二世帯住宅を建てる前に知っておきたい「暮らしシェア率」
「一緒に住みたい」と思った時が二世帯住宅の建てどき。
特に悩むのが「どこまで共有するか?」ということ。二世帯の家づくりを具体化する前に必須の「暮らしシェア率」によるイメージ作りについてまとめました。
このコラムでわかること
- 理想の二世帯住宅は「コンパクトだけど我慢もしない」
- 「暮らしシェア率」を使って共有部分の具体的なイメージを持つ
- まとめ~自然に相手を尊重できる間取りに~
目次
理想の二世帯住宅は「コンパクトだけど我慢もしない」
主に親世代、子世代(+孫世代)で一つの家に住む二世帯住宅は、言うまでもなくとてもメリットの多い暮らし方です。
メリットのひとつは、家族で支え合えることの安心感。
そしてもうひとつには、家を共有する(=コンパクト化する)ことによる住居費、光熱費のコスト減。
こういった大きな利点から、多世帯同居に踏み切る家族も増えています。
が、一方で間取り・プランニングに失敗すると、誰かがいつも我慢しているストレスフルな住宅になってしまうのも現実。
失敗の原因として下記の二点でうまくいかなかったことが考えられます。
①生活時間のズレの把握
二世帯住宅では起床や就寝、食事や入浴の時間がそれぞれ違います。
例えばキッチン・食事を共有する場合、食事の時間が違うと、作った料理を何度も温め直したり、洗い物が溜まったりします。
しかし、例えばお風呂・入浴では、帰宅時間がバラバラであればむしろスムーズに共有できるのです。
同居する家族の生活時間の把握をしっかりすることが「共有部分」を考える始まりです。
②こだわりの強い場所の把握
例えばリビングのテレビ。二世帯みんなで一緒に観ることはできそうですか?
特に番組にこだわりがないとか、趣味が合う場合は大丈夫そうですね。
けれど「どうしても見たい番組がある」「趣味が違う」という場合はストレスのもとになるかもしれません。
それぞれが強くこだわりたい部分、例えば「好きなテレビは絶対に観たい」「入浴時間は長めに取りたい」「自分の好きな食材だけで料理したい」…などは、そのこだわりを捨てさせてまで間取りを共有するのではなく、受け入れる方向でプランニングするのがおすすめです。
「暮らしシェア率」を使って具体的なイメージを持つ
さて、それでは実際に共有部分を考える時に役立つのはどんなことなのでしょうか。
よく、二世帯住宅は「完全分離型」「一部共有型」「完全共有型」の三種類に分けられます。
ですが、実際にはそれぞれの家庭によってその要素はグラデーションになっています。
クレバリーホームでは、そのバランスを「暮らしシェア率」という言葉で表現して、以下の図のように具体的なイメージを持っていただくようにしています。
まず初めは、完全分離の考え方からスタートするのがわかりやすくおすすめです。
その上で、上記でお話した二つのポイント「生活時間のずれ」「こだわりポイント」の把握を行います。
その作業を通して、あなたのお家の暮らしシェア率をイメージ→共有部分を考えると失敗が少なくなりますよ。
まとめ~自然に相手を尊重できる間取りに~
家は一度建ててしまうと大きく変更することは難しいもの。
しかし二世帯住宅ではプランニングに反映させたい希望が多く、意見を出す人数も多いのでヒアリングがなかなか大変です。
けれど、この作業、過程こそが二世帯住宅を建てる醍醐味でもあります。
この作業を通して、お互いの理解がふかまり、家族の絆がより深まっていくからです。
今回はプランニング前に、自分たち家族の二世帯住宅のありかたを「イメージ」するポイントをご紹介しましたが、今後はさらに具体的にプランニングの事例をお話ししていく予定です。
ぜひ参考になさってくださいね!
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