田舎に平屋を建てるメリット|おすすめの間取りアイデアも

田舎に平屋を建てるメリット|おすすめの間取りアイデアも

最近人気が高まっている平屋のマイホームを建てるなら、土地が広くのびのび暮らせる田舎暮らしを検討するのもおすすめです。

在宅ワークによって住む場所の選択肢が広がり、自然を感じながらの豊かな暮らしやのびのびと子育てなど、田舎暮らしを検討する方が増えています。

田舎は土地相場が安いため、都市部より費用を抑えて理想の平屋を建てやすいのが魅力です。

また、敷地面積に余裕があるため、プライバシー性や日当たりなど、平屋のデメリットを解消して理想のマイホームをつくりやすいのも田舎のメリット。

田舎と聞くと不便で暮らしにくいイメージがあるかもしれませんが、都会から程よい距離で平屋暮らしにピッタリな場所もたくさんあります。

この記事では、田舎に平屋を建てるメリットや間取りづくりのポイントを分かりやすく解説します。

土地選びや田舎暮らしを始めるにあたっての注意点も紹介しますので、ぜひ理想の平屋づくりにお役立てください。

平屋が多いのはどの地域?

最近は平屋建ての件数が増えていますが、地域によって傾向が異なります。

 

地域 平屋 2階建て 平屋率(%)
全国 52,090 259,118 16.74
北海道 1,897 8,283 18.63
青森県 707 2,494 22.09
岩手県 663 2,597 20.34
宮城県 681 6,230 9.85
秋田県 377 1,728 17.91
山形県 420 2,395 14.92
福島県 985 4,174 19.09
茨城県 2,733 6,367 30.03
栃木県 1,601 4,329 27.00
群馬県 2,047 4,696 30.36
埼玉県 2,066 21,530 8.76
千葉県 2,112 17,474 10.78
東京都 476 21,345 2.18
神奈川県 704 20,597 3.31
新潟県 582 4,614 11.20
富山県 474 2,414 16.41
石川県 447 3,039 12.82
福井県 428 1,908 18.32
山梨県 620 1,905 24.55
長野県 1,511 4,882 23.64
岐阜県 1,529 4,286 26.29
静岡県 1,868 8,153 18.64
愛知県 2,576 19,419 11.71
三重県 1,515 3,361 31.07
滋賀県 509 4,019 11.24
京都府 243 4,108 5.58
大阪府 586 12,389 4.52
兵庫県 1,062 10,005 9.60
奈良県 311 2,901 9.68
和歌山県 597 1,833 24.57
鳥取県 342 1,155 22.85
島根県 423 1,193 26.18
岡山県 904 3,988 18.48
広島県 822 5,739 12.53
山口県 1,339 2,136 38.53
徳島県 510 1,372 27.10
香川県 1,156 1,711 40.32
愛媛県 1,104 2,494 30.68
高知県 294 1,189 19.82
福岡県 3,081 10,456 22.76
佐賀県 895 1,710 34.36
長崎県 1,015 1,818 35.83
熊本県 2,005 3,762 34.77
大分県 1,036 1,949 34.71
宮崎県 1,806 1,310 57.96
鹿児島県 2,751 2,221 55.33
沖縄県 280 1,440 16.28

建築着工統計 2023年の木造A住居専用住宅のデータを引用

 

都道府県別に見ると、降雪が少なく、広くて安い土地を見つけやすい田舎エリアが多い地域が平屋の割合が高いようです。

関東なら茨城・栃木・群馬など、程よい田舎暮らしができるエリアが平屋率が高めですね。

逆に、東京・神奈川・埼玉など土地相場が高い地域は、平屋率は低い傾向があります。

これからマイホームを建てる場所を選ぶなら、平屋率が多いエリアを参考にしてみるのもおすすめです。

田舎に平屋を建てるメリット

田舎の風景

都市部から離れた田舎に平屋を建てる場合、次のようにさまざまなメリットがあります。

自然を身近に感じられる

周囲の木々やお庭の草花など、自然を感じながら生活できるのは、田舎に平屋を建てる大きなメリットです。

田舎は森や川など自然を感じられるエリアが多く、眺望の良い平屋をつくりやすいです。

身近に自然を感じられる環境は、子育て、老後、1人暮らしなど、さまざまなライフスタイルの方にとってメリットになり得ます。

広い土地を見つけやすい

都市部より広い土地を見つけやすいのも、田舎と平屋の相性が良いポイントです。

平屋を建てるためには、同じ延床面積の2階建てより広い敷地面積が必要になるため、都市部だと希望条件を満たす土地が見つからないことも少なくありません。

田舎は広い土地が多いため、希望条件をクリアした理想的な住環境を実現できる可能性が高いです。

土地取得費用を抑えやすい

田舎は土地相場が安いエリアが多く、取得費用を抑えやすいのもメリットの1つです。

前述したように平屋は広めの敷地面積が必要になるため、土地相場が高いエリアだと取得費用が大きな負担になります。

千葉県を例に、平屋を建てるために300㎡の土地を購入する場合の取得費用の目安を試算してみましょう。

毎年1月1日に発表される地価公示の、住宅地の平均価格を参考にしてみます。

 

市町村:土地の単価 300㎡の取得費用
浦安市:358,000円/㎡ 1億7,400万円
船橋市:175,400円/㎡ 5,262万円
成田市:58,900円/㎡ 1,767万円
木更津市:38,300円/㎡ 1,149万円
いすみ市:16,900円/㎡ 507万円

参照:千葉県 市区町村別平均価格順位表《住宅地》

 

平均価格で計算すると、浦安市や船橋市などの都市部は土地取得費用がかなり高額になりますね。

一方、住みたい田舎に挙げられることが多い木更津市やいすみ市は、土地取得費用の負担をかなり軽減できそうです。

実際は田舎の中でも土地相場が高いエリアはありますが、安くて広い土地を見つけやすいのは平屋づくりにおける大きなメリットと言えるでしょう。

平屋のデメリットを解消しやすい

田舎で広い土地に平屋を建てれば、日当たりやプライバシー性などのデメリットを解消しやすいのもメリットの1つです。

敷地面積に余裕があれば周囲の建物や通りが遠くなるため、視線が気になりにくく、プライバシー性が高い部屋やお庭をつくれます。

また、周囲の建物の影になりにくいため、明るく気持ち良い平屋をつくりやすいのも魅力的です。

駐車場をつくりやすい

広い土地を見つけやすい田舎なら、十分な延床面積を確保したうえで駐車場も確保することができます。

都市部では限られた敷地面積で延床面積や庭スペースを確保する必要があり、十分な広さの駐車場をつくるのが難しい傾向があります。

田舎の広い土地なら複数台停められる駐車場も確保できるため、公共交通機関が少なくても利便性が問題になることは少ないです。

お子さまの送り迎えなどで車を使う機会が多い子育て世代の方にとって、大きなメリットと言えるでしょう。

外観デザインの自由度が高い

周囲の建物が遠い田舎は、平屋の外観デザインの自由度が高いのもメリットです。

近くに家が建ち並ぶ都市部では、周囲の建物のデザインや街並みも考慮して外観デザインを決める必要があります。

一方、田舎は周囲との兼ね合いをあまり気にせず自由にデザインを決められるため、満足度が高い平屋を建てられる可能性が高くなります。

田舎の平屋におすすめの間取りアイデア

田舎の平屋リビング

田舎に平屋を建てるなら、立地を活かして次のような間取りアイデアを取り入れてみましょう。

大きな窓

周囲の自然やお庭の風景を室内に取り込める大きな窓は、田舎の平屋づくりで特におすすめの間取りアイデアです。

前述したように田舎の広い土地はプライバシー性を高めやすいため、大きな窓をつくっても周囲の視線が気になりにくく、外の風景を取り込むことができます。

特に平屋の中心となるリビングは、大きな窓で採光性や開放感を高めるのがおすすめです。

こちらのコラムでリビングの窓の選び方について解説しています。

 

勾配天井

のびのびとした田舎暮らしを楽しむなら、勾配天井で開放感あふれる平屋づくりをするのがおすすめです。

勾配天井は通常の平天井より高い位置になり、お部屋の開放感やデザイン性をアップさせることができます。

梁を露出させて木の質感を取り入れるデザインも、自然豊かな田舎暮らしとの相性が良いです。

こちらのコラムで平屋の勾配天井のメリットや間取り実例をご紹介しています。

 

ウッドデッキやテラス

お庭との距離感が近い平屋の特性と田舎の環境を活かし、ウッドデッキやテラスとつながる間取りをつくるのもおすすめです。

ウッドデッキやテラスは室内と屋外をつなぐ中間的なスペースになり、アウトドアリビングとして活躍してくれます。

田舎ならではの広い敷地や自然豊かな環境も活かせるため、より魅力的な平屋づくりにもつながります。

こちらで平屋にウッドデッキをつくるメリットや間取りプラン例を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

田舎の平屋づくりで注意すべきポイントは?

平屋に適した田舎の風景

さまざまなメリットがある田舎の平屋づくりですが、土地選びの段階で注意すべきポイントもあります。

初めての田舎暮らしを検討する方は、失敗や後悔を避けるためにしっかりチェックしましょう。

公共交通機関の利便性をチェック

田舎暮らしでは車移動がメインになることが多いですが、電車やバスを使う可能性があるなら公共交通機関の利便性もチェックしましょう。

例えば、外でお酒を飲む機会や旅行の際など、駅やバス停が遠いと不便を感じる可能性があります。

土地選びの段階で、最寄りの駅やバス停の位置やダイヤをチェクしましょう。

また、公共交通機関が少ない田舎では、自治体がデマンドバスなどの移動手段を提供していることもあります。

買い物スポットがあるか

普段の買い物やショッピングなどができる、店舗や商業施設があるかも要チェックポイントです。

スーパーマーケットやコンビニが少ない地域だと、普段の買い物に困る可能性があります。

最近はほとんどの物をネット通販で購入できますが、すぐ欲しい物や実物を見て選びたい物だと困りますよね。

マップや現地で買い物スポットの場所や品ぞろえをチェックして、実際に暮らし始めてからの後悔を防ぎましょう。

冬の寒さと降雪の有無

標高が高い地域に平屋を建てる場合、冬の寒さや積雪量などにも注意が必要です。

山間部は平野部より冬に冷え込むことが多く、寒さを感じたり光熱費が余計にかかったりして後悔する可能性があります。

冬の冷え込みが厳しいエリアに平屋を建てる場合は、断熱性能にこだわってハウスメーカーを選びましょう。

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また、積雪量が多い田舎では、平屋の屋根について考える必要もあります。

屋根の勾配を調整して雪が落ちるようにしたり、ヒーターを設置して溶かしたり、対策が必要です。

平屋の屋根形状は外観デザインにも影響しますので、機能性とのバランスを考えましょう。

こちらのコラムで平屋の屋根選びのポイントやデザイン実例を紹介しています。

 

敷地の広さとメンテナンス性

田舎はゆとりのある平屋づくりができる反面、敷地面積が広いと草むしりや掃除などのメンテナンスが大変になるのも注意点です。

敷地が広いと春から夏にかけての草むしりが大きな負担になり、シンボルツリーをたくさん植えると剪定や落ち葉掃除も大変です。

広い土地に平屋を建てる場合は、間取りと平行して外構計画にもこだわり、メンテナンスしやすい庭をつくりましょう。

例えば、コンクリートやレンガで土の面積を減らしたり、落葉が少ないシンボルツリーを植えたりすれば、草むしりや掃除の手間を減らせます。

こちらのコラムで平屋の外構づくりについて解説しています。

 

ご近所づきあいが必要

田舎への移住では、ご近所づきあいや人間関係による失敗談も多く、心配する方も居るようです。

都会でもご近所づきあいは必要ですが、田舎は自治会の集まりやお祭り・ゴミ拾いといったインベントが多い傾向があります。

地域によってご近所づきあいの程度は異なりますので、土地探しの段階でチェックしておきたいところです。

地域に詳しい住宅会社や不動産会社に相談して、ご近所づきあいについても分かる範囲で聞いてみましょう。

まとめ

広くて安い土地を探しやすい田舎は平屋づくりと相性が良く、自然を感じながらのびのび暮らせるマイホームが欲しい方におすすめです。

広い敷地や周辺環境を活かした間取りアイデアを取り入れて、田舎暮らしにピッタリな理想の平屋を建てましょう。

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