そもそも「金利」とは? 「単利」「複利」の違いって?
住宅ローンなどの「ローン」を組んだ際には、借りたお金=「元金」を返しつつ「利息」も支払います。
利息をいくら支払うかは「元金の○%」というように元金に数値をかけ算して出しますが、この数値を「金利」といいます。
当然、「金利」の値が高いほど「利息」が増えるので総返済額は高くなります。
現在は、住宅ローンの金利が1%を切ることも出ているほど、史上で最も低い金利の時代であり、お金を借りるにはいい時期と言えます。
(もっと詳しく→今が建てどき? 「マイナス金利」と家づくりの関係3つのポイント)
元金にだけ利息がかかる「単利」
では、ここで問題です。
仮に2,000万円を借りたとします。
年利(=1年間の金利)1%で、10年借りると利息の総額はいくらでしょうか。
【答え】
まずは1年あたりの利息を出します。
2,000万円[元金]×0.01[金利1%]=20万円[1年あたりの利息]
それが10年なので、合計の利息は
20万円×10年=200万円 です。
元金の返済と合わせた総支払額は、2,200万円になりますね。
このように、元金に金利を掛けた利息がかかるのを「単利」といいます。
(これは10年間返済を行わず、借りたままの場合の利息です。また、10年間、預貯金したまま下ろさずにいた場合の利息も、これと同様の計算になります)
利息にも利息がかかる「複利」
「えっ、利息って、借りたお金にかかるんじゃないの?」と思った方も多いのでは?
もう一つ「複利」という計算があって、実は「複利」のほうが、住宅ローンはもとより、お金を借りる場合も預ける場合も、一般的な方式なのです。
「単利」との違いは、利息を算出するとき、元金だけではなく、利息にも金利をかけ算する点です。つまり、単利よりも利息が増えます。また年々利息が増えるにしたがって、そこに利息がかかることになるので、増え方も二次曲線的な右上がりになります。
もう少し知りたい方のために詳しく書きますが、数字が苦手という人は読み飛ばしてもらっても構いません。
先ほどと同様に2,000万円を年利1%で10年借りた例を使って説明しましょう。
まずは、1年目の利息を出します。
2,000万円[元金]×0.01[金利1%]=20万円(1年あたりの利息)
20万円[1年目についた利息]×0.01[金利1%]=2,000円
つまり、1年目でついた利息は20万2,000円になります。
次に2年目の利息を出します。
2,000万円[元金]×0.01[金利1%]=20万円[1年あたりの利息]
(20万円2,000円+20万円)[1年目と2年目の利息]×0.01[金利1%]=4,020円
つまり、2年目の利息は20万4020円になります。
こうした複利の計算で10年目まで繰り返すと、利息は209万2442円になり、単利と比べると利息が高くなっているのがわかります。
(こちらも10年間返済を行わず、借りたままの場合の利息です。また、10年間、預貯金したまま下ろさずにいた場合の利息も、これと同様の計算になります)
その他の金利のイロイロ
余談ですが、もともと「利息」や「利子」の「息」や「子」は、文字通り「息子」や「子ども」を指しているとか。つまり「利息」「利子」とは、元手があって、そこから生まれた有益なものという意味なんですね。ただし借りる側にとっては、あまり育ってほしくないものでもありますけどね。
なお、金利には、固定金利や変動金利というのもあり、また返済には、家計や将来のライフスタイルに合わせて元利均等払いは元金均等払い、繰り上げ返済という様々な方法が選べます。
将来を見据えながら、ご家族に合った適切な借入金額や返済期間、返済方法を考えるなら、金融機関や住宅メーカーの担当者など、プロに相談してみるのがお勧めです。
→「変動金利型」の特徴とは? 金利の上下で総返済額も変わる!
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