60坪の土地に建てられる家の広さは?間取り実例と家づくりのポイントを解説

60坪の土地に建てられる家の広さは?間取り実例と家づくりのポイントを解説

60坪の土地は、一戸建ての注文住宅を建てるうえで、ゆとりのある広さといわれることが多いです。

しかし、同じ60坪の土地でも、建ぺい率や容積率をはじめとするルールによって、建てられる家の広さは変わります。

また、駐車場や庭の広さなど、60坪の土地で理想の住まいをつくれるかどうかはライフスタイル次第です。

そこでこの記事では、60坪の土地がどのくらいの広さなのか、平均との比較や建ぺい率・容積率をふまえた建築可能面積のシミュレーションなどを詳しく解説していきます。

また、実際に60坪台の土地に建てられた注文住宅の間取り実例も紹介しますので、どのような家を建てられるのかのイメージづくりにもお役立てください。

60坪の土地はどれくらいの広さか

60坪の分譲地

60坪(約198㎡)という数字だけ見ても、実際にどのくらいの広さなのかイメージするのは難しいかもしれません。

まずは全国平均や地域ごとの平均と比較しながら、60坪という広さの立ち位置を確認していきましょう。

60坪の土地と全国平均の比較

まずは、住宅ローンのフラット35を利用して注文住宅を建てた方の、平均延床面積・平均敷地面積のデータを見てみましょう。

 

エリア 平均延床面積 平均敷地面積
全国 118.5㎡/約35.84坪 258.8㎡/約78.28坪
首都圏 117.6㎡/約35.57坪 176.1㎡/約53.27坪
近畿圏 122.0㎡/約36.90坪 190.7㎡/約57.68坪
東海圏 119.3㎡/約36.08坪 262.8㎡/約79.50坪
その他地域 117.6㎡/約35.57坪 320.3㎡/約96.89坪

出典:フラット35利用者調査 2024年度

 

平均敷地面積の全国平均は約78.28坪で、エリアによって差が大きいです。

東京を含む首都圏、大阪を含む近畿圏の平均敷地面積は50坪台で、60坪の土地は比較的ゆとりがあると言えます。

一方、東海圏とその他地域は全国より平均敷地面積が広く、60坪の土地でもゆとりがあるとは言えません。

このように、「60坪=ゆとりのある土地」と一律に判断することはできません。

60坪は、都市部で土地を探している方にとっては十分な広さであり、平均的な住宅より延床面積や駐車場などを確保しやすいと言えます。

一方、郊外に家を建てる場合は、60坪だと平均よりコンパクトな土地だということです。

どのエリアで家づくりを検討しているかによって、60坪の土地の位置づけは変わってくるということを覚えておきましょう。

60坪の土地に建てられる家の広さシミュレーション

続いて、60坪の土地にどれくらいの広さの家を建てられるのか、という視点でチェックしていきましょう。

土地に建てられる家の規模は、都市計画法で定められた「建ぺい率」と「容積率」という2つのルールによって上限が決まります。

 

  • 建ぺい率:敷地面積に対する建築面積(建物を真上から見たときの面積)の割合
  • 容積率:敷地面積に対する延床面積(各階の床面積の合計)の割合

 

60坪の土地を例に、住居系地域で一般的な組み合わせでシミュレーションしてみましょう。

 

用途地域の例 建ぺい率 容積率 建築面積の上限 延床面積の上限
第一種低層住居専用地域など 50% 100% 約30坪 約60坪
準住居地域など 60% 150% 約36坪 約90坪
第一種・第二種住居地域など 60% 200% 約36坪 約120坪

 

同じ60坪の土地でも、用途地域ごとに決められている建ぺい率と容積率によって、建てられる家の床面積の上限が変わることが分かります。

例えば平屋を建てる場合は1階部分のみとなるため、建築面積の上限がそのまま延床面積の上限の目安となります。

一方、2階建ての場合は、容積率100%の土地でも延床面積の上限は約60坪と、平均的な坪数より広めの家を建てることが可能です。

ただし、これはあくまで法律上の上限であり、多くのケースでは上限まで使い切るわけではなく、暮らしやすさや予算とのバランスで延床面積を決めることになります。

なお、建ぺい率・容積率の詳しい調べ方や緩和条件については、こちらのコラムも参考にしてください。

 

60坪台の土地の注文住宅間取り実例

実際に、60坪台の土地に建てた注文住宅の間取り実例をご紹介します。

どれくらいの延床面積や部屋数を確保できるのか、どのような間取りをつくれるのか、イメージの参考にしてみてください。

実例①敷地面積65.18坪 延床面積43.32坪

敷地面積65.18坪の家の外観

1F

敷地面積65.18坪の家の間取り図1F

2F

敷地面積65.18坪の家の間取り図2F

65.18坪の土地に、2階建てで40坪以上の延床面積を確保した、4LDKの間取り実例です。

 

敷地面積65.18坪の家の吹き抜けのかっこいいリビング 敷地面積65.18坪の家の吹き抜けのかっこいいリビング

 

リビングは大きな吹き抜けと窓の配置で、実際の床面積以上の開放感がある空間に。

 

 

敷地面積65.18坪の家の玄関 敷地面積65.18坪の家のシューズクローク

大容量のシューズクロークで玄関の収納力を高め、扉で仕切れる間取りにすることですっきりした状態をキープできます。

▼実例を見る⇒case142

 

実例②敷地面積61.05坪 延床面積44.20坪

敷地面積61.05坪の二世帯住宅の外観

1F

敷地面積61.05坪の家の間取り図1F

中二階

敷地面積61.05坪の家の間取り図中二階

2F

敷地面積61.05坪の家の間取り図2F

※本物件は構造計算を行った物件となります。

 

61.05坪の土地で、4人暮らしの二世帯住宅を実現した間取り実例です。

 

敷地面積61.05坪の家のダイニングの間取り

リビングからつながるタイルテラスや目隠しフェンスを設けることで、カーテンを開けて大きな窓から自然光を採り込めるLDKになっています。

 

敷地面積61.05坪の家のキッチン

キッチンと横並びのダイニングテーブルや、パントリーから水回りまでつながる効率的な動線の工夫も取り入れています。

 

▼実例を見る⇒case141

 

実例③敷地面積68.71坪 延床面積47.18坪

敷地面積68.71坪の2階建て外観

1F

敷地面積68.71坪の家の間取り図1F

2F

敷地面積68.71坪の家の間取り図2F

68.71坪の敷地面積で、広い駐車場やインナーガレージ、4LDKの部屋数を確保した2階建ての間取りです。

 

敷地面積68.71坪の家の小上がり和室実例

リビングに隣接する小上がりのタタミコーナーは、お子さまの遊び場や家族でのくつろぎなど多目的に使える間取りアイデアです。

 

敷地面積68.71坪の家のランドリールーム

洗面所・脱衣所とつながるランドリールームを設け、毎日の洗濯を効率的にこなせるようになっています。

 

▼実例を見る⇒case138

 

60坪の土地での家づくりのポイント

60坪の平屋のおしゃれな間取り

実際に60坪の広さの土地で家づくりを考える際、意識しておきたい3つのポイントを解説します。

土地と建物の費用バランス

どの家づくりにも共通するポイントですが、60坪の土地の取得費用と建物の建築費用のバランスは特に重要です。

同じ60坪でも、エリアによって坪単価は異なり、土地取得費用も大きく変化します。

 

エリア 坪単価の目安 60坪の土地取得費目安
都市部 60万円〜100万円/坪 約3,600万円〜6,000万円
郊外・地方都市 20万円〜30万円/坪 約1,200万円〜1,800万円

 

あくまで一例ですが、同じ60坪でも都市部と郊外では土地取得費だけで2,000万円以上の差が出ることがあります。

仮に総額予算5,000万円で検討している場合、都市部だと建物にかけられる費用が半分以下、または予算オーバーになってしまう可能性もあるのです。

まずは、住宅ローンシミュレーションなどを踏まえて、総額予算を把握しておきましょう。

そのうえで、エリア選びを含めて土地と建物どちらに費用をかけるべきか、バランスを考えていくことが大切です。

こちらのコラムで、土地と建物の費用バランスの考え方について解説しています。

 

外構費用も含めて予算を立てる

60坪の土地は、建物だけでなく駐車場やアプローチなどの施工面積が広くなるため、外構費用も含めた予算計画を立てることも大切です。

外構工事は建物が完成してから着手することも可能ですが、後回しにすると「建物にお金をかけすぎて外構の予算が残らない」という事態になりがちです。

外構費用は、一般的に建築費の1割前後が目安といわれますが、敷地面積やプラン内容で大きく変動します。

例えば、60坪の土地で駐車場の台数を増やしたり、庭を広く取ったりする場合、外構費用も比例して増える傾向にあります。

土地探しの段階から外構計画まで想定し、トータル費用で予算を立てることが大切です。

こちらのコラムで、注文住宅の外構計画について詳しく解説しています。

 

敷地の活用方法まで考える

60坪の土地での家づくりでは、建物だけでなく敷地を暮らしにどう活かすかまで考えておきたいところです。

庭でのアウトドアリビングや家庭菜園、複数台の駐車スペース、趣味の空間づくりなど、60坪の敷地だからこそ実現できる暮らし方は多くあります。

一方で、明確な使い道がないまま60坪の土地を選んでしまうと、かえってデメリットになることもあります。

例えば、敷地面積に対して延床面積が小さく、庭や外構部分が広いほど、草むしりや植栽の剪定、敷地の清掃といった日常のメンテナンスの手間も増えるためです。

特に共働き世帯や、将来的に手入れの時間を確保しにくい場合は、庭の広さがそのまま負担につながる可能性もあります。

60坪の土地を検討する際は、家の中と外のつながりや眺め、庭づくりまで含めたトータルでの暮らしのイメージを持ち、その広さを本当に使いこなせるかどうかを見極めることが大切です。

60坪の土地に関するよくある質問

60坪の分譲地

最後に、60坪の土地の購入や家づくりの検討時に、よくある質問をまとめました。

固定資産税は高くなる?

A.60坪なら軽減措置が適用できるため税額を抑えられます

住宅用地の「小規模住宅用地の特例」は、200㎡(約60.5坪)までの部分について固定資産税評価額が1/6に軽減されます。

60坪(約198.4㎡)の土地であれば、敷地全体がこの特例の対象となるため、税負担を抑えることができます。

なお、仮に60.5坪より広い土地でも、超えた部分が1/3軽減(一般住宅用地)になるだけなので、固定資産税が大幅に高くなるわけではありません。

こちらのコラムで、注文住宅の固定資産税の具体的な計算方法を解説しています。

 

30坪の家に60坪の土地はもったいない?

A.敷地の使い道次第です

60坪の土地に30坪の家を建てる場合、平屋だと建物が敷地の半分程度、2階建てだとさらに小さくなります。

残りのスペースを持て余すのではと心配する方も多いですが、どう活用するかで大きく変わります。

例えば、2台以上の広い駐車スペースや、ガーデニング、ドッグランなど、明確な使い道があるなら無駄にはなりません。

しかし、使い道が特になく、何となく広めの土地を選んでしまうと、草むしりや剪定などのメンテナンスの手間や、外構費用・固定資産税といったランニングコストが負担になる可能性もあります。

土地探しの段階で、「なぜ60坪必要なのか」を自分たちの暮らし方に照らして具体的にイメージしておくことが、後悔しない土地選びのポイントです。

まとめ

60坪の土地は、全国平均で見ると必ずしも広い部類とは言えないものの、首都圏や近畿圏などの都市部では平均を上回る、ゆとりのある広さです。

建てられる家の規模は建ぺい率・容積率によって変わり、実例で見たように4LDKや二世帯住宅、広い駐車場やインナーガレージまで確保できるケースもあります。

一方で、60坪という広さを活かせるかどうかは、土地と建物の費用バランス、外構まで含めた予算計画、そして敷地の使い道を明確にできるかがカギになります。

大切なのは、60坪という数字だけで判断するのではなく、自分たちの暮らし方を踏まえて理想の住まいづくりができるかを具体的に確認することです。

トータルで無理のない計画を立てたい方は、土地探しの段階からハウスメーカーに相談するのがおすすめです。

クレバリーホームでは、全国のモデルハウスとWEBで、土地探しを含めた注文住宅づくりのご相談を受け付けています。

ぜひお気軽にご相談ください。

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