「花粉症に効く家」。ポイントは「気密」「換気」「玄関まわり」!

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いまや春の代名詞になった花粉症。
しかし、原因となる花粉は数種類あり、年間通してお悩みの方もいらっしゃいます。
そんな方々に向け、今回は「花粉症に効く家」がテーマ。
いくつかのポイントを押さえれば、花粉の少ない快適なお家が手に入りますよ!

 

このコラムでわかること

  • 家の「換気」で花粉症対策
  • 「気密性」が高くないと花粉症対策にならない
  • 玄関まわりで花粉をシャットアウトする工夫

家の「換気」で花粉症対策

花粉症の原因は、もちろん「花粉」。
つまりこの花粉をお家の中に「入れない」「減らす」ことができれば、症状が軽くできるはずです。

住宅において、花粉を「入れない/減らす」ために最も重要なポイントは「換気機能の高さ」。
みなさんのお家の壁には吸気口が開いていたり、排気ファンが取り付けられていませんか。
このような設備から外の新鮮な空気を取り入れ、内部の汚れた空気を排出することで、住まう人の健康を保つのが「換気機能」です。

実はこの「換気機能」、建築基準法で設置が義務付けられています。

かつて日本では「シックハウス症候群」が多発した時期がありました。
シックハウス症候群とは、建築材料や建具・家具などから発生する有害物質を吸い込むことによって起きる不快な症状です。
当時は有害物質を発する建材が多用されており、そのうえ、悪い空気を逃がす「換気機能」までもが不十分でした。
その失敗を繰り返さないように住宅の「換気機能」の基準が定められたのです。
(シックハウス症候群について詳しくは⇒「シックハウス症候群」 「VOC」、知らないと危ない!

「なら、今建てる家はよく換気できてるんでしょ?」と思いますよね。
けれど建築基準法で定められているのは「最低限の基準」。
実際の換気機能は、ハウスメーカーによって採用方法や性能が大きく違うのです。

現在、日本で採用されている換気には以下の4種類があります。(換気機能について詳しくは⇒住まいの換気システムは4タイプ。高気密住宅にベストなものは?
換気の種類

この中で、一般住宅の花粉症対策におすすめなのは「第一種換気」。
現在、一般的な住宅で多く採用されているのはこの第一種換気ではなく第三種換気ですが、第三種換気は、空気を外へ出すこと(排気)だけを機械的に管理する方法で、給気はコントロールしていません。

一方、第一種換気はその両方をしっかりと機械でコントロールしています。
家の隙間に頼らないため、外から入ってくる空気をしっかり換気できるのです。

花粉症対策のためにも、ハウスメーカーを選ぶ段階で、その企業が「換気」についてどう考えているのかを確かめましょう。
また、外からの空気を取り入れる「吸気口」ではどのようなフィルターが使われているのか(有害物質をしっかりとシャットアウトできる性能かどうか)も合わせてチェックしてください。

「気密性」が高くないと花粉症対策にならない

一方で、この換気機能を活かすには、高い「気密性」も重要です。
「気密性」が高いとは、外界に対する家の隙間がない状態のこと。
家自体にたくさん隙間があると、そこから計画外の空気が出たり入ったりするため、思うように換気ができない場合があります。
そのうえ、隙間からは花粉がどんどん入ってきてしまいます。

高い気密性は、冷暖房で快適にした室温を保つ条件でもあり、健康住宅に欠かせない機能です。
(気密性について詳しくは⇒「高気密な家」と「断熱」「換気」の関係

玄関回りで花粉をシャットアウトする工夫

とはいえ、今住んでいるお家ですぐできる花粉症対策も知りたいですよね。
当面お引越しの予定がない方は「玄関回り」にひと工夫してみましょう。
ぜひ以下のアイディアを試してみてください。

①玄関に入る前
身体についた花粉を払い、出来るだけ家の中に持ち込まないようにする。
帽子やコートなどは、つるつるして花粉がたまりにくいものを選びましょう。

②玄関に入った後
玄関では衣類用ブラシや粘着ロールなどを用意して、さらに衣類の花粉を取り除きましょう。
コート掛けはできるだけ玄関の近くに設置し(新築を考えている方はコートクロークを作るのがおすすめです)、部屋にコートは持ち込まないようにします。

③すぐにシャワー!
手洗い、うがいはもちろん、できればそのままシャワーを浴びると完璧です。
空気清浄機など、電化製品の助けも役立ちます。

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まとめ

一説では、花粉症を発症するタイミングは体内に蓄積していく花粉が、その人の限界点を超えた時と言われています。
既に花粉症を発症していて、せめて家ではラクになりたい人はもちろん、子育て中の方はお子様のためにも、「花粉を入れない」「すぐ排出できる」家づくりをおすすめします!

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