4LDKの注文住宅間取り実例|2階建て・平屋に必要な広さや費用は?
部屋数に余裕がある4LDKの間取りは、幅広い家族構成とライフスタイルに最適化できるのがメリット。お子様が多いご家庭はもちろん、書斎・家事室などをつくりたい方にもおすすめです。
今回は4LDKの基礎知識から、実際の注文住宅間取り実例を見ながら理想の家づくりのポイントについて解説します。
4LDKの間取りはどんなライフスタイルに向いている?
部屋数が多い4LDKの間取りは、幅広いライフスタイルに対応できます。
※4LDKのライフスタイル例
- 主寝室+子供部屋×3⇒5人家族
- 主寝室+子供部屋×2+来客用の寝室⇒来客が多い4人家族
- 主寝室+子供部屋×2+仕事部屋⇒在宅ワークの機会がある4人家族
- 主寝室+副寝室+子供部屋×1+ホビールーム⇒共働きで生活時間帯が異なる3人家族
- 主寝室+子供部屋×2+両親の寝室⇒4人家族+両親の二世帯暮らし
4部屋の割り振り次第で、上記のようにさまざまなライフスタイルにマッチする間取りをつくることができます。1人1部屋でもお子様3人の5人家族まで対応できるため、家族が増える可能性がある方も安心ですね。
3~4人家族でも、仕事部屋・ホビールームなどの用途を割り当てれば、マイホームの暮らしやすさがぐっと高まります。将来両親と二世帯同居する可能性がある方も、4LDKの間取りなら対応しやすいでしょう。
4LDKの間取り実例【2階建て・平屋】
さっそく、クレバリーホームがお手伝いした4LDKの間取り実例を見てみましょう。
2階建て・平屋それぞれの間取り図と延床面積、おしゃれで暮らしやすい工夫に注目してみてください。
2階建て4LDK実例①:延床面積113.65㎡(34.37坪)
1F
2F
小屋裏
2階に主寝室と子供部屋、1階に多目的に使える和室を配置した4LDK間取り実例です。
オープンスタイルの対面キッチンに開放感あふれる吹き抜けリビングを組み合わせ、ご家族が自然と集まるコミュニケーションスペースに。
吹き抜けの一部を物干しスペース兼クローゼットにして、家事効率と収納力も高めています。
主寝室と子供部屋の間に設けたファミリーライブラリーも、4LDKの間取りにワクワク感をプラスしてくれます。
2階建て4LDK実例②:延床面積120.06㎡(36.31坪)
1F
2F
3つの子供部屋とご夫婦の寝室を、すべて2階に配置した4LDK間取り実例です。
リビングの一角に家族が集まりやすい小上がりの畳コーナーを設け、3人のお子様のお昼寝や遊び場としても活躍。収納も併設しているので、リビングが散らかるのも防げます。
対面キッチンから畳コーナーが視界に入るので、お子様を見守りながら安心してお料理に取り組めます。
平屋4LDK実例:延床面積117.50㎡(35.54坪)
1F
お子様2人の4人家族でそれぞれの個室+和室を採用した4LDKの平屋間取り実例です。
リビングに隣接する和室は、客間・キッズスペース・室内物干しなどマルチに活躍する利便性の高い間取りアイデア。
大開口の引き戸でリビングとつなげることができ、使っていないときも無駄がありません。
リビングの一角にスタディコーナーを設け、自然と家族が集まるような間取りに。
ほかにもたくさんの4LDK間取り実例がございますので、こちらもぜひ参考にご覧ください。
4LDKの間取りに必要な広さと費用は?
実際に4LDKの注文住宅を検討する際、どれくらいの広さと費用が必要なのか気になりますよね。
先ほどピックアップした3件の4LDK間取り実例で計算すると、平均床面積は117.07㎡(約35坪)となりました。ご家族の人数や各部屋の用途と広さにもよりますが、暮らしやすい4LDKをつくるなら35坪前後の広さが目安になりそうです。
建築費用も床面積から相場を計算してみましょう。フラット35利用者調査によると、2021年の注文住宅建築費用の平均建築費用は3,572万円、床面積は123.8㎡でした。
この平均建築費用を先ほどの4LDKの床面積117.07㎡で計算しなおすと、約3,377万円となります。実際は住宅会社やプラン内容によって変動しますが、一つの目安として参考にしてみてください。
4LDK間取りづくりのポイント
4LDKの部屋数を活かして暮らしやすい間取りをつくるために、次のポイントにこだわってみてください。
家事動線にこだわる
4LDKの間取りは、洗濯・掃除など家事に関わる動線を効率よく配置することも大切なポイントです。
居室同士の距離が離れていると、家族の洗濯物を配るときの動線が長くなってしまいます。掃除機をかけるときも、行ったり来たりする動線だと負担が大きくなります。ファミリークローゼットで洗濯物をまとめて管理する、行き止まりの無い回遊動線をつくるなど、効率の良い家事動線を意識することが重要です。
1日の家事を1つずつシミュレーションして家事動線の無駄を無くし、効率的な間取り配置を考えましょう。
お子様の巣立ちも見据える
4~5人家族の4LDK間取りを考える際は、お子様が巣立った後の子供部屋の用途も考えましょう。例えばお子様3人が巣立った後のことを考えておかないと、子供部屋の広いスペースが無駄になってしまいます。
上のお子様が大学進学や就職で巣立つ頃には時間の余裕ができることが多いため、子供部屋を趣味やお仕事に使える書斎に転用すると無駄がありません。室内干しやアイロンがけなどに使える家事室にするなら、洗濯機置き場やクローゼットに近い場所だと使いやすいでしょう。子供部屋を隣同士に配置して、お子様が巣立ったらつなげて大きな一部屋にするのも一つのアイデア。
建てるときのことだけ考えるのではなく、数十年スパンのライフスタイルの変化まで見据えた間取りづくりを心がけましょう。
収納スペースもしっかり確保する
部屋数が増えると床面積のバランスが難しくなるため、しっかり収納スペースを確保することも大切です。収納が不足すると、せっかくつくったお部屋が物置になってしまうかもしれません。
各部屋にクローゼットをつくるだけでなく、リビング・玄関・水回りなど住まい全体にバランスよく収納を配置しましょう。1か所に大きな収納をつくると使いにくいので、必要な場所にバランスよく配置することを心がけてください。
床面積が足りないときは、階段下や屋根裏などデッドスペースを活用するのもおすすめです。
家族のコミュニケーションスペースをつくる
4LDKで1人1部屋確保する場合は、家族が集まりやすいコミュニケーションスペースをしっかりつくりましょう。
例えばリビングが狭く居場所がないと、部屋に引きこもりがちになり家族のコミュニケーションが不足してしまう可能性が高いです。せっかくマイホームを建てたのに、家族がバラバラに過ごすのは寂しいですよね。
特にお子様が小さい時期は、個室で過ごす時間より、リビングでパパママと一緒に過ごすことの方が大切です。リビングにキッズスペースやコミュニケーションの場所を設けて、家族みんなで過ごす時間をつくってあげましょう。ただ広い空間にするのではなく、小上がりやデスクスペースなど、遊び・宿題などをこなせる場所をつくることが大切です。
無駄な部屋ができないようにする
部屋数の多い4LDKはライフスタイルの変化に対応しやすいのがメリットですが、とりあえず部屋数だけ確保する考え方はあまりおすすめできません。長い期間使わない無駄な部屋ができるくらいなら、3LDKにしてその分居住スペースや収納を充実させた方が良いでしょう。
「部屋があれば何かに使えるだろう」とあいまいに考えるのではなく、複数の用途を想定してマルチに活用できる部屋にするのが基本的な考え方です。
まとめ
4LDKは幅広い家族構成とライフスタイルに対応できる一方、コミュニケーションスペースや家事動線など考えるべきポイントも複数あります。今回ご紹介した間取り実例や考え方を参考にしていただきつつ、実績豊富で提案力に長ける住宅会社に相談し、適切なアドバイスをもらいましょう。
クレバリーホームは全国にモデルハウスをご用意し、間取りや資金計画などのご相談を受け付けています。4LDKの家づくりに役立つ間取りアイデアもたくさん吸収できますので、ぜひお気軽にご来場下さい。