ニッチ収納とは?失敗しないつくり方とアイデア実例集|玄関・リビング・トイレ・寝室

ニッチ収納とは?失敗しないつくり方とアイデア実例集|玄関・リビング・トイレ・寝室

壁の厚みを利用してつくる「ニッチ収納」は、デッドスペースを活用できるアイデアです。

床面積を使わずに収納力とデザイン性を両立できるため、注文住宅の間取りづくりで人気が高まっています。

とはいえ、奥行きや設置場所を誤ると、使いにくく結局物置になってしまったなどの後悔につながることもあります。

そこでこの記事では、ニッチ収納のメリット・デメリットと失敗しないためのポイントを詳しく解説します。

さらに、玄関・リビング・トイレ・寝室にニッチを取り入れた施工実例もご紹介しますので、理想の収納アイデアを見つけて、ぜひ家づくりの参考にしてください。

ニッチ収納はデッドスペースを活かせるアイデア

2つのニッチ収納

「ニッチ収納」とは、壁の厚みを利用してつくる、くぼみ状の造作収納のことです。

木造住宅の壁の内部には柱があり、一般的には10cm前後の厚みが生まれます。

この厚みの一部をくり抜くことで、壁面に収納スペースをつくり出すことができます。

クローゼットや納戸のように床面積を使わず、壁の中のデッドスペースを活かして収納力を増やせるのがニッチの特徴です。

トイレットペーパーや玄関のスリッパなどの小物収納、リビングのギャラリースペースなど、アイデアのバリエーションが豊富です。

ちょっとしたスペースですが、おしゃれで機能的なマイホームを目指すならぜひニッチ収納を有効活用してみてください。

ニッチを注文住宅の間取りに取り入れるメリット

注文住宅のニッチ収納

ニッチの魅力は、住まいに収納が少し増えるだけではありません。

新築の設計段階からニッチをうまく取り入れることで、暮らしやすさとデザイン性の両面にメリットが生まれます。

 

  • 床面積を圧迫せず、部屋を広く使える
  • 動線に沿って使う物の定位置をつくりやすい
  • インテリアのアクセントになり、空間に表情が生まれる

 

前述したようにニッチは壁の厚みを使うため、床面積を占有しません。

そのため、家具を置くと通行の邪魔になる廊下や玄関、圧迫感が出やすいトイレ・洗面所との相性が良いです。

また、家事や日々の生活の動線に沿ってニッチを配置することで、使う場所のすぐそばに物の定位置をつくりやすいのもメリットの1つです。

玄関にスリッパ、トイレットペーパーのストック、キッチンに調味料など、使う場所の近くに定位置をつくることで、離れた場所まで取りに行く往復が減らせます。

お気に入りの雑貨や写真を飾るギャラリースペースなど、デザイン面のアクセントとしてニッチを活用するのも人気のアイデアです。

内部にダウンライトや間接照明を仕込んだり、背面のクロスやタイルだけ色を変えたりすれば、より本格的なギャラリースペースに仕上がります。

ニッチ収納のデメリットと後悔しないための注意点

ニッチのある洗面所

メリットの多いニッチですが、注意すべき制約やデメリットもあります。

あとから「思っていたのと違った」と後悔しないよう、計画前に知っておきたい注意点をご紹介します。

奥行きが浅く置ける物に制限がある

ニッチの奥行きは壁の厚みが上限となるため、実際に使えるのは10cm前後です。

ティッシュやスリッパ、調味料、雑貨といった小物は問題なく収まりますが、A4サイズの書類ケースや奥行きのある本、家電などを置くスペースとしては不向きです。

設置できない壁やサイズの制限もある

家の中のすべての壁にニッチをつくれるわけではなく、設置場所やサイズの制限がある点にも注意が必要です。

 

  • 地震や台風などの力に抵抗し、建物の変形や倒壊を防ぐ耐力壁
  • 電気配線や給排水管、換気ダクトが通っている壁
  • 断熱材が入る外壁側の壁

 

住まいの耐震性能に直結する耐力壁や、外壁に面した断熱材の入る壁には、原則的にニッチを設置できません。

また、壁の内部には一定の間隔で柱や間柱が立っており、ニッチの幅が制限されるケースもあります。

希望の場所やサイズでニッチを設置できるかは、構造や設備の計画とあわせて早めに確認しておきましょう。

湿気・汚れが気になる場所には不向き

ニッチはくぼみの形状上、内部にホコリがたまりやすい場所です。

飾り棚として使う場合は、置いた雑貨ごと拭き掃除をする手間がかかる点はデメリットです。

また、洗面台まわりのように水はねが起きやすい場所では、内部が濡れて汚れやカビの原因になることもあります。

設置する場合は、背面にタイルなど水に強い素材を選ぶ、水栓から少し離した位置に配置するなどの工夫で対策しましょう。

【場所別】ニッチ収納のアイデア&実例集

クレバリーホームが手がけた注文住宅の中から、ニッチ収納を取り入れたアイデア実例をご紹介します。

玄関のニッチ収納アイデア

家族や来客が必ず通る玄関は、ニッチのメリットを活かしやすい定番の間取りです。

 

玄関のニッチ収納

玄関ドアを開けた正面にニッチを設け、小物を飾れるギャラリースペースとして活用するのは定番のアイデアです。

 

玄関のニッチ収納に置いた雑貨

小物を飾ることで玄関が華やかな印象になり、ニッチ内のタイルもさりげないアクセントとして機能しています。

▼実例を見る⇒case148

 

玄関のニッチ収納

また、ニッチをスリッパ収納として、玄関の手に取りやすい場所に配置するのも人気のアイデアです。

▼実例を見る⇒case165

 

トイレのニッチ収納アイデア

限られた広さのトイレは圧迫感が出やすいため、ニッチ収納を活用することが多い場所です。

 

トイレのニッチ収納
トイレの壁面にニッチを設け、芳香剤などを置けるおしゃれなスペースとして活用した実例です。

棚板を設けずスッキリしたデザインのニッチに仕上げ、内装や照明などトイレ全体で統一感を持たせています。

▼実例を見る⇒case165

 

リビング・ダイニング・キッチンのニッチ収納アイデア

家族が長い時間を過ごすリビングやダイニングは、細かい物が集まりやすい場所です。

使う場所のそばに定位置をつくれるニッチは、散らかりを防ぐうえでも効果的です。

 

リビング・ダイニングのニッチ収納

生活の中心となるLDKの中にニッチを設けた実例です。

 

コンセントがあるニッチ

リビング・ダイニング側に設けたニッチは、ホットプレートの使用やスマートフォンの充電ができるようにコンセントを設置しています。

 

キッチンのニッチをスパイスラックとして活用

キッチン側のカウンターにもニッチを設け、スパイスラックとして活用できるようになっています。

▼実例を見る⇒case91

 

寝室のニッチ収納アイデア

寝室では、ベッドまわりに置きたい物の定位置としてニッチが役立ちます。

目覚まし時計やメガネ、就寝前に読む本などをすっきり収められます。

 

寝室のニッチ

主寝室のベッドの高さに合わせて、横長のニッチを設置した実例です。

ニッチ内にコンセントを設けることで、就寝時にスマートフォンを充電できるように工夫されています。

▼実例を見る⇒case106

 

注文住宅でニッチ収納を上手に取り入れるポイント

ニッチ収納

ニッチは自由度が高い反面、なんとなくつくると使いこなせない場所になりがちです。

設計段階で押さえておきたい3つのポイントを紹介します。

用途やしまう物を明確にする

ニッチについて具体的に考える前に、「何をしまうか」を先に決めましょう。

先にニッチの場所や大きさを決めてしまうと、完成してから「入れたい物が入らない」「結局なんとなく物を置くだけの場所になった」という結果になりがちです。

 

  • トイレ→トイレットペーパーのストック、掃除用品、芳香剤
  • 玄関→スリッパ、鍵、印鑑、小物のディスプレイ
  • キッチン→調味料、スパイス、キッチンタイマー
  • 寝室→時計、メガネ、本、スマートフォン

 

このように「どこで・何を・どのくらい」しまいたいかを整理してから寸法を決めていくと、暮らし始めてから後悔するリスクを軽減できます。

もし、しまう物や用途が思いつかない場合は、無理にニッチをつくる必要はありません。

用途のないニッチはホコリがたまるだけの場所になってしまうため、なんとなく便利そうだからと数を増やさないことも、後悔しないためのポイントです。

設置場所とサイズを考える

ニッチの用途やしまう物が決まったら、次は場所と高さを考えましょう。

同じニッチでも、使う人や目的によって最適な位置は変わります。

ギャラリースペースとして活用する場合は、立ったときの目線よりやや下の、床から140〜150cm程度の高さが基本です。

一方、物を出し入れするなら、腰から胸のあたりの高さが使いやすいです。

トイレットペーパーのストックのように座った状態で手を伸ばす場所なら、さらに低い位置が適しています。

また、図面上では良さそうに見えても、動線と合っていないと使いづらいスペースになってしまいます。

用途に合わせて、家事や生活で通る動線上にうまく配置してみてください。

コンセントや照明を組み込むか検討する

ニッチの使い勝手を左右する、コンセントと照明の有無も事前に検討すべきポイントです。

ニッチ内にコンセントを設けておけば、スマートフォンの充電やルーター置き場など活用の幅が広がります。

生活感が出やすい充電まわりをすっきり見せられるのも利点です。

飾る用途がメインであれば、ダウンライトや間接照明を仕込むのがおすすめです。

光が当たることで飾った物が引き立ち、ニッチそのものが空間のアクセントになります。

コンセントや照明の設置には配線工事が必要なため、間取り設計の段階で決めておきましょう。

ニッチの計画でよくある質問

注文住宅のスイッチニッチ

最後に、注文住宅づくりでニッチを計画するとき、よくある質問にお答えします。

Q.ニッチは後付けやDIYでつくれますか?

A.リフォームは可能ですがDIYはおすすめできません

住まいが完成した後でも、リフォームでニッチを後付けすることは可能です。

しかし、壁の造作や補修が必要になるため、新築時に設けるより費用が多めにかかる可能性があります。

市販のキットを使ったDIYも見かけますが、切ってはいけない柱や、内部を通る配線・配管を傷つけてしまうリスクがあるため、安全面からおすすめはできません。

ニッチはなるべく新築の設計段階で計画するのがおすすめです。

Q.ニッチをつくると家の強度に影響しませんか?

A.適切に設計すれば強度への影響はありません

ニッチを新築時に計画する場合は、耐力壁など構造上重要な部分を避けて適切に設計すれば、住まいの強度に影響はありません。

設計の段階で構造や設備の配置を確認しながら位置を決めるのが基本です。

まとめ

ニッチは床面積を使わずに収納やギャラリースペースとして活用でき、暮らしやすさとデザイン性を両立できる人気のアイデアです。

しかし、奥行きや設置場所の制限など注意すべきポイントもあり、ただニッチをつくるだけでは失敗や後悔につながるリスクもあります。

なるべく早い段階でニッチの必要性や用途を明確にし、間取りづくりと同時進行で計画を進めていきましょう。

クレバリーホームでは、収納計画や間取りのご相談を承っています。

実際のニッチの高さや使い勝手は、モデルハウスで体感していただくのが一番わかりやすいので、家づくりをお考えの方はお気軽にお越しください。

▼クレバリーホームの住まいづくり相談会はこちら

▼クレバリーホームのモデルハウス一覧

この記事の関連記事を読む