「ベタ基礎」は床下の脅威にも有効!
床下が全面、しっかりした鉄筋コンクリートで覆われる「ベタ基礎」。
地震など、物理的な力に強いのはもちろんですが、それ以外にも利点が…。
実は湿気やシロアリも防いじゃう、優秀な基礎なんです!
このコラムでわかること
- ベタ基礎の「強さ」とは?
- 実は床下湿気やシロアリにも強い!
ベタ基礎の「強さ」とは?
ベタ基礎とは何か振り返ってみましょう。
前回の記事では、そもそも家づくりにとって「基礎」とは何か、一般住宅に用いられる基礎の種類についてなどを解説しました。⇒「布基礎」「ベタ基礎」の違いは? どっちがいい?
ベタ基礎とは壁部分だけではなく床下全体にコンクリートを打って作る基礎のことです。
床下全面を通じて地盤に家の重さを逃がすことができるため、構造的に非常に安定していて、強いのが特徴。
特に、現在一般木造住宅で採用されることが増えてきましたが、これまで主流だった「布基礎」と比べてみると、その強さは歴然としています。(布基礎についてはこちら→「布基礎」「ベタ基礎」の違いは? どっちがいい?)
実は床下湿気やシロアリにも強い!
このベタ基礎は構造的に強いだけでなく、もう一つの大きなメリットがあります。
壁の下に基礎を巡らせて作る「布基礎」と違い、「ベタ基礎」は床下全面が鉄筋コンクリート。
地盤との間に、厚いコンクリートで仕切りを作るようなものですよね。
土は水分を含んでいますから自然と湿気が立ち上ってきます。
ベタ基礎はその湿気を「元から断つ!」ことができるのです。
木造住宅にとって、じめじめした環境はよくありません。
湿度が高い環境を好む腐敗菌などが繁殖してしまうと、家自体にダメージがあるのはもちろん、住んでいる人の健康にも重大な悪影響が出るからです。
地面からの湿気を防ぐのは、実は家の寿命を延ばす大切なポイントなのです。
しかし、せっかくこうやってシャットアウトした湿気も、基礎の高さが低いと土台・柱まで届いてしまうこともあります。
「ベタ基礎」だからと安心せず、「基礎の高さ」についてもチェックしましょうね。
40cm以上の高い基礎であれば、まずは安心できるでしょう。
しかし、ベタ基礎であっても床下にはどうしても湿気がたまりやすいものです。
そのために重要なのが床下全体の通気性です。
これまで採用されてきた床下換気は、基礎に穴=換気口を開ける方法でした。
基礎に穴を開けるわけですから、どうしても強度が低くなってしまいます。
さらに、空気の流れにムラができて湿気がこもりやすくなります。
現在では基礎の上にパッキングを乗せ、全体をムラなく換気できる方法が生まれています。
床下全体の湿度が安定し、しっかり換気できるこの方法が木造住宅にはおすすめです。
(外壁通気工法についてはこちら→イヤーな結露を防ぐ「外壁通気工法」とは?)
まとめ
ベタ基礎は、湿気同様、シロアリなどの害虫が、地盤面から侵入してくるのも防いでくれます。
地震に代表されるような「力」に対して強いだけでなく、「湿気」「害虫」など、家の寿命を短くするものからしっかりと守ってくれる基礎と言えます。
家を建てる時には、外観や設備などの目に見える部分だけではなく、家の強さ、寿命に関係してくる「構造」の部分にもしっかりとチェックを入れていきましょうね!
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