在宅避難とは?必要なものリストや災害時も住み続けられる家づくりの3つの条件を解説

在宅避難とは?必要なものリストや災害時も住み続けられる家づくりの3つの条件を解説

近年、地震や台風といった災害が発生した際、避難所へ行くのではなく在宅避難するという考え方が広まっています。

在宅避難はプライバシーを守りながら慣れた環境で過ごすことができるため、ペットやお子さま、介護が必要なご家族が居る方にとって大きなメリットです。

ただし、在宅避難をするためには、あらかじめ備蓄や電気・水・情報などのライフラインが途絶えない住まいを確保する必要があります。

水や食料などの備蓄を用意するだけでは、在宅避難中の生活を続けることはできません。

この記事では、在宅避難の基本からメリット・デメリット、必要な備蓄リスト、そして在宅避難できる家の3つの条件までを解説します。

災害が起きても住み続けられる家づくりを、家を建てる前から考えてみましょう。

在宅避難とは

在宅避難の様子

在宅避難とは、災害が発生した際に避難所へ行かずに自宅で生活を継続することです。

地震や台風などの災害が発生した場合、まず避難所へ行くのが一般的な防災の考え方でした。

しかし避難とは、「難を避ける」行動全般を指す言葉であり、必ずしも避難所へ行くことだけが正解ではありません。

自宅の安全が確認できた場合は、避難所に行かずに在宅避難するのも選択肢の1つです。

実際、避難所は収容人数に限りがあり、大規模災害時には定員を超えるケースも少なくありません。

また、乳幼児や介護が必要な高齢者の方など、避難所より住み慣れた自宅で在宅避難した方が良いケースもあります。

次の章では、在宅避難のメリットとデメリットをあわせて確認しておきましょう。

在宅避難のメリット・デメリット

夜間の在宅避難

避難所に行かず自宅で在宅避難することには、メリット・デメリット両面があります。

それぞれ一つずつ詳しく掘り下げてみましょう。

在宅避難のメリット

自宅での在宅避難には、避難所での生活と比べて次のようなメリットがあります。

プライバシーが守られる

在宅避難は普段通りのプライバシーが守られた生活を続けられるため、ストレスを感じにくいのがメリットです。

避難所では多くの人が同じ空間で生活するため、着替えや会話、睡眠など日常のあらゆる場面でプライバシーの確保が難しくなります。

慣れない場所での騒音や集団生活によるストレスがなく、心身への負担を抑えて避難生活を続けることができます。

ペットやお子さま、介護中の方でも対応しやすい

在宅避難では、ペットや乳幼児、介護中のご家族が居る方でも対応しやすい点もメリットです。

避難所では、ペットと人の生活空間が分かれているケースが多いですが、在宅避難なら一緒に過ごすことができます。

また、乳幼児のいる家庭や介護が必要な家族がいる場合も、避難所でのストレスが負担になりますが、自宅なら普段通りの生活を続けることが可能です。

感染リスクが低い

多くの人が集まる避難所では、風邪やインフルエンザなどの感染症が広がりやすくなりますが、自宅ならリスクを回避できます。

在宅避難によって不特定多数の人との接触を避けられ、感染リスクを抑えることができます。

在宅避難のデメリット

在宅避難には多くのメリットがある一方で、次のようなデメリットも存在します。

ライフラインが止まると生活が困難になる

在宅避難中に停電・断水が発生すると、照明・調理・トイレ・入浴など生活のあらゆる場面に支障が出るのは注意すべきデメリットです。

備蓄だけで対応できる範囲には限界があり、特に停電と断水が重なった場合は避難所より厳しい状況になることもあります。

家が損傷していると危険

災害によって建物が損傷している場合、在宅避難中に倒壊などによる危険リスクがある点にも注意が必要です。

例えば、地震によって建物が損傷している場合、余震によって倒壊するリスクが考えられます。

在宅避難の前提は、自宅が安全な状態であることですから、安全を確認した上で判断することが重要です。

情報が入りにくい

避難所では行政からの支援物資や復旧情報がいち早く届く傾向がありますが、在宅避難中はこうした情報を入手しにくくなる点もデメリットです。

支援を受けるタイミングを逃さないためにも、スマートフォンの充電や情報収集の手段をあらかじめ確保しておくことが大切です。

在宅避難に必要なものリスト

在宅避難の必要な物

在宅避難を安全に乗り越えるためには、事前の備えが欠かせません。

用意しておくべき備蓄品の種類や量、ライフラインの確保についてリストをまとめました。

備蓄品

内閣府や各自治体は、在宅避難について最低3日分、できれば1週間分の備蓄を推奨しています。

以下を参考に、家族の人数に合わせて準備しておきましょう。

 

カテゴリ 品目 目安
飲料水・調理用水 1人あたり1日3L×7日分
食料 米・レトルト食品・缶詰・乾麺など 3日〜7日分
食料 カセットコンロ・ガスボンベ ボンベ5〜10本程度
衛生用品 トイレットペーパー・ウェットティッシュ・マスク 1週間分以上
衛生用品 携帯トイレ・消毒液 1人あたり50回分程度
医薬品 常備薬・救急セット・処方薬 数日分以上
情報 携帯ラジオ・乾電池 予備電池含む
照明 懐中電灯・ランタン 各1個以上
その他 現金・通帳・マイナ保険証の資格情報の控え
その他 防寒具・着替え・毛布 家族人数分

 

水や食料などの必需品はもちろん、カセットコンロや携帯トイレなど、万が一ライフラインが止まったときのことも想定した備蓄が必要です。

また、現金やマイナ保険証の資格情報の控えなど、医療サービスを受ける際の備えもしておきましょう。

ライフラインの確保手段

備蓄品をそろえることは在宅避難の第一歩ですが、在宅避難をするためにはライフラインの確保手段を用意しておくことも重要です。

停電が長引けば照明が使えず、冷蔵庫の食料は傷んでしまいます。

また、断水すればトイレや入浴に支障が出て、カセットコンロがあっても水がなければ料理はできません。

備蓄で補える範囲には限界があるため、電気・水・衛生といったライフラインを確保することが在宅避難のポイントになります。

次の章で、「在宅避難できる家」に必要な3つの条件を解説します。

在宅避難できる家を建てるための3つの条件

在宅避難できる家のリビング

在宅避難を成立させるためには、備蓄だけでなく「住まいそのものの性能」が重要になります。

ここでは、在宅避難できる家づくりに必要な3つの条件を解説します。

条件① 倒壊・損傷しないこと(耐震性)

在宅避難の大前提は、自宅が安全な状態であることです。

どれだけ備蓄を充実させても、家が倒壊・損傷してしまうと安全な在宅避難はできません。

住宅の耐震性能は「耐震等級」で示されます。

耐震等級1は建築基準法の最低基準を満たすレベルで、震度6強〜7程度の地震でも倒壊しないことを想定しています。

耐震等級2はその1.25倍、耐震等級3は1.5倍の耐震性能です。

在宅避難を前提とするならば、大地震の後も住み続けられる耐震等級3相当の性能が理想です。

「倒れない」だけでなく、「災害後もそのまま住める」強さが求められます。

耐震等級についてはこちらのコラムもご覧ください。

 

条件② ライフラインが止まらないこと(電気・水の確保)

在宅避難できる家づくりにおいて、ライフラインの確保も重要な要素の1つです。

大規模災害では、電気・ガス・水道が同時に止まるケースも珍しくありません。

前の章でも触れたとおり、停電や断水が発生すると、照明・調理・情報収集など在宅避難全般に支障が出ます。

備蓄の水や食料があっても、調理手段や衛生環境が整わなければ、自宅生活の継続は難しいです。

太陽光発電・蓄電池・給湯設備・貯水タンクといったライフライン維持のための設備を、住まいに組み込んでおくことが在宅避難できる家づくりのポイントです。

条件③ 安全を確認・維持できること(情報・衛生)

在宅避難できる家づくりのポイントとして、情報や衛生環境を維持できる設備を組み込んでおくことも重要です。

在宅避難中は、外部からの情報が届きにくくなります。

災害の状況や行政からの支援・避難指示など、命に関わる情報をリアルタイムで把握するためには、停電時でも使える情報収集手段が必要です。

また、断水時の衛生環境の維持も重要なポイントで、手洗いや排水が十分にできない状況は、感染症リスクを高めます。

携帯トイレや消毒液などの備蓄に加え、衛生環境を維持できる設備が住まいに備わっているかどうかが、在宅避難の質を大きく左右します。

安全かつ快適な在宅避難をするためには、これら3つの条件を、家を建てる段階から組み込むことが大切です。

この3つの条件を満たした家づくりについて、次の章で詳しく解説します。

クレバリーホームが提案する「在宅避難で住み続けられる家」

私たちクレバリーホームは、前述した在宅避難に必要な要素を満たした、避難所に行かなくていい家づくりが必要だと考えています。

在宅避難を継続できる設備を組み込んだ「ライフライン維持パッケージ」、地震に負けない耐震性能を持つ「クレバース100」の2つの観点から、在宅避難を続けられる住まいをご提供しています。

 

クレバリーホームのライフライン維持パッケージ

ライフライン維持パッケージは、災害時に自宅での暮らしを継続するために必要な設備を組み込んだ住宅商品です。

太陽光発電システム、蓄電池、エコワン、スマートエルラインライト、貯水タンク、止水板の6つの設備を搭載し、在宅避難に対応します。

 

クレバリーホームのプレミアム・ハイブリッド構法

クレバース100は、建物の上下階で柱の位置を完全に一致させる「直下率100%」を徹底したクレバリーホーム独自の構造コンセプトです。

一般的な住宅では、間取りの都合上、上の階の柱と下の階の柱がずれて配置されることがあり、地震の力が一部に集中し、建物がねじれたり変形したりするリスクが高まります。

直下率100%の設計では上下階の柱が完全に一致するため、地震エネルギーがまっすぐ基礎へ伝わり、ねじれや偏心が起きにくく倒壊リスクを低下させることができます。

※プランによって直下率100%にならない場合がございます。

 

さらに、クレバリーホームが標準採用する「プレミアム・ハイブリッド構法」は、実物大振動実験において阪神・淡路大震災の2倍の揺れに耐えたことを確認しました。

この2つの取り組みは、2025年4月に開催された「第11回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靱化大賞)」において、「ライフライン維持パッケージ」が優秀賞、「クレバース100」が優良賞を受賞しています。

在宅避難で自宅での生活を続けられることはもちろん、地震をはじめとした災害に強い家づくりを目指す方は、ぜひご検討ください。

▼クレバリーホームのジャパン・レジリエンス・アワード受賞について詳しく見る

まとめ

在宅避難は、プライバシーが守られ、慣れた環境で過ごせるなどメリットが多い避難方法です。

しかし、在宅避難をするためには、水や食料などの備蓄に加えて「安全に住み続けられる家」が必要です。

いざというときに在宅避難できる準備をするなら、耐震性能やライフライン維持のための設備を、家を建てる段階から設計に組み込む必要があります。

クレバリーホームでは、災害時も自宅で暮らし続けるための設備を搭載した「ライフライン維持パッケージ」と、直下率100%の耐震設計「クレバース100」によって、在宅避難できる家づくりをご提案しています。

避難しない防災を、家づくりの段階から考えてみませんか。

クレバリーホームの在宅避難対応の家について、詳しくはお気軽にお問い合わせください。

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