地盤調査はなぜ必要?代表的な3つの方法とは
家を建てる前には、建てたい土地の地盤の強さを調べる必要があります。家はとても重たいので、地盤が弱ければ傾いてしまうこともあるからです。
どのような方法で地盤調査が行われるのか、簡単に解説します。
注文住宅を購入するメリット・デメリット、価格相場についてはこちらで紹介しているので参考にしてみてください。
→ 注文住宅とは?相場やメリット・デメリットをわかりやすく解説します
木造建築でも地盤調査は必要!
家はたいへん重たいもの。
この家を支える地盤が弱いと、場合によっては家が傾いたり沈んだりというトラブルが起きてしまいます。
詳しくは→「地盤」の強さ・弱さとは? 4つの見極めポイント)。
今回解説する「地盤調査」は、建設予定地が
●強い(改良の必要のない)土地なのか
●弱い(改良が必要な)土地なのか
を調べるためのものです。
公共施設のような大きく重い建築物を建てる時はもちろん、個人住宅で、それが比較的軽量な木造でも、しっかりとした地盤調査が必要なことに変わりはありません。
安全な住宅建築の最低条件を定めた「建築基準法」には、建物基礎は地盤沈下や変形に対して構造上耐えられるものでなければならないと定められています。
そのための基礎構造や地盤調査方法についても規定があり、地盤調査及びそれに代わると認められたもので地盤の安全を証明しなければ「住宅瑕疵担保責任保険」に入ることもできません。
住宅瑕疵担保責任保険について詳しくはこちら→新築住宅を10年保証する「住宅瑕疵担保履行法」。「住宅瑕疵保険」や建て主のメリットをサクッと解説!
新築の家を建てるときには、安全で安心な家を建てるために必ず地盤調査を行いましょう。
地盤調査の方法
地盤調査はハウスメーカーが行うものではなく、専門の第三者機関によって行われます。
目的に応じて多くの方法がありますが、一般的な個人住宅に用いられる代表的なものは下記の3つです。
木造一般住宅で最も採用されている方法は「スクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)」です。
【スクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)】
先端にスクリューのついた棒を地中に入れてゆき、その時にかかる荷重と回転数から地盤の固さを判定します。
令和2年に「スクリューウエイト貫入試験」と呼称が改められましたが、以前は開発された国の名前を冠した「スウェーデン式サウンディング試験」と呼ばれていました。
他の方法と比べ比較的簡易でコストも低いため、一般木造住宅では最も採用されている方法です。
【表面波(レイリー波)探査法】
地面に人工地震を発生させる起震機と検出器を設置し、微細な地震波が地面の中をどのように伝わるかで地盤の強さを判定します。
【ボーリング標準貫入試験】
ボーリング(boring)=くりぬくこと。
63.5kgのおもりを地面に打ち付け、サンプラーが30㎝入る打撃数(N値)で地盤の固さを判定します。
地面を掘削し、1mごとに地盤の固さを測定するもので、土の実物サンプルも採取できます。
それぞれにコストや必要日数が違うため、建てる建物の種別や土地の特性によって使い分けられています。
まとめ~調査で地盤が軟弱だとわかったら~
地盤調査の結果、地盤が軟弱だった場合は、家をしっかりと支えられるように地盤改良を行う必要があります。
地盤改良について詳しくはこちら→地盤改良の方法とは? 費用はどれくらいかかる?
地盤調査は専門的かつ重要な調査ですので、実績がある第三者機関を選ぶことも重要です。
ハウスメーカーが決まった段階で、調査をどう行うのかもしっかり確認しましょう。
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