親の土地に家を建てるメリット・デメリットやトラブル例|住宅ローンや相続税・贈与税などの注意点も解説

親の土地に家を建てるメリット・デメリットやトラブル例|住宅ローンや相続税・贈与税などの注意点も解説

親が所有する土地に家を建てる場合、費用を抑えて住み慣れた環境でマイホームを手に入れられるのが大きなメリットです。

ただし、新たに土地を購入して家を建てる場合にはないデメリットやリスクもあり、よく考えず選択するとトラブルになる可能性もあります。

そこでこの記事では、親の土地に家を建てるメリット・デメリットや、よくあるトラブル例について解説します。

具体的な対策もセットで紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

親の土地に家を建てるメリット

親の土地に家を建てている途中

親の土地に家を建てる場合、土地購入費用がかからないのが大きなメリットです。

令和6年度住宅市場動向調査によると、土地取得費用の全国平均は2,082万円でした。

エリアや条件によって実際の金額は変動しますが、親の土地に家を建てることで2,000万円前後の費用を節約できる可能性があります。

また、土地の分で浮いた資金を建物にかけて、間取りや設備を充実させ、満足度が高い家を建てるのも1つの考え方です。

2,000万円前後の資金があれば、住宅性能を高めたり、居住スペースや収納を増やしたりしてより暮らしやすいマイホームが手に入る可能性が高くなります。

このような資金面のメリットだけでなく、親の代から近隣と関係を構築している住み慣れた土地に家を建てられるのも魅力的なポイントです。

新たに購入した土地に家を建てる場合、近隣にどんな人が住んでいるのか分からず、実際に引っ越してからトラブルになるケースも少なくありません。

事前に近隣との関係性や環境が分かっている親の土地に家を建てるので、トラブルのリスクが少ないのは大きなメリットです。

親の土地に家を建てるデメリット&トラブル例

親の土地に建てた家の相続イメージ

親の土地に家を建てることには、メリットだけでなくデメリットやトラブルのリスクもあります。

具体的な対策は次の章で解説しますので、ここではまずどんなデメリットやリスクがあるのか把握しておきましょう。

相続トラブルのリスクがある

親の土地に家を建てる場合、将来相続の際にトラブルになるリスクが考えられます。

例えば、相続する財産が土地しかない場合、家が建っている状態だと分割できないため相続方法でトラブルになるケースがあります。

仮に土地の所有権を兄弟など法定相続人で均等に分割したとしても、家を建てている人以外は活用することができず、不公平感からトラブルに発展することが多いです。

土地を1人が相続してほかの相続人に代償金を支払う方法もありますが、資産価値が高い場合は金額が原因でトラブルになるリスクも。

親子関係でトラブルになりやすい

親の土地を無償で借りたり、資金提供を受けたりして家を建てる場合、親子関係によるトラブルが発生するケースも少なくありません。

例えば、親の家と同じ敷地内にマイホームを建てる場合、干渉によってトラブルになる可能性があります。

親子の距離が近いと子育てのサポートや介護のしやすさといったメリットがある反面、干渉しすぎでストレスになるケースも多いです。

また、土地を無償で借りたり資金を出してもらったりして家を建てる場合、親の意見が入り自由に家を建てられず後悔するリスクも考えられます。

住宅ローン関連のトラブルリスクがある

家を建てるために住宅ローンを組む際は、金融機関が土地や建物に抵当権を設定し、万が一返済が滞った際の担保とするのが一般的で、親の土地に家を建てる場合も同様です。

しかし、親がほかの借り入れをするためにすでに土地に抵当権を設定していた場合、新たに住宅ローンを組むための担保を確保できないため審査のハードルが高くなります。

親の土地にほかの抵当権が設定されていない状態なら、一般的な住宅ローンの組み方と変わらないため特に問題はありません。

税金が高額になるケースもある

親の土地を無償で借りて家を建てる場合、相続時に税金が高くなる可能性があるのも注意すべきデメリットです。

例えば、家を建てた後に土地の評価額が上がった場合、相続時の負担が大きくなり現金での納付が難しくなる可能性があります。

親の土地に自宅を建てた場合は「自用地」として相続税が計算されるため、負担が大きくなる可能性が高いです。

親の土地に家を建てるトラブルを防ぐポイント

親の土地に建てた家の遺言書

前述したリスクやデメリットに対策し、親の土地に家を建てた場合のトラブルを防ぐポイントを覚えておきましょう。

生前贈与を検討する

相続トラブルや土地の資産価値が上がった場合の税負担への対策としては、生前贈与を検討する方法があります。

家を建てる前に生前贈与で土地の所有権を子に移しておけば、相続が発生したときのトラブルや予想を超える税負担などを予防しやすくなります。

贈与税の金額が大きく支払いが難しい場合は、「相続時精算課税制度」を利用して繰り延べる方法もあります。

参照:国税庁 No.4103 相続時精算課税の選択

 

ただし、生前贈与によって親の土地を無償で譲り受ける場合は贈与税がかかるため、相続とどちらが税負担を抑えられるのかはケースバイケースです。

土地の資産価値が高い場合は、税負担も踏まえて生前贈与と相続どちらが有利なのか専門家に相談するのが確実です。

遺言状で土地を相続する人を決めておく

親の土地の名義を変更せず家を建てる場合は、事前に遺産分割協議を行い遺言状で相続する人を決めておくのもトラブルの対策になります。

遺言状で土地を相続する人を決めておけば、家が建っている状態でも相続トラブルや代償分割による費用負担が発生するリスクを防げます。

ただし、遺産分割協議を行わず遺言状を作成した場合や、法律で定められた形式に則っていない場合は無効になるケースもあります。

事前に兄弟などで話し合い、全員が納得したうえで、弁護士や行政書士などの専門家に作成を依頼するのがトラブルを防ぐポイントです。

二世帯住宅への建て替えも検討する

親の家と同じ敷地内に子世帯の家を建てる場合は、二世帯住宅に建て替えるのも1つの選択肢です。

二世帯住宅は、親子で別居しているケースに比べると相続税を抑えられる可能性が高くなります。

また、収入合算や親子ペアローン・リレーローンなど、住宅ローンの選択肢が増え資金計画を立てやすくなるのもメリットです。

完全同居型・部分共有型・完全分離型など、間取りを工夫して親子の距離感をバランス良く調整することも可能です。

二世帯住宅はデメリットが多い印象をお持ちの方も多いですが、しっかり対策すれば親子で子育てを協力したり、近くで介護しやすくなったりとメリットもあります。

こちらのコラムで二世帯住宅のデメリットや対策について詳しく解説しています。

 

まとめ

親の土地に家を建てる場合、費用を抑えられるのが魅力的ですが、相続や税負担などトラブルにつながるリスクもあります。

良い面だけでなくデメリットやリスクも把握したうえで、失敗や後悔を防ぎ理想のマイホームを建てましょう。

親の土地に家を建てることを検討するときは、住まいづくりのプロに相談して適切なアドバイスをもらうことも大切です。

クレバリーホームは、全国のモデルハウスで家づくりに関するさまざまなご相談を受け付けています。

土地のこと、住宅ローンのこと、間取りのことなど、お近くのモデルハウスでどんなことでもお気軽にご相談ください。

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