外壁材はALCか、それともタイルか?二つの外壁材を徹底比較!


家の外壁材にはたくさんの種類があります。その中でも、ダントツで機能性に優れるのが「ALC」と「タイル」。
それぞれのメリット、デメリットとは? 究極、どっちを外壁材として選択すべきなのか? そんなことを考えてみましょう。

そもそもALCとは?タイルとは?

新築を考えはじめたなら、意外と外壁材にはたくさんの種類があることに驚かれると思います。
外壁材一般についてはこちら→外壁材の長所と短所を徹底比較! 選ぶなら、これ!
その中でも、今回は特に機能性に優れていると言われる二点、「ALC」と「タイル」を比較してみましょう。

ALCとは英語のAutoclaved Lightweight aerated Concrete(圧力処理済み軽量気泡コンクリート) の頭文字。
その名の通り、軽量で気泡が入っている特殊コンクリートの一種です。
この内部にある気泡のため、断熱効果が高い、火に強い、遮音性に優れるなど各種の機能が高まります。→外壁材「ALC」とは?特徴、メリット&デメリットは?

一方、土、鉱物を約1300℃の高温で焼いて固めた外壁材が「タイル」です。
火に強いのはもちろん、断熱性に優れ傷や汚れにも強く、メンテナンスがほとんどいりません。
美観にも優れています。→外壁材「タイル」とは?特徴&メリットとは?

外壁材としてのALC、メリット・デメリット

それぞれの素材のメリット・デメリットを細かく見ていきましょう。

ALCは先ほど述べたように、とても高機能の素材です。
【ALCの主なメリット】
・軽い
・断熱、遮音機能が高い
・火に強い

これらは全て、内部に気泡をたっぷり含んでいることによります。
一方で、それは弱点にもなります。
というのはこの気泡部分に万が一水が入ってしまうと致命的なダメージが起きるから。
劣化スピードが早まるのはもちろん、冬季に凍結し壊れる、カビなどの温床になる、などの重大なトラブルの元になってしまうのです。
ALCは元々ヨーロッパ生まれ。
多雨多湿の日本では非常にデリケートな素材とも言えます。

水の侵入を防ぐため、ALCの防水塗装およびメンテナンスはかなりシビアに、気を使って確実に行わねばなりません。
しかしそのメンテナンスを間違いなくしっかり行えるメーカーは多くないため価格競争が起こりにくく、費用面では初期投資も、メンテナンス費用も、他の建材に比べ最も高額になります。
【ALCの主なデメリット】
・水に弱いためメンテナンス頻度、費用が高くなる
・他の外壁材の中で初期費用が最も高い

とまとめられるでしょう。

外壁材としてのタイル、メリット・デメリット


一方の優秀外壁材・タイルは古代エジプトの遺跡がからも発見されているくらい、人類にとってなじみ深い素材です。→美しき「タイル」、その歴史とは?

これだけ古くから、現代まで利用され続けているのはもちろんメリットが多いから。
特にメンテナンスに関しては「メンテナンス不要」と言われるほど楽で、手間がかかりません。→「紫外線」「大雨」「台風」全部に強い。外壁タイルはメンテナンスフリー!
高級感ある美観形成にも役立ちます。

【タイルの主なメリット】
・断熱、遮音性に優れる
・傷や汚れに強い
・美観に優れる

デメリットは特にありませんが、あえて言うならば
【タイルの主なデメリット】
・重さが出るため、強い構造とセットで建てるのがおすすめ
・ALCよりは安いがサイディングよりは高価

というところです。

(余談ですがクレバリーホームは自社開発に手を染めたくらい「タイル推し」のメーカーです。
自社タイル「クレタイル」で、デメリットで挙げた初期コストを抑えています!)

まとめ~「外壁」は家の一部。「外壁を含む」構造はどうなっているか?~


ALCもタイルも、根本的には自然界にある鉱物を利用した、エコで健康的な素材です。
特徴もそれぞれご覧になった通りで、他の外壁材を大きく引き離す機能があります。

ただ、重要なのはこれはあくまで「素材」としてみた時の話。
家は外壁だけでできているのではなく、外壁を含めた各種部分、パーツ、素材が一体となって「家」を作り上げています。
ですから、その外壁材が家全体の中でどんな役割を果たしているのかまで注目していただきたいのです。

例えば、ALCの外壁は、どんな素材の、どのような構造で支えられているのでしょうか。
それを家全体として見た場合、耐震性や耐久性はどうでしょう。
外壁としてのALCは水に弱いですが、そのALCに断熱・気密を任せきりになってはいないでしょうか。
またALC外壁との組み合わせでは鉄骨が多く用いられますが、では、この鉄と木とではどちらが強いのでしょう。→建築材料・木、鉄、コンクリート。どれがいちばん強い?

タイルでも、ALC同様、それを支えている構造や、断熱施工は各メーカーごとに違います。
その構造は地震に強いですか。
アフターメンテナンスの保証は、どうでしょう。
断熱、気密環境はいかがでしょうか?
ハウスメーカーごとに、考え方に差があることが見えてくると思います。

家づくりを考えている時には、とかく「部分」に目が向きやすいもの。
もちろん、素材それぞれの機能、コストパフォーマンスはとても大切です。
しかし、住みやすく、長持ちする、本当に良い家というのは「バランス」が非常に取れている家なのです。

最後に契約前に知っておきたいことについて。
それはハウスメーカーには「得意不得意」があるということです。
具体的に言えば外壁材をはじめとし、得意とし、専門とする建て方、建材があるということです。
場合によっては「使いたかった建材が使えない?!」「メンテナンスできない?!」というような残念なことが起こりえます。
もし、理想とするお家があるのなら、それを「建てられる」「メンテナンスできる」ハウスメーカーをしっかり選びましょう。
長いお付き合いができる誠実なメーカーなのかしっかり見極めてくださいね。

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