注文住宅の階段下活用アイデア|収納・キッズスペースなど実例で見る間取りの考え方

注文住宅の階段下活用アイデア|収納・キッズスペースなど実例で見る間取りの考え方

注文住宅の間取りを考えるとき、階段下のデッドスペースをどう活用するかは重要なポイントです。

一般的な階段下に生まれる約1帖のスペースは、一昔前までは収納かトイレにするケースがほとんどでした。

しかし、近年はキッズスペースやギャラリーなど、階段下活用アイデアは広がっています。

そこでこの記事では、階段下を有効活用した注文住宅の間取り実例を紹介しながら、用途を決めるための考え方まで解説します。

階段下には1帖以上のデッドスペースが生まれる

階段下のデッドスペース

2階建て以上の戸建て住宅では、階段の位置と同時に、どのような用途で活用するのか考えることが大切です。

階段のタイプによってデッドスペースの広さは異なります。

 

階段のタイプ 占有面積の目安 デッドスペースの傾向
直階段 910×1820mm(約1帖) 天井が一定の勾配で下がり、奥ほど低くなる
かね折れ階段 910×2730mm(約1.5帖) 折れ曲がり部分の下に高さを確保しやすい
折り返し階段 1820×1820mm(約2帖) 踊り場を挟んで高い帯と低い帯に分かれる

 

シンプルな直階段でも約1帖、折り返し階段の場合は約2帖程度のデッドスペースが生まれます。

何も考えずに間取りをつくると、階段下は壁でふさがれたデッドスペースになってしまいがちです。

しかし、階段下の使い道を早い段階で決めておけば、延床面積を増やさずに収納量や居場所を確保できます。

次の章で、階段下を実際に活用した注文住宅の間取り実例を見ていきましょう。

注文住宅の階段下収納アイデア

階段下を収納として活用するのは、注文住宅の定番アイデアです。

用途や広さなど、複数のパターンの階段下収納をご紹介します。

リビング階段下のオープン&扉付き収納

リビング階段

生活空間の中心に配置した階段下のデッドスペースを、収納として活用した実例です。

 

リビング階段下の収納
高さがある奥側は扉付き、手前側はオープンにすることで、階段の形状を活かしたムダのない収納になっています。

奥の収納扉は下側を開けることで、ロボット掃除機の充電ターミナルとして活用可能です。

充電ターミナルは床の一角を占有しがちな設備ですが、階段下に納めれば生活動線を妨げません。

▼実例を見る⇒case170

 

玄関土間とつなげたシューズクローク

階段下の玄関シューズクローク

玄関ホールの階段下を、約2帖のシューズクロークとして活用した実例です。

 

階段下シューズクローク 階段下シューズクロークの引き戸を閉めた状態

広さのあるシューズクロークを設けることで玄関の収納力を確保し、来客時は引き戸を閉めて目隠しできるようになっています。

▼実例を見る⇒case164

 

2か所の階段下を有効活用

屋上階段下の収納

2階からルーフバルコニーにつながる階段下に扉付きの収納を設けた、定番の間取りアイデアです。

2階ホールに収納ができ、掃除用具や家族の共有アイテムなどを収納しやすくなっています。

 

スケルトン階段下のワインセラー

1階のLDKに設けられたスケルトン階段の下は、オープンな形状を活かしたワインセラー置き場に。

▼実例を見る⇒case159

 

収納以外の階段下の活用アイデア

階段のレイアウトによっては、収納以外の活用方法もあります。

間取りを考えるときのアイデアの1つとして参考にしてみてください。

リビング階段の下をキッズスペースに

リビング階段下のキッズスペース

リビングに配置した階段下を、お子さまのキッズスペースとして活用した実例です。

大人だと頭をぶつけてしまう高さですが、お子さまにはちょうど良く、秘密基地のようなワクワク感もあります。

 

リビング階段

リビング・ダイニングどちらからも目が届きやすい場所なので、お子さまが遊んでいる様子を見守ることもできます。

▼実例を見る⇒case155

 

階段下に坪庭を設けて光と緑を取り込む

階段下の坪庭

玄関ホールの階段下を、坪庭として活用し、魅力的な空間に仕上げたアイデアです。

地窓から差し込む光や計算された緑の配置が、毎日の行き帰りや来客時におもてなししてくれます。

▼実例を見る⇒case58

 

階段下の使い勝手を決める設計のポイント

新築の階段下活用アイデア

先ほど紹介したように、階段下スペースの用途はさまざまなため、場所や用途に合わせて設計する必要があります。

次のポイントを押さえて、使い勝手の良い階段下スペースを考えてみましょう。

階段の位置は間取り全体のバランスで決める

大前提として階段の位置は、デッドスペースの活用ありきではなく、間取り全体のバランスで決めましょう。

階段下の活用を優先して階段の位置を決めると、日常の動線に無理が生じて、暮らしにくい間取りになってしまう可能性があります。

まずは家族の生活動線から階段を配置し、その位置で成立する用途を選ぶ順序が現実的です。

前章の間取り実例も、階段の位置に合わせて無理のない用途が選ばれています。

 

  • 玄関ホールの階段下には、靴やベビーカーを納めるシューズクローク
  • リビング階段の下には、LDKから目が届くキッズスペース
  • 2階ホールの階段下には、掃除用具や共有アイテムの収納

 

階段のメインの役割は上下階をつなぐ通路ですから、動線効率を考えて配置を決めましょう。

場所とサイズから用途を考える

階段の位置が定まったら、その場所で確保できるサイズをもとに用途を絞り込みます。

形状や向きによって、階段下に生まれる高さ・幅・奥行きは決まってくるためです。

とくに影響が大きいのは高さです。

階段下は一般的な居室より天井高が低くなり、段差に合わせて変化します。

 

有効高さの目安 使い方 向く用途
1800mm以上 大人が立ったまま使える トイレ、シューズクローク、書斎など
1000〜1800mm 大人はしゃがんで使い、子どもは立てる キッズスペース、掃除用具、日用品のストックなど
1000mm未満 立ち入らず、引き出しやケースで出し入れする 季節家電、アウトドア用品、ペット用品など

 

確保できるサイズが把握できたら、その場所で使いたい用途に対応できるか確認します。

例えば、トイレや書斎なら、大人が立ったまま出入りできる高さが必要です。

一方、実例で紹介したようなキッズスペースの場合、お子さまが中で立ち上がれる高さがあれば活用できます。

希望する用途に寸法が足りない場合は、高さのある側だけを使うか、別の用途に切り替えるといった判断になります。

コンセントと照明の位置を決める

具体的な用途が決まったら、コンセントや照明など必要な設備の位置を検討します。

用途によって、必要なコンセントや照明の数と配置は変わってきます。

例えば、階段下収納の中でロボット掃除機を充電したり、ルーターを置いたりする場合、適切な場所にコンセントが必要です。

また、照明がないまま奥行きのある収納をつくると、何が入っているか見えず使われなくなります。

収納なら全体を照らせるシーリングライト、書斎やワークスペースならデスク前のブラケットライトなど、用途に合わせた照明計画を立てましょう。

階段下の活用に関するよくある質問

階段下のトイレ

最後に、階段下の活用方法について考えるとき、よくある質問にお答えします。

Q.階段下のトイレは狭くて使いづらい?

A.1帖の広さと高さを確保できれば基本的に問題なく使えます

階段下でも1帖程度の広さと有効高さ1800mm以上を確保できれば、通常のトイレと同じように使えます。

勾配で天井が低くなる場合は、収納棚や手洗いカウンターに割り当てる方法もあります。

Q.階段下は湿気がこもりやすい?

A.配置によっては湿気がこもる場合もあります

外壁に面した階段下スペースに扉を設けて密閉すると、結露が発生する場合があります。

室内側と外気側で温度差が生じるうえ、密閉された空間では空気が動かないためです。

湿気が発生しそうな場合は、換気扇を設けたり調湿建材を内装に使ったりするなど、設計段階で対策を検討してください。

まとめ

階段下のデッドスペースは、間取りの工夫次第で暮らしに役立つ空間へ変わります。

今回紹介した実例のように、オープン収納やシューズクローク、キッズスペースや坪庭などのアイデアで、住まいを暮らしやすくおしゃれにすることも可能です。

ただし、どの用途が成立するかは、階段の位置や確保できるサイズで決まります。

動線を優先して階段の配置を決めたうえで、その場所に合う使い道を検討していきましょう。

クレバリーホームでは、ご家族の生活動線に合わせた間取りのご提案から、階段下スペースの活用方法までご相談いただけます。

ぜひお気軽に、お近くのモデルハウスやWEB相談会をご活用ください。

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