南玄関の平屋間取り実例|メリット・デメリットや間取りアイデアも
平屋の玄関の位置を考える際、日当たりが良い南向きを検討する方は多いのではないでしょうか。
玄関は住まいの印象を大きく左右するため、明るい南側に配置するメリットは大きいです。しかし、注意すべきデメリットもあるため、どの平屋にも南玄関がマッチするとは限りません。
そこでこの記事では、南玄関のメリット・デメリットや考え方について詳しく解説します。実際に南玄関を取り入れた平屋の間取り実例も紹介しますので、ぜひ理想のマイホームづくりの参考にしてください。
目次
平屋の南玄関が人気なのはなぜ?
平屋づくりでは、日当たりの良い南向きの土地で、南玄関の間取りを考える方が多いです。
南玄関は外観・内観ともに明るく開放的な間取りに仕上げやすく、風水的にも良い方角とされるのが人気の理由です。
しかし、南向きの玄関には、土地の選択肢が少なくなる、夏場は暑くなるなどのデメリットもあるため、どの平屋にもマッチするわけではありません。
見た目の雰囲気やメリットだけでなく、デメリットや注意点も把握し、敷地や間取り、ライフスタイルに南玄関が合うか判断することが大切です。
南玄関の平屋間取り実例
クレバリーホームがお手伝いした平屋から、南玄関の間取り実例をピックアップしてご紹介します。玄関の使い勝手やデザインにも注目してみましょう。詳細ページには全体の写真も掲載していますので、気になる間取りがあったらぜひチェックしてみてください。
実例①
平屋の南東に玄関を配置した間取り実例です。
南向きの立地を活かし、広々とした使いやすい玄関になっています。アクセントにエコカラットを使い、落ち着いたカラーの建具と組み合わせて高級感も演出。
土間続きの収納には、ベビーカーやコート類も収納でき、使いやすくスッキリした玄関づくりに役立っています。
実例②
建物とトータルコーディネートしたアプローチと、南向きの玄関がおしゃれな平屋実例です。
明るい空間を活かしたニッチやホワイトでまとめたコーディネートなど、デザイン性にもこだわった素敵な玄関です。手すりや玄関ホールの収納など、使い勝手にもしっかり配慮されています。
実例③
南側の中央寄りに玄関を配置した平屋間取り実例です。
エコカラットと間接照明を組み合わせたニッチは、玄関に高級感を演出し家族やゲストを出迎えてくれます。
玄関から主寝室・LDK・トイレに直接つながる動線をつくり、シーンに応じて効率的に移動できる間取りになっています。
平屋の南玄関のメリット
南向きの玄関には、次のようなメリットがあります。
日当たりが良い
一日中日当たりが良く、明るく開放感のある空間をつくりやすいのは南玄関の大きなメリットです。
自然光たっぷりの明るい玄関は実際の床面積より広く見え、開放感のあるおしゃれな空間になります。
採光タイプの玄関ドアや窓を上手く使えば、日中は電気を付けなくても明るい玄関になるでしょう。
冬に冷え込みにくい
気温が低くなり日照時間が短くなる冬場でも、しっかり日が当たる南玄関は冷え込みにくいのも特徴です。
土間がありほかの部屋よりコンパクトな玄関は、冬場になると寒さや暗さを感じるケースが多いですが、南向きなら解消しやすいです。
人の出入りを把握しやすい
南玄関はLDKなどの居住空間の近くに配置することが多いため、人の出入りを把握しやすいのも意外なメリット。
来客やお子さまの帰宅を察知しやすいため、防犯性を高めたり家族のコミュニケーションを促進したりする効果が期待できます。
平屋の南玄関のデメリット
南玄関には次のようなデメリットもあるため、事前に把握して対策することが大切です。
南側の居住スペースが狭くなる
南玄関の間取りを選ぶと、貴重な南側のスペースが狭くなってしまうのは注意すべきデメリットです。
滞在時間が長いLDKは、採光性が高い南側に配置することが多いです。しかし、南玄関をつくると、LDKの南側の窓が少なくなり、採光性や開放感は減ってしまいます。
平屋で南玄関を選ぶ場合は間取り全体のバランスを考え、勾配天井の高窓や天窓などで、採光性を補うことも考えましょう。
ドアや外壁が劣化しやすい
南玄関は日当たりが良い分、紫外線により玄関ドアや外壁が劣化しやすいのもデメリット。
シルエットがコンパクトな平屋は玄関の存在感が大きいため、ドアや外壁が劣化して色褪せすると目立つ可能性が高いです。
対策としては、色褪せが目立ちにくい明るめのカラーを選んだり、耐久性が高い素材を使ったりするのがおすすめです。
例えば、紫外線で劣化しない外壁タイルを玄関周りのアクセントにすれば、日焼けで色褪せず美しい外観をキープできます。
外壁タイルのメリットや特徴についてはこちらのコラムで解説しています。
夏場は暑い
直射日光が強くなる夏場は、室温が上がりムワっと暑くなりやすいのも南玄関のデメリット。
日が当たりやすい反面、夏場は一日中暑くなる可能性が高いです。
南玄関の間取りを選ぶ場合は、玄関ポーチや庇で直射日光を遮り、室温の上昇を防ぐのがおすすめです。また、換気扇や窓をバランス良く配置して、玄関内の空気を入れ替えられるようにしておくのも効果的な対策。
土地の選択肢が減る
南玄関の間取りに適している南側道路の土地は人気が高いため、物件の選択肢が少なくなるのもデメリットです。
南側道路の土地はすぐに売れてしまい、人気が高いため販売価格も高めな傾向があります。
予算内で南玄関に合う土地が見つからないときは、ほかの方角もフラットな視点で比較検討してみるのがおすすめです。
平屋の玄関は南側以外の方角も検討してみよう
ここまで見てきたように、南玄関にはメリット・デメリットの両面があります。
敷地の広さや形状、間取り全体のバランスによっては、ほかの方角がマッチする可能性もあるため、決め打ちせずフラットに検討してみるのがおすすめです。
玄関の方角 | メリット | デメリット |
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東 |
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西 |
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南 |
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北 |
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例えば、日当たりの良い南側を居住スペースとして有効活用したいなら、北や西などほかの方角の方が良いケースもあります。気持ちよく出かけられる玄関にしたいなら、朝日が当たる東側の方が良いかもしれません。
どの方角にもメリット・デメリットがありますので、ご自身に合う選択をすることが大切です。
こちらのコラムで玄関の方角や広さなどの考え方を詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
平屋の南玄関におすすめの間取りアイデア
採光性や開放感に優れる南玄関を活かすには、次のような間取りアイデアを組み合わせるのもおすすめです。
- 玄関手洗い
- シューズクローク
- オープン玄関
- 2WAY動線
玄関手洗いやシューズクロークを組み合わせることで、利便性が高くおしゃれな南玄関をつくることができます。
明るい南玄関のメリットを活かし、アパレルショップのようなオープン玄関をつくるのも良いですね。家族とゲストの動線を分けられる2WAY動線も、開放感のある南玄関にぴったりです。
ここでご紹介した間取りアイデアを取り入れた玄関実例をこちらのコラムでご紹介しています。
まとめ
平屋の南玄関は、明るく開放的な間取りをつくりやすいため人気があります。
しかし、注意すべきデメリットもあるため、ほかの方角も含めていろいろな選択肢を比較検討してみましょう。土地選びの段階からハウスメーカーに相談することで、バランスの取れた玄関配置を考えやすくなりますよ。
クレバリーホームは、全国のモデルハウスで平屋づくり、土地選びのご相談を受け付けています。また、平屋づくりに役立つカタログセットもご用意していますので、ぜひご活用ください。