「住居専用地域」「住居地域」どう違う? 住居系用途地域を解説

「用途地域」で建てられる家が決まる! 土地選び前には必ずチェック!でお話したように、都市計画法で定められた用途地域は全12種類です。

それぞれの用途地域は、下記の表のように、主な用途で「住居系」「商業系」「工業系」の3つに分けることができます。 その中で、今回は「住居系」の用途地域について解説します。

「住居系」以外でも家は建てられる

 

12種類の地域のうちで住宅が建てられるのは「住居系」だけと思われるかもしれませんが、そうではありません。唯一、「工業専用地域」だけは住宅を建てられませんが、それ以外なら「商業系」「工業系」を含め、建築は可能です。

では、ほぼどの地域でも住居は建てられるなかで、「住居系」として設定されている地域は、どんな土地なのでしょう。ひとことで言えば、「住む」という環境を守るために、特に規制が厳しくなっている地域です。
例えば、我が家に帰ったら、周辺地域からの騒音や振動、におい、日当たりといった面でストレスを感じることなく、くつろいだり眠ったりしたいですよね。そのための規制が設けられているのが、「住居系」の地域です。

下表のように、「住居系」の地域には7つが該当します。上から順に、建てられる建物への規制が厳しくなっています。

■住宅が建てられる用途地域

 

「住居系」の用途地域の特徴

住居系の地域には、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。イメージ図で見ていきましょう。

「規制が厳しい地域って、自由に建てられないんじゃない?」と思う人もいるかもしれません。でもこの図を見ればわかるように、一般的な2階建てのマイホームを建てたいと思っているなら、どの地域でも大丈夫です。

では、同じ「住居系」でも、どれがいちばん理想的な地域なのでしょう。高い建物が建たない地域なら日当たりが悪くなる心配はありませんが、その一方でスーパー等の商業施設や病院、学校もありませんから不便に感じる人もいるでしょう。
要は、どんな暮らしがしたいかによって理想的な地域は変わります。例えば、ふだんの生活が徒歩中心か自動車を使うのか、小さなお子さんがいる世帯かシニアだけの世帯かによっても周囲の環境に求めるものも違います。

■住居系の用途地域0009図3用途地域図版改0729

希望の用途地域に土地が見つからない時は?

希望の用途地域で、必ず土地が見つかるとは限りませんよね。その場合は見つかるまで待つしかないのでしょうか。

もちろん「待つ」ことも方法の一つですが、もう一つ、解決策があります。それは、別の場所で土地を見つけ、希望に沿うような住環境になるように建物を工夫することです。
例えば、もし見つけた土地が音の気になる地域なら、窓や壁を遮音性に優れた仕様にしたり、高い建物が近くにある場合は、家の配置や向き、形を工夫し、窓の配置を考えることで屋内に光を取り込めるようにするといった具合です。

家づくりのための土地探しをする場合は、自分たちがどんな環境で暮らしたいかをしっかり考えておくことが大切です。もし不安に思ったりや迷ったりした場合は、その土地でどんな建物が建てられるか、たいていのハウスメーカーや工務店は相談に乗ってくれるので、ぜひ専門家のアドバイスをもらうようにしましょう。

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