ワンルームの平屋間取りプラン例|必要な広さや考え方も解説
平屋づくりにおいて部屋数は重要な要素の1つですが、あえてワンルームの間取りにするのも1つの考え方です。
最近はシンプルな暮らしを求める1人暮らしの方やご夫婦が、ワンルームの平屋を建てるケースも増えています。
ワンルームの間取りには、建築費用を抑えられたり、効率の良い暮らしを送れたり、さまざまなメリットがあります。
ただし、1つの空間ですべての生活を送るため、ゾーニングや収納の確保などの課題にもしっかり対策しなければいけません。
今回は、ワンルームの平屋を検討する際に必要となる基礎知識を分かりやすくまとめました。
実際の間取りプラン例もご紹介しますので、ぜひ理想の平屋づくりにお役立てください。
目次
ワンルームの平屋はどんなライフスタイルにおすすめ?
ワンルームと言えば1人暮らしのイメージが強いですが、最近はシンプルなライフスタイルの夫婦2人暮らしの方も増えています。
アパートやマンションなどで見られるワンルームは、必要最低限の広さで家賃を抑えた物件が多いですよね。
しかし、ご自身で建てる平屋はお部屋の広さやレイアウトを調整できますので、広めのワンルームでのびのびと暮らすことも可能です。
あえてワンルームにすることでさまざまなメリットも生まれますので、次の章で詳しくチェックしていきましょう。
ワンルームの平屋の魅力とは?
シンプルなワンルームの平屋間取りには、次のようにさまざまなメリットや魅力があります。
費用を抑えて建てることができる
ワンルームの平屋は、建築費用や土地取得費用を抑えて建てられるのが大きなメリットです。
部屋数を減らすことで壁やドアなどが少なくなるため、建築費用を抑えることが可能です。
また、ワンルームならコンパクトな延床面積でも建てられるため、平屋のハードルになることが多い土地取得費用を抑えられるのも魅力的なポイント。
効率の良い暮らしを送れる
1つの部屋で生活が完結するワンルームの平屋は、効率の良い暮らしを送りやすく、シンプルなライフスタイルを求める方にとってメリットがあります。
1LDK以上の間取りだと、移動時にドアを開け閉めする必要があり、動線の選択肢も限られます。
ワンルームならLDKからどの部屋にも直結しているため、シーンに応じて最短ルートで移動でき効率的な生活を送ることが可能です。
エリアの選択肢が広がる
ワンルームの平屋は延床面積を抑えることもできるため、狭小地が多い都市部などのエリアが選択地に入るのも魅力です。
部屋数が多く大きな平屋は、必要な敷地面積が増えるため、土地相場が高い都市部に建てるのは難しくなります。
しかし、コンパクトなワンルームの平屋なら土地取得費用を抑えやすいため、利便性の高い場所で理想の住環境を実現できる可能性が高くなります。
狭小地での平屋づくりについては、こちらのコラムで詳しく解説しています。
エアコンやストーブの必要数が少ない
1LDK以上の間取りに比べて、ワンルームの平屋は冷暖房器具の数を減らせるのもうれしいポイントです。
各部屋にエアコンやストーブを設置する必要がないため、購入代金や設置費用を抑えることができます。
また、1つの器具で冷暖房をまかなえるため、光熱費の節約にもつながります。
掃除がラク
シンプルなワンルームの平屋は、普段のお掃除がラクなのもメリットです。
複数の部屋を移動しながら掃除する必要がなく、短時間で効率的に終わらせることができます。
ワンルームなら、普段のお掃除はロボット掃除機に任せるのも効率的です。
ワンルームの平屋は何坪必要?
実際にワンルームの平屋を検討する際、どれくらいの坪数が必要なのか考えてみましょう。
国が定めている誘導居住面積水準を参考にして、ワンルームの平屋に向いている1~2人暮らしに必要な延床面積を計算すると下記のようになります。
※一般型誘導居住面積水準
人数 | 必要な延床面積 |
---|---|
1人 | 55㎡(約16坪) |
2人 | 75㎡(約22坪) |
1人暮らしの場合、ワンルームの平屋に必要な延床面積の目安は約16坪です。
ただし、ゆとりを持ってさまざまな間取りアイデアを取り入れるなら20坪前後の延床面積が欲しいところです。
夫婦2人暮らしの場合は、22坪が延床面積の目安になります。
実際はライフスタイルによって必要な延床面積は変化しますが、1つの目安として参考にしてみてください。
こちらのコラムでは、1人暮らし、2人暮らしの平屋について詳しく解説しています。
ワンルームの平屋間取りプラン例
クレバリーホームの規格住宅Cleverly D’ees(クレバリーディーズ)から、ワンルームの平屋間取りプランをピックアップしてご紹介します。
延床面積20.47坪
シンプルな1ルームの間取りを、壁を活用してゾーニングしたユニークな平屋プランです。
正方形の間取りに斜めに壁を設け、建具は付けずにワンルームながら1LDKのように暮らせるのが特徴です。
プライベートスペースである寝室とリビング・ダイニングをゾーニングしつつ、両側から出入りできる動線でワンルームの利便性も両立しています。
また、寝室には2か所にクローゼットを設けているため、1人暮らしからご夫婦2人暮らしまで対応できる間取りです。
キッチンは独立レイアウトにして生活空間から切り離すことで、臭いや音の拡散を抑えているのも工夫ポイントです。
ワンルームの平屋の間取りづくりのポイント
暮らしやすいワンルームの平屋を建てるために、間取りづくりで考えるべきポイントを解説します。
ゾーニングを考える
ワンルームの平屋づくりでは、過ごし方を考えてそれぞれの空間をゾーニングすることが大切です。
例えば、ソファやベッドなどリラックスするスペースは、キッチンやダイニングなどの生活感が見えないようにゾーニングするのが理想的です。
ワンルームの間取りは複数の役割を兼ねるため、一般的な住まいづくりよりゾーニングが重要になります。
1日の過ごし方を細かくシミュレーションして、役割に応じたレイアウトを考えてみましょう。
家具配置も踏まえて間取りを決める
ワンルームの間取りを考える際は、家具のサイズや配置まで踏まえて広さやレイアウトを決めることが大切です。
間取り図で広めのワンルームをつくったつもりでも、実際に家具を置くと圧迫感が出て思ったより狭く見えてしまうケースがあります。
また、窓や出入り口には家具が置けないため、実際に引っ越してみて困るケースも考えられます。
ベッド・ダイニングテーブル・ソファ・テレビ台など、どのような家具をどこに置くのか考えながら、間取りを調整してみてください。
来客時の対応を考える
家族や友人、仕事関係の方などを招く機会が多い場合は、来客時の対応も考えて間取りを決めましょう。
ワンルームの場合、リビングにゲストを通すとキッチンやベッドなどが目に入ってしまうため、お互いに気まずい思いをするケースがあります。
ゲストを通す場所と、生活感が見えやすい場所の位置関係をチェックして、うまく隠れるように配置してみてください。
また、ゲストが泊る可能性があるなら、スペースを確保するか、近くにホテルを取るかなど、対応を考えておきましょう。
収納を充実させる
収納の確保は、ワンルームの平屋づくりにおいて特に重要なポイントです。
収納が不足するとワンルームに物があふれて、生活感が見えたり圧迫感が出たりする原因になります。
クローゼットや納戸などの収納をしっかり確保しつつ、小屋裏収納やロフトなどの間取りを検討するのがおすすめです。
小屋裏収納やロフトは一定の条件を満たせば延床面積に算入されないため、ワンルームの平屋に収納スペースを増やすことができます。
小屋裏収納やロフトのメリット、つくり方についてはこちらのコラムもご覧ください。
ライフスタイルの変化を見据える
結婚やお子さまの誕生など、ライフスタイルの変化を見据えて間取りを考えるのも、ワンルームの平屋づくりのポイントです。
前述したようにワンルームの間取りはシンプルで効率的な暮らしを送れますが、家族が増えると対応が難しくなります。
将来ご家族が増える可能性があるなら、間仕切りで部屋を増やしたり、ロフトを寝室替わりにしたりなど、対策が必要です。
広めの敷地を選んで、将来増築で対応できるようにしておくのも1つの考え方です。
ワンルームの平屋に何年暮らすのか考え、ライフスタイルの変化に対応できる間取りをつくりましょう。
まとめ
ワンルームの平屋は、シンプルで効率的な暮らしを求める方におすすめの間取りです。
費用を抑えて建てることもできるため、都市部など利便性が高いエリアで暮らしたい方にもおすすめ。
ただし、ワンルームならではの注意点もありますので、平屋づくりの実績が豊富なハウスメーカーに相談し、適切なアドバイスをもらうことも大切です。
クレバリーホームは、プランの自由度が高い平屋商品「Granshare」で、理想の平屋づくりをお手伝いしています。平屋の間取りづくりに役立つカタログセットもご用意していますので、お気軽に資料請求してください。