二世帯住宅の間取り成功実例!後悔しない間取りの考え方
二世帯住宅は、親子間の理想の住まい像やライフスタイルの違いなど、うまくまとめるのが難しいイメージが強いですよね。
同じ家族とはいえ、世代の違う二つの世帯の意見をまとめるのは確かに大変です。しかし、これから数十年一緒に暮らす大切な住まいですから、後悔を残すわけにはいきません。
そこで今回は、おしゃれで暮らしやすい二世帯住宅の間取り成功実例を見ながら、後悔しない考え方や住宅会社選びについて学びましょう。
目次
二世帯住宅の間取りの種類
具体的に二世帯住宅づくりに取り組む前に、基本的な間取りの種類を把握しておくのがおすすめです。二世帯住宅の間取りは大きく分けると3種類あり、ライフスタイルによってどれが適しているか変わってきます。
完全分離型
親世帯・子世帯のスペースを行き来できない二世帯住宅の間取りを、完全分離型と呼びます。玄関・水回り設備・リビング・居室を2つずつ設け、プライバシーを重視する間取りです。上下階で区切る、左右で区切るなど、レイアウトのバリエーションはさまざま。
完全分離型二世帯住宅のメリットは、お互いに気をつかわず自分たちのリズムで生活できる点です。食事・入浴・就寝などのタイミングが違っても、完全分離型ならストレスなく生活できるでしょう。またお互いに気兼ねせずゲストを招きやすいのも特徴です。
ただし、完全分離型はすべての設備が2つずつ必要になるため広い土地が必要になり、居住空間と収納量の確保が課題となります。また土地取得・建築費用も多めにかかるため、ハードルは高めです。
完全共有型
親子でリビングや水回り設備を共有し、それぞれの個室だけ確保するのが完全共有型の二世帯住宅間取りです。
親世帯・子世帯でコミュニケーションしやすく、家事や子育てを連携できるのが、完全共有型のメリット。また完全分離型のようにリビング・水回りなどを2か所つくる必要がないため、少ないスペースで費用を抑えたり、ゆとりのある間取りをつくったりできるのも魅力。
一方、完全共有型は家族間の距離が近いため、プライバシーの確保が課題となります。特に生活リズムや家事スタイルのズレが大きいと、毎日の生活でストレスを感じるかもしれません。
部分共有型
完全分離型・完全共有型の間を取り、玄関・リビング・水回り設備の一部を共有する間取りです。例えば、玄関と水回り設備は共有してリビングは分ける、洗面所を2か所つくって渋滞を回避するなど、さまざまなパターンがあります。
部分共有型はライフスタイルに合わせて間取りを変えられるため、バランスの取れた二世帯住宅づくりをしやすいのがメリット。予算・ライフスタイル・土地の広さなどに合わせて、理想の間取りを考えられる可能性が高いです。
ただし、どの間取りを共有するのか慎重に話し合わないと、実際に暮らし始めてから後悔する可能性もあります。
おしゃれな二世帯住宅の間取り成功実例
クレバリーホームがお手伝いした二世帯住宅の間取り成功実例をピックアップしてご紹介します。それぞれの詳しいデータや家づくりの経緯を詳細ページに掲載していますので、そちらも参考にどうぞ。
実例①
1F
2F
小屋裏収納
玄関・水回り設備は共有し、リビングを2か所設けた部分共有型の二世帯住宅の間取り実例です。使いやすい収納やプライバシー性など、暮らしやすい工夫がたくさん盛り込まれています。
玄関には大型のシューズクロークを設け、家族全員の靴をスッキリ収納できるようになっています。
LDKは広々スペースを確保し、家族が集まれる素敵な空間に。
二世帯で使うことを考えて、キッチンの横に収納力をアップするパントリーを設置。
ミニキッチンや冷蔵庫を設置したご両親のセカンドリビングも設置し、お互いのプライベートタイムも過ごせます。
実例②
1F
2F
寝室以外は共有する完全共有型の二世帯住宅で、家事や子育ての負担を家族みんなで分担する間取りになっています。
LDKは家族のコミュニケーションを取りやすい対面レイアウトで、みんなで楽しく食事を楽しめる間取りです。
親世帯の主寝室は1階で老後も暮らしやすく、マッサージチェアやランニングマシンを置ける広さでプライベートスペースとしての役割も。
2階にも洗面化粧台を設けて、忙しい時間の渋滞を回避しているのも間取りの工夫です。
実例③
1F
2F
上下階に2つのLDKを設け、家族のコミュニケーションとプライバシー性のバランスを取った二世帯住宅の間取り実例です。
親世帯のLDKは1階に設け、落ち着いたコーディネートとたっぷり収納でおしゃれに使いやすく。
2階の子世帯LDKは、屋根形状を活かした勾配天井で開放感あふれる空間に。
LDKにつながる広々バルコニーは、お庭の代わりとして家族のコミュニケーションスペースになっています。
ここではご紹介しきれない二世帯住宅の間取り実例がございますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
後悔しない二世帯住宅の間取りの考え方
具体的に二世帯住宅の間取りを考えるときは、次のポイントについてしっかり考えて後悔を防ぎましょう。
二世帯の生活リズムや家事スタイルを把握
どのような間取りを考える場合でも、まずは親世帯・子世帯それぞれのライフスタイルをしっかり把握することが大切です。
※二世帯住宅をつくる前に確認すべきポイントの例
- 起床・就寝時間
- 料理・食事・入浴などのタイミング
- 来客の頻度
- 趣味や余暇の過ごし方
起床・就寝時間が大きく異なる場合は、寝室の距離を離してLDKを2つ設けるなど、プライバシー性の確保が必要となるでしょう。逆に活動時間帯が近いライフスタイルなら、LDKを共有しても快適に暮らせるかもしれません。生活リズムや家事のスタイルを把握することで、適切な間取りが分かり後悔を防ぐことができます。
親子でも意外と知らないことは多いですから、まずはお互いのライフスタイルを話し合う事から始めましょう。
プライベートスペースと共用スペースのバランス
お互いのライフスタイルに合わせて、プライベートスペース・共有スペースのバランスを調整することも大切です。
趣味やお互いの時間を重視するライフスタイルの場合、プライベートスペースが少ないと不満やストレスが溜まってしまうでしょう。しかし共有スペースが少なすぎると、家事や子育ての連携、将来の介護が難しくなります。
二世帯同居のメリットを活かしつつ、お互いにストレスを感じない距離感を考えてみてください。
水回りをどこまで共有するか
毎日の生活に直結する水回り設備を共有するか、分けるかも、後悔を防ぐためにしっかり考えるべきポイント。家族の人数や生活リズムによっては、水回りが1か所だと渋滞することは多いです。
例えば夫婦+子2人+両親2人の6人家族だと、お風呂に全員入るのにかなり時間がかかるでしょう。生活リズムが近いと待ち時間が発生する可能性があるため、浴室を2か所つくるか、別途シャワールームを設置するなどの工夫が必要かもしれません。
子育ての連携
子育てに親世帯がどこまで参加するのかも、間取りづくりの前に話し合っておくべきポイントです。
よく話し合わず二世帯住宅を建ててしまい、子育ての連携がうまくいかず不満が溜まって後悔するケースは少なくありません。
共働きで日中の子育てを両親に任せるなら、共有スペースがあると負担が少ないでしょう。逆に子育ては連携せずコミュニケーションだけするなら、プライバシー性を重視したほうが良いかもしれません。
将来の介護
ご両親と一緒に暮らす二世帯住宅づくりでは、将来介護が必要になるときのことまで考えましょう。
LDKや両親の寝室を1階につくることは多いですが、さらにトイレ・浴室なども近くにまとめておくと、老後も暮らしやすいでしょう。また介助や車いすが必要になったときのために、通路を広めにしておくとサポートしやすくなります。
手すりやスロープの設置、もしくは後付けなども見据え、介護しやすい間取りを考えましょう。
二世帯住宅の実績が多い住宅会社に相談しよう
ここまでご紹介したように、二世帯住宅づくりでは、親子間で話し合ってお互いを良く知ることが重要です。しかし、家族とはいえ話しにくいことなどもありますから、二世帯住宅の実績が多い住宅会社に相談して、適切なサポートを受けるのがおすすめです。
二世帯住宅のサポートに慣れているプランナーなら、親子それぞれの本音を上手に引き出して、バランスの良い間取りを提案してくれるでしょう。先ほどご紹介したような二世帯住宅の実例が多く、専用プランを用意している会社を選ぶのがおすすめです。
例えばクレバリーホームは、「小路」という間取りの考え方を採り入れた二世帯住宅商品「ハモニエ」をご用意しています。
従来の二世帯住宅は、壁や天井で親世帯・子世帯を仕切るのが基本です。ハモニエは「小路」で二世帯のスペースをゆるやかに仕切り、程よい距離感の心地よい暮らしをご提案します。
小路が共有スペース、仕切りの2つの役割を担うことで、2つの世帯のコミュニケーションとプライバシー性のバランスを調整できます。離れプラン・3階建てプランなど、さまざまな地域やライフスタイルに対応することも可能です。
ハモニエの詳しい特徴やプラン内容はこちらをご覧ください。