外壁タイルの耐用年数は何年?長持ちさせるメンテナンス方法を解説

外壁タイルの耐用年数は何年?長持ちさせるメンテナンス方法を解説

マイホームを雨風から守るための外壁材選びでは、耐久性の高い外壁タイルを検討する方も多いと思います。

タイルは長く使えるイメージがありますが、実際何年くらいの耐用年数があるのか気になりますよね。

この記事では外壁タイルの耐用年数と、長く使うためのメンテナンスやハウスメーカー選びについて解説します。

外壁タイルはメンテナンスフリーって本当?

外壁タイル

ほかの外壁材と比べて耐用年数が長い外壁タイルはメンテナンスフリーと言われることもありますが、厳密には全く維持管理が必要ないわけではありません。詳しいメンテナンス内容は後ほど紹介しますが、タイルの目地やコーキングは劣化するため詰めなおしなどが必要になります。

また目地やコーキングを使用しない外壁タイルの施工方法もありますが、住まい全体で見ると雨どいや板金部分の塗装は必要です。

このように外壁タイルも軽微なメンテナンスは必要になるため、メンテナンスフリーとして全く手がかからないように見せかける業者には注意すべきです。ただし一般的な窯業系サイディングやモルタル外壁と比べるとタイルの方が耐用年数は長く、塗装も不要なためメンテナンス費用を抑えることができます。

外壁タイルの家を検討する際は、耐用年数とメンテナンスに関する正しい知識を覚えておきましょう。

外壁タイル自体の耐用年数

耐用年数の長い外壁タイル

土や石を焼き固めてつくる外壁タイルの素材自体は、ほとんど劣化せず耐用年数は非常に長いです。紀元前14世紀ごろにツタンカーメンが身につけていたマスクにはタイルが使用されていて、ほとんど劣化せず現存しているなど、高い耐久性を裏付けるエピソードも多いです。

▼参考:ツタンカーメン王とタイルの意外なつながり

一般的な外壁材として多く使われているサイディングなどの耐用年数は、建材自体の寿命に左右されます。一方、外壁タイル自体はほとんど劣化せず、基本的に耐用年数はありません。ただし外壁タイルを施工する材料自体には耐用年数があります。

外壁タイルを施工する目地やシーリングといった材料は、10年前後が耐用年数の目安です。しかし適切なメンテナンスを施せば、外壁タイルを長く使い続けることは難しくありません。

外壁タイル目地/シーリングの耐用年数

外壁タイル 耐用年数 目地

外壁タイル同士のすき間を埋める目地材、窓回りや継ぎ目のシーリング材の耐用年数は10年が目安です。モルタルの目地材は年数が経つと痩せて細くなるため、すき間から浸水するリスクが高くなります。またモルタルは伸縮性がないため、季節の変化による微妙な膨張収縮によって割れてしまうケースも。雨水がすき間やひび割れから染みこむと、下地の腐食やタイル剥落のリスクが高くなります。

シリコン製のコーキング材も、年数が経つと徐々に痩せたりひび割れたりして、浸水の原因になるケースが多いです。タイル自体には問題なくても、目地・シーリングの劣化で外壁全体の耐用年数が短くなってしまう可能性があります。

しかし、施工の工夫で外壁タイルの目地とコーキングを無くすことが可能です。劣化の原因となる部分を無くすことで、外壁タイル全体の長寿命化が期待できます。詳しくは最後の章で紹介しますので、そちらもご覧ください。

外壁タイルの耐用年数を伸ばすメンテナンス

外壁タイルの耐用年数を伸ばすメンテナンス

外壁タイルは適切なタイミングでメンテナンスを実施することで、耐用年数を伸ばすことができます。

目地/シーリング材の打ち直し

10年に一度のタイミングで劣化した目地とシーリング材を打ち直しすることで、浸水を防止し外壁の耐用年数を伸ばすことができます。

目地にひび割れや痩せが発生している場合は、周辺を一度撤去して詰めなおしを行います。シーリング材はすべてカッターなどで除去したあと、打ち直しするのが基本です。

ひび割れが発生してもすぐに問題が起きるわけではありませんが、発見した場合はなるべく早めに点検・メンテナンスするのが良いでしょう。

剥がれや浮きなどの補修

外壁タイルの一部に剥がれや浮きなどの症状が見られた場合、なるべく早めにメンテナンスを行います。タイル自体が剥がれたり浮いたりすると周囲とすき間が生まれ、浸水が続くことで症状が広がる可能性があるためです。

下地材の膨張収縮、モルタルや接着剤の劣化などタイル剥がれや浮きの原因はいくつかあり、対策をしたうえで元通りに補修します。定期的に家の外壁を目視してみて、剥がれや浮きを発見したら早めにメンテナンスするのが耐用年数を伸ばすことにつながります。

表面の洗浄

外壁タイルは汚れが付きにくい素材ですが、敷地条件や経過年数によってはホコリやコケが蓄積することもあります。汚れが目立ってきたら、表面を高圧洗浄でキレイにすることで耐用年数を伸ばすことができます。

前述した目地やシーリングの劣化、タイルの剥がれや浮きは、汚れている状態だと発見しにくいです。定期的に洗浄することが劣化やトラブルの早期発見につながり、結果的に耐用年数も長くなるのです。

外壁タイルは塗装が不要?

外壁タイルは塗装が不要?

前述したように外壁タイル自体は非常に耐久性が高い建材なため、塗装は不要です。

タイル自体は雨水や汚れを吸い込まず、無機物なので紫外線などによる劣化・退色もほとんど発生しません。年数が経って表面に汚れやコケなどが付着した場合は、高圧洗浄で簡単に落とすことができます。

住宅会社でタイルの耐用年数が変わる?

ここまでご紹介してきたように外壁タイルは耐久性が高い建材ですが、選ぶ住宅会社によって耐用年数が変化します。一口に外壁タイルと言ってもさまざまな施工方法があり、技術力の高い会社を選ぶことで、より耐久性を高めることができるのです。

クレバリーホームの外壁タイル

例えばクレバリーホームの外壁タイルは目地詰めが不要の施工方法で、角の継ぎ目もコーキングが必要ない施工をしています。劣化しやすい目地・コーキング自体を無くすことで、メンテナンスの手間を無くし耐久性を高めているのです。タイルの継ぎ目を無くすことで、デザイン性を高められるのも大きなメリット。

また外壁タイルを貼る前提で建物を設計し、下地のジョイント部分にテープを貼る、高耐久のボンドを使用するなど損傷や剥落のリスクも防止しています。

 

外壁タイルの家の耐震実験

実寸大の建物に阪神・淡路大震災以上の揺れを加える耐震実験でも、外壁タイルの損傷や剥落は見られませんでした。

このように、外壁タイルの耐用年数を伸ばすための技術や工夫はたくさんあります。同じ外壁タイルの家でも、建てる住宅会社によって耐久性やメンテナンス費用が変わるということです。デザインや価格など表面的な部分だけでなく、外壁タイルの耐用年数を伸ばす構造・施工方法についても注目してみてください。

クレバリーホームは長い間外壁タイルを全棟標準仕様として培ってきた技術力を活かし、長寿命でおしゃれなマイホームづくりをお手伝いしています。全国にあるモデルハウスでは、タイルの質感やデザイン、耐久性へのこだわりなどをご覧いただけます。ぜひお近くのモデルハウスにご来場ください。

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