地震に強い家!倒壊要因「折れ」に強い「木材」選びのポイント


予知できない大地震の時に、大切な家族の命、また財産を守るのは「倒壊しない強い家」。
ですがそもそも、家はなぜ倒壊するのでしょうか。倒壊の3つの主要因を解説したのち、今回はその中の「折れ」に対する対策をクレバリーホームの家を具体例として考えます。
とにかく「強い木材」を選ぶことが大切なのですが、その注目ポイントとは…?

この記事でわかること

  • 震災で家が倒壊する3つの要因
  • 折れにくい木材①無垢より強い「エンジニアリングウッド」
  • 折れにくい木材②粘り強い樹種かどうか
  • 折れにくい木材③「接合部の欠損」が少ない!
  • まとめ~細かい一つ一つの積み重ねが「強さ」を生む~

震災で家が倒壊する3つの要因


近年日本で起きている大地震では、多くの家が倒壊や半壊などの被害を受けています。
このように地震が原因で建物が倒壊する場合、そこには三つの要因があると言われています。

それは地震の力で
●構造が「ねじれる
●木材が「折れる
●接合部が「抜ける」 こと。
それぞれが家の構造(骨組)に作用することで、家が倒壊してしまうのです。

これらの倒壊要因については、各ハウスメーカーで様々な対策が取られていますが、今回は、クレバリーホームの家を具体例に「折れ」対策をどのように取るべきか考えてみます。

折れにくい木材①無垢より強い「エンジニアリングウッド」

「折れ」を防ぐためにはシンプルに「折れにくい、強い木材を使えばいい」
しかし、木造住宅に使われる木材はハウスメーカーによって本当にさまざまで、樹種、太さ、加工などはそれぞれの考え方によって全く違います。
どういうポイントで使われている木材をチェックすればよいのでしょうか。

ポイント一つ目は「無垢材か、集成材か」
クレバリーホームは「折れにくい木材」「良質の木材」として、伐採から製造、施工までの全工程で品質管理を徹底した「エンジニアリングウッド」を採用しています。

この「エンジニアリングウッド」は、木材を厚さ20mmの挽き材に製材して、一定の強度を持つものだけを選別し、貼りあわせたもの。
いわゆる「集成材」に当たります。
集成材に対するのが無垢(一本)の木材。
イメージとして、無垢材の方が強いと感じる方も多いですよね。
しかし、実は全くそんなことはないのです。
無垢には強度という意味では弱点がたくさんあり、クレバリーホームで使用しているエンジニアリングウッドはその弱点を克服するように製材されています。
無垢よりも強いことを示す実験結果も得られています。
無垢材か集成材か? 強いのはどっち?
ただし、品質管理の徹底されていない「集成材」には強度の出ないものもあると聞いています。
しっかりと品質管理がされているものを選ぶのも大きなポイントです。

折れにくい木材②粘り強い樹種かどうか

樹種については日本では伝統的に、ヒノキ、スギが人気です。
しかし、世界的に見渡せば、さらに優秀な木材がたくさんあります。
例えば、クレバリーホームで採用しているのは「欧州アカマツ」。
「欧州アカマツ」はヨーロッパからロシアにかけて分布しているマツで、その粘り強さ、強度の強さなどから建築用材に使われてきました。
「ヒノキ」「スギ」よりも強さがある木材なのです。
スギ・ヒノキより強い? 欧州アカマツとは?

日本の林業は戦後から発展したため、国産木材のメインはおおよそ樹齢60年程度のものですが欧州アカマツは樹齢80年から100年のものが主に利用されています。
樹齢が高いということは「太い」材で、なおかつきちんとした手入れの中でまっすぐ育っているため材として使いやすいのです。
この欧州アカマツを使ったクレバリーホームの木材は、一本一本がどこでどのように伐られ、製材されたのかまでを追うことができます
これは「トレーサビリティ(追跡可能性)」と呼ばれ、例えば食品業界でもなじみ深いですね。
木材の品質を高い水準で一定させるのに必要なことでクレバリーホームでは徹底されていますが、一本一本すべての木材に対しそれができるハウスメーカーは多くありません。
「木材トレーサビリティ」とは?安全で強い木材を使おう

折れにくい木材③「接合部の欠損」が少ない!


そして、建て主の方があまりご存じないのは、その強い木材と言えども接合部の「欠損」が大きければ弱くなるということ。
日本で最も採用されている木造住宅の構造は「一般在来工法」。
この工法では柱と梁を接合する必要があります。
一般的な在来工法では柱と梁を互いに欠き込んで接合するため、材としての強度は宿命として落ちていきます。
これに対し、クレバリーホームの木材はオリジナルで開発した接合金物によって欠損量を最低限に抑えています
その結果、木の持つ本来の強度が最大に引き出されるのです。
木造住宅で地震力に対して強さを求めるなら、マニアックに思えるかもしれませんが「接合部」「金物」まで考え抜かれているかに注目してみてください。
木造住宅は「金物(かなもの)」の強さに注目!

まとめ~細かい一つ一つの積み重ねが「強さ」を生む~

地震の「折る」力に対抗するには、木材自体の「強さ」が必要なのです。
さらに木材自体の強さには、樹種や加工の「強さ」だけでなく、家として組み上がる時の欠損部分にも注目する必要があることも、分かっていただけたかと思います。
こうした、一つ一つの積み重ねが、家としての強い構造をもたらします。
どんな木材でもいいのではなくて、家として建ってしまったあとでは替えのきかない、見えない骨組み=構造を構成するものだからこそ、品質の高い、信頼できる木材を使っていただけたら幸いです。

家づくりでは、デザインも大事、経済性も大事、最新設備や住みやすさ、間取りも大事ですが、あえて一番大切なことを挙げるなら「命をしっかりと守れるかどうか」ということではないでしょうか。
一連の記事では地震による住宅倒壊要因の残りの二つ「ねじれる」「抜ける」についても、具体的にどう対策を取れるのか説明します。
本当に強く、しかもコストバランスのよい家を建てたいなら、ぜひ一度、最寄のクレバリーホームまでいらしてくださいね!

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