平屋を安く建てるコツ｜準備・間取り・デザインのポイントを解説
クレバリーホーム
最近人気の平屋ですが、広い土地が必要になり建築費用も高額になるイメージがあり、なるべく安く建てたいと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、安易にコストダウンをすると、デザイン性や暮らしやすさなどの妥協が生まれ、後悔が残る平屋になってしまうリスクもあります。
そこで今回は、理想の平屋を安く建てるための工夫やコツについて詳しく解説します。
平屋を安く建てるために必要な情報を、順番に分かりやすく紹介しますので、ぜひ住まいづくりにお役立てください。
目次
平屋を安く建てることはできる？
平屋は2階建てより高くなると言われることが多いですが、工夫次第で安く建てることは不可能ではありません。
平屋は2階建てより広い敷地面積が必要になり、屋根や基礎の面積が大きくなるため、土地取得費用や建築費用が高くなると言われています。
しかし、平屋には階段がないため面積効率が良く、間取りに工夫すれば延床面積を減らして建築費用を抑えられるケースもあります。コンパクトでも暮らしやすい平屋を建てれば、敷地面積も減らして土地取得費用も抑えやすいです。
しかし、ただ延床面積を減らしたり、建材や設備のグレードを落としたりするだけでは、暮らしやすさや性能が犠牲になり不満や後悔が残る平屋になってしまうかもしれません。
クオリティを保ちつつ、コストを抑えて暮らしやすい平屋を建てることが大切になります。
次の章から、平屋を安く建てるためにするべき準備、間取りやデザインのコツ、補助金活用などの情報を1つずつチェックしていきましょう。
平屋を安く建てるための準備
まずは、予算決めや要望のリストアップなど、平屋を安く建てるためにするべき準備をチェックしていきましょう。
最初に予算を決める
注文住宅はさまざまな要素で費用が変動しますので、最初に予算を決めておくことが大切です。
予算を決めずに土地選びや平屋づくりを始めると、要望がどんどん膨らんでしまい、安く建てるのは難しくなります。
最初に予算を明確にすることで間取りや設備のグレードなどを判断しやすくなり、予算オーバーを防いで結果的にコストパフォーマンスが高い平屋を建てやすくなるのです。
まずは実際の建築実例から、家族構成やライフスタイルにマッチする平屋をピックアップして大まかな相場をチェックしてみましょう。
こちらのコラムでさまざまな平屋の建築実例と費用をご紹介していますので、参考にしてみてください。
要望をリストアップして優先順位を付ける
具体的に平屋づくりに取り組む前に、ご家族で話し合って要望をリストアップし、優先順位を付けておくことも大切です。
住まいづくりではさまざまな要望がありますが、予算内ですべてを叶えるのは難しいケースが多いです。
理想のライフスタイルや今の住まいに対する不満を明確にして、優先順位をつけることで、コストを抑えつつ満足度の高い平屋を建てられる可能性が高くなります。
平屋づくりに適した土地を選ぶ
物件探しの段階で、平屋づくりに適した土地を選ぶことも安く建てるための重要なポイントです。
平屋づくりに向いていない土地を選ぶと、日当たりやプライバシー性などを改善するために間取りの工夫が必要になり、余計な費用がかかる可能性があります。
平屋に向いている土地を上手に選べれば、余計な出費を減らして費用を抑えたり、ほかの部分にお金をかけたりすることができます。
これから土地を購入する方は、平屋の実績が豊富なハウスメーカーに相談して、プロ目線のアドバイスをもらうのがおすすめです。
平屋を安く建てるための間取りづくりのコツ
平屋を安く建てるためには、間取りの工夫も欠かせません。費用を抑えつつ暮らしやすい平屋を建てるための、間取りづくりのコツをチェックしていきましょう。
必要な部屋数に絞る
まずは、ご家族の人数やライフスタイルに合わせて、必要な部屋数を明確にしましょう。
必要な部屋数に絞ることで延床面積を抑えることができ、平屋を安く建てられる可能性が高くなります。
同じ家族構成でも必要な部屋数や広さは人それぞれなので、ライフスタイルに照らし合わせて考えることが大切です。
こちらのコラムで、平屋に必要な部屋数や広さの考え方を紹介しています。
廊下や玄関ホールを極力減らす
平屋の延床面積を減らして建築費用を抑えるには、廊下や玄関ホールを減らすのも効果的な方法です。
廊下にはメリット・デメリットがありますが、最近はLDK中心とした動線設計で廊下を減らす間取りが人気です。
廊下や玄関ホールを上手く減らすことができれば、その分材料と工事費が減り、敷地面積も抑えられるのでコストダウン効果が期待できます。
1つの部屋に2つの役割を持たせる
安くて暮らしやすい平屋を建てるために、1つの部屋に2つの役割を持たせることも大切です。
例えば、洗面所をランドリールームとして併用すれば、1つの間取りで2つの役割をこなせるため効率の良い間取りになります。
ランドリールームを1部屋つくるより延床面積を抑えることができ、平屋を安く建てられる可能性が高まります。
通路＋クローゼット、寝室＋書斎など、1つのスペースをさまざまな用途で活用し、効率の良い間取りを考えてみましょう。
デッドスペースを活用する
平屋ならではのデッドスペースを活用し、居住空間や収納スペースを増やすのも安く建てる間取りのコツです。
特に平屋は小屋裏のデッドスペースを活用しやすく、ロフトや収納にすれば、利便性や快適性を保ったまま費用を抑えられる可能性があります。
こちらのコラムで小屋裏収納のメリットやつくり方のポイントを解説しています。
不要なオプションは選ばない
平屋を安く建てるなら、なるべく不要なオプションを選ばないようにしましょう。
注文住宅のオプションにはデザイン性や利便性を高めるものがたくさんありますが、選ぶほど建築費用が高くなり予算オーバーしやすくなります。
また、ライフスタイルによっては不要なオプションもあるため、せっかくつけたのに使わないケースも少なくありません。
なるべく標準仕様でコストを抑えつつ、本当に必要なオプションを見極めることが大切です。
こちらでオプションの種類や選び方のポイントを解説していますので、参考にしてください。
平屋を安く建てるためのデザインのコツ
外観・内装のデザインづくりにおいても、平屋を安く建てるためのポイントがあります。費用を抑えつつおしゃれな平屋を建てるためのコツを覚えておきましょう。
シンプルな外観シルエットにする
コストパフォーマンスが高い平屋を建てるためには、直線的でシンプルな外観シルエットにするのがおすすめです。
例えば、複雑な寄棟屋根や差し掛け屋根より、シンプルな形状の切妻屋根や片流れ屋根の方が材料費と工事費を抑えやすくなります。
こちらで平屋の屋根選びについて詳しく解説しています。
外壁や玄関ポーチなども、なるべく凹凸を減らすと、コストパフォーマンスが高い平屋をつくりやすいです。
シンプルなシルエットでもおしゃれな平屋外観デザインをつくれますので、こちらのコラムもぜひ参考にしてみてください。
モダンテイストをベースにする
安くておしゃれな平屋を建てるなら、外観・内装どちらもなるべくモダンテイストをベースに考えてみましょう。
モダンテイストはなるべく装飾を減らしたデザインで、コストパフォーマンスが高いマイホームをつくりやすいです。
シンプルモダン・ナチュラルモダン・和モダンなどバリエーションも豊富で、平屋との相性も良好です。
こちらのコラムでモダンな家づくりのポイントを解説しています。
平屋を安く建てるための補助金活用
平屋を含む注文住宅は、国や自治体の補助金・減税制度を活用して安く建てるのも大切なポイントです。
例えば2024年7月現在、長期優良住宅やZEH住宅などをクリアした性能が高い平屋を建てる場合、国の補助金を受けられる可能性があります。
補助金制度によっては補助額が100万円前後と高額になる場合もあり、平屋のクオリティはそのままに安く建てられる可能性があります。
また、新築後10～13年間の所得税・住民税を軽減できる住宅ローン控除も、平屋を安く建てるために活用したい制度の1つです。
こちらのコラムで住まいづくりに活用できる補助金や減税について詳しく解説しています。
平屋を安く建てるときの注意点
実際に平屋を検討するときは、ただ最安値だけを求めてコストダウンするとさまざまな弊害やリスクが発生するので注意しましょう。
特に、断熱性や気密性、耐震性や外壁屋根の耐久性など、性能面を安易にコストダウンするのはあまりおすすめできません。実際に暮らし始めてから光熱費やメンテナンス費用が多めにかかり、トータルでは損になってしまう可能性があるためです。
例えば、外壁や屋根の素材を価格だけで選んでしまうと、外壁塗装や張り替えなどの費用が高額になり、長い目で見ると大きな負担になるケースが考えられます。
逆に、外壁タイルや陶器瓦など耐久性が高い素材を選ぶことで、塗装が不要になり結果的に安く維持管理できます。
平屋のコストダウンを検討するときは、前述した間取りやデザインの工夫を取り入れて、性能や耐久性を落とさないように心がけましょう。
平屋を安く建てるなら規格住宅も検討
最後に、コストパフォーマンスが高い平屋を建てる方法として、規格住宅という選択肢もご紹介します。
規格住宅とは、あらかじめ用意された間取りプランを選んで建てる住宅商品のことです。
間取りや使用する建材を規格化することで、一括仕入れや作業効率が可能になり、コストパフォーマンスが高い平屋を建てることができます。
金額が明確なので予算オーバーの心配がなく、打ち合わせにかかる時間や負担が少ないなどのメリットもあります。
平屋を規格住宅で建てるメリットについては、こちらのコラムもご覧ください。
まとめ
平屋は2階建てより高くなると言われることが多いですが、工夫次第で安く建てられる可能性もあります。
ただし、安易なコストダウンは失敗や後悔につながるリスクもあるので、クオリティを落とさず費用を抑える工夫を上手に取り入れましょう。
平屋づくりの実績が豊富なハウスメーカーに相談して、価格とクオリティのバランスを上手に取ることも大切です。
クレバリーホームは平屋商品「Granshare」をご用意し、理想のマイホームづくりをお手伝いしています。平屋づくりに役立つカタログセットもご用意していますので、ぜひお気軽に資料請求してください。
