2階が小さい家の外観デザイン&間取りづくりのポイント|おしゃれな施工実例も紹介

2階が小さい家は、平屋の暮らしやすさと2階建ての空間効率を組み合わせた住まいとして注目されています。
平屋ほど広い土地は用意できないが1階中心で暮らしたい人や、外観に個性を求める人、将来を見据えて無理のない住まいを考えたい人にとって、2階が小さい家は有力な選択肢です。
しかし、総2階建てと比べて建築コストが高くなりやすい、外観バランスが難しいなど、計画段階で理解しておくべきポイントも存在します。
そこでこの記事では、2階が小さい家の外観デザイン&間取り実例を見ながら、メリット・デメリットや後悔を防ぐ考え方について詳しく解説します。
平屋と2階建てで迷っている方は、ぜひ住まいづくりの選択肢の1つとして参考にしてみてください。
2階が小さい家とは?

2階が小さい家とは、1階よりも2階の面積が小さい住宅の間取りのことです。
上下階が同じ大きさで構成される総2階とは異なり、建物の一部だけに2階が乗っている形になるため、部分2階と呼ばれることもあります。
また、1階を中心にした平屋のような間取りに、不足する分の部屋だけ2階で確保するような場合は1.5階建てと呼ぶこともあります。
2階の床がない部分の天井を高くしたり、外観シルエットに変化を付けたり、平屋・総2階建てどちらにもない特徴や魅力もあります。
次の章で、実際の2階が小さい家の外観デザインと間取り実例をチェックしていきましょう。
2階が小さい家の外観デザイン&間取り実例
クレバリーホームが手がけた注文住宅の中から、2階が小さい家の実例をご紹介します。
外観デザインと間取り図、内装の写真などをまとめてご紹介しますので、イメージづくりにお役立てください。
実例① 延床面積44.20坪

2階が小さいシルエットを活かし、グレーと木目調のタイルを使ってかっこよく仕上げた外観デザインです。
1F 27.17坪

中2階

2F 17.03坪

1階にLDKや水回りとお母様の部屋、2階にご夫婦とお子さまの部屋を配置した二世帯住宅の間取りです。
家族の人数に合わせた居住空間や収納スペースをしっかり確保し、上下階のバランスが取れた間取りになっています。
実例② 延床面積36.82坪

2階が奥まっていることで、白い外壁タイルと瓦屋根のコントラストが強調され、木目調のアクセントタイルが映える外観デザインに仕上がっています。
1F 21.04坪

2F 15.78坪

1階にはファミリークローゼットとランドリールーム、シューズクロークやタタミコーナーなどの間取りアイデアを取り入れ、2階は寝室と子供部屋を中心にコンパクトにまとめた間取りに。
総2階建てではなく上下階の床面積を変えることで、バランスの取れた住まいになっています。
実例③ 延床面積42.58坪

上下階のシルエットが異なる外観に、ファサードのアクセントタイルを組み合わせて端正な雰囲気に仕上げられたデザインです。
1F 27.30坪

2F 15.27坪

1階は吹き抜けの広いLDKを中心に収納を充実させ、2階はコンパクトにまとめた間取りになっています。
LDKからつながる壁に囲まれたテラスのように、1階の広さを活かした間取りアイデアも取り入れています。
実例④ 延床面積37.44坪

複数のボックスを組み合わせたような印象的な外観デザインは、総2階建てにはない魅力や豊かな表情を持っています。
特徴的なシルエットを活かし、3色の外壁タイルや窓の配置にもこだわっています。
1F 22.92坪

2F 14.52坪

テラスから2面で光を取り込める開放的なLDKを中心に、1階と2階の床面積のバランスが考えられた間取りです。
ただ2階をコンパクトにするのではなく、階段ホールから各部屋への効率の良い動線をつくり、廊下を省略して居住スペースや収納として有効活用しているのもポイントです。
実例⑤ 延床面積40.82坪

片流れ屋根と1階のボリューム感を活かし、モノトーンでコーディネートしたおしゃれな外観デザインです。
1F 24.30坪

2F 16.52坪

1階はLDKや水回りをぐるりと一周できる回遊動線の間取りに。
2階は主寝室と2つの洋室でコンパクトにまとめつつ、各部屋にウォークインクローゼットを確保し収納力にもこだわっています。
2階が小さい家のメリット

平屋や総2階建てと比較して、2階が小さい家には次のようにさまざまなメリットがあります。
リビングや居住スペースを広く取りやすい
総2階建てと比べて、2階が小さい家は1階のリビングや居住スペースを広く取りやすいのが大きなメリットです。
総2階建ては上下階の床面積が連動してしまうため、1階を広く取るのが難しいケースもあります。
2階が小さい家の場合、上下階の床面積のバランスを変えられるため、1階に広いリビングをつくったり、収納やランドリールームなどを設けたり、間取りの選択肢が広がります。
平屋より必要な敷地面積を抑えられる
2階が小さい家は、平屋より必要な敷地面積や土地取得費用を抑えやすいのもメリットの1つです。
平屋は1階のみで床面積を確保するため、必要な敷地面積が広くなり、土地探しや取得費用のハードルが高くなる傾向があります。
1階中心の間取りで、2階で足りない部屋数を確保する間取りなら、必要な敷地面積や取得費用を抑えることができます。
勾配天井をつくりやすい
上の階がない間取りを勾配天井にして、デザイン性や開放感を高められるのも2階が小さい家のメリットです。
総2階建ての場合は1階部分に勾配天井をつくれませんが、部分2階なら上の階がない場所に取り入れることができます。
屋根形状を活かした勾配天井は、吹き抜けのように2階の床面積を使わず取り入れられるのが魅力。
勾配天井についてはこちらのコラムもご覧ください。
オリジナリティのある外観デザインをつくりやすい
シンプルになりやすい平屋や総2階建てと比べて、オリジナリティのある外観デザインをつくりやすいのも2階が小さい家の魅力です。
2階が小さい家は1軒ごとにシルエットが異なるため外観のオリジナリティを出しやすく、デザインのバリエーションも豊富です。
2階が小さい家のデメリット

さまざまなメリットがある反面、2階が小さい家には注意すべきデメリットもあります。
後悔を防ぐ対策や考え方は次の章で詳しく解説しますので、まずはどんなデメリットがあるのか把握しておきましょう。
建築価格が高くなる傾向がある
コストパフォーマンスに優れる総2階建てと比べると、2階が小さい家は建築価格が高くなる傾向があります。
| 総2階 | 部分2階 | |
|---|---|---|
| 延床面積 | 30坪 | 30坪 |
| 1階の床面積 | 15坪 | 20坪 |
| 2階の床面積 | 15坪 | 10坪 |
| 屋根・基礎の面積 | 15坪 | 20坪 |
仮に、同じ延床面積30坪で比較した場合、総2階建てより部分2階の方が屋根や基礎の面積が増えるため、建築価格は高くなる可能性があります。
また、2階が小さい家は屋根や外壁の形状が複雑になるため、材料費と施工費が増えるのも建築価格に影響するポイントです。
総2階より広い土地が必要
1階が広く2階が小さい家は、同じ延床面積の総2階建てよりは広い土地が必要になるのも注意すべきポイントです。
同じ延床面積で比較すると、総2階より部分2階は1階の面積が広くなるため、必要な敷地面積も大きくなります。
必要な敷地面積は、「平屋>部分2階>総2階」の順になり、平屋よりは土地取得のハードルが低いものの、総2階よりは高くなる可能性があります。
外観デザインの難易度が高め
2階が小さい家は、上下階のバランスやシルエットなど考えるべきポイントが多く、外観デザインの難易度が高めな点にも注意が必要です。
デザインのバリエーションが豊富な分選択肢が多いため、イメージ通りの外観に仕上げるためには工夫や調整が必要になります。
2階が小さい家の後悔を防ぐポイント

先ほど紹介したデメリットに対策し、2階が小さい家の後悔を防ぐためのポイントを1つずつチェックしていきましょう。
予算を明確にして無駄をなくす
2階が小さい家に限らず、土地取得費用や建築費用の予算オーバーを防ぐためには、年収や住宅ローン計画から総予算を明確にして、無駄をなくしていくことが大切です。
まずは現在の年収や支出などを踏まえて、無理のない住宅ローン返済額から逆算し、マイホームにかけられる総予算を明確にしましょう。
年収や住宅ローン計画からの予算の考え方はこちらのコラムを参考にしてみてください。
総予算を明確にして要望に優先順位を付けると、お金をかけるべき部分と削るべき部分が明確になります。
例えば、なるべくシンプルな外観デザインで費用を抑えつつ、住まいの中心となるリビングにお金をかけるなど、バランスの良い資金配分を考えやすいです。
土地と建物、どちらに費用をかけるのかなども、総予算が明確だと検討しやすくなります。
何となくマイホーム計画を進めるのではなく、なるべく早めの段階で予算について考えるのが予算オーバーを防ぐポイントです。
外観全体のバランスを考える
2階が小さい家の外観デザインづくりでは、部分的に考えるのではなく、全体のバランスを意識することが大切です。
上下階のシルエットや屋根の形状、窓の位置など、1つずつ決めるのではなく、全体のバランスを考えるとおしゃれな外観デザインをつくりやすくなります。
こちらのコラムで注文住宅の外観デザインの基本的な考え方を解説しています。
また、建物本体だけでなく、外構も含めたトータルコーディネートも重要なポイントです。
門塀やフェンス、玄関アプローチや駐車場などの外構と建物をトータルコーディネートすることで、それぞれの魅力が引き立ちます。
こちらのコラムで注文住宅の外構計画について詳しく解説しています。
2階の使い方をシミュレーションする
老後の暮らしも見据えて2階が小さい家を計画する場合は、将来の2階の使い方をシミュレーションすることも大切です。
例えば、2階を子供部屋にする場合、お子さまが巣立った後の使いみちを考えておくと無駄がありません。
趣味や仕事の部屋にする、来客時のゲストルームとして活用するなど、お子さまが使わなくなったときのことも考えておきましょう。
また、2階にバルコニーをつくって洗濯物を干すのか、1階にランドリールームを設けて老後も暮らしやすくするのかなど、階段の上り下りが負担になることも想定して間取りを考えておくことも大切です。
完成した直後のことだけでなく、数十年単位で暮らすことを想定して、2階の使い方をシミュレーションしてみましょう。
1階の収納で必要量をカバーする
2階は子供部屋や寝室のみでコンパクトな間取りにする場合、1階で必要な収納量をカバーすることも大切です。
例えば、1階のファミリークローゼットで家族の衣類をまとめて管理し、2階は最小限のクローゼットを設けるのも1つの考え方です。
ランドリールームとファミリークローゼットを隣接させれば、洗濯動線を1か所で完結させることができ、家事効率アップにもつながります。
こちらのコラムでファミリークローゼットについて詳しく解説しています。
平屋や総2階も比較検討する
ここまで見てきたように2階が小さい家(部分2階)の間取りにはメリット・デメリットがあるため、平屋や総2階も含めて比較検討してみましょう。
2階が小さい家の間取りは目的ではなく、あくまで理想の住まいを実現するための選択肢の1つです。
予算や敷地面積、ライフスタイルや必要な部屋数などさまざまな要素を踏まえて、どのような間取りがマッチするのかフラットに比較検討することが大切です。
こちらのコラムで平屋と2階建てについて比較していますので、参考にしてみてください。
まとめ
2階が小さい家は、平屋と総2階の良い部分を取り入れて間取りを調整しやすいのが魅力です。
しかし、注意すべきデメリットもあるため、全体のバランスを考えながら、平屋と総2階も比較検討しましょう。
なるべく、間取りの自由度が高くさまざまな選択肢を比較検討できるハウスメーカーに相談し、プロ目線のアドバイスを受けるのがおすすめです。
クレバリーホームは、平屋・2階建て両方の住宅商品をご用意し、お客様のライフスタイルやさまざまな条件に合わせた理想的なご提案が可能です。
全国のモデルハウスでは、住まいづくりに関するご相談も受け付けていますので、ぜひお近くのモデルハウスにご来場ください。





