子供部屋は何歳から必要?年齢に合わせた間取りや用途の考え方を解説

子供部屋は何歳から必要?年齢に合わせた間取りや用途の考え方を解説

これから出産や子育てを控えているご家庭にとって、子供部屋が何歳から必要なのかは気になるポイントですよね。

子供の成長は早く、子供部屋の必要性や求められる機能なども年々変わっていきます。

特に、お子さまの出産や成長を機にマイホームを建てる場合、子供部屋の間取りは頭を悩ませる要素の1つです。

そこでこの記事では、子供部屋が必要になるタイミングや、年齢ごとの子供部屋の目的や間取りの考え方などを詳しく解説します。

実際の子供部屋の間取り実例も紹介しますので、ぜひ住まいづくりにお役立てください。

子供部屋は何歳から必要?日本と海外の違い

注文住宅の子供部屋

子供部屋が必要になる年齢は、家族構成や子育て方針などさまざまな要素で変わり、一概には言えません。

一般的な日本の家庭の子供部屋事情について、海外との違いも含めてご紹介します。

日本では、赤ちゃんのうちは主寝室にベビーベッドを置いて過ごし、ある程度大きくなるまでは子供部屋ではなく両親と一緒に寝るのが一般的です。

何歳から子供部屋を用意して独り立ちさせるかは、お子さまの人数や性別、教育方針などで異なります。

家族のコミュニケーションを重視するのか、独立性を優先するのかなどさまざまな考え方があり、子供部屋を用意する年齢には幅があります。

一方、欧米では0歳から子供部屋を用意して、赤ちゃんのうちから1人で寝るスタイルが一般的です。

欧米では個人を尊重するため、早くから子供部屋を用意して独立性を育む考え方が多いようです。

このような違いは、日本と欧米では住まいに子供部屋がつくられるようになった時期が異なることが原因と考えられます。

欧米では18世紀ごろから、子供の独立性が重視されるようになり住まいに子供部屋がつくられるようになったと言われています。

一方、日本で子供部屋がつくられるようになったのは明治中盤以降と言われていて、一般的になったのは戦後から高度経済成長期の頃で、欧米と比較すると歴史が浅いです。

子供部屋が普及する前は家族全員が1部屋で生活する間取りが一般的だったため、日本は欧米に比べると子供部屋を用意する年齢が高めなのかもしれません。

年齢ごとの子供部屋の目的や間取りの考え方

子供部屋で勉強する子供

子供部屋はお子さまの年齢によって求められる役割が異なり、間取りの考え方も変わってきます。

それぞれの年齢ごとの子供部屋の考え方についてチェックしていきましょう。

幼稚園~保育園

幼稚園や保育園に入園する2~5歳ごろは、1人で寝るトレーニングなど親離れの準備を目的として子供部屋を用意するケースが多いです。

日中は両親とコミュニケーションを取りながら過ごし、夜は1人で子供部屋で寝られるようにすることで、徐々に自主性を育んでいきます。

いきなり1人で寝るのは難しい場合でも、普段から子供部屋で過ごす時間を徐々に増やしていくことでハードルを下げる目的もあります。

この時期は、子供部屋を完全なプライベートスペースとして活用するのではなく、家族と一緒に遊んだり着替えをサポートしたりできるような間取りにするのが理想的です。

小学校

小学校に入学する6歳以降は、お子さまの自主性を育む場所として子供部屋を用意するケースが多いです。

この時期になると、お子さまが1人で過ごしたり、友人と遊んだりする時間が増えてきます。

学校の宿題や勉強、読書や趣味など興味のあることに集中できるように子供部屋を用意してあげましょう。

ただし、リビングにデスクを設けてスタディスペースとして活用し、子供部屋は趣味や自分の時間を過ごす場所として活用する考え方もあります。

子供部屋の過ごし方に合わせて、ランドセルや教科書など学校に通うための道具、趣味のスポーツや自分の洋服などの収納スペースを用意することも大切です。

中学校~高校

思春期を迎える中学生以降は、1人で過ごせる子供部屋を用意することがほとんどです。

この時期は宿題やテストなどの勉強時間が増えてくるため、プライバシー性や快適性を重視した子供部屋の間取りが理想的です。

ただし、個室にこもり切りになると家族のコミュニケーションが減ってしまうため、リビングなどに居場所をつくり、自然と会話を促す間取りの工夫も欲しいところです。

例えば、リビングに家族の共有デスクをつくれば、たまに気分を変えてコミュニケーションを取りながら勉強をすることもできます。

子供部屋はない方がいいという考え方もある?

子供部屋無しのリビングでくつろぐ家族

現代ではお子さま1人に1部屋用意するのが一般的ですが、子供部屋はない方がいいという意見もあるようです。

子供部屋にはお子さまの自主性や創造性を促すメリットがある一方、デメリットもあるためライフスタイルによってはない方がいい可能性も考えられます。

 

※子供部屋をつくらないメリット

  • 家族のコミュニケーションを取りやすい
  • リビングや収納を広くつくれる
  • マイホームの初期費用を抑えられる
  • お子さまの社会的自立を促しやすい

 

子供部屋がないとリビングや共有の寝室などで家族と一緒に過ごす時間が長くなり、自然とコミュニケーションを取りやすくなるのが大きなメリットです。

また、子供部屋がない分、リビングや収納を広くつくったり、延床面積を減らして建築費用や土地取得費用を抑えたりできるのもうれしいポイントですね。

また、自室がないことで引きこもりを予防しやすく、進学や就職などライフスタイルが変わるタイミングで、お子さまの社会的自立を促しやすいという考え方もあります。

 

※子供部屋をつくらないデメリット

  • プライバシーを確保しにくい
  • 宿題や勉強に集中しにくい

 

子供部屋をつくらず家族全員が同じ空間で過ごす場合、それぞれのプライバシーを確保しにくいのは注意すべきデメリットです。

特に、お子さまがある程度の年齢になってくると、自分の趣味や興味のあることに取り組むプライベートスペースが必要になります。

また、子供部屋がなくリビングなどで宿題や勉強をする場合、生活音や家族の存在で集中できないケースも考えられます。

このようなデメリットについて、子供部屋が完全にない間取りだと対策が難しいです。

バランスを取るなら、リビング学習用の集中できるスペースを確保しつつ、子供部屋は寝るだけと割り切ってコンパクトにつくるのも1つの考え方です。

メリット・デメリットを踏まえて、子供部屋の必要性や広さなどを考えてみてください。

子供部屋の間取り実例

最後に、クレバリーホームが手がけた注文住宅から、子供部屋の間取り実例をピックアップしてご紹介します。

実例①

子供部屋がある平屋注文住宅の外観実例

1F

子供部屋のある平屋間取り図1F

 

2F

子供部屋がある平屋注文住宅の間取り図2F

 

家族のコミュニケーションを取りやすい平屋にスキップフロアを設けて子供部屋として活用し、家族全員が主寝室で眠る間取りです。

 

子供部屋がある平屋のリビング

リビングに設けた2つの子供部屋は、フロアの高さを切り替えることで同じ空間でありながらプライバシー性も確保できます。

 

中二階の子供部屋の内部

4.5帖の子供部屋は勉強や読書などに集中するのにちょうど良い広さで、LDKの家族と声をかけ合ってコミュニケーションを取ることも可能です。

 

平屋の中二階の子供部屋の下部

子供部屋の下部は、個室の趣味スペースとしても活用できる間取りアイデア。

▼実例を見る⇒case131

 

実例②

子供部屋のある注文住宅外観

1F

子供部屋のある注文住宅の間取り図1F

2F

子供部屋のある注文住宅の間取り図2F

2階に、将来2部屋に分けられるようにした子供部屋を配置した間取り実例です。

 

将来2部屋に間仕切りできる子供部屋

お子さまが小さいうちは広く使うことができ、将来は間仕切りで2部屋に分けられるようにドアや収納、スイッチなどを2つずつ設けています。

空間を広く使えるように、扉のないオープンクローゼットを採用しているのも工夫ポイント。

ダイニングの勉強スペース

ダイニングにカウンターを設けて、お子さまの成長に合わせて勉強スペースとして活用できるようになっています。

▼実例を見る⇒case123

 

実例③

子供部屋のある注文住宅外観

1F

子供部屋のある注文住宅の間取り図 1F

2F

子供部屋のある注文住宅の間取り図 2F

広めの子供部屋やコミュニケーションスペースを設け、お子さまの自主性や家族とのふれあいのバランスを取った間取り実例です。

 

子供部屋の造作デスク

子供部屋には大きめの造作デスクを設置し、左右のスペースで勉強と遊びを切り替えられるようになっています。

 

子供部屋の外にあるコミュニケーションスペース

2階ホールにはサロンスペースと図書室を設け、自然と家族のコミュニケーションが生まれる工夫も。

▼実例を見る⇒case116

 

まとめ

子育て世代の方に取って、子供部屋の間取りはマイホームづくりの重要なポイントの1つです。

子供部屋が何歳から必要なのか、どのような間取りが良いのかは、子育て方針やライフスタイルによって変わります。

いろいろな子供部屋の施工実例を見ながら、ご家族に合う理想的な間取りを考えてみてください。

クレバリーホームは子供部屋づくりの参考になる施工実例を多数掲載しています。

「寝室・子供部屋」で絞り込み検索もできますので、ぜひ参考にしてみてください。

▼クレバリーホームの施工実例一覧

 

また、全国のモデルハウスでは、実際の間取りを見ながら子供部屋についてご相談いただくことも可能です。

ぜひお近くのモデルハウスにご来場ください。

▼クレバリーホームのモデルハウス一覧

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