シニア世代×「平屋」、「階段なし」だけではないおすすめの理由
腰が曲がっても、一歩が踏み出しにくくても、車椅子でも、移動しやすく使いやすい家。
それは誰にとっても使いやすい=ユニバーサルデザイン住宅と言えますが、とくに「平屋」はそういった対応が取りやすいプラン。
高齢の方々にオススメな理由を具体的に見ていきましょう。
- 何がいいって「段差がない」!
- 「ヒートショック」対応が取りやすい!
- 車椅子使用も考え「モジュール」を選ぶとなお良し
- まとめ~長く快適に住める我が家を手に入れるために~
目次
何がいいって「段差がない」!
平屋のもっとも重要な特徴は「一階建て」であること。
階段がないので上下移動もなく、それだけでも上り下りが辛くなる高齢の方にとっては生活しやすい住宅です。
新築やリフォームの際には、そこにプラスして「各部屋の段差解消」「開き戸/ドアの選択」などを加えます。
そうすることで車椅子でも移動しやすい「バリアフリーデザイン」「ユニバーサルデザイン」のプランを作ることができるのです。
具体的には
・居室を仕切る引き戸の敷居や、浴室、トイレの出入り口の段差を解消
・玄関、トイレ、浴室など、「座る」「しゃがむ」などの動作が必要な場所に適切な高さの手すりを設置
・道から玄関までのアプローチで、スロープを設けたり昇降機を置けるスペースを確保
…など、動線に沿って動きやすさをチェックして設計していくことで、高齢になっても使いやすい住宅が作れます。
「ヒートショック」対応が取りやすい!
もう一点、平家には「ヒートショック」対応が取りやすいというメリットがあります。
「ヒートショック」とは(とくに家の中での)急激な温度変化のこと。
特に冬場、暖かなリビングからお風呂や寝室に移動する時に「寒いな」と不快に感じることはありませんか。
これが「ヒートショック」と呼ばれる急激な温度変化です。
毎日のようにこの温度変化にさらされていると、特に高齢者ほど血圧変動が原因の脳出血や脳梗塞、心臓マヒなどの危険性が高まります。
特に平屋がこの「ヒートショック」対応に優れているのは空間自体がコンパクトであり、特に温かい空気が移動してしまう階上がないため。
住まいを高気密・高断熱化すると、エネルギー規模が低い暖房器具でも、家全体を均一に暖めることができて家の中の温度差が少なくなりますが、平屋ではその効果がより一層高まるのです。
なお、高気密化された住まいでは清浄な空気環境をつくり出すことが不可欠です。
例えばクレバリーホームでは、快適な室温を保ちながら換気を行う全熱交換型の24時間換気システムを採用しています。
さらに、化学物質やカビ、ダニなどの汚染物質からご家族を守る建材を採用し安全性を高めています。
→高気密・高断熱と換気については「高気密な家」と「断熱」「換気」の関係
車椅子使用も考え「モジュール」を選ぶとなお良し
「モジュール」とは、家を設計するときの基準となる、規格化された単位のこと。
プラン用紙にはマス目がありますが、あの一マスの大きさだとイメージしてください。
「尺(しゃく)」や「間(けん)」という言葉を聞いたことがないでしょうか。それらは日本の住宅でよく使われる、畳の大きさを標準としたモジュールです。
しかし、この伝統的なモジュールで設計した場合、廊下幅は75㎝程度となります。これは車椅子が余裕をもって動き回れる幅とはいえません。
余裕を持たせるには、基準となるモジュール自体を変えるか、必要な部分だけモジュールによらない設計をすることになります。
クレバリーホームではこれまでの91㎝幅のモジュールに代わり、1m刻みの設計基準寸法「メーターモジュール」を採用しています。
半間を基準に建てた一般的な木造住宅に比べると、たとえば6帖になる和室が約7.2帖の広さになります。
廊下幅も広くなり、車椅子での移動にゆとりが出るのはもちろん、手すりを設置しても狭くありません。
まとめ~長く快適に住める我が家を手に入れるために~
特に平屋はユニバーサルデザインやヒートショック対応が取りやすい、暮らしやすい住宅です。
誰でもが暮らしやすい住宅=長く住める住宅ということで、長い目でみるとお得なのです。
この記事ではお話できなかった、高齢者向けの平屋間取り(プラン)のご紹介や、家の可変性を持たせることの重要性についても今後クレバinfoで触れていく予定ですので、お楽しみに!
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