コの字型の平屋間取りプラン例|メリット・デメリットも解説
この記事では、コの字型の平屋間取りのメリットやデメリット、実際の間取りプラン例を紹介します。
階段のない効率的な生活を送れる平屋は幅広い世代に人気ですが、間取りやレイアウトはさまざまでそれぞれメリット・デメリット両面があります。
今回ご紹介するコの字型の間取りは、平屋ならではのデメリットを解消しやすいバランスの良い選択肢です。
暮らしやすい平屋づくりを目指すなら、ぜひ検討してみてください。
目次
平屋間取りの種類
平屋の間取りは、全体の形状によって次のような種類に分かれます。
- 四角形
- 縦長or横長
- コの字型
- ロの字型
- L字型
それぞれの間取りにはメリット・デメリット両面があり、どのパターンがマッチするかは人それぞれです。
コの字型の間取りはレイアウトの自由度やプライバシー性などのバランスが良く、暮らしやすい平屋をつくりやすいのが特徴です。
理想の平屋をつくるのが難しいときは、ぜひコの字型のレイアウトを検討してみてください。
コの字型の平屋間取りのメリット
平屋の間取りをコの字型にすると、次のようにさまざまなメリットがあります。
プライバシー性が高い中庭をつくれる
コの字型の平屋は、建物に3方向を囲まれたプライバシー性が高い中庭をつくれるのが大きなメリットです。
中庭は外からの視線が届きにくいため、アウトドアリビングとしてさまざまな活用方法が広がります。
リビングから直接出られるようにしてくつろげるスペースにすれば、延床面積を補うことも可能です。
こちらのコラムで平屋に中庭をつくるメリットや間取り実例を紹介しています。
開放感がアップ
コの字型の平屋は中庭の窓に面した部屋を多くつくることができ、視線抜けを良くして開放感がアップするのも魅力的なポイントです。
ロの字型と比べると、コの字型の中庭は1方向外に開けているため、開放感を高めやすいのが特徴です。
開放感を高めることで実際の延床面積より広く見え、のびのびと暮らしやすい平屋をつくることができます。
採光・通風を確保しやすい
平屋をコの字型にすることで、中心部分の採光や通風を確保しやすいのもメリットの1つです。
四角形の平屋は、延床面積が広くなるほど中心が暗くなったり風通しが悪くなったりする傾向があります。
コの字型の間取りは中心部分に中庭の窓を配置できるため、採光や通風の課題を解消しやすいです。
ゾーニングしやすい
四角形の平屋に比べると、コの字型の間取りは各部屋をゾーニングしやすいのも利点です。
平屋はすべての部屋が同じフロアになり、家族同士のコミュニケーションが生まれやすい反面、ゾーニングが難しい傾向があります。
部屋の配置によっては、くつろぎたい場所で生活感が見えてしまったり、音が気になったりする可能性も考えられます。
コの字型の角の両側に部屋を配置すれば、視線が届きにくくそれぞれの空間のプライバシー性を高めることが可能です。
寝室や子供部屋などのプライベートゾーン、ゲストが通ることもある玄関やリビングなど、ゾーニングで暮らしやすい間取りをつくれます。
庭スペースをメンテナンスしやすい
コの字型の平屋は、ロの字型より庭スペースの草むしりや剪定といったメンテナンス性が高いのも特徴です。
ロの字型の中庭は4方向を壁に囲まれているため、雑草や落ち葉などを掃除した後、家の中を通らないと捨てることができません。
また、排水経路を確保しないと、台風やゲリラ豪雨などで雨水がたまってしまう可能性もあります。
コの字型の平屋の中庭はこのような心配がなく、一般的な庭と同じように普段通りのメンテナンスができます。
ロの字型の中庭より日当たりや風通しも良くなるため、カビやコケなどが生えるリスクも少ないです。
コの字型の平屋間取りのデメリット
メリットがたくさんあるコの字型の平屋ですが、間取りづくりにおけるデメリットもあります。
注意すべきデメリットと、対策をセットでチェックしていきましょう。
動線が長くなりやすい
シンプルな四角形の平屋と比べて、コの字型の間取りは生活や家事に関する動線が長くなりやすい点に注意が必要です。
例えば、コの字型の間取りを回り込むような動線は、直線で移動するより長くなります。
普段の生活や家事で通る動線が長くなると、かかる時間や負担が増え、暮らしにくい間取りになってしまいます。
対策としては、1日の行動を1つずつシミュレーションして、関連する間取りをなるべく近くにまとめることが大切です。
例えば、ランドリールームとファミリークローゼットを隣同士に配置すれば、洗濯に関する家事動線を短くまとめることができます。
ランドリールームやファミリークローゼットの間取りについてはこちらのコラムもご覧ください。
過ごす時間が長いリビングを中心に動線を設計するのも、効果的な対策の1つです。
リビング中心の平屋間取り実例や考え方をこちらのコラムで紹介しています。
建物の凹凸が多くなる
平屋をコの字型にすると建物の凹凸が多くなり、建築費用が多めにかかる可能性がある点もデメリットです。
凹凸が増えると必要な部材や工事が多くなり、建築費用も増加する傾向があり予算オーバーのリスクが高くなります。
また、コの字型にすることで窓の面積が増えるのは大きなメリットですが、その分建築費用が増える原因になります。
対策としては、最初に予算計画を立てて早めにハウスメーカーに伝えて、その範囲の中でトータル計画を立てることが大切です。
こちらのコラムでマイホームの予算の考え方について解説しています。
また、プランごとに価格が明確な規格住宅を選ぶのも効果的な対策です。
規格住宅はあらかじめ用意されたプランごとに価格が決まっているため、コの字型の平屋にどれくらいの費用がかかるのか分かり予算オーバーを防げます。
平屋の規格住宅についてはこちらのコラムで詳しく解説しています。
広めの敷地が必要になる
コの字型の平屋で中庭をつくる場合、四角形の間取りより広めの敷地が必要になるのも注意点です。
中庭は延床面積には含まれませんが、駐車場や庭にプラスして敷地面積が必要になります。
元々平屋は2階建てより広めの敷地面積が必要になるため、土地選びや取得費用のハードルが高くなる可能性もあります。
コの字型の平屋を検討するときは、理想の間取りをつくるためにどれくらいの敷地面積が必要になるのか確認してから土地を選びましょう。
こちらのコラムで、平屋を建てるために必要な土地の広さの考え方を解説しています。
コの字型の平屋間取りプラン例
クレバリーホームの規格住宅Cleverly D’ees(クレバリーディーズ)から、3種類のコの字型平屋プランをご紹介します。
①延床面積 18.03坪
ウッドデッキを囲むコの字型の間取りで、採光や通風を確保した平屋です。
LDKから出入りできるウッドデッキは、プライバシー性が高くさまざまな過ごし方に活用できます。
寝室のデスクスペースからも中庭を眺めることができ、読書やパソコン作業なども快適にこなせそうですね。
②延床面積 30.31坪
建物でコの字型に囲まれた、広いプライベートガーデンがある平屋プランです。
中庭に面して各部屋を配置することで、それぞれの空間にたっぷり自然光が入る明るい間取りです。
外部からの視線をしっかり遮っているため、ウッドデッキやお庭での過ごし方も広がります。
③延床面積 19.78坪
南向きに開いた縦長の中庭を囲む、コの字型の平屋間取りプランです。
どの部屋からも中庭が見えるため、開放感が高く居心地の良い平屋に仕上がっています。
コの字型の左右に寝室とLDKをゾーニングすることで、プライバシー性が高いのも特徴です。
まとめ
コの字型の平屋は、プライバシー性が高い中庭をつくり、採光性や開放感を高められるなどさまざまなメリットがあります。
おしゃれで暮らしやすい平屋を建てるなら、ぜひ選択肢の1つとして検討してみてください。
クレバリーホームは、平屋商品「Granshare」をご用意し、自由度の高い間取りプランで理想の平屋づくりをお手伝いしています。平屋の間取りづくりに役立つカタログセットもご用意していますので、ぜひ有効活用してください。