カップボードの収納アイデアや選び方のポイント|新築注文住宅のカップボード施工実例も

カップボードの収納アイデアや選び方のポイント|新築注文住宅のカップボード施工実例も

近年主流の対面キッチンに採り入れられることが増えたカップボードは、家事効率を高めるために欠かせない収納の1つです。

カップボードはキッチンの配置や収納するアイテムに合わせて選ぶ必要があり、どのようなサイズやレイアウトがマッチするかは人それぞれ。

そこでこの記事では、キッチンのカップボードの種類や選び方のポイント、収納アイデアについて詳しく解説します。

おしゃれで使いやすいカップボードを取り入れた注文住宅の施工実例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

カップボードとは?

キッチンのカップボード

カップボードとは、カップやお皿、調理器具などキッチンまわりの物を収納する食器棚のことです。

元々はティーカップを収納していたためカップボードと呼ばれていますが、最近は食器だけでなく電子レンジや炊飯器といった家電などを置くことも増えています。

カップボードを設置する方法は大きく分けると次の3パターンです。

 

※カップボードの設置方法

  • 家具として購入する
  • キッチンメーカーのカップボードを選ぶ
  • オーダーメイドで造作する

 

お手軽なのは家具ショップや通販などでカップボードを購入して設置する方法ですが、すき間があり地震による転倒リスクがあるため、基本的には造り付けがおすすめです。

大工や家具職人に依頼してオーダーメイドする方法もあり、材質やサイズを調整できるのがメリットですが、価格は高くなります。

これから新築を建てるなら、価格と使い勝手のバランスが良く、キッチン本体とトータルコーディネートできるキッチンメーカーのカップボードを選ぶのがおすすめです。

カップボードの種類

対面キッチンのカップボード

キッチンメーカーがラインナップしているカップボードは、次のような種類を組み合わせて使いやすいレイアウトをつくることができます。

 

  • フロアキャビネット
  • トールキャビネット
  • 吊戸棚
  • 家電収納
  • ゴミ箱ストッカー

 

例えば、腰の高さまでのフロアキャビネットは、カウンターの上に物を置いたり、作業スペースとして活用したりできます。

フロアキャビネットと吊戸棚を組み合わせて、収納量と使い勝手のバランスを取るのも人気のレイアウトです。

収納量を重視するなら、高さのあるトールキャビネットを組み合わせるのもおすすめ。

炊飯器や電子レンジなどを置ける家電収納、ゴミ箱を隠して収納できるストッカーなど、食器以外の物を収納するカップボードもあります。

キッチン本体のレイアウトや料理スタイルに合わせて、いろいろなカップボードを組み合わせてみましょう。

キッチンのカップボード選びのポイント

対面キッチンのカップボード

実際にキッチンのカップボードを選ぶときは、次のポイントについて考えることが大切です。

キッチン全体の収納量のバランス

まずはキッチン全体で使う食器や調理器具などをリストアップして、カップボードを含めた収納量のバランスを考えましょう。

必要な収納量が分からないと、カップボードのサイズやレイアウトは決められません。

キッチン本体のキャビネットとカップボードに何をどれくらい入れるのか把握することで、使いやすいレイアウトを考えることができます。

例えば、すぐ使う菜箸やおたまなどの調理器具はキッチン本体に、盛り付け用のお皿はカップボードにしまうなど、バランス良く配置すると料理の効率が良くなります。

サイズ

カップボードのサイズは、収納量と設置スペースのバランスを考えながら、横幅・奥行き・高さを選びます。

横幅と奥行きが大きいほど収納量は増えますが、後述する通路幅や冷蔵庫置き場なども考えて適切なサイズを選びましょう。

また、フロアキャビネットの天板を作業台や料理の一時置き場などに使う場合は、少し奥行きがある方が便利です。

カップボードの高さは、収納する物やキッチン全体のデザインなどに合わせて調整しましょう。

吊戸棚など高い場所は物を出し入れしにくいため、使用頻度が低い物を収納するのが一般的です。

吊戸棚やトールキャビネットが無くても収納量が十分確保できるなら、背が低いフロアキャビネットにしてオープン棚や窓などを配置することもできます。

キッチン本体との位置関係や通路幅

カップボードとキッチン本体の位置関係、通路幅も要チェックポイントです。

例えば、対面キッチンと壁付けキッチンでは、設置できるカップボードの位置は変わってきます。

最近主流の対面キッチンでは、振り返って物を出し入れできる背面にカップボードを設置することが多いです。

キッチン本体のレイアウトの種類や考え方については、こちらのコラムで詳しく解説しています。

 

キャビネットの引き出しと開き戸

カップボードのキャビネットは、収納する物や使い方に合わせて引き出しと開き戸を選びましょう。

開き戸はキャビネットの内部を最大限活用できるため、収納量が多くなる点がメリットです。

また、内部に可動式の棚板が付いていることが多く、背の高い寸胴鍋など大きな物も収納しやすいです。

引き出しは中に入っている物を確認しやすく、奥の物が取り出しにくくならないのがメリット。

また、小さな引き出しがあれば、お箸やスプーンなどのカラトリーも小分けで収納しやすいです。

それぞれメリット・デメリットがあるため、モデルハウスなどで実際に使い勝手を確認しながら選ぶのがおすすめです。

家電スペースとコンセント

カップボード選びでは、キッチンで使う調理家電のスペースやコンセントの必要性を確認することも大切です。

電子レンジや炊飯器、ポットなどの家電をカップボードに置くなら、使用する機器のサイズに合わせてスペースを確保する必要があります。

フロアキャビネットのカウンター上に置いたり、専用の家電収納キャビネットを組み合わせたり、設置方法も検討しましょう。

また、家電を置く場所の近くにコンセントを設置しておくことでコードが露出せず、キッチンがおしゃれに仕上がります。

電子レンジやIH炊飯器など消費電力が大きい家電を使う場合は、専用回線を設置しておきましょう。

注文住宅のコンセントの考え方については、こちらのコラムもご覧ください。

 

ゴミ箱スペースの有無

カップボード内にゴミ箱スペースを設けるかどうかも、選ぶときにしっかり考えるべきポイントです。

キッチン全体にゴミ箱スペースが無いと、実際に暮らし始めてから生活感が出て後悔するケースが多いです。

ゴミ箱ストッカーのあるキャビネットを設置すれば、すっきりとした清潔なキッチン空間をキープできます。

ただし、ゴミ箱スペースをつくる分収納量は減りますので、キッチン全体のバランスで考えましょう。

キッチン全体のコーディネート

カップボードは単品で選ぶのではなく、キッチン本体や内装のデザインとトータルコーディネートするのがおしゃれな空間づくりのポイントです。

新築注文住宅を建てるなら、キッチンとカップボードのメーカーをそろえて、同じ扉材で統一感を出すのがおすすめ。

また、開放感のあるオープンキッチンをつくるなら、カップボードの幅や高さなどを調整して圧迫感が出ないようにすることも大切です。

キッチンの床・壁・天井の内装仕上げによっても雰囲気が変わるため、空間全体の見え方を確認しながらカップボードをコーディネートしてみましょう。

新築注文住宅のおしゃれなキッチンカップボード実例

クレバリーホームが手がけた新築注文住宅の中から、おしゃれなカップボードの施工実例をピックアップしてご紹介します。

各実例の詳細ページには、間取り図や全体の写真もありますので、そちらもぜひチェックしてみてください。

実例①

注文住宅のカップボード施工実例

対面キッチンの背面にフロアキャビネットのみのカップボードを設置し、家電やゴミ箱も置ける便利なスペースに。

 

リビングから見た注文住宅のカップボード

対面キッチンの腰壁でカップボードが隠れるため、リビングやダイニングから生活感が見えにくくなっています。

▼実例を見る⇒case143

 

実例②

注文住宅のカップボード施工実例 二列型

二列型キッチンと一体型のカップボードを組み合わせた実例です。

シンク・コンロ・カップボードのバランスが良く、効率的に調理できるレイアウトになっています。

▼実例を見る⇒case141

 

実例③

注文住宅のペニンシュラキッチンとカップボード

オープンレイアウトのペニンシュラキッチン、カップボードを白でトータルコーディネートして統一感のある空間に。

ロータイプのフロアキャビネットと低めの吊戸棚を組み合わせ、圧迫感がなく使いやすいレイアウトです。

▼実例を見る⇒case140

 

実例④

注文住宅の対面キッチンとカップボード

キッチンとカップボード、タイル風のアクセントクロスをブラックでそろえ、スタイリッシュに仕上げたキッチン実例です。

高めのカウンターに電子レンジやオーブントースターなどを置き、使いやすいレイアウトになっています。

▼実例を見る⇒case139

 

実例⑤

注文住宅のカップボード施工実例

ペニンシュラキッチンと同じ横幅のカップボードで、収納量をたっぷり確保した実例です。

専用の冷蔵庫置き場やパントリーなども配置することで、ムダがなくすっきりした印象と使い勝手に仕上がっています。

▼実例を見る⇒case137

 

実例⑥

注文住宅のカップボードとオープン棚

フロアキャビネットのみのカップボードで、上部をオープン棚にしておしゃれに仕上げたキッチンです。

カップボードと壁のカラーをそろえて、オープン棚と折り下げ天井やカウンターの木目を統一しているのもおしゃれなポイント。

▼実例を見る⇒case129

 

実例⑦

注文住宅のカップボードのオープン棚

対面キッチンの背面にロータイプのカップボードと飾り棚を設置し、おしゃれな雰囲気に仕上げたキッチンです。

 

カップボードのオープン棚のアップ

飾り棚はおしゃれな見せる収納として活用できるだけでなく、棚板の位置や枚数を変えることもできる仕様に。

▼実例を見る⇒case120

 

実例⑧

注文住宅の大型カップボード

キッチン背面のカップボードにくわえて、大型のトールキャビネットを組み合わせて収納を充実させた実例です。

扉付きで家電を隠せるようになっていて、オープンキッチンでも生活感が見えにくいおしゃれな空間に。

▼実例を見る⇒case116

 

実例⑨

注文住宅のカップボード

キッチンの背面を全面引き戸にして、収納する物や家電などをすっきり隠せるようにしたレイアウトです。

お料理するときは引き戸を開けて、使わないときは閉めておけば生活感のないホテルライクな空間をキープできます。

これから新築を建てるなら、既製のカップボードではなく、造作で収納棚をつくるのも1つのアイデアです。

▼実例を見る⇒case114

 

カップボードの収納アイデア例

カップボードの収納アイデア

最後に、カップボードの使い勝手を高める収納アイデアの例をいくつかご紹介します。

カラトリートレーで小分け収納

カップボードの引き出し部分は、100均やニトリなどで購入できるカラトリートレーで小分け収納するのが定番のアイデア。

箸・スプーン・フォークなど細かい物を小分け収納することで、必要な物をサッと取り出すことができます。

ラックで食器を縦置き

カップボードの中にラックを置いて、食器を縦置きするのも人気の収納アイデアです。

食器が重なっていないため取り出しやすく、どこに何があるのか一目で把握できるのも便利なポイント。

引き出しに食品ストックを分類

フロアキャビネットを引き出しタイプにして、食品や調味料のストックを分類できるようにするのもおすすめの収納アイデアです。

調理中に油や調味料などが切れたときも、近くのカップボードにストックがあればすぐに補充できて便利です。

引き出しなら奥の物が埋もれにくいため、ストック量や賞味期限を管理しやすいのも良いですね。

オープン棚で食器や雑貨をおしゃれにディスプレイ

あえて扉のないオープン棚を設けて、お気に入りの食器やキッチン雑貨をディスプレイするのもおしゃれな収納アイデア。

生活感につながりやすいアイテムは扉や引き出しに隠して、見せたいものだけをオープン棚にディスプレイするのがおしゃれに見せるポイントです。

まとめ

カップボードはキッチンの収納力や使い勝手、デザイン性に影響する重要な設備の1つです。

単なる食器棚としてではなく、さまざまな使い方やコーディネートも考慮しておしゃれで使いやすいカップボードを選びましょう。

実際のモデルハウスを見学して、キッチンとカップボードのコーディネートや使い勝手を確認するのもおすすめです。

クレバリーホームの全国のモデルハウスでは、キッチンやカップボードを含めたトレンドの間取りアイデアをご覧いただけます。

ぜひお近くのモデルハウスにご来場ください。

▼クレバリーホームのモデルハウス一覧

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