物を置くと凹みやすいため、常設のテーブルや収納家具を設置できません。収納がないと、クッションや座椅子、和室で使う家電などが散らかり生活感が出やすくなります。
和室の使い方に合わせて必要な収納量を把握し、いつでもスッキリおしゃれな空間をキープしましょう。
広さと開放感のバランスを考える
和室の使い方に合わせた広さと、開放感のバランスも重要なポイントです。
和室をつくったことでリビングのスペースが圧迫されてしまうと、実際に暮らしてみて不満を覚えるかもしれません。個室の和室も、広さと使い方によっては圧迫感を覚えてしまう可能性があります。
例えば、間仕切りでリビングと和室をつなげられるようにしたり、半個室のような小上がりやタタミスペースにしたりすれば、開放感と使い勝手を両立できます。いろいろな和室のつくり方があるので、開放感を意識して間取りを考えてみてください。
まとめ
和室にはメリット・デメリット両面があり、注文住宅に採り入れるべきかどうかは人によって変わります。施工実例やモデルハウスなどを参考にしつつ、和室の必要性・つくり方をいろいろ考えてみましょう。
和室をつくるかどうか迷ったら、住まいづくりのプロに相談するのもおすすめです。ライフスタイルや理想の住まい像に合わせてアドバイスをもらえば、和室の必要性を正しく判断しやすくなります。
クレバリーホームの全国のモデルハウスでは、和室のことはもちろん、住まいづくりの疑問をなんでもご相談いただけます。ぜひお気軽にご来場ください。