高圧洗浄機とは? 使えない場所や選び方など解説


ちょっと気になる、話題の家電。その基本がわかるシリーズ、初回は掃除に役立つ「高圧洗浄機」について。
どんなもの?どう役立つの?選ぶ基準は?など、初めての導入前に知っておきたいことをまとめました。

高圧洗浄機とは?

高圧洗浄機とは、水圧でこびりついた汚れを落とす洗浄機です。高圧洗浄機は強力な水の力で、カビや泥など中々落ちない汚れを少ない時間や労力で洗い流せます。
また、高圧洗浄機は、「給水用ホース」「本体」「洗浄用ホース」の3つのパーツで構成されており、給水用ホースから本体で加圧し、洗浄用ホースから水を噴射させる仕組みです。

洗浄用ホースの最大の特徴は、360度洗浄できることです。洗浄用ホースを引いたり、ヘッドを回転させたりなどして動きを付ければ、排水管の汚れを360度洗浄できます。

高圧洗浄機が使えない場所

ここでは、高圧洗浄機が使用できない場所として以下の2つを解説します。

  • エアコン
  •  その他破損の恐れがある場所

高圧洗浄機は、水圧が強力すぎるが故に破損しやすい機械や色が落ちやすい外装などに使用できません。今回の記事で解説する場所では、高圧洗浄機を決して使用しないように気を付けてください。

エアコン

エアコンは壊れやすく、水気に弱いため高圧洗浄機の使用ができません。そもそもエアコンは電子機器なので内部は水気に弱い性質があります。エアコンを高圧洗浄機で洗浄する場合は、細心の注意を払い、エアコンの内部に水が入らないようにする工夫が必要です。エアコンの内部など狭い場所ほど手の融通が効かないので、もしかしたら高圧洗浄機を使いたくなる人もいるでしょう。

ところが、高圧洗浄機の水圧は強いです。もしものことを考えて、エアコンの内部は水気に弱いため洗浄に使うことは避けるべきでしょう。

それでも自分でエアコンの洗浄をしたい場合は、エアコン用の高圧洗浄機が商品にあるので、そちらを使うようにしましょう。長時間の運転が可能で、水圧が低い商品を選べば自分でエアコンの内部を洗浄することは可能になります。一方で、慣れない洗浄でエアコンの内部に水が浸透してしまい、エアコンの故障になることは十分留意しておきましょう。

その他破損の恐れがある場所

住宅も経年劣化するものです。何年も住んでいれば、外壁の塗装面は次第に色褪せたり、剥がれたりするでしょう。高圧洗浄機を使えば、さらに外壁のめくれが広がる可能性があります。このような場所で、高圧洗浄機を使うことは避けるべきです。また、目地部分など柔らかい場所も破損の恐れがあります。このような場所では、高圧洗浄機を使用しないでください。
もし、破損の恐れがある場所に汚れがあった場合は高圧洗浄機で落とそうとせずに、まずは外壁に詳しい専門業者に相談するといいでしょう。

高圧洗浄機が役立つ場所

ここでは、高圧洗浄機が役立つ場所を以下の3つ解説します。

  •  家の外回り
  • 自動車やバイク、自転車
  • お風呂場(浴室)

高圧洗浄機を使用する場合は、主に上記の場所で使用するようにしてください。

犬走りや庭など、狭い場所の清掃に役立つ

家の石畳や庭などは、高圧洗浄機が役立ちます。築年数が長く経過している家であれば、それなりに汚れやコケなどが付着するものです。

高圧洗浄器なら外回りのカビやコケでも、簡単に除去できます。

さらに窓を閉めた後、外から高圧洗浄機で掃除すれば網戸と窓ガラスを同時に掃除することが可能です。掃除をする際は、水圧が強いので注意しながら行いましょう。

ブロック塀の隙間汚れも高圧洗浄機を使用すれば、狭い場所に人が入らなくても簡単に清掃ができるでしょう。このように、庭や窓の手入れに高圧洗浄機が役立つことは多くあります。
さらに、外壁材が外壁タイルなら塗装ではなく自然素材を焼き固めたものなので高圧洗浄機を使用して汚れを落とすことができ、日ごろの外装のお掃除が楽に行えます。

自動車やバイク、自転車

自動車やバイク、自転車の掃除に、高圧洗浄機は特に適しています。排気などや鳥のふんなどの汚れが付きやすい車などに、高圧洗浄機で掃除すると汚れが簡単に落ちます。

また、自動車やバイク、自転車等の乗り物は金属類でつくられているため、高圧洗浄機で掃除しても破損することは基本的にありません。

一方で、10年以上愛用している車や塗装が劣化して剥がれそうな車の外装には、高圧洗浄機の使用を控えたほうがいいでしょう。

車体は基本的に塗装の上にクリアコート剤で保護している場合が一般的であるため、高圧洗浄機を使用したからといってすぐ外装が剥がれることはありません。

ところが古い車は塗装やクリアコート剤が劣化している場合があるので、塗装が剥がれる可能性が考えられます。

さらに外装以外にも車の窓に高圧洗浄機を当ててしまった場合、窓についているゴムが取れる可能性も。車の窓の端には、雨天時に車内に水が侵入しないようゴムがつけられているものです。しかし、高圧洗浄機を当て続けるとゴムが取れる可能性も否定できません。

そのため、古い車や塗装が剥がれそうな車、車の窓付近に高圧洗浄機を使用することは控えてください。

自動車や自転車などの乗り物を洗浄する際は、細かい部品や細いワイヤーなどデリケートな金属も多く見受けられます。この場合、高圧洗浄機を集中して一部に当て続けないように気をつけましょう。

お風呂場(浴室)

お風呂場(浴室)で気になる汚れがあれば、高圧洗浄機を使用してください。お風呂場で高圧洗浄機を用いて掃除すれば、時間を短縮しながらもきれいに掃除できることができます。

また、お風呂場にはヌメリやカビなどの汚れがありますが、高圧洗浄機を使用すれば手に触れることなく掃除できます。
高圧洗浄機があれば、わざわざスポンジやブラシを使用せずに済むため、使用する掃除道具が少なく済むでしょう。

高圧洗浄機の意外な使い方

高圧洗浄機の意外な使用方法として、以下の2つが挙げられます。

  • 家の排水管の洗浄作業
  • 車の下回り

ここで解説する高圧洗浄機の使用方法を自分の日々の掃除に取り入れてみるといいでしょう。

家の排水管の洗浄作業

高圧洗浄機は360度洗浄できる特徴から、家の排水管の洗浄作業に向いています。排水管は長いため、排水口から水を流すだけでは、奥の方まで十分に洗浄ができません。

高圧洗浄機の洗浄用ホースは特殊な構造になっており、前方と同時に斜め後ろの数か所から水を噴射して、排水口内部を洗浄します。

こびりついた汚れが頑固な排水管でも、高圧洗浄機を使用すれば容易に汚れを落とすことができるでしょう。

車の下回り

車の下回りは手が届かず、掃除をしにくい場所です。そんな場所にも、高圧洗浄機は活用できます。

見えないところであっても、車のタイヤまわりは泥や砂埃などで案外汚れているものです。早いうちに汚れを落とさなくては頑固な汚れになる可能性もあります。しかし、頻繁に掃除できるような場所ではないのが現実です。

そんなときは、高圧洗浄機をの強い水圧で定期的なメンテナンスが手頃でおすすめです。高圧洗浄機を使用し、定期的に車の下回りを掃除するようにしましょう。

高圧洗浄機の選び方


高圧洗浄機は圧力が高いほど水の勢いが強く、汚れを落とす力が強くなります
せっかく購入してもパワーが弱くて汚れが落としきれなければ意味がありません。
まずは圧力の高さで比較するのがおすすめです。
圧力は「MPa」(メガパスカル)という単位で表され、数値が大きいほど、強い洗浄力ということになります。
仕様書の「吐出圧力」という項目が比較すべき数値ですが、「最大吐出圧力」と「常用吐出圧力」両方表示がある場合は、ふだんの力である「常用」の数値で比べましょう。

とはいっても、能力が上がれば値段も上がっていきます。
現実的には、圧力の高さ、値段、そして「静けさ」(住宅街の中などであれば静音タイプがおすすめ)、「軽さ」(女性やシニアであれば軽量タイプがおすすめ)などのバランスをとることになります。
各メーカーでは、家電量販店などで実演・体験会をしていることがあります。
メーカーによってはホームページで予定を公表していますので、時間があれば実際に体験してみてから選べば間違いないですね。

高圧洗浄機の注意点

高圧洗浄機を使用する際は、本体やパーツに損傷がないかを確認した後、電源がオフになっているかの確認をして電源プラグをコンセントへ差し込みましょう。

パーツに損傷がある場合や、電源がオフになっていない場合は、事故や怪我の原因になる恐れがあるからです。

また高圧洗浄機の使用中は、本体を濡らさないように気を付ける必要があります。高圧洗浄機は防水加工されていることが一般的ですが、本体を過度に濡らすと劣化が早まる可能性があります。

高圧洗浄機を長く使用するためにも、本体を濡らさないように気を付けて使用してください。さらに、使用後は、高圧洗浄機の説明書に記載してある方法で適宜お手入れしましょう。

高圧洗浄機のお手入れが終わったら、水を抜いて凍結しないように室内保存してください。冬場の場合は、本体に残った水が凍結する可能性があります。本体内部の水が凍っているのにも関わらず、電源をオンにすれば破損や故障の原因につながるでしょう。

 

高圧洗浄機が使えない場所に注意して掃除しよう


クレバリーホームが採用している外壁タイルは、他の外壁材に比べ、強度も、汚れにくさも最高水準の「理想の外壁材」です。
親水性という機能があるので、普段雨が降るだけで汚れが落ち、ここだけの話、高圧洗浄機が必要なほどの汚れは簡単にはつきません。
→タイルの機能についてはこちら外壁タイル「丈夫で長持ち」は本当?
とはいっても、お正月はきれいな外壁で迎えたい!ですよね。
そんな場合も、強さが変わらないタイルならいつでも遠慮なく高圧洗浄機を使えます
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